6月22日(月)
朝起きると北海道の書店さんから本の注文の問い合わせが来ていた。自分の住んでいる場所から遠ければ遠いほど嬉しい。仕事は定時退社。帰宅して本の発送準備。夜は今週の『チャンスの時間』を観た。
6月23日(火)
『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。昨日準備した本をレターパックプラスで送ろうとポストへ投函するも厚すぎて入らず。ポストの口はどれも同じに決まっているのに万が一奇跡でも起きないかと駅までの道中にある全てのポストに押し込むが当たり前のように入らなかった。諦めが悪いのでローソンへも行き、店内にあるポストへ挑むも撃沈した。仕方なく通勤途中での発送は諦めて職場へ。仕事は3時間の残業。帰りがけにゆうゆう窓口のある郵便局へ立ち寄り、無事本の発送を終えた。
6月24日(水)
『霜降り明星のANN』を聴きながら仕事へ。休憩中に新たに盛岡の書店さんからお問合せが来ていてまたもや飛び上がるほど嬉しかった。仕事は3時間の残業。帰宅して本の発送準備。沖田修一監督の新作『さとこはいつも』の劇伴が柴田聡子で、主題歌が折坂悠太という情報がリリースされていた。ハードルが上がりに上がっていく。黒田大輔と宮部純子も出演するらしく五反田団を思い出さずにはいられない。こんなに楽しみにしているのに地元では上映されない可能性も十分にあるのが悲しいところ。
6月25日(木)
朝、岩手で地震があった。『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。通勤途中で本の発送。今度はポストへ投函できるサイズに収めたので一安心。仕事は3時間の残業。
6月26日(金)
台風の影響で朝から大雨。駅へ行くも電車が運休していたので一度家に戻り車で会社へ。気圧のせいか頭がずっと痛かった。目に見えない気圧というものが身体に影響を与えているなんて信じられない気分にいつもなる。でもたしかに天気の悪い日は頭が痛くなるわけで、目に見えない何かが身体に影響を与えるなら幽霊とか呪いとかも実在するんじゃないかと思えてくる。仕事は今日も3時間の残業。カルビーのパッケージがナフサの影響で白黒になっていてその余白に絵を描いた人たちが叩かれて炎上していた。叩いている人たちの理屈も分からなくはないがさすがにやり過ぎだろうと思った。カルビーのマーケティングに踊らされている。きっと1週間後にはこの炎上も忘れて次の炎上へと話題が移っている。もう本当にくだらなくてSNSなんて見るもんじゃないなと思いつつ、SNSを毎日開いて眺めてしまう。夜に山梨で地震があり自分の住んでいる地域もそこそこ揺れた。最近地震が多くて心配。
6月27日(土)
朝4時に目が覚めた。そのまま布団の中で今週の『銀河の一票』を観た。来週で最終話だがこのままシーズン2に突入して続いてほしいくらいだ。海外ドラマだったら出馬するまでをシーズン1、選挙戦をシーズン2、都知事編をシーズン3にしていると思う。
朴葉巻きを買いに行くために寝不足のまま木曽へ。道中、「おぎのや」というお蕎麦屋さんで鴨せいろそばを食べた。すっきりとしたお蕎麦でとても美味しかった。食後に梅のシャーベットがお猪口に入って出てきたのだけれどそれもとびっきり美味しかった。一口だけという小ささもとても良い。結局のところ美味しいものは少なければ少ないほど美味しく感じられる。
木曽のお菓子屋「田ぐち」へ行った。朴葉巻きは餡の入ったお餅をその名の通り朴葉で巻いた木曽地域の伝統菓子でこの季節しか食べられないのだ。個人的に好きなのはみそくるみで、味噌あんのあまじょっぱい味が癖になる。
写真を撮り忘れたのでネットから拝借
無事に朴葉巻きを手に入れ、近くにある小池糀店でこうじ味噌を買い帰宅。
夜は呉美保『ふつうの子ども』を配信で観た。地元で上映されていなかったので観たいと思いつつ機会を逃していた作品。想像していたよりもずっとひりひりとした作品で、子どもを美化せずに描いてとても良かった。子どもを絶対的な善として置かない作品は信頼できる。子役と蒼井優の演技も抜群に良かった。
6月28日(日)
早朝に今度は青森で地震。本当に地震が多い。休日出勤。午後には仕事が終わったので一度家に帰ってから街へ。Trooper Saluteの『友達がいました』を聴きながら散歩。
open.spotify.com
本屋で石田夏穂『わたしを庇わないで』とアンドプレミアムの「旅と本」特集を買った。早速買った本を読もうとモスバーガーへ。私がこれまで住んできた街には大体モスがあったのだけれど、どの街でもほどよく空いていて治安が良い印象がある。案の定空いていて、本を読んでいる最中にふと顔を上げると窓の外にコーギーが座っているのが見えた。マックだったらこんなことは起きないだろうという確信めいたものがある。
夜は早川千絵『ルノワール』を観た。とても素晴らしかった。こちらも昨日観た『ふつうの子ども』同様に子どもが主役という前情報から事前に想像していたものとはまったく異なる映画で、子どもから見た不完全な大人たちという描き方は『ヤンヤン 夏の想い出』を彷彿とさせた。なにより、随所に相米慎二の『お引越し』オマージュが見え隠れし、その引用の仕方が嫌味がなく必然のように感じられてとても良かった。
