記録

記録

2026年7月21日〜7月26日

7月21日(火)

朝5時に起きて『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。早朝から蒸し暑く、『東京物語』の「今日も暑うなるぞ」というセリフが自然と頭の中に響き渡った。笠智衆のこのセリフがとても好きだ。松竹の『東京物語』の紹介ページに一般の方のおすすめコメントが掲載されているのだが、「老人が今日も暑うなるぞと呟く時、私たちは図らずも世界の秘密を知ってしまったと、そんな気持ちになる映画です」というものがあり良いコメントだなといつも思う。

仕事は3時間の残業。昨晩、新しく作った本の感想をDMで送ってくださる方がいてとても嬉しかった。身近な人は嬉しい言葉をくれるが、SNSでエゴサしても感想が皆無なので旅立った200冊は何処へと時々寂しくなっていたのだがこうして会ったことのない人からの感想は励みになる。

7月22日(水)

『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。先日の金沢公演の話をしていて、数日前に本当に観に行ったのだなと不思議な気持ちになった。今日の気温が今年一番の暑さだったらしい。そりゃ振り返っても暑かったという記憶しかないわけだ。『ガス人間』を最終話まで観た。5話以降、真相と悪役が分かり始めてから途端にこれまでの面白さが半減してしまった。特に悪役の描き方があまりにもチープで悪者然し過ぎていた。あれでは悪役を演じた岡部たかしも可哀想だ。林遣都も死ぬ必要がなかった。

7月23日(木)

『三四郎のANN0』を聴きながら仕事へ。本当に毎日、暑いという感情しか湧いてこない。毎年、去年より確実に暑いと言い続けている。仕事は1時間の残業。『チャンスの時間』『相席食堂』『テレビ千鳥』をまとめて観た。気づけば千鳥MCの番組ばかり観ている。

7月24日(金)

『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。定時退社。今週の『水曜日のダウンタウン』を観た。「スベリドリームマッチ」がかなり面白かった。実力派芸人を面白くない芸人と組ませてその滑る姿を見て笑うという意図のはずが、実力派芸人たちの作るネタがちゃんと面白く、笑えるネタとして成立してしまうという状況になっていた。こういうねじれみたいな瞬間がたまらない。『Tシャツが乾くまで』2話、『天幕のジャードゥーガル』『さよならララ』の最新話を観て寝た。

7月25日(土)

朝5時に目が覚めたので昨日放送の『Tシャツが乾くまで』3話を観た。どんどん物語が自分の好みの方へと進んで行きとても良い。勝手ながら話の展開は引き続き豊田徹也『アンダーカレント』を思い出し、今回の3話での車の場面はマーティン・マクドナー『スリー・ビルボード』の最後を思い浮かべたりした。ちなみに私は『スリー・ビルボード』を映画館で観た時、その素晴らしさに打ちのめされて座席から立てなかった。その年のアカデミー賞で『シェイプ・オブ・ウォーター』が作品賞と監督賞を授賞した時は、なんで『スリー・ビルボード』じゃないんだ!と少し怒った。

朝7時から『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』を観た。さすがに朝早いせいか子どもはあまりおらず、大人が多かった。映画はかなり原作に準拠した内容で、とても良かった。エンドロールが終わった後のざわざわ感はきっとどこの劇場でも起きているのだろう。『ちいかわ』のセイレーン編が更新されるのを今か今かと楽しみにしていた日々を思い出した。入場者特典のチャームはハチワレだった。映画を観たらカレーを食べたくなったので松屋でカレーを食べて帰宅。

端栞里と高熱『この景色ぜんぶアクスタにするよ、アリーナ』を配信で観た。三浦さんの言葉が本当に全てきらきらしているし、それを発する端さんの演技と歌、そして江本さんの音楽が奇跡的に共鳴し合って素晴らしい作品になっていた。なぜだかずっと涙ぐみながら観ていた。劇場でチラシを見た時から、絶対良い作品になるじゃんと思っていたのだが空気階段の単独と被ってしまい観に行けなかったので配信でなんとか観れて良かった。

7月26日(日)

午前中は松本シネマセレクトで『ユースフル・ゴースト』を観た。亡くなった妻が掃除機となって帰ってくるという設定から勝手にハートフルな内容を想像していたがまったくそんなことはなく、コメディやSF、ホラーといったジャンルが混ざりながらも体制に対する強い怒りで溢れた映画だった。虐げられたものたちの悲しみと怒りを生きている人たちが忘れないこと。

劇場を出ると雨が降っていて、久しぶりに涼しい気温だった。お昼は天津食堂へ行き、冷やし中華と焼売を食べた。冷やし中華を食べると、夏だぜ!と思う。ちなみに私はゴマだれ派。

隣のテーブルに小学校低学年くらいの子どもを連れた親子が2組いて、子どもたちはおそらく夏休みで久しぶりに会う従兄弟同士の関係性のようだった。その子どもたちが各々の学校の給食の話をしていたので耳をすませていると、女の子が「私の学校は4月は花見ゼリー、6月はあじさいゼリー、7月は七夕ゼリー、12月はクリスマスケーキが出るんだから」と言うと、もう一方の男の子が「俺の学校はわかめご飯がエグいから」と誇らしげに言っていてあまりにも小学生男子の発言として正しいような気がしてとても良かった。デザートにわかめご飯じゃ太刀打ちできない。帰りがけにローソンでアイスを物色し、今週発売したばかりらしい「濃密いちご氷」を購入。帰宅し早速食べてみると、甘すぎずいちごの酸味が残っていてとても美味しかった。この夏リピートの予感。

夕方、金沢のお土産を渡しに行きたかったので本・中川へ。金澤文鳥というドライフルーツの入った鳥の包み紙の羊羹をお渡しするとお返しに滋賀のお土産の「かいつぶり」と鴨サブレをいただき、図らずも「鳥」をモチーフとしたお土産の交換となって可笑しかった。本・中川さんとひだりてさんが掲載されている今月の天然生活を購入。全国の書店が載っていてとても良い特集。

帰りがけに先日現像に出していた金沢・能登旅行のフィルム写真を受け取り、帰宅。写真を見返しながら、つい先週はこんな美しい景色を眺めていたんだなとしみじみとした。

2026年7月13日〜7月20日

7月13日(月)

『三四郎のANN0』を聴きながら仕事へ。定時退社。『天幕のジャードゥーガル』1話と2話を観た。サイエンスSARU制作、山田尚子が総監督という布陣に間違いはなく、冒頭から引き込まれる絵作りとキャラクターの動きに傑作の予感がした。

7月14日(火)

『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。定時退社。生方美久『Tシャツが乾くまで』1話を観た。最初は登場人物たちの職業にウッとなったが物語の展開とモチーフの描き方に興味が湧き、とりあえず観続けようと思った。日常の裏に潜む嘘を扱った作品では個人的には漫画の『アンダーカレント』が飛び抜けて素晴らしいと思っているがドラマと漫画ではまた別物。

7月15日(水)

『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。2時間の残業。『さよならララ』1話と2話を観た。かなり面白いしテーマもとても好きだ。舞台が滋賀なのも良い。『天幕のジャードゥーガル』も『さよならララ』もこんなのもう映画じゃんと思った。

7月16日(木)

『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。毎年恒例の梅雨明け報告を東京の各局に競わせる話のゆっきゅんと武田砂鉄のくだり、日曜サンデーに中島歩が来た話がとても面白かった。中島歩は爆笑問題カーボーイがきっかけとなり日芸に入学したらしい。1時間の残業。夜、Xを眺めていたら今週の爆笑問題カーボーイが面白いと話題になっていた。こちとら15年以上聴いているのでずっと面白いっつーのと思ったが、たしかに太田さんの最近の語りの密度は凄まじい。けれど私が好きな爆笑問題カーボーイは太田さんのトークはもちろんのこと、2人がふと大学の同級生に戻る瞬間が見れることだ。今週も太田さんがフランス映画の話をしている時に田中さんが「あれお前と観に行かなかった?」と言っていてそうそうこれこれと嬉しくなった。

7月17日(金)

『霜降り明星のANN』を聴きながら仕事へ。夕方にゲリラ豪雨があった。なんだか夏みたいだ。夏なんだけど。片山慎三『ガス人間』を2話まで観た。蒼井優がとても良い。寝る前に『朝井リョウ・加藤千恵 信頼できない語り手』を聴いていたら朝井リョウが大学の第二外国語で中国語を選択した話をしていたのだけれどマイルストーンというあまりにも懐かしい単語が出てきて、体がびくっとした。そうか大学も学部も朝井リョウとは同じだったかと思い出した。

7月18日(土)

朝4時に目が覚めてしまい、『ガス人間』を4話まで観た。これってかなり面白いのでは…?とまだ全話観ていないが興奮した。片山慎三監督作品はかなり信頼できる。蒼井優もここ数年で役柄の変化も相まってかどの作品でも演技が抜群に良い。林遣都と広瀬すずの兄弟も2人の魅力が発揮されてる。林遣都のことが私はかなり好きかもしれない。

