記録

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2023年12月18日〜12月24日

12月18日(月)

朝4時50分起床。相変わらず外は暗いし寒すぎるが15時半には帰れるしと思いながら仕事へ。しかし、仕事でトラブルが起きまくり帰宅したのは夜21時。お風呂に入り寝て1日が終わった。

12月19日(火)

労働。帰宅してからもなにもする気力が起きなかったが先週の日記を書けていなかったのでなんとか力を振り絞り書いた。誰かに強制されているわけではないし、義務でもないがなんとなく書かないともやもやする。基本的に日記を書く時は、生活の中での出来事の断片やその時の気持ちをメモしておいて後から見返してその周辺の記憶を思い出し肉付けするという作業で書いている。まったく書くことないやと思うときもあるが意外にひとつの出来事から連なるようにして別のことを思い出すこともあり書き始めないと分からないなといつも思う。

12月20日(水)

労働。アルピーDCGを聴きながら仕事へ。ナカゴーからメールが来ていて、えっもしかして中止になった新作を上演するのか!と思ったが過去の公演の再配信のお知らせだった。それでもナカゴーの作品が観れるのは本当に嬉しい。

アキ・カウリスマキの新作『枯れ葉』の評判を色んなところで見かけて早く観たいが地元では公開されない。『ゴーストワールド』だって上映されていないのだ。こういう時に、東京…と思う。もし僕にお金があれば地方で孤独に映画に飢えている人たちに観るきっかけを作っていただろう。来年はビクトル・エリセの新作も公開されるがどうか地元で上映されることを願う。大学生のとき、新文芸坐で観た『ミツバチのささやき』と『エル・スール』のことをどうしたって忘れることができないのだ。

12月21日(木)

朝、とても寒く雪が舞っていた。『空気階段の踊り場』を聴きながら出勤。オズワルド畠中の熱愛に怒り狂うもぐらが最高。ニュースを見たとき特に何も思わなかったが、ラッキーオールドサン「すずらん通り」を流したあの回の彼女と同一人物ということだったのか。


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職場のおじさんに「雪降ってますね!」と言ったら「舞ってるだよ」と諭されて、雪国マウントをとられた。

帰り道、サンタクロースの格好をしてバイクに乗るピザーラの配達員を見かけた。自主的にサンタのコスプレをすることはないけれど、仕事で仕方なくこんな格好していますという自意識の持ち方だったら普段することのない格好をできることに恥ずかしさよりも嬉しさのほうが勝つかもしれない。

12月22日(金)

冬至。明日から日が少しずつでも長くなると思うと嬉しくなる。

仕事を終えて家に帰ってくるとなぜか急に濱口竜介『寝ても覚めても』のラストシーンを観たくなり、U-NEXTで観た。お互いの視線が交わることなく、ただスクリーンのこちら側を見つめる2人のショットは何度観ても震える。音楽がかかるタイミングも完璧でtofubeatsの「リバー」も良い。続けて『東京物語』の好きなシーンを見返した。笠智衆によるあの名場面だ。

ああ綺麗な夜明けじゃった、今日も暑うなるぞ

本当に美しくて寂しい台詞だ。

夜は『爆笑問題の検索ちゃんネタ祭り』を観た。爆笑問題の漫才がとても良かった。

12月23日(土)

なにも予定はないが天気が良いので午前中から散歩に出た。街中をふらふらし、本屋に寄ったりお城まで歩いたりして帰りは少し遠回りして家に帰ってきた。今回の散歩のハイライトは、路地の奥の怪しげな神社とまん丸な造りのある可愛い橋だ。

奥に進む勇気はなかった

まん丸で可愛いね

散歩中はずっとラッキーオールドサンを聴いていた。ラッキーオールドサンのことはきっとずっと好きだと思う。

夜は、クリスマスも近いので名盤ヴィンス・ガラルディ『チャーリー・ブラウン クリスマス』を聴いた。

音楽を聴きながらケストナー『飛ぶ教室』、ウェストール『クリスマスの猫』の猫を読んだ。

どちらも大好きな物語だ。『飛ぶ教室』は何度読んでも涙ぐんでしまう。まえがきは何度だって引用したい。

人生、なにを悲しむかではなく、どれくらい深く悲しむかが重要なのだ。誓ってもいいが、子どもの涙はおとなの涙よりちいさいなんてことはない。おとなの涙よりも重いことだって、いくらでもある。

不運はしっかり目をひらいて見つめることを学んでほしい。うまくいかないことがあっても、おたおたしないでほしい。しくじっても、しゅんとならないでほしい。へこたれないでくれ!くじけない心をもってくれ!