6月29日(月)
『三四郎のANN0』を聴きながら仕事へ。定時退社。濱口竜介『急に具合が悪くなる』のある解釈をネットで見かけてやけに納得してしまった。本来、こういう考察めいたものは大嫌いなのだが一度読むとそうとしか思えなくなってくる。
https://note.com/yanabo/n/n2aef1d678461?sub_rt=share_pb
6月30日(火)
『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。職場でもらった保険のチラシに「貯蓄は三角、保険は四角」と書かれていて、詩的じゃないくるりだ、と思った。
VIDEO www.youtube.com
夕方、あまりも涼しくて、6月の終わりにして夏の終わりを感じた。
7月1日(水)
『霜降り明星のANN』を聴きながら仕事へ。定時退社。エイドリアン・トミネが新刊の発売に合わせて来日し、トークイベントが開催されたとのツイートを見かけた。新刊が発売されていることをまったく知らなかった。エイドリアン・トミネの作品が本当に好きなのでもし東京に住んでいたら絶対行っていただろうなと思った。
7月2日(木)
『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。かたまりが今週の最高ソングとしてスピッツの「稲穂」を流していて良かった。スピッツは小さい頃から親の車のラジカセで延々と流れていたので音楽の原体験として体に刷り込まれている。
open.spotify.com
スピッツの曲でなにが1番好きだろうかと考えると「みなと」かもしれないなと思った。
VIDEO youtu.be
7月3日(金)
『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。定時退社。帰りに本屋に寄り、『HUNTER×HUNTER』の新刊とエイドリアン・トミネの新刊『ある結婚前の風景』を買った。『HUNTER×HUNTER』は前巻までの内容を覚えてないので数巻遡って読み始めたがいまいち全体が掴めず、こうなれば思い切って全巻読み直そうと決心して1巻から読み進めたが何度読んでも面白すぎる。新刊が出る度に読み直すこの慣例は一生続くような気がする。
終わってしまうのが寂しくてすぐに観れていなかった『銀河の一票』の最終話をようやく観た。最後まで本当に素晴らしいドラマで、全体を通して誰のことも悪く描かない点が特に好きだった。分かりやすい悪を敵にしてこんなことをテーマにすれば視聴者は喜ぶだろうみたいな軽薄さもまったく見えず、まっすぐに正しいことを描き続けていた。理想にも思えるようなことでもフィクションを通して現実を変えることってできるんじゃないかと本気で思えた。
7月4日(土)
朝一の回で『トイ・ストーリー5』を観た。批判の多い4も個人的にはとても好きだったのでどんな物語になるのだろうかと期待と不安が入り混じっていたのだがとても良い作品になっていた。ジェシーを主人公に置き、玩具とデジタルデバイスの対立を描くのだがこれまでのような明確な悪役は登場せず、二項対立も当然のように崩れて相対化され、役割を終えたものがいかにして子どもたちを送り出すかという話になっていた。近年の海外の子供向けアニメーションは、こんな酷い世界で大人は子どもたちに何を語り何ができるのだろうかと苦悩しながら作られているものが多いような気がする。土曜の午前ということもあって劇場は子どもで溢れていたが作品全体に流れる寂しさを感じとってかみんな静かにスクリーンを見つめていた。
お昼はキッチン南海でカツカレーを食べた。安定の美味しさ。
神戸の書店さんから注文をいただいていたので郵便局へ立ち寄り発送。これで増刷した100冊全てが旅立っていった。とてもありがたい。
いつも歩かない場所を散歩してみようとあがたの森やその周辺を散策した。犬の散歩をしている人をたくさん見かけたのだが、どの人も「どっち行きたい?」とか「もう嗅がなくていいの?」とか犬に話しかけていてとても良かった。あがたの森のだだっ広い芝生は眺めているだけで気持ちが晴れやかになった。
路地を歩いているとブラックベリーがたくさん実った木があり、自分が野生の動物だったら興奮してむしゃぶりついていただろうなと思った。
そういえば行ってみたいお店がこのあたりにあったはずだと思い出し、「やまねフランス」というお菓子屋さんへ行った。元々東京にあったお店が数年前に松本へと移転してきたらしい。いくつも美味しそうなお菓子が並んでいたがブルーベリーのマフィンとカボチャのケーキ、杏サマーを買った。お菓子を手に下げて帰る帰り道のなんと気分の良いことよ。
家に帰り、早速杏サマーを食べた。クリームチーズっぽい生地に杏ジャムが乗っていてとても美味しかった。甘さも控えめで杏の酸っぱさが残っているのが良かった。
7月5日(日)