電車に乗って金沢へ。新幹線に乗るたびにその速さに慄く。11時前に金沢駅に到着してバスに乗って中心街へ。馴染みのない土地でのバス移動はいつも怖いがさすがは大観光地金沢、非常に分かりやすい案内板がありスムーズに目的の場所へ行けるようになっていた。とりあえず腹ごしらえにグリルオーツカへ。店構えとは裏腹に店内が広く、このタイプのギャップを見せてくる店がなぜか私はとても好きなので嬉しくなった。新宿のアカシアもこのタイプのお店で好き。グリルオーツカでは名物のハントンライスを食べた。オムライスの上にタルタルソース、エビフライ、カジキのフライが乗っていて、良い意味でずっとお子様ランチを食べている感覚だった。味が濃くてもちろんとても美味しかった。

灼熱の中、歩いて鈴木大拙館へ。旅行中は徒歩30分の移動距離なら歩きたい派だ。知らない土地をなるべく点ではなく面で把握したい。鈴木大拙館は、谷口吉生による建築が本当に素晴らしい空間だった。木々の揺れ、水面に反射する光、鳥の声、頬に当たる風など今ここにある全てへの感覚が研ぎ澄まされてただじっとそこにいるのが気持ち良く心地良かった。星野源の「光の跡」という曲がとても好きなのだけれどこの場所へ訪れたことがきっかけになって生まれたという話を聞いていたので実際に訪れてみてこの場所が持つ力にとても納得した。

なにより、人のとても多い金沢でここは本当に人が少なく落ち着いていた。再び灼熱の中、歩いて金沢21世紀美術館へ。こちらは打って変わって人ばかり。企画展『路上、お邪魔ですか?』を見た。

panyapanyaの作品から始まり、個人的には1984年発足の「路上観察学会」の展示がとても面白かった。今で言うインターネットの人たちが面白がることの元祖だと思った。どの展示でも解説や誰の作品かも目もくれずパシャパシャと写真を撮って立ち去る人ばかりで辟易とした。しかし、金沢21世紀美術館の大衆を引き受ける覚悟のようなものは凄いし人は多いのにその通路の広さと開放的な空間の使い方で混雑のストレスを感じさせないのはいつ来ても素晴らしいなと思う。

コレクション展の『歩く、とどまる』は「歩く」をテーマにした展示で、自分の中でも「歩く」という行為には様々な側面や意味があると思っているので面白く見れた。美術館にしばらくいたおかげですっかり汗も引いたが外に出ると再び汗がぽたぽたと落ちるような気温で、体を冷やすべく「ジェラテリア リトルタ」へジェラートを食べに行った。阿佐ヶ谷にある名店「シンチェリータ」出身の方がやられているお店らしく一度行ってみたかったのだ。どれも美味しそうで悩んだが、アマレーナ、ネクタリン、黒糖ナッツの3種盛りにした。澄んだ味がしてとても美味しく、暑い体に甘さと冷たさが染み渡った。

続いて「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」へ行った。谷口吉郎が建築した迎賓館赤坂離宮「游心亭」の広間と茶室がそのまま再現された空間で、個人的にはそこから眺める水庭がとても美しかった。

谷口吉生設計の建築は、以前長野県立美術館の東山魁夷館の水庭を見て美しいなと思ったのだけれど今回鈴木大拙館とこの場所を見て全国にある谷口吉生の建築をもっと見たくなった。この記念館のすぐ裏手には犀川が流れていたのでしばらく川沿いを歩いていると、晴れた空と川の流れに概念としての夏休みが一気に押し寄せてきた。

良い時間になったので金沢市文化ホールへと移動し、今回の旅のきっかけとなった空気階段単独公演『●●●』を観た。今回の単独もとても面白く、最後のコントにはグッときてしまった。くだらなさと切なさが混じり合ったものにはどうしたって心を動かされてしまう。空気階段の単独を観る度に、空気階段のファンで良かったと思う。毎週欠かさず聴いているラジオの人が目の前にいるという新鮮な感動も常にある。

劇場を出るとまだまだ暑く、湿度の高い空気が漂っていた。長野ってやっぱり涼しかったんだと金沢に来て何度も思った。夕飯を食べるべく、地元で有名らしい宇宙軒へ行った。店前は行列で、30分ほど並んでいると自分のすぐ後ろで今日の分は品切れですと列が切られ、危うく食べ物にありつけないところだった。宇宙軒の名物であるとんバラ定食を注文。ご飯の進む味で美味しかったがもう少し金沢っぽいものを食べればよかったかもとちょっとだけ後悔した。まあでも1人で旅行に来ていないとこういうお店には行けないしなと自分で自分を納得させた。

ホテルにチェックインし、シャワーを浴びてからコンビニへ。サクレのコーラ味が5年ぶりに復活したらしくどうしても食べたかったのだ。セブンで無事に手に入れ、溶けないように急いでホテルへ戻り早速食べた。旅先のホテルで食べるアイスの特別感ってなんなんだろうか。5年ぶりと旅先ということも相まって特段と美味しく感じた。『旅先のホテルで夜に食べるアイスのような日々』みたいな短歌かそれっぽいタイトルのエッセイ本ありそ〜とか思いながら食べ終え、暑い中歩き続けていたので死んだように眠りに落ちた。

7月19日(日)

どこかでモーニングを食べようかとお店を探すも金沢は朝から営業しているお店が少なく、やっと見つけた喫茶店で450円のモーニングセットを食べた。目玉焼き、ベーコン、トースト、珈琲が付いてこの値段はなんと良心的なことか。

今日は能登半島を巡ることにしていたので駅前でレンタカーを借りて能登方面へ。しばらく車を走らせると海岸の波打ち際を車で走れる千里浜なぎさドライブウェイへと辿り着いた。適当なところで車を止めて海や貝を眺めた。

ここから海沿いをさらに1時間ほど北上し、福浦灯台を目指す。ナビに入れた目的地に辿り着くも看板やそれらしい場所はなく、路駐して藪の中をひたすら歩き進めると階段があり、下ってみることにした。今ここで死んでも誰にも気づかれないだろうなという山道には紫陽花がところどころに咲いていて、綺麗だなと思いつつ不安になりながら歩いていると不意に視界が開け、灯台が姿を現した。

灯台を見つけた時の安心感から私は陸の船乗りになっていたんだななんて思いながらぐるっと灯台を見て回った。

再び来た道を戻り、今度は車で少し北上した先にある旧福浦灯台へ。こちらは案内板もしっかりとあり、すんなりと辿り着けた。

旧福浦灯台は現存する日本最古の木造建築の灯台らしく、その始まりは400年前に遡り、その時からこの場所で新しい灯台が建つまで沖ゆく船にその位置を示し続けていたとのことだった。しばらく海と灯台を眺め、再び車に戻り北上を続けた。道中、「ロードパーク女の浦」というドライブインに立ち寄り昼食をとることにした。甘エビ定食を注文。甘エビの他に、サザエや魚の焼き物なども付いていた。ひじきの煮物に茎わかめが入っていて、コリコリとした食感がアクセントになっていてその手があったかと発見だった。これで2000円なんだから充分過ぎる。

お腹を満たし、まだまだ北上していく。「とぎ海街道」という道の駅に立ち寄ると、少し前にお昼を食べたばかりなのに甘エビバーガーなるものを見つけ、いつの間にか食べていた。旅先での食欲は底知れない。お土産にいしるも買ってしまった。

さらに1時間ほど北上し輪島市が近づいてくると徐々に震災の傷跡が目立つようになってきた。瓦にブルーシートのかかる家や、電柱が不自然に倒れている場所が多々あった。道路の補修のための片側通行の道も多く、何度も対向車が通り過ぎるのを待ったりもした。白米千枚田を通過し、珠洲市に入ると如実に山肌が崩れて滑落し、土嚢が積まれ、道路は本来は無かったであろう場所をくねくねと伸び、すれ違いが困難なほど狭くなった。仮設住宅も目につくようになった。道の駅「すず塩田村」に立ち寄り、塩ソフトクリームと奥能登揚げ浜塩を買った。この塩ソフトクリームがめちゃくちゃ美味しくて今回の旅でのベストグルメだった。道の駅には塩田が併設されており、古来の製塩法である揚げ浜式塩田で黒々と日焼けした男の人たちが黙々と塩作りの作業をしていた。

崩れた山肌と片側通行の道をさらに30分ほど北上し、能登半島最北端である狼煙町へと辿り着いた。道の駅「狼煙」に車を置き、山の斜面を登った。だらだらと汗を流し、なんで自分は1人でこんなことをしているのだろうかとふと我に返ったりしたが、えいやと力を振り絞って登り続けた。

紫陽花が道の脇に咲いているのが見え、灯台はもうすぐ近いぞと過去の経験から直感し歩き進めると視界が急に開け、そこには芝生が広がっていた。そしてその先には能登半島最先端にある灯台、禄剛崎灯台が建っていた。そのどっしりとした佇まいに見惚れて、何度も周りをぐるぐると回って眺めた。

この禄剛崎灯台も地震の被害を受け灯台の心臓部であるフレネルレンズが破損し、レンズの作り直しや修復の技術が途絶えてしまっていることから回復が不可能となってしまい、LEDを使用した復旧工事が昨年完了したとのことだった。そして明日、震災以来初となる灯台内部の一般公開が控えているとこの場所を訪れて初めて知った。いつの間にか17時近くになっていたので坂を下り来た道を戻った。坂の上から見える田んぼや山の景色を眺めていると道の駅の周辺に並ぶ家々が仮設住宅であるとその時になって気がついた。

