記録

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いつも通りの日々

今日は平成最後の日で、でも正確にはいつから令和になるのかよく分からない。24時からなのだろうか。そうなのだとしたら、令和になる前にこれを書き終えたい。平成を振り返るほど平成を生きていないので、最近のことを振り返る。

先日、藤子・F・不二雄ミュージアムへ行ってきた。恥ずかしながら初めて行ったのだが、とても楽しく、テンションが上がった。テンションが上がり、クリアファイルやフィギュアなど、グッズをたくさん買ってしまった。いまや家の本棚には、チンプイ、ドラミちゃん、ポコニャンがいる。

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ふと視線を上げた先に可愛いたちが鎮座していて日常が明るくなった。

ヒコさんに誘われて、所沢の「エミール」へシュークリームを買いに行った日もあった。所沢の「エミール」とは、オードリー 春日家御用達のお店であり、日向坂46も食べているシュークリームのあるお店だ。所沢へは、練馬から西武池袋線沿いをひたすら自転車を漕いで向かった。約3時間の道のりは、行ったことのない場所ばかりで新鮮だった。石神井公園の大きさとその周辺の家々の豪邸ぶり。あだち充作品で描かれる富士見台、清瀬や秋津の緑の豊かさなどなど飽きない風景が続いた。なんとか所沢へたどり着き、「エミール」でシュークリームを買った。

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オードリー がネタ合わせもした所沢航空公園で食べた。めちゃめちゃ美味しくてぺろっと食べてしまった。当たり前だが、来たからには帰らなくてはならず、再び自転車で3時間をかけて都内へ戻った。さすがに帰りはへとへとで、家に帰ってきてから死んだように寝た。最近は毎週のようにヒコさんに遊んでもらって楽しい。あの憧れのヒコさんがこんな身近な人になるとは思いもしていなかった。

最近読んだものは、光用千春『コスモス』と斉藤倫『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』だ。どちらもとても素晴らしかった。この2つの感想は連載で書いたのでいつか更新されるでしょう。『ぼくがゆびを〜』は装丁も素晴らしくて、誰が作ったんだろうなあと奥付を見たら名久井直子さんで、やっぱりなあ凄いなあとなった。この数日後、なんとなく本棚から引っ張り出してきて柴崎友香、田雜芳一『いつか、僕らの途中で』を読んだ。この本はとても好きな作品で、往復書簡なのだけれど、手紙と手紙の間に描かれたイラストが時間や距離も描き出して素晴らしいのだ。今回再読して、カバー裏綺麗だなあとか思って装丁を見たらこの本も名久井さんで驚いた。世の中の良い本全てに名久井さんが関わっているのではないかとさえ思った。

平成最後の日の今日は、午前中に『シャザム!』を観た。想像の何倍も面白くて観た後の満足感が大きかった。疑似家族作品の新たなマスターピースだ。映画館を出たら思わず「シャザーム!」と叫びたくなった。夜は、『柴田聡子の神保町ひとりぼっち 2019 Apr.』へ行ってきた。こんな狭い空間で柴田聡子の歌を弾き語りで聴けるなんて、これほど幸せなことはない。聴きながらずっと、なんて良い時間を過ごしているのだろうかと思っていた。メロディーはもちろんのこと、やはり歌詞がとんでもなく素晴らしい。好きな歌の「涙」も「遊んで暮らして」も「ジョイフル コメリ ホーマック」も聴けて嬉しかった。帰りは、神保町のボンディでホタテカレーを食べて帰った。良い平成最後の夜になった。

最後に少し告知を書きます。5月6日の文学フリマ東京で、新刊の日記本『日々はすべて穏やかな一日に』と既刊の『やがてぬるい季節は』を販売します。ブースはア-49です。

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既刊の『やがてぬるい季節は』には、こだまさん、佐久間宣行さん、ヒコさんにコメントをいただきました。

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こんな素晴らしい方々の言葉が自分の本の帯になるなんて夢のようです。当日は緊張しますが、頑張ります。いや、でも、緊張するなあ。

平成最後の日記は、告知でなんだか味気ないけれど、なんとか令和になる前に書き終わりそうだ。令和にもうしっくりきている自分がいる。