記録

記録

昨日よりも

f:id:miwa19940524:20190828232106j:plain

最近は、桃ばかりを食べている。近所のスーパーの出入り口付近に桃は置かれていて、1つ100円。桃相場がまったく分からないのだが、きっと安いに違いない。桃は高いイメージがあるので、初めて見かけた時はすぐに手を伸ばした。そのスーパーで初めて桃に手を伸ばした時はもう23時近くで、箱の中には色の変わった桃が数個残っているだけだった。その時は、まあ100円だしこんなもんだよなという気持ちであったが、昼間にスーパーへ赴いたときに綺麗な桃たちも100円であることに、おいおいおいこんな綺麗な桃が100円でいいのかいと驚きと嬉しさで満たされた。ご親切にもポップには糖度も記されている。しかし、桃相場と同様、糖度の相場も分からない。とりあえず、甘いことはたしかだ。

なぜこんな桃のことばかりを書いているかと言うと、今日、桃がうまく剥けたからである。仕事に対しての意欲もそれほどなく、成長したいなどの上昇志向もない、いつも定時で帰る僕が、家に帰ったあとの夕食後、桃を剥くことに関しては日々成長しているのだ。常に、昨日よりも今日の方が上手く剥ける。部屋は相変わらず汚いし、服も脱ぎっぱなしだったりするけれど、生活の中の桃を剥くということに関しては成長していることが嬉しい。ここで言う上手く剥けるとは、より皮を薄く剥けるという意味である。より皮を薄く剥けるとは即ち、食べる部分が多くなるということだ。少しでも多く桃を食べたいというある種の意地汚さが僕を成長させている。それにしても、桃は美味しい。現時点で、100円を払って得られる幸せのなかで、桃を超えるものはないしきっとこれからもそんなものは現れないだろう。

昨日より上手に桃が剥けたから汚い部屋でゆっくり頬張る