道の駅でまたもやお土産を買い、今度は能登半島を南へと先ほどとは反対側の海沿いを走らせた。変わらず道は工事している場所が多く、崩れている斜面を何度も見た。対向車も後続車もいない道を1時間半ほど走り、夕方に差し掛かった頃、大きな橋を渡り、今夜の宿泊地である能登島へと辿り着いた。民宿のある漁港へ車を止め、一歩外へ出ると息を呑むような穏やかで美しい海が広がっていた。

この景色が目の前にある民宿へとチェックインし、すぐ隣にある洋食屋「はいから食堂」で夕飯を食べることにした。能登牛ハンバーグステーキを注文。この景色を眺めながら食べるハンバーグはジューシーで絶品だった。

しばらく海沿いを散歩してから宿に戻り、窓の外から聞こえてくる波の音と虫の声に耳を澄ませた。

7月20日(月)

朝4時半に起きて足音を忍ばせながら民宿の外へ出て朝焼けを眺めた。本当に本当に美しい朝焼けで、誰にも渡すことのできない私だけの代替不可能なこの経験こそ旅であると思った。こういう瞬間に私は私の人生を生きているのだと実感する。

しばらく穏やかな海を眺めてから再び布団に潜り、少しだけ眠ってから民宿の朝食をいただき、9時前に能登島を出て七尾へと向かった。道の駅食祭市場へ行き、お土産だけを買うつもりだったが美味しそうな海の幸が並んでいるのを見るとつい食べたくなってしまい、ガスエビの握りとのどぐろの握りを食べていた。どちらもとても甘くて美味しかった。

お土産に地元の醤油とあおさを買って食祭市場をあとにした。

あとはもう帰るだけなので金沢市へと車を1時間ほど走らせ、レンタカーを返却した。金沢駅で加賀棒茶、中田屋のきんつば、金澤文鳥、うら田のさい川など気になっていた和菓子をいくつか買い、新幹線までの時間がまだあったので再び寿司を食べた。回転寿司へと入り、どれも1皿600円ほどの値段に慄きながら、あま鯛、アジ、能登いか、かさご、そいはちめなどどれも石川で獲れた魚の寿司を選んだ。どのネタも程よい歯応えと甘さがあり、握りたてはやはり美味しかった。特にあま鯛は絶品だった。

8時に旅館で朝ごはんを食べ、10時に道の駅で寿司を食べ、12時に再び寿司を食べるというあまりにも不規則で贅沢な食事も旅行だから許されると自分に言い聞かせた。新幹線に乗る前にお土産の整理をしているとあまりにも買い過ぎていることに途方に暮れた。渡せるような友達だって身近にいないのにどうするんだこれと思いつつ、少しでも石川にお金を落として帰ろうと思っていたのでまあいいかと思いながら帰路に着いた。

2026年6月22日〜7月12日

6月22日(月)

朝起きると北海道の書店さんから本の注文の問い合わせが来ていた。自分の住んでいる場所から遠ければ遠いほど嬉しい。仕事は定時退社。帰宅して本の発送準備。夜は今週の『チャンスの時間』を観た。

6月23日(火)

『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。昨日準備した本をレターパックプラスで送ろうとポストへ投函するも厚すぎて入らず。ポストの口はどれも同じに決まっているのに万が一奇跡でも起きないかと駅までの道中にある全てのポストに押し込むが当たり前のように入らなかった。諦めが悪いのでローソンへも行き、店内にあるポストへ挑むも撃沈した。仕方なく通勤途中での発送は諦めて職場へ。仕事は3時間の残業。帰りがけにゆうゆう窓口のある郵便局へ立ち寄り、無事本の発送を終えた。

6月24日(水)

『霜降り明星のANN』を聴きながら仕事へ。休憩中に新たに盛岡の書店さんからお問合せが来ていてまたもや飛び上がるほど嬉しかった。仕事は3時間の残業。帰宅して本の発送準備。沖田修一監督の新作『さとこはいつも』の劇伴が柴田聡子で、主題歌が折坂悠太という情報がリリースされていた。ハードルが上がりに上がっていく。黒田大輔と宮部純子も出演するらしく五反田団を思い出さずにはいられない。こんなに楽しみにしているのに地元では上映されない可能性も十分にあるのが悲しいところ。

6月25日(木)

朝、岩手で地震があった。『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。通勤途中で本の発送。今度はポストへ投函できるサイズに収めたので一安心。仕事は3時間の残業。

6月26日(金)

台風の影響で朝から大雨。駅へ行くも電車が運休していたので一度家に戻り車で会社へ。気圧のせいか頭がずっと痛かった。目に見えない気圧というものが身体に影響を与えているなんて信じられない気分にいつもなる。でもたしかに天気の悪い日は頭が痛くなるわけで、目に見えない何かが身体に影響を与えるなら幽霊とか呪いとかも実在するんじゃないかと思えてくる。仕事は今日も3時間の残業。カルビーのパッケージがナフサの影響で白黒になっていてその余白に絵を描いた人たちが叩かれて炎上していた。叩いている人たちの理屈も分からなくはないがさすがにやり過ぎだろうと思った。カルビーのマーケティングに踊らされている。きっと1週間後にはこの炎上も忘れて次の炎上へと話題が移っている。もう本当にくだらなくてSNSなんて見るもんじゃないなと思いつつ、SNSを毎日開いて眺めてしまう。夜に山梨で地震があり自分の住んでいる地域もそこそこ揺れた。最近地震が多くて心配。

6月27日(土)

朝4時に目が覚めた。そのまま布団の中で今週の『銀河の一票』を観た。来週で最終話だがこのままシーズン2に突入して続いてほしいくらいだ。海外ドラマだったら出馬するまでをシーズン1、選挙戦をシーズン2、都知事編をシーズン3にしていると思う。

朴葉巻きを買いに行くために寝不足のまま木曽へ。道中、「おぎのや」というお蕎麦屋さんで鴨せいろそばを食べた。すっきりとしたお蕎麦でとても美味しかった。食後に梅のシャーベットがお猪口に入って出てきたのだけれどそれもとびっきり美味しかった。一口だけという小ささもとても良い。結局のところ美味しいものは少なければ少ないほど美味しく感じられる。

木曽のお菓子屋「田ぐち」へ行った。朴葉巻きは餡の入ったお餅をその名の通り朴葉で巻いた木曽地域の伝統菓子でこの季節しか食べられないのだ。個人的に好きなのはみそくるみで、味噌あんのあまじょっぱい味が癖になる。

写真を撮り忘れたのでネットから拝借

無事に朴葉巻きを手に入れ、近くにある小池糀店でこうじ味噌を買い帰宅。

夜は呉美保『ふつうの子ども』を配信で観た。地元で上映されていなかったので観たいと思いつつ機会を逃していた作品。想像していたよりもずっとひりひりとした作品で、子どもを美化せずに描いてとても良かった。子どもを絶対的な善として置かない作品は信頼できる。子役と蒼井優の演技も抜群に良かった。

6月28日(日)

早朝に今度は青森で地震。本当に地震が多い。休日出勤。午後には仕事が終わったので一度家に帰ってから街へ。Trooper Saluteの『友達がいました』を聴きながら散歩。

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本屋で石田夏穂『わたしを庇わないで』とアンドプレミアムの「旅と本」特集を買った。早速買った本を読もうとモスバーガーへ。私がこれまで住んできた街には大体モスがあったのだけれど、どの街でもほどよく空いていて治安が良い印象がある。案の定空いていて、本を読んでいる最中にふと顔を上げると窓の外にコーギーが座っているのが見えた。マックだったらこんなことは起きないだろうという確信めいたものがある。

夜は早川千絵『ルノワール』を観た。とても素晴らしかった。こちらも昨日観た『ふつうの子ども』同様に子どもが主役という前情報から事前に想像していたものとはまったく異なる映画で、子どもから見た不完全な大人たちという描き方は『ヤンヤン 夏の想い出』を彷彿とさせた。なにより、随所に相米慎二の『お引越し』オマージュが見え隠れし、その引用の仕方が嫌味がなく必然のように感じられてとても良かった。

6月29日(月)

『三四郎のANN0』を聴きながら仕事へ。定時退社。濱口竜介『急に具合が悪くなる』のある解釈をネットで見かけてやけに納得してしまった。本来、こういう考察めいたものは大嫌いなのだが一度読むとそうとしか思えなくなってくる。

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6月30日(火)

『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。職場でもらった保険のチラシに「貯蓄は三角、保険は四角」と書かれていて、詩的じゃないくるりだ、と思った。


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夕方、あまりも涼しくて、6月の終わりにして夏の終わりを感じた。

7月1日(水)

『霜降り明星のANN』を聴きながら仕事へ。定時退社。エイドリアン・トミネが新刊の発売に合わせて来日し、トークイベントが開催されたとのツイートを見かけた。新刊が発売されていることをまったく知らなかった。エイドリアン・トミネの作品が本当に好きなのでもし東京に住んでいたら絶対行っていただろうなと思った。

7月2日(木)

『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。かたまりが今週の最高ソングとしてスピッツの「稲穂」を流していて良かった。スピッツは小さい頃から親の車のラジカセで延々と流れていたので音楽の原体験として体に刷り込まれている。

