記録

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2019-01-01から1年間の記事一覧

2019年の終わりに

もうすぐ2020年になるらしい。2020という響きを聞いたのは2013年で、オリンピックの開催が東京に決まったと発表された時だった。その時は浪人生で、2020年なんて遠い先の話だった。世界史でも日本史でもなく、政治経済を選択していた僕は、予備校で何度も何…

ごとんと落ちるアボカドの種

今日、仕事の休憩中にコンビニへ行ったらナンチャンを見かけた。そう、南原清隆だ。カゴを持ってローソンをうろうろしていた。そして、職場に文章を書いたり本を作ったりしていることがばれた。並列して書いたがここにはなんの関連性もない。ただ1日の中で起…

寒いから温かいものを飲む

部屋が、寒い。そんな寒い部屋の中で温かいものを飲むと、体が温まる。当たり前のことだがそんなことにいちいち感動し、救われたような気持ちになっている。去年より絶対寒いなあなんて思ったりするが、毎年そんなことを言っているし、夏になると去年より絶…

髪を切った

いよいよ明後日は文学フリマだ。とても、緊張する。今は深夜の2時半で、職場の休憩室にいる。雨がざーざーと降っていて、仕事へ向かう途中で足を水溜りに突っ込んでしまい、靴と靴下が濡れていて気持ちが悪い。普段は行かない休憩室にいるのでそわそわする。…

生活の途中で

なにか新しいものを手に入れると、そればかりを使ってしまう。最近は、新しいカバンを手に入れて、どこへ行く時も常に持ち歩いている。 11月24日の文学フリマ東京に出ます。ブースは【トー06】です。今回は、『生活の途中で』という合同誌を作りました。執…

となり駅まで

ここ数週間の大きな出来事といえば、松屋のごろごろ煮込みチキンカレーが食べたすぎて、短い仕事の休憩中に隣駅まで電車に乗っていったことだ。わずか1週間限定の復活で、あと何回食べることができるだろうかと思っていたが、結局1度食べるだけで終わってし…

金木犀の香りに敏感でいたい

道行く人たちがいつのまにかコートや上着を羽織っている。どうして暖かい日から寒い日へ移り変わるばっちりのタイミングで適切な服装をすることができるのだろうか。駅のホームでふと周りを見回すと、自分だけ上着を着ていないみたいなことが起きる。実は、…

しっかりとした気持ちでいたい

深夜の公園のベンチで、残り少ない缶ジュースを飲み切ろうと顔をぐっと上にあげた時に不意に見えた月がとても美しかった。最近は夜勤が多く、生活リズムが狂っていたので体がずっとしんどかった。夜勤夜勤日勤夜勤の怒涛の連勤で自律神経がどうかしてしまっ…

束の間の

今夜ダンスには間に合う 散々な日でも ひどい気分でも 分かり合えなくても 離れ離れでも 今夜ダンスには間に合う なにも持ってなくても 失くしてばかりでも あまりにも手遅れなことがうんざりするほどたくさんあるけどまだ音楽は鳴ってる僕のところでも君の…

今日よりも

今日は、今年初めて梨を食べた。近所のスーパーの出入り口付近に梨は置かれていて、1つ98円。そこはかつて桃が置かれていた場所だった。梨相場がまったく分からないのだが、きっと安いに違いない。梨はそれほど高いイメージがあるわけではないが、一目見て…

昨日よりも

最近は、桃ばかりを食べている。近所のスーパーの出入り口付近に桃は置かれていて、1つ100円。桃相場がまったく分からないのだが、きっと安いに違いない。桃は高いイメージがあるので、初めて見かけた時はすぐに手を伸ばした。そのスーパーで初めて桃に手を…

ささやかな夏休み

先日、ささやかな夏休みがあったので大阪と京都へ行ってきた。行こうと思ったきっかけは、大阪の本屋「葉ね文庫」さんに自分の本が置かれていることと、もう一つはちょうど大阪で『わたしの星』が上演されていたからだ。 小旅行の当日は、朝7時の夜勤明けに…

どうでもいい生活の断片たち

蒸し暑くなるひとつ手前の朝5時に白い毛の猫を見た。白い毛は、朝日を浴びてまるで自ら発光しているようだった。猫は、自分が発光していることなど露知らず、まだ熱くならないコンクリートの上にでっぷりと座り込んで眠っていた。最近は、更新が滞っている。…

晴れた日

久しぶりに晴れた日が続き、青空を見ることができている。あれだけ曇天模様が続いた後だと、晴れているただそのことが嬉しくてたまらない。じっとりとした暑さには、そのうちきっと嫌気がさすだろうけれど、今はその暑さにさえも、夏の到来を感じわくわくす…

お祭りの音

さっきまで窓の外からは、お祭りの音が聞こえていた。お祭りの音と自分で書きながら、お祭りの音ってなんだろうと思う。スピーカーから流れる出囃子のような音、子どもの声、出店に引きこもうとする大人のがなり、人と人の間を縫い走る子どもの足音。あらゆ…

