記録

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2024年3月15日〜3月17日

3月15日(金)

とても晴れていた朝。山がとても綺麗に見えた。ハリボテのようなホログラムのような雰囲気で、美しすぎると偽物みたい見えるんだなといつも思う。

朝7時に出勤し、夜19時に退勤。行き帰りは先週の『三四郎のANN0』を聴いていた。無事、改編期を乗り越え10年目になるらしい。三四郎のラジオが続いていることは今の強者揃いのパーソナリティの中では救いだ。どうか終わらないでほしい。

帰りに市長選の期日前投票に行った。たくさんの人に見られていて緊張した。選挙に行くと必ずモー娘の『ザ☆ピ〜ス!』を聴きたくなる。

選挙の日ってウチじゃなぜか

投票行って外食するんだ


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何度聴いても歌詞全体が多幸感のある良い曲だ。

3月16日(土)

朝起きて原稿を書くもなかなか進まないし思うように書けない。普段日記を書いている時は淡々と書けるがいざ依頼されるとカッコつけたくなってしまう。午後は年末に亡くなった祖父の納骨。お墓に骨壷を納めようとしたがお墓の開け方が誰も分からず、まさか「お墓 開け方」で検索する日が来るとは。墓荒らしの検索履歴だ。夕方は本屋に行き、間宮改衣『ここはすべての夜明けまえ』を購入。読むのが楽しみだ。

 

3月17日(日)

午前中からまつもと市民芸術館でアキ・カウリスマキ『枯れ葉』を観た。

公開されてからずっと観たかった作品だったので地元で観れて歓喜。カウリスマキの新作が観れる日が来るなんて。大学1年生の時、映画サークルの新歓で一緒になった人にカウリスマキを教えてもらった。同じ1年生だったがとても映画に詳しくて、何度か一緒に授業終わりに早稲田松竹に行って、その後ラーメンを食べて帰っていたのをよく覚えている。まったく疎遠になってしまったが彼はまだ映画が好きだろうか。脱線してしまったが、『枯れ葉』はとても良かった。私たちの孤独と不安を切実に描きながら、それでも見出したい愛への希望。オフビートなユーモアと地続きの戦争。大島依提亜さんデザインのパンフレットを購入。劇場の屋上でパンフレットを読んだ。

冒頭にはカウリスマキのこのような言葉が載っていた。

取るに足らないバイオレンス映画を作っては自分の評価を怪しくしてきた私ですが、無意味で馬鹿げた犯罪である戦争の全てに嫌気がさして、ついに人類に未来をもたらすかもしれないテーマ、すなわち愛を求める心、連帯、希望、そして他人や自然といった全ての生きるものと死んだものへの敬意、そんなことを物語として描くことにしました。それこそが語るに足るものだという前提で。

劇中に出演し実際のライブシーンを演じていたマウステテュトットも良かった。


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お昼を食べにずっと行ってみたかった山山食堂へ。

とても良い雰囲気の店内と店主の方。店内には本がたくさんあるのだが、通されたカウンター席の目の前に大島弓子選集があり良いお店だと確信した。角煮定食を注文。

角煮はもちろんのこと、野菜がとても優しく繊細で美味しかった。お味噌汁もしっかり出汁から取った味がし、なにより白いご飯の美味しさに感動した。どうやって炊いてるんですかと聞きたかったが自信のコミュニケーション力のなさから聞けなかった。

タリーズに行き、ひたすら口ロロの「いつかどこかで」とSMAPの「たいせつ」と小沢健二のいくつかの曲をエンドレスで聴きながら原稿の続きを書いた。数時間滞在しなんとか書き終わり提出した。これらの曲に影響を受けまくった原稿になった。

夜、市長選の投票率がニュースで報じられていて、40%ほどだったとのこと。あまりにも低くて絶句した。

 

【お知らせ】

6月下旬に日記屋 月日から出版される『誕生日の日記』に寄稿しました。他の執筆者の方を聞いてあまりの豪華さに恐れ慄きました。なんでこの中に自分が…とびくびくしています。三宅唱監督の下に自分の名前が来る世界線が存在したんですね。詳細はこちら。

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