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スピッツの曲でなにが1番好きだろうかと考えると「みなと」かもしれないなと思った。

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7月3日(金)

『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。定時退社。帰りに本屋に寄り、『HUNTER×HUNTER』の新刊とエイドリアン・トミネの新刊『ある結婚前の風景』を買った。『HUNTER×HUNTER』は前巻までの内容を覚えてないので数巻遡って読み始めたがいまいち全体が掴めず、こうなれば思い切って全巻読み直そうと決心して1巻から読み進めたが何度読んでも面白すぎる。新刊が出る度に読み直すこの慣例は一生続くような気がする。

終わってしまうのが寂しくてすぐに観れていなかった『銀河の一票』の最終話をようやく観た。最後まで本当に素晴らしいドラマで、全体を通して誰のことも悪く描かない点が特に好きだった。分かりやすい悪を敵にしてこんなことをテーマにすれば視聴者は喜ぶだろうみたいな軽薄さもまったく見えず、まっすぐに正しいことを描き続けていた。理想にも思えるようなことでもフィクションを通して現実を変えることってできるんじゃないかと本気で思えた。

7月4日(土)

朝一の回で『トイ・ストーリー5』を観た。批判の多い4も個人的にはとても好きだったのでどんな物語になるのだろうかと期待と不安が入り混じっていたのだがとても良い作品になっていた。ジェシーを主人公に置き、玩具とデジタルデバイスの対立を描くのだがこれまでのような明確な悪役は登場せず、二項対立も当然のように崩れて相対化され、役割を終えたものがいかにして子どもたちを送り出すかという話になっていた。近年の海外の子供向けアニメーションは、こんな酷い世界で大人は子どもたちに何を語り何ができるのだろうかと苦悩しながら作られているものが多いような気がする。土曜の午前ということもあって劇場は子どもで溢れていたが作品全体に流れる寂しさを感じとってかみんな静かにスクリーンを見つめていた。

お昼はキッチン南海でカツカレーを食べた。安定の美味しさ。

神戸の書店さんから注文をいただいていたので郵便局へ立ち寄り発送。これで増刷した100冊全てが旅立っていった。とてもありがたい。

いつも歩かない場所を散歩してみようとあがたの森やその周辺を散策した。犬の散歩をしている人をたくさん見かけたのだが、どの人も「どっち行きたい?」とか「もう嗅がなくていいの?」とか犬に話しかけていてとても良かった。あがたの森のだだっ広い芝生は眺めているだけで気持ちが晴れやかになった。

路地を歩いているとブラックベリーがたくさん実った木があり、自分が野生の動物だったら興奮してむしゃぶりついていただろうなと思った。

そういえば行ってみたいお店がこのあたりにあったはずだと思い出し、「やまねフランス」というお菓子屋さんへ行った。元々東京にあったお店が数年前に松本へと移転してきたらしい。いくつも美味しそうなお菓子が並んでいたがブルーベリーのマフィンとカボチャのケーキ、杏サマーを買った。お菓子を手に下げて帰る帰り道のなんと気分の良いことよ。

家に帰り、早速杏サマーを食べた。クリームチーズっぽい生地に杏ジャムが乗っていてとても美味しかった。甘さも控えめで杏の酸っぱさが残っているのが良かった。

7月5日(日)

午前中は畑へ。夏野菜の収穫。午後は家に引きこもり、ついに最新巻まで『HUNTER×HUNTER』を読んだ。あまりにも面白過ぎるが内容の半分も理解できている気がしない。それなのに面白いということだけは分かる。

7月6日(月)

朝から雨。『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。定時退社。雨はずっと降り続けていた。一日中頭が痛く、またもや天気のせいで体調が安定しない。20代の時はあまりこんなことなかったので年齢を重ねるとこうも体にガタがくるのか。22時に就寝。

7月7日(火)

今日も朝から雨。『三四郎のANN0』を聴きながら仕事へ。定時退社。七夕で思い出すのは給食で出た底の浅い七夕ゼリー。あの紙スプーンが底に到達する速さったらない。

7月8日(水)

『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。2時間の残業。絵本作家の林明子さんが亡くなったとのニュースを見た。『こんとあき』『はじめてのおつかい』『あさえとちいさいいもうと』『おつきさまこんばんは』が家にあり、幼少期に何度も読み聞かせをしてもらった記憶がある。子どもながら、絵本で描かれる子どもが等身大の自分のように思えて、読んでもらいながらとても不安になったり、でも安堵したりしていたのを覚えている。きっとそれは、子どものことをとても繊細に捉えて描いていたからではないかと今になっては思う。ちなみに私が何度も開いている近藤喜文画文集『ふとふり返ると』では市井の人々を描く憧れの人として林明子と高野文子の名が挙げられている。

7月9日(木) 

朝から蒸し暑く、6月の涼しさはやっぱり幻だった。『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。定時退社。今日の最高気温は35度で暑さでぐったりすると同時に夏はこうでなくっちゃと思う自分もいる。

7月10日(金)

『霜降り明星のANN』を聴きながら仕事へ。今日も最高気温が35度。職場に来る営業の人のアイスブレイクが暑いですねえしかない。あまりにも暑いので会社の出入り口に学校のプールの消毒槽みたいな場所が欲しいねと職場の若者に提案したら、あれってほんとに使われてたんですか?と言われてしまった。もう20年以上前に衛生面が悪いことや塩素の成分が皮膚に悪影響を与える可能性があるとかで義務化ではなくなりもう使用しているプールはほとんどないらしい。もう無いと言われてしまうと、ひーっ冷たい!とか言いながらあの液体に浸からされていた時間が学校のプールの醍醐味みたいに思えてきてしまう不思議。

7月11日(土)

まつもと市民芸術館で木ノ下歌舞伎『心中天の網島 アクセシビリティ版』を観た。10年前に初演を観ているがすっかり内容を忘れていたので新鮮に観ることができた。近松門左衛門による300年前の作品なわけで新鮮もなにもあるわけないのだが、愛と死による悲劇は普遍的だからこそ読み続けられ演じ続けられてきたのだなと改めて思った。10年前に初演を観たのはこまばアゴラ劇場で、今ではアゴラはもう閉館してしまったし、今はこの作品を地元の劇場で観ていることに月日の流れを感じて勝手に感慨深くなった。今回はアクセシビリティ版ということで全公演に手話通訳や字幕、音声ガイドがある上演だった。自分が当たり前に享受している映画や演劇、その他の生活上の様々なこともマジョリティ側の特権であることを今回の公演形態で改めて認識させられた。ふらっと映画や演劇を観に行くことが誰でも当たり前にできる社会へとなってほしい。

7月12日(朝)

朝5時に起きて畑へ。夏野菜とじゃがいもの収穫をした。茄子もトマトもきゅうりもピーマンも艶々に輝いているし、じゃがいもも立派な大きさのものがたくさん獲れた。枝豆はまだ早いかなと思いつつ耐えられず収穫してしまった。ここからしばらくは夏野菜が飽きるまで獲れ続けるのでひたすら消費の日々が始まる。ときに私は滝口悠生『茄子の輝き』という小説がとても好きで、茄子を収穫する度に「茄子の輝き…」と心の中で思っている。

午後は松本市立博物館での『さくらももこ展』へ行った。『ちびまる子ちゃん』は小さい頃から何度も何度も読んできたせいか展示されている原画のタイトルを見ただけで内容を全てバーっと思い出せる自分がいて驚いた。個人的にとても好きな『神のちから』と『神のちからっ子新聞』もしっかり展示スペースが設けられていたのが嬉しかった。コジコジのガチャガチャがあったので2回やってみると2回ともジョニーが出た。

展示を夢中になって見ていたらすっかり14時も過ぎてしまい遅いお昼にミールストップでキーマカレーを食べた。

その後は本・中川へ行き、いつも通り中川さんとおしゃべりなどをしてから『バードウォッチャー』がとても良い作品だったビョン・ヨングン『低く流れる』を買った。8月に『バードウォッチャー』の展示があるらしくとても楽しみ。

家に帰り、今日収穫した茄子とピーマンで煮浸しを作った。野菜が新鮮で柔らかいのですぐに染み染みになりとても美味しかった。枝豆も茹でて食べたらとても美味しかったが1番最初に思いついた感想がずんだ餅の味がする、というものだった。草むらを歩いてる時は草餅の香りがすると思うしお花見で桜の木を見ている時は桜餅の香りがすると思ってしまうので食いしん坊であるが故に原料よりお菓子が常に先行して思いついてしまうらしい。

 

【お知らせ】

しばらく前に刊行した新刊『歩く、そして歩く』をお取り扱いいただいている書店さんがじわじわと増えてきましたので改めてご案内です。

・Lansome Dance Books(札幌)

・BOOKNERD(盛岡)

・日記屋 月日(東京)

・本・中川(松本)

・ホホホ座浄土寺店(京都)

・本の栞(神戸)

・ナツメ書店(福岡)

・玉葱堂書店(WEB)

 

どの書店さんもとても素敵なお店なのでお近くにお越しの際はぜひ立ち寄ってもらえると嬉しいです!各書店さんのネットストアでも販売されていることがありますので要チェックです!(ちなみにBOOKNERDさんのネットストアの紹介文に「気鋭の書き手」と書かれていてニマニマしてしまいました)