ずっと平行して

日々、もう少し頑張ろうと思える出来事と辛くて行き場のない出来事が平行している。辛くてどうしようもない出来事は一点で、もう少し頑張ろうと思える出来事はまばらにある。しかし、そのただ一点の辛いことがあまりにも大きく、いくつかあったはずの頑張ろ…

辿り着く

今は、朝の6時過ぎで、夜勤帰りの電車の中にいる。片手には、コンビニで買った炭酸水。無性に喉が渇く。深夜1時に、公園のベンチでカツ丼を食べたからだろうか。その時は、雨がぽつぽつと降っていたが、今は止んでいて、外の空気は、生ぬるく湿っている。 突…

それでも、美しい

生きていると、思わぬ出来事が起こる。6月25日から7月7日まで高円寺で『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』展が開催されるのだが、7月6日のトークゲストに呼ばれたのだ。歌人の岡野大嗣さんと木下龍也さんによる歌集『玄関の覗き穴から差…

雨の降る日々

雨の降る毎日が続いている。パッとしない日々で、でも街角のふとした瞬間に眼前に現れる紫陽花なんかに綺麗だなと思ったりする。最近なにかあったかと問われれば何もない。仕事へ行き、働き、疲れて家に帰ってくる。仕事は今のところまったく辛くない。今思…

あの日の誕生日は

5月最後の日、深夜2時55分からの映画を観る。深夜に観る映画は、しみったれた静かな映画が相応しいのかもしれないが、僕は『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』MX4Dを選んだ。初めての4Dに想像以上にわくわくした。傾いたり揺れたり、風が吹いたりでただた…

ただ粛々と

前にも書いたことがあると思うのだけれど、岸政彦さんが早稲田文学に寄せた快楽についての文章が狂おしいほどに好きだ。度々読み返し、心の拠り所としている。 まず、快楽は、たくさん得たもののほうが勝ちだ。そしてその快楽は、ヤバければヤバいほどよい。…

終わらない1日

午前4時には空は明るくなって、朝6時の朝日はとても眩しいことを知った。2週間前から新しい仕事が始まった。夜勤が週に何度かある仕事で、夜の21時に出勤して翌朝6時までなんて日が度々ある。先週は、そんな日が3日連続であった。夜に家を出て朝に家に帰って…

ずっと在り続ける

ゴールデンウィークが終わる。それと同時に、僕は約1年ぶりの社会復帰となる。1年ぶりの正社員。販売業なので、お店に立つこととなる。どうなるのだろうかという不安しかない。まあ、頑張るしかないのだけれど。 今週観た、ほりぶん『飛鳥山』がとんでもなく…

いつも通りの日々

今日は平成最後の日で、でも正確にはいつから令和になるのかよく分からない。24時からなのだろうか。そうなのだとしたら、令和になる前にこれを書き終えたい。平成を振り返るほど平成を生きていないので、最近のことを振り返る。 先日、藤子・F・不二雄ミュ…

好きなものを好き勝手に

暖かい日差しのさす午後、自転車に乗ろうとサドルに触れると、とても温かかった。その時、市民プールの駐輪場やどこかの公園を思い出し泣きそうになった。夏の暑い日、自転車に乗っていった市民プールや立ち漕ぎをして向かった公園は、本当に記憶の中にある…

坂の多い街

この前の日記に、来週には桜はもう散ってしまっているだろうと書いたが、意外にもまだまだ綺麗に咲いている。近所の公園の桜も、電車から見える目黒川の桜も健在だ。少し散った桜が地面にまばらに落ち、風に舞っているのも春のイメージとばっちり重なる。そ…

長い散歩

なんだか勝手に桜は4月に咲くものだと思っているけれど、3月末には咲くのだと毎年思う。今がきっと満開で、来週には散っている。 先週はあまり咲いていなかった。咲いていなかったけれど、花見という名目で高円寺から吉祥寺まで3人で歩いた。他の2人は僕より…

相変わらずの日々

10日以上更新しなかったのは久しぶりだ。なにかが変わったようで、しかしなにも変わらない日々が続いている。転職先がなんとか決まったものの、5月からの採用ということで無為な日々の1ヶ月半ほどの延長が決定した。久しぶりの社会復帰はもうしばらく先にな…

面白いものしかない

姉が明後日入籍をするらしい。付き合った記念日がその日だと教えてくれた。はいはいなるほど、そういう記念日を大切にするタイプなのねと思う自分と、各々の幸せの感じ方は異なるのだと斜に構えた態度を正そうとする自分がいる。そんなことはさておき、姉は…

やがてぬるい季節は

このブログを始めて3年が過ぎ、記事数は157を超えた。当初は、ポップカルチャーを扱うカッコ良い文章を書きたいと思って始めたが、そんな才能は僕に無く、徐々に形を変え、最近では個人的なことにまつわるエッセイのようなものになってしまっている。振り返…