ボクシングで言えば、ガードをかたくしなければならない。そして、パンチはもちこたえるものだってことを学ばなければならない。さもないと、人生がくらわす最初の一撃で、グロッキーになってしまう。人生ときたら、まったくいやになるほどでっかいグローブをはめているからね!

12月24日(日)

午前中は祖父の家に行き、お参りをした。セブンでずっと気になっていたが手を出せずにいたデカ豚ラーメンワシワシMAXをついに食べた。祭壇にあげられていたお供えの白飯と一緒に。まさか祖父も自分にお供えされたご飯が二郎系ラーメンと共に食されるとは思いもしていないだろう。

午後は15時からM-1敗者復活戦を観た。1年に1度の待ちに待った楽しみな日。今年から決勝までぶっ続けの放送になり、さらに審査方法も変わった。Aブロックはママタルトがロングコートダディをまくった時は熱かった。Bブロックがとにかくめちゃくちゃなネタばかりでトム・ブラウンにゲラゲラと笑った。死体でリズムをとるなんてどうやったら思いつくのだろう。もうこれはトム・ブラウンが優勝だと思ったらエバースの正当な漫才にあっさりと負けて、それも含めてよかった。


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Cブロックはシシガシラのネタが本当に良くできたネタで笑いながら感心してしまった。ななまがりも大好きで、「黒部ダムに粉ポカリ1袋を入れて世界一薄いポカリを富山県に飲ませる活動をしている人」に声を出して笑った。まったく触れる必要はないが改めてフースーヤがめちゃくちゃ苦手なことだけを再確認した。敗者復活は納得のシシガシラ。審査方法が変わらなければ絶対に選ばれていなかったので本当にルールが変わってよかった。もう敗者復活戦だけでお腹いっぱいになり、決勝は明日に持ち越しでいいよと思ったが続けて決勝が始まった。

願望のみの順位予想

トップバッターの令和ロマンがあまりにも面白く、けどトップバッターだからなあと思っているとあれよあれよという間に優勝した。スター性と才能に溢れていて完璧すぎる。それにしてもずっと面白かったのにくすぶり続けてきたヤーレンズがちゃんと世間に知られたのが本当に嬉しい。ランジャタイ、モグライダー、錦鯉などあの頃ライブで輝いていた人たちがちゃんと日の目を見ている。一方で真空ジェシカは圧倒的に面白いのに審査員の点数がいまいち伸びないのが毎度のことながら悔しい。僕は今回の決勝の中で真空ジェシカが1番面白かったと信じてやまない。だってネタの冒頭から最高過ぎやしないか。

休みの日はB画館ばっかり行ってて

映画館じゃなくて?

映画館はちょっと高くて、かといってC画館までいくと客層が悪くて内容が入ってこない

ちょっと待って、A画館、B画館、C画館ってこと?

そこから?

映画館しか知らないから

やばいお前Z画館から勉強してこい

1番下ってこと?

下って言うとまたあれなんだけど

配慮がいるかどうかもわからないから

本当にこのやり取りには痺れちゃうね。さや香の2本目は誰が見ても消費レース向きではないことは明らかだが、発想は大好きだしやりたいネタをあの場所でやるのがかっこいい。M-1終わりは毎年恒例の千鳥による打ち上げを観た。これが本当に好きで、M-1の苦しさを知っている千鳥がとにかく優しいのだ。それぞれのコンビのやりたいことや意図の分析も的確で、審査員に否定されたところも肯定しようとしていて良い。


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毎回お笑い賞レースのたびに興奮してテレビにかじりついている。ただのバラエティ番組の一つじゃないかと思う人もいるかもしれないが、そんなただのバラエティ番組を観る時間が誰かにとっては生きていく中でかけがえのないものだったりするのだ。それは、毎日聴くラジオも毎週観るテレビ番組も同じで、それが僕にとっては生活の中の祈りなのだ。