2026年6月15日〜6月21日

6月15日(月)

朝5時に起きて『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。お昼に数年ぶりにカップヌードルのトムヤムクン味を食べたら驚くほど美味しかった。10年ほど前に同時期に発売されたシンガポール風ラクサ味が狂おしいほど好きだったのだがトムヤムクン味だけ残りラクサ味が販売終了してしまったので半ば逆恨みでトムヤムクン味を食べていなかったのだ。昨年、ラクサ味が復活したこともありこの怒りは沈静化し、トムヤムクン味を食べようと思ったわけである。こういうことって私の人生にかなりの数ある。仕事は5時間の残業。へとへとになりながら帰宅し即寝。

6月16日(火)

『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。ラジオを聴きながら寝ていたらふと目が覚めた瞬間に「いとしのエリー」が流れていて最高だったという話をもぐらがすると、その話にかたまりがいたく共感していて、この感覚を共有しているコンビだからあのコントの数々ができるのだなと思った。

仕事終わりに刷り直してもらった本を受け取り、表紙に写真を貼ったり帯を巻いたりして加工作業をした。帯が付くと途端に本っぽくなる。注文をいただいていた書店に発送。お待たせしてしまっていたことで焦っていたのだがようやく気持ちが楽になった。

6月17日(水)

『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。仕事終わりに駅前で電動レンタサイクルを借りて、本・中川さんへ。久しぶりに電動自転車に乗ったらうっかり風になってしまったかと思うくらいぐんぐんと前へ前へと進んだ。閉店2分前に到着し、ばたばたと納品し退店。本・中川さんもかなりお待たせしてしまったので無事に納品できてホッとした。夜は『ウィドウズ・ベイ』最終話を観た。1話から最後までホラーとコメディのバランスが絶妙でずっと面白いドラマだった。シーズン2が待ち遠しい。

6月18日(木)

『マヂカルラブリーのANN0』を聴きながら仕事へ。定時退社。劇団アンパサンドの『遠巻きに見てる』がU-NEXTで配信されていたので観た。めちゃくちゃ面白かった。どうやったらこんな設定が思い付くのか。U-NEXTはヨーロッパ企画やコンプソンズなど演劇が多数配信されているのでかなりありがたい。

6月19日(金)

朝からとても暑い日だった。Podcastの『長い話』を聴きながら仕事へ。いつも同じラジオを聴いていると思われがちだが、『長い話』『朝井リョウ・加藤千恵 信頼できない語り手』『きしたかののブタピエロ』も欠かさず聴いている。2時間の残業。帰宅して今週の『銀河の一票』を観た。このドラマは本当に世の中を変えようとしている。アニメ『黄泉のツガイ』を観始めたら面白くて夜中までずっと観てしまった。荒川弘は魅力的なキャラクター作りが上手すぎる。

6月20日(土)

朝から強い雨と風。濡れながら美容院へ髪を切り行き、夏に向けて短くしてもらった。美容師さんに柚木沙弥郎のトートバッグを褒められて嬉しかった。髪を切った後の顔まわりを通り抜ける風の気持ちよさが好きなのだけれど雨のせいであまり味わえず悔しかった。お昼はBABAじぃでマトンのビリヤニを食べた。私はBABAじぃに行き過ぎているしビリヤニを食べ過ぎている。でも毎回感動するくらい美味しいのだ。

そのままサパンジへ行きパンを買い、雨なので大人しく帰宅した。『黄泉のツガイ』を引き続き観て、最新話まで追いついてしまった。漫画も読もうか悩む。ダウ90000のコント「りんごむけるだけ」を観た。1時間もあるコントなのでずっと観るのを敬遠していたのだがあまりの面白さに1時間があっという間だった。アトリエ春風舎で上演していた頃の玉田企画のような手触り。


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6月21日(日)

早起きして昨日買ったサパンジのパンを食べ、朝8時25分から濱口竜介『急に具合が悪くなる』を観た。3時間半耐えられるだろうかと思っていたがそんな心配は無用であった。もはや心地良ささえ感じるような見事な会話と脚本の上手さにずっと頭が冴えていた。序盤、真理とマリー・ルーが2人で歩き出す場面でとても強い風が吹いていて、その強い風のまま撮影しているだけでこの映画は良い作品だと確信した。パンが焼けるまで、コーヒーを淹れるまで、カップラーメンができるまでと意図的に時間の提示がされる場面が多かったのだけれど、明らかにその時間が画面の中では引き伸ばされていて時間感覚が分からなくなる瞬間が何度もあり、その映画的マジックにくらくらした。

2人が抱きしめ合う場面が何度か描かれ、その抱き合うという行為の視線の交わらなさに見つめて話す以上の魂の触れ合いと分け合いを感じていたく感銘を受けた。

同じく濱口竜介の『寝ても覚めても』のラストシーンでも交わらない視線が描かれ、その分かり合えなさに感銘を受けたのだけれど今回はまた別ベクトルでの感動だった。

濱口作品では自己と他者の境界をいかにして越えるかがこれまでも描かれてきたが、今回は触れ合うという身体性をもって境界を越え、終盤の複数人の人間が同時に触れ合う様はエロティックでさえあった。兎にも角にも観た後に色々な感想が湧き出てくる素晴らしい映画だったし、濱口竜介にしか撮れない映画なのは間違いない。

ちょうど12時に映画が終わったのでそのまま少し歩いてずっと気になっていたmealstopという定食屋さんへ行った。カレーと日替わり定食があり、日替わりの黒酢餡の唐揚げを頼んで食べた。唐揚げはもちろん、副菜がとても豊富で美味しかった。カウンターだけのお洒落なお店なので入るのをずっと躊躇していたが勇気を出してよかった。いつも同じお店ばかり行ってしまうので行動範囲を広げていきたい。

お腹を満たし本・中川へ行くと先日納品した本をとても目立つ場所にポップ付きで置いていてくださりとても嬉しかった。少しおしゃべりをして、くどうれいん『三十路の旅立ち』を買いお店を後にしたのだけれど、その直後に自分の本を買ってくださった方がいたと本・中川さんのインスタで拝見して驚きと嬉しさがあった。中川さんが「もしミワさんがその場所に居合わせていたら恥ずかしがって名乗り出ないだろうなあ」と書かれていて、自分のことをよく分かってらっしゃると思った。

ふらふらと散歩をして、鯛萬の井戸の湧き水の水の煌めきに目を奪われたり、ザクロの花ってこんなに鮮烈かつ淡さも兼ね備えていたんだと感動したりした。路地へ入るといたるところの窓からワールドカップで盛り上がる音が聞こえてきた。どうしてもスポーツに熱狂できない人間なので、先日のオランダ戦ではオランダのユニフォームがオレンジ色なのを見て、ミッフィーと同じだ!という感想を1番に思ったのだった。

しばらく散歩するもあまりの暑さに塩川喫茶部に逃げ込みクリームあんみつを食べた。他にお客さんはおらず、店内にかかるラジオと窓の外の白い暖簾が風に揺れてひらひらと舞う様を眺めながらクリームあんみつを食べる時間は特別なものだった。夏、始まったかもと思った。今日は夏至だし。

家に帰ってきてからも夏の気分が抜けないので、私の中では夏っぽい漫画の代表であるクリハラタカシ『冬のUFO・夏の怪獣』を久しぶりに読み返した。やっぱり大好きな漫画だ。夜はいつも通り今週のバラエティ番組を一通り見てから寝た。

2026年6月1日〜6月14日

6月1日(月)

朝、昨日クラフトフェアで買ったマグでコーヒーを飲んだ。それだけでいつもと違う朝のような気がして良い気分になる。『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。2時間の残業。

6月2日(火)

『三四郎のANN0』を聴きながら仕事へ。台風が来ている影響で夕方から雨が降り出した。今回の台風の名前は「チャンミー」で、韓国語で薔薇という意味らしい。台風の名称は発生順に140個のリストから順々に付けられていき、大体5〜6年で1周するため次に「チャンミー」と出会えるのは5〜6年後になる。これまでの人生でチャンミーと呼ばれることが幾度となくあったため親近感がある台風の名前だ。ミワくん→ミワちゃん→チャンミーというあだ名の移り変わり。

6月3日(水)

朝から台風(チャンミー)の影響で暴風雨。静岡へ出張。上司を乗せて片道3時間高速を走らなければならず、今日が命日かもと思いながら運転した。無事に到着し、思いがけず取引先にうなぎをご馳走になった。お店で鰻重が運ばれてくると上司も先方もおもむろに写真を撮り出して、なんとなく自分も撮ったほうがいいかもと思い、撮影した。その場にいる全員が写真なんか撮りたくないけれどその場を盛り上げるための撮影タイムのようだった。夕方には仕事を終え、再び3時間の運転をして無事帰ってきた。帰りは台風(チャンミー)も過ぎ去り、富士山が見えた。さよなら、チャンミー。

6月4日(木)

『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。定時退社。『ウィドウズ・ベイ』最新話見た。次々に起こる怪異は現実なのか妄想なのか明確にさせない部分が面白く、怖いのに笑えるという改めて見たことのないジャンルのドラマだ。AppleTVという配信プラットフォームのせいかまったく話題になっていない。

6月5日(金)

『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。毎年恒例の太田さんによるサラリーマン川柳の発表があった。定時退社。今週の『銀河の一票』を観た。市民の声をヒアリングする場面で、当事者を役者として起用するのではなくそのまま現実を生きる人として出演させドキュメンタリーのように撮影していて、そんな現実との接続のやり方があったかと驚いたし感動した。

6月6日(土)

午前中はフィルムを現像に出しに行き、お昼はBABAじぃでエビのビリヤニを食べた。相変わらず震えるほど美味しい。自作のビリヤニが霞んで見えた。

ファミレスへ行き、増刷した新刊の案内書を作る作業をした。上手くまとまらず途中で諦め、ドリンクバーをがぶ飲みしてから本屋に立ち寄り今月の新潮と乃木坂太郎『まなざし珠子の自由研究』を買った。『まなざし珠子の自由研究』はそのタイトルの良さと帯コメントが黒沢清だったので気になり手に取った。帰宅して早速読んでみると死んだ先生を蘇らそうとするジュブナイルホラーでとても面白かった。

夕方、現像したフィルムのデータを取りに行った。友人を撮った写真が何枚かあったので送るなどした。

6月7日(日)

午前中は『落下の王国』4Kを観に行った。苦手な可能性大と思っていたのだけれどそんなことはなく面白く観れた。けれど大好きな映画かと言われたそうでもなく、そもそも自分はスパイク・ジョーンズしかりミシェル・ゴンドリーしかりMVやCM出身の監督作品が苦手なのかもしれない。午後は本・中川へ行き、佐内正史さんのトークイベント「ひだりて 右利き」に参加した。

国営アルプスあづみの公園に夢中になるあまり、佐内さんは開始時刻と同時に会場入りした。佐内さんはよく自分の写真には演出がないという話をされているが、そこが好きなんだよなとトークを聞きながら改めて思った。たしかに演出はないがなんでもないように見える瞬間はなんでもある瞬間なのだと佐内さんの写真を見ていると再認識させられる。先日亡くなられた祖父江慎さんの話や井上陽水、忌野清志郎などのレジェンドたちとのエピソードもたくさん聞けて良いトークイベントだった。イベント中、窓の外を猫が横切ったり、コロコロと屋根に梅が落ちる音、しとしとと雨の降る音がずっと聞こえていてその雰囲気もとても良かった。

夜は昨日買った新潮に掲載されているミランダ・ジュライ『はいつくばって』を読んだ。てっきり短編かと思っていたら途中で終わり、あれ?と思ったら8月に発売予定の単行本の前半が掲載されているだけだった。久しぶりに『あなたを選んでくれるもの』でも読もうかと本棚を探したが見つからず、そういえば何年も前に人にあげてしまったのを思い出した。とても好きな本なのでまた買わないと。

6月8日(月)

『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。朝、電車が暑くて気分が悪くなった。電車の空調適温問題はどれだけ技術が進歩してタイムマシンが発明されるような未来が訪れたとしても解決しない問題なのかもしれない。定時退社。夜、書店向けの案内書やメールの文面を考えた。自分で作った本を自分で売り込む恥ずかしさと、でも読んでほしい思いをぐるぐると巡らせていたらあっという間に23時過ぎになっていた。

6月9日(火)

『三四郎のANN0』を聴きながら仕事へ。定時退社。夕飯に王将へ行った。王将のジャストサイズを私は愛している。1人なのにテーブルをいくつもの中華料理で埋めることができる。岸田賞の選評が公開されていた。蓮見翔『ロマンス』を野田秀樹がべた褒めしているのに何故だか感動してしまった。

www.hakusuisha.co.jp

6月10日(水)

『霜降り明星のANN』を聴きながら仕事へ。5月の暑さが嘘のように6月に入ってからは毎日ちょうど良い気候で過ごしやすい。定時退社。『ウィドウズ・ベイ』最新話を観た。配信日にすぐに観るほど今1番楽しみにしているドラマかもしれない。尺の半分がただ家系図を読み上げていくだけなのに面白いってどういうことだ。来週で最終話だがシーズン2が決定しているらしくまだまだ楽しめるのは嬉しい。

6月11日(木)

『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。1時間の残業。増刷した新刊が届いたので箱を開けてみると表紙の空押し部分が真っ黒に印刷されていて膝から崩れ落ちた。

前回と同じデータを使っているはずなのにどうしてこんなことが起きるんだ。100冊ののり弁が届いたかのよう。印刷会社に電話するも営業時間外だったため怒りのメールを送った。怒りはやがて悲しみとなり、ショックからパスタを3人前茹でて食べた。夜寝る前に、このミスをした担当者は上司とかに怒られてしまうのだろうか、人間だしミスくらいすることあるよなと同情しかけたが、いやいやそんなに私は気立てのいい人ではないと思い直した。

6月12日(金)

『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。玉袋筋太郎40周年記念パーティーの話が面白すぎてずっとにやにやしてしまった。3時間の残業。印刷会社から現場での指示の伝達ミスがあったと連絡が来て、刷り直しを週明けには送ってもらえることになった。注文をもらっていた書店さんには納品が遅れる旨の連絡などをした。今週の『銀河の一票』を観た。正直なところ、都知事になることはないだろうと思っていたが、このドラマの本気具合から本当に都知事になるような気がしてきた。

6月13日(土)

深夜3時に目が覚めてしまったので『三四郎のANN0』をリアルタイムで聴いた。朝5時まで聴いて二度寝。7時くらいに目が覚めて布団に潜ったまま『鈴木もぐらの雀荘放浪記』京都編を観た。相変わらず良い番組。情報ではなく、街と人を撮ろうとする強い意志がある。

tver.jp

今週の『有吉クイズ』と『テレビ千鳥』も観た。お昼過ぎに買い物のために街へ出ると、いつも行列のラーメン屋「小麦そば 池」が空いていたのでつい入ってしまい、看板メニューの塩そばを食べた。全てが繊細でとても美味しく、そりゃ混むわと思った。

夜は地元では上映されず見逃していた『ウェポンズ』を配信で観た。あの走り方を思い付いた時点で勝ちが確定しているような映画でとても面白かった。

6月14日(日)

お昼にイカのビリヤニを作った。これまでに作ったビリヤニはココナッツミルクをベースにしていたが今回はトマトをベースにしてみたところあまり美味しくできなかった。料理が上手にできなかった時ってどうしてこんなに悲しいのだろう。改良が必要だ。

今日は家に引き篭もると決めていたのでまずは『爆弾』を観た。グッと引き込まれ、集中して観ていた。部分的に『容疑者Xの献身』を思い出させた。次に日本劇場未公開で最近配信が開始されたデレク・シアンフランス『ルーフマン』を観た。刑務所を脱獄した強盗犯がトイザらスに半年間潜伏していた実話を元にした作品。犯罪に手を染めてはいるものの、根っからの人の良さから脱獄囚とは知らない人たちと友好的な交流を深めていくという人間の白と黒では割り切れない部分が描かれた可笑しくて哀しい良い映画だった。

2026年5月25日〜5月31日

5月25日(月)

職場の福利厚生として誕生日休暇が付与されていたので仕事は休み。一昨日と昨日と東京へ行き、散々歩いたので午前中は遅くまで寝ていた。昼前にのそりのそりと起き上がり、翁堂へお昼を食べに行った。いつも通りタラコパスタを注文した。普通盛りが大盛りなのでお腹がパンパンになる。高校生の頃は平気で食べれたのになあと老いを感じた。翁堂といえばたぬきケーキなので誕生日後夜祭としてたぬきケーキと犬のケーキを買って家に帰った。帰宅して箱を開けたときの可愛さが尋常ではない。

久しぶりに空気階段の単独ライブ『anna』を観たくなったのでケーキ2つを1人で貪り食いながらDVDで鑑賞した。やっぱり素晴らしい単独ライブだ。最後のコントはラジオ好きとしてはたまらないものがある。先日放送されていた霜降り明星粗品が司会の『ツッコミスター』も観た。YouTubeで同様の企画の『ツッコミマン』も観ていたので、面白いけれど売れてるとは決していえないメンツをテレビへフックアップする粗品の凄さをまざまざと感じた。ママタルトひわちゃんの優勝はかなり嬉しい。フジテレビは粗品を松本人志のポジションに置きたいようだ。

5月26日(火)

『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。定時退社。雑誌『ダ・ヴィンチ』が休刊するらしい。中学から高校まで買い続けていていつの間にか買わなくなった雑誌だ。スマホが無かった情報の限られた時代に、自分の好きもののことがこんなに書かれている雑誌があるんだ!といつもわくわくしていたのが懐かしい。家の本棚に残っていた2010年と2011年の『ダ・ヴィンチ』を引っ張り出してぺらぺらとめくった。そうか、オードリー若林の連載もこの雑誌だったのかと思い出したりした。

5月27日(水)

『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。定時退社。『相席食堂』を観た。

5月28日(木)

『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。ダチョウ倶楽部40周年ライブに出演した話を太田さんが嬉しそうに話していた。爆笑問題、片岡鶴太郎、渡辺正行、松村邦洋、出川哲郎、劇団ひとり、有吉弘行、粗品などが出演していたらしく、あまりにも最後の芸能界過ぎるしかつての笑っていいとものようだ。定時退社。今週の『銀河の一票』を観た。話がいくつも平行して進んでいるのに非常にスマートかつエンタメとして圧倒的な面白さがある。しかも内容は誠実で志もかなり高い。『ウィドウズ・ベイ』の最新話も観た。何百年前の人が生きていたりと破天荒な展開だが惹きつけられる面白さがある。

5月29日(金)

イヤフォンを忘れてしまったので何も聴かず仕事へ。ここ最近は毎日暑すぎる。朝8時で25度もあった。仕事終わりに職場でバーベキューが催された。同じテーブルになった人たちから下品な下ネタが飛び交い辟易したし、このテーブルには女の人がいないから誰か連れてこいと若い営業の女性を座らせたりしていて最悪だった。ホモソーシャルな空気が本当に嫌だ。話を自分に振られたら「あーちょっと低俗かもです♪」と少しふざけながら言ってウケを取るわけなんだけれど、話に乗らないために私ができる精一杯の抵抗がこれなのだ。この場であなたたち最低ですよと言う勇気は私にはない。

5月30日(土)

お昼前に駅で東京から来る友人と待ち合わせ。先週も会ったばかりなのでどうもどうもと自然な流れで合流し、お昼を食べに「山山食堂」へ行った。友達は豚の角煮定食、自分は鯖の味噌煮定食を注文した。箸がセルフだったので友人が持ってきて箸置きに置いてくれたのだけれどその置き方が左右逆で、あれ?と思ったが左利きの人にとってはこれが当たり前なのかと気がついた。利き手が違うだけでも私にとっての当たり前が当たり前ではないのかと新鮮だった。定食の鯖の味噌煮はもちろん、名前の分からない副菜たちがどれも本当に美味しかった。これは何の味だ!とか、何々が入ってる!とか言いながら食べる食事が好き。

お腹を満たし、今回のメインであるクラフトフェアまつもとへ行った。

地元に戻って来てからは毎年行っているが規模感や出店している作家さんの質もピカイチ。もちろん人混みもやばい。端から順々に見て回り、欲しい物の目星などを付けた。3年前にお財布を買った作家さんが今年も出店されていて、今でも愛用していますと見せたら喜んでもらえた。経年変化で皮がとても良い色になっているのでお気に入りだ。

友達は目的のお皿を買い、自分はまた明日も来ることにしてクラフトフェアを後にした。まつもと市民芸術館のお気に入りの屋上を案内してからカフェでお茶をした。食べたかったキャロットケーキが無く、洋梨のタルトにしたのだけれどいまいちだった。たぶん友達もいまいちなタルトだなと思っていたと思う。汗も引いたので街の中をふらふらしているとシャンと姿勢良く座る猫に遭遇して可愛かった。

歩いている最中に、おそらくその人の自宅前に咲く公道のサツキにペットボトルの水をバシャバシャとかけている人がいて、逆ビッグモーターだ、と思った。すべての水やりは逆ビッグモーターである。パン屋のサパンジへも行った。パンではなく本を物色。相変わらず良い選書。高野文子『棒がいっぽん』が目に入り、読んでほしい!と思い、友達にプレゼントした。松本城のベンチでお城を眺めたりしてしばし過ごしたのち三代食堂へ夕飯を食べに行った。揚げ餅、とり天、揚げ出し豆腐を食べた。野菜がたっぷりでとても美味しかった。けれども大体いつも注文し過ぎてしまって最後は口に押し込んでいる。

店内ではNHKラジオが流れ、19時前なのに窓から見える空はまだ明るく、まるでお盆に実家に帰ってきているかのようだった。この後お祭りに行くみたいな感じと友達が言っていて良い例えだなと思った。好きな花の正解はなんだろうという話になり、最終的にロウバイになった。見た目はもちろん、花言葉が「慈愛」「優しい心」なのが最高だ。駅まで歩いてお土産などを買って改札でさよならをした。帰り道、月が玄関の覗き穴くらい煌々とこちらへまっすぐに光を届けていた。寝る前に2週間分の日記を書いて、本棚にある『棒がいっぽん』をぱらぱらとめくった。「美しき町」「奥村さんのお茄子」は本当に素晴らしいし、「わたしの知っているあの子のこと」も良いよなあとしみじみとした。

5月31日(日)

朝から再びクラフトフェアへ。朝なので昨日よりも人が少なく快適に見て回ることができた。陶芸作家の加藤祥孝さんのマグを購入。昨日見て気になっていたカバンを見に行くも売り切れ。何事もその瞬間に判断しないとだめだ。とぼとぼと帰宅。改めてマグの包みを開けてみると素敵な物を買えた!と嬉しくなった。

バラエティ番組をまとめて観るなどして午後はだらだらと過ごした。昨日更新した日記にオルタナ旧市街さんが欠かさず読んでいるとツイートしてくれていて嬉しかった。オルタナ旧市街さんのことを勝手に現在の文フリエッセイ・随筆ジャンルブームの初期メンだと思っている。7年前くらいに文フリへ向かうゆりかもめでハイバイのワレワレノモロモロの缶バッジを付けている人を見かけて、あっ!と思ったらそれがオルタナ旧市街さんだったのが懐かしい。

2026年5月11日〜5月24日

5月11日(月) 

先週の『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。新入社員が配属された。自分の直属の後輩になるので色々と教えていかなければならないのだが丁寧に接しようと思うとどうしても敬語で話してしまう。もっとくだけた人になりたい。2時間の残業。岸田國士戯曲賞授賞式を観た。ダウ90000蓮見さんへの祝辞が佐久間さんと爆笑問題で、お笑いに愛されすぎている!と思った。「演劇は流行っていないのに偉そうにするのはやめましょう」という発言に色々と物申している人をたくさん見かけるが、演劇が好きゆえの発言であるしある種のパフォーマンスでもあるので笑い流すくらいの度量があってもいいんじゃないと思う。そんなことよりダダルズ大石さんの会場での「松本人志きしょすぎる」というパフォーマンスが圧巻だった。かつて好きだった人やものが変わってしまったことへの苦しさが語られ、その悲哀と切実さは笑えるのに笑えなかった。

5月12日(火)

『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。帰りに土砂降りの雨に遭遇し、びしょ濡れになりながら帰宅した。もし犬だったら拾われているくらいの濡れ具合だった。今週の『チャンスの時間』を観た。

5月13日(水)

『マヂカルラブリーのANN0』を聴きながら仕事へ。職場の人とMOTHER2のキーチェーンの交換をした。自分はネスを渡し、ゲップーをもらった。定時退社。先週放送されていた『ONE CHANCE』を見た。歴代M-1王者が推薦する芸人の賞レースで、マヂラブ野田さん推薦のイチゴが優勝した。ここ数年のM-1予選を見てイチゴ推しになっていたので嬉しい。M-1に変革をもたらした野田さんがイチゴを推薦しているのも良い。

5月14日(木)

『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。ダウ90000蓮見が岸田賞のお礼で出演。授賞式で本谷有希子に「私、偉そう?」と言われたエピソードがとても良かった。職場の新入社員に今の若者はLINEではなくインスタが主要な連絡手段というのは本当なのかと聞いたら本当らしく心底驚いた。連絡手段としてLINEを交換するという文化があまりないらしい。自分の見えないところでコードが刻々と変化し置いていかれ、こうして老いていくのねと思った。

『マーゴのマネートラブル』を観始めた。主演のエル・ファニングが好演しているし物語の運び方も面白い。AppleTVは予算の潤沢さが目に見えて分かる質の高いドラマが多い。

5月15日(金)

『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。もぐらが激痩せし、洋服や靴をたくさん買い出したのは恋をしているんじゃないかという疑惑が浮上したが「もう恋の全てを経験したから恋はしない」ともぐらが宣言していて、逆槇原敬之じゃんと思っていたら槇原敬之の「もう恋なんてしない」を流していて面白かった。定時退社。『マーゴのマネートラブル』を最新話まで観た。

5月16日(土)

お昼にココナッツチキンビリヤニを作った。ビリヤニ自作ブームが止まる気配はない。今回も美味しくできたがエビビリヤニの方が旨みが溢れていた。

午後は『ひつじ探偵団』を観に行った。監督はミニオンシリーズを手掛けるカイル・バルダ、プロデューサーはフィル・ロード&クリストファーミラーという安定の布陣。羊たちが殺された飼い主の犯人探しをするというトンデモ感のあるあらすじなのだが想像の何倍も良い映画だった。楽しい記憶だけではなく悲しい出来事もひっくるめて生きていくのが人生なのだという普遍的な物語に素晴らしい児童文学を読んだ後のような気持ちになった。

5月17日(日)

30度近くもある暑い日で、半袖デビューをした。街を歩いていたら10年近く存在を知りながらいつも行列のため食べたことのなかった「佐蔵」がこの暑さのせいか誰も並んでいなかったのでひょいと入店し人気の味噌ラーメン食べた。まあこんなもんか、という味だった。普段が行列なので勝手にハードルを上げてしまっていた。帰りに橋の隅っこに何の花か分からない花びらが積もっていて淡い黄色が綺麗で、昔こんな色のシャツを着ていたことがあったなと思い出した。

『THE SECOND 2026』を観た。本選が始まるまでのオープニングがとにかく長すぎる。リニアの1本目2本目、金属バットの2本目3本目が好きだった。リニアの酒井さんはウエストランドの井口さんみたいだし2人のシルエットはカミナリのようだ。ネタのズラしかたも両者に似ていた。

5月18日(月)

『霜降り明星のANN』を聴きながら仕事へ。相方が不祥事を起こした時にナイナイやアンジャッシュのようにもう一方が説教するのはポージングでしかないからやりたくない、俺たちはふざけ倒してウルトラCを目指すと言っていて良かった。最高気温が33度で暑すぎる日だった。ただただ暑かったという記憶しかない。

5月19日(火)

今日も暑すぎる日。3時間の残業。帰宅して『有吉クイズ』のメモドライブ企画を観た。メモドライブはほぼ毎週放送してるんじゃないかと思うがそれでも毎回面白い。今回は独身男女という枠組みで、インパルス板倉の常に本音を出せない感じが自分を見ているようで胸がギューっとなった。

5月20日(水)

『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。家の近所の田んぼに鴨が2匹いて、スィーっと泳いでいた。朝から鴨を目の前で見れるのはかなり嬉しい。

仕事は今日も3時間の残業。帰宅して今週の『銀河の一票』を観た。毎話本当に面白い。歌詞の覚え間違いをしている一連の会話シーンがすこぶる素晴らしかった。今回から登場したシシドカフカも良い演技をしていた。

5月21日(木)

仕事を午後休にして免許の更新へ行った。免許の更新は混むイメージがあったので受付1時間前に更新センターへ行くも先客は誰もおらず、最前で待機をしていた。13時になるとどこからともなく職員の人がぞろぞろと現れ、それぞれの持ち場に立ち、たくさんある窓口が一気に開く様は圧巻だった。免許の更新をあっという間に済ませ、早々と目的を達成したのでそのまま松本市美術館へ行き、『つぐ mina perhonen』展を見た。平日ということもあってか人がほとんどおらず、ゆったりと展示を見れた。一つ一つのデザインやそこに宿るアイデアの素晴らしさはもちろん、今回はそれを形にする職人へのスポットが当たっていて良かった。

帰宅して『相席食堂』、『チャンスの時間』を観た。

5月22日(金)

『マヂカルラブリーのANN0』を聴きながら仕事へ。昼間、市内の公園の木の上に熊がいるというニュースが駆け巡った。人里まで降りてきてしまった熊がどこに行けばいい分からず公園に迷い込み、木の上に登ったのだと思うと誰のせいでもないのにやるせなくなる。今日も3時間の残業。帰宅して『マーゴのマネートラブル』最終話を観た。最後まで面白いドラマだった。シーズン2が決定しているらしく、ここからどのように物語を展開していくのか気になる。同じくApple TVのヒロ・ムライ『ウィドウズ・ベイ』を観始めた。呪われた島を舞台にしたホラーコメディというあまりないジャンルなのだが撮影も凝っていて惹きつけられた。ツインピークスっぽさもある。

5月23日(土)

東京へ。友人と池袋で待ち合わせてお昼を食べた。目当ての店2軒にフラれ、安定のギオットーネへ。ここの茄子のグラタンは本当に絶品だ。食事の後は芸劇シアターイーストでロロ『ウルトラソウルメイト』を観た。

ロロのポップさはありながらも抑制の効いた演出のバランスが素晴らしく、ここ数年三浦さんが描こうとしてきたこととこれまでのロロが見事に重なり合って集大成のような作品になっていた。カメラ、写真、幽霊、灯台、風船、石などのいくつものモチーフも物語を豊かにしていた。明確に土地の名前を出していたのも、記憶は場所に宿るということを示しているかのようだった。10年以上ロロを観ていると、ボーイミーツガールを描いていた頃から変化はしているがその核にある「一度生まれた想いは消えることはない」という部分は変わらないのだなとしみじみとした。ただ、その想いも振り返ってみればもしかしたらなんてことないただの小石みたいなものかもしれないという寂しさが最近のロロの作品には伴うようになった。そんな寂しさも引っくるめて過去と現在と未来を肯定していくのが今のロロのような気がする。灯台というモチーフは、過去から今を照らしてくれる光であり、私たちが過去を振り返る時、過去もまたこちらを眼差してくれているということでもある。ラストは、過去現在未来、見える/見えない、いる/いないが混ざり合ってまるで擬似家族のように集合写真を撮るシーンで終わり、全てを肯定しているかのようだった。序盤にPUFFY版、終盤に草野マサムネ版の「愛のしるし」が2度流れた。

ただの思い出と

風が囁いても

嬉し泣きの宝物

何でもありそうな国でただひとつ

ロロお馴染みの役者たちも素晴らしく、新版のいつ高シリーズに出演していた野口詩央が今回参加していて、大場みなみや新名基浩といったこれまでのいつ高出演者との共演に勝手にテンションが上がったりした。あとは、大場みなみ演じる幽霊がエンタの神様が好きという設定で、『あの花』のめんまを思い出したり、灯台というモチーフと「飛べー!」と叫ぶシーンで坂元裕二の『片思い世界』も思い浮かべたりした。どちらも幽霊や見える/見えないという部分でも共鳴している。

劇場を出て信号待ちをしていると目の前に江本祐介さんがいて、いつも音楽聴いてますと言いたかったがそんな勇気はなかった。池袋から歩いて新宿へ向かった。最初は足がもげてしまうのではないかと思ったが、演劇の感想などを話しながら歩いていると意外にも歩けてしまった。道中、「みんなみんな生きているんだ友達じゃない〜」と替え歌をしている小さい男の子が後ろから走り抜けていき、その父親に「そんな替え歌はしない」と怒られていて良かった。高田馬場のブックオフにも立ち寄り、大学時代よく来ていたなと懐かしくなった。店内のレイアウトは変わっていた。ここで阿部和重の文庫本をたくさん買った記憶がある。夕ご飯に幡ヶ谷のyumへ行き、思う存分美味しいものを食べた。小籠包や餃子、実山椒焼売、春巻きなどどれも感動するほど美味しかったのだけれど、個人的大当たりはホタルイカとカラスミの春雨和えだった。デザートにマンゴーの糯米糍を食べて明日は誕生日なのでケーキの代わりとした。

友人から誕生日プレゼントに植物の図鑑を貰い、とても嬉しかった。

5月24日(日)

朝9時から品川で『サンキュー、チャック』を観た。地元では公開されていないのでどうしても観たかったのだ。なんとなく、好きな映画だろうなと思っていたのだけれど想像の何倍も素晴らしくて全てのダンスシーンでぼろぼろと泣いてしまった。宇宙、数学、詩、ダンスと様々な要素が絡み合って出来上がる物語はここ数年観た映画で1番好きな作品になった。私の体を通過した全てのこと、記憶に留まらない人や出来事さえも私の中で積み上がり宇宙を作り上げているのだ。そして人生にはこのために生きていたと思わせるような美しい瞬間が不意に訪れたりする。大好きなテーマに溢れた映画だった。

三軒茶屋に移動して「幻水豚」でとんかつを食べた。今日は誕生日なので特別な何かを食べたかったのだ。並んだ甲斐があり美味しかったが上田の力亭の感動を越えることはなかった。

シアタートラムの前でmudaさんと待ち合わせをして玉田企画『光る』を観た。

シアタートラムという場所がそうさせたのかイキウメのようなSFめいた設定の珍しい玉田企画だったが安定の会話劇の面白さで何度も笑った。前作の『地図にない』に引き続き能島瑞穂さんの快演が物語をドライヴさせていた。男性ブランコ浦井さんもほぼ主演のような役割で好演していた。観ているときは笑っていたのに観終わってみると陰謀論に振り回される人たちのとんでもない悲劇だった。

観劇後、mudaさんが誕生日のお祝いをしてくれるというので等々力にあるアサコイワヤナギへ連れて行ってもらった。ケーキにしようと思っていたのに遠慮せずメロンの高いパフェをご馳走になってしまった。繊細でとても美味しいパフェかつペアリングのラムネ緑茶にもとても合った。

『銀河の一票』『マーゴのマネートラブル』『ウィドウズ・ベイ』などの話をした。海外ドラマの話題で盛り上がれるのは嬉しい。誕生日にとても美味しいパフェを食べさせてもらい満足し、せっかくだからと等々力渓谷を散歩した。初めて訪れたが都内にこんな自然豊かな場所があるなんて信じられなかった。しばらく散策したのち、電車に乗ってそれぞれの目的地で降りて解散した。自分は下北沢へ向かい、B&Bと日記屋月日へ立ち寄り本を見た。このままルモンドでステーキでも食べようかとお店の方へ歩き出したがお昼はとんかつを食べたわけで、これでステーキも食べたらいくら誕生日だからってさすがにはしゃぎすぎだろうと思い引き返した。新宿駅のホームでチキン弁当でも買って帰りの電車の中で食べようと思い、いざホームの売店へ行き並んでいるとちょうど目の前の人が最後のチキン弁当を購入して売り切れになった。この2日間、映画や演劇を観て、友人と美味しいご飯やパフェまで食べたのだからこのくらい大したことないさと思い、サンドイッチを買って電車の中で食べた。あっという間に32歳になって、信じられない!精神は10代くらいから変わってないよ〜と言いたいところだけれど、心も身体もまあ32歳だよなと思う。32歳、良い1年にしたい。