午前中は畑へ。夏野菜の収穫。午後は家に引きこもり、ついに最新巻まで『HUNTER×HUNTER』を読んだ。あまりにも面白過ぎるが内容の半分も理解できている気がしない。それなのに面白いということだけは分かる。
7月6日(月)
朝から雨。『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。定時退社。雨はずっと降り続けていた。一日中頭が痛く、またもや天気のせいで体調が安定しない。20代の時はあまりこんなことなかったので年齢を重ねるとこうも体にガタがくるのか。22時に就寝。
7月7日(火)
今日も朝から雨。『三四郎のANN0』を聴きながら仕事へ。定時退社。七夕で思い出すのは給食で出た底の浅い七夕ゼリー。あの紙スプーンが底に到達する速さったらない。
7月8日(水)
『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。2時間の残業。絵本作家の林明子さんが亡くなったとのニュースを見た。『こんとあき』『はじめてのおつかい』『あさえとちいさいいもうと』『おつきさまこんばんは』が家にあり、幼少期に何度も読み聞かせをしてもらった記憶がある。子どもながら、絵本で描かれる子どもが等身大の自分のように思えて、読んでもらいながらとても不安になったり、でも安堵したりしていたのを覚えている。きっとそれは、子どものことをとても繊細に捉えて描いていたからではないかと今になっては思う。ちなみに私が何度も開いている近藤喜文画文集『ふとふり返ると』では市井の人々を描く憧れの人として林明子と高野文子の名が挙げられている。
7月9日(木)
朝から蒸し暑く、6月の涼しさはやっぱり幻だった。『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。定時退社。今日の最高気温は35度で暑さでぐったりすると同時に夏はこうでなくっちゃと思う自分もいる。
7月10日(金)
『霜降り明星のANN』を聴きながら仕事へ。今日も最高気温が35度。職場に来る営業の人のアイスブレイクが暑いですねえしかない。あまりにも暑いので会社の出入り口に学校のプールの消毒槽みたいな場所が欲しいねと職場の若者に提案したら、あれってほんとに使われてたんですか?と言われてしまった。もう20年以上前に衛生面が悪いことや塩素の成分が皮膚に悪影響を与える可能性があるとかで義務化ではなくなりもう使用しているプールはほとんどないらしい。もう無いと言われてしまうと、ひーっ冷たい!とか言いながらあの液体に浸からされていた時間が学校のプールの醍醐味みたいに思えてきてしまう不思議。
7月11日(土)
まつもと市民芸術館で木ノ下歌舞伎『心中天の網島 アクセシビリティ版』を観た。10年前に初演を観ているがすっかり内容を忘れていたので新鮮に観ることができた。近松門左衛門による300年前の作品なわけで新鮮もなにもあるわけないのだが、愛と死による悲劇は普遍的だからこそ読み続けられ演じ続けられてきたのだなと改めて思った。10年前に初演を観たのはこまばアゴラ劇場で、今ではアゴラはもう閉館してしまったし、今はこの作品を地元の劇場で観ていることに月日の流れを感じて勝手に感慨深くなった。今回はアクセシビリティ版ということで全公演に手話通訳や字幕、音声ガイドがある上演だった。自分が当たり前に享受している映画や演劇、その他の生活上の様々なこともマジョリティ側の特権であることを今回の公演形態で改めて認識させられた。ふらっと映画や演劇を観に行くことが誰でも当たり前にできる社会へとなってほしい。
7月12日(朝)
朝5時に起きて畑へ。夏野菜とじゃがいもの収穫をした。茄子もトマトもきゅうりもピーマンも艶々に輝いているし、じゃがいもも立派な大きさのものがたくさん獲れた。枝豆はまだ早いかなと思いつつ耐えられず収穫してしまった。ここからしばらくは夏野菜が飽きるまで獲れ続けるのでひたすら消費の日々が始まる。ときに私は滝口悠生『茄子の輝き』という小説がとても好きで、茄子を収穫する度に「茄子の輝き…」と心の中で思っている。
午後は松本市立博物館での『さくらももこ展』へ行った。『ちびまる子ちゃん』は小さい頃から何度も何度も読んできたせいか展示されている原画のタイトルを見ただけで内容を全てバーっと思い出せる自分がいて驚いた。個人的にとても好きな『神のちから』と『神のちからっ子新聞』もしっかり展示スペースが設けられていたのが嬉しかった。コジコジのガチャガチャがあったので2回やってみると2回ともジョニーが出た。
展示を夢中になって見ていたらすっかり14時も過ぎてしまい遅いお昼にミールストップでキーマカレーを食べた。
その後は本・中川へ行き、いつも通り中川さんとおしゃべりなどをしてから『バードウォッチャー』がとても良い作品だったビョン・ヨングン『低く流れる』を買った。8月に『バードウォッチャー』の展示があるらしくとても楽しみ。
家に帰り、今日収穫した茄子とピーマンで煮浸しを作った。野菜が新鮮で柔らかいのですぐに染み染みになりとても美味しかった。枝豆も茹でて食べたらとても美味しかったが1番最初に思いついた感想がずんだ餅の味がする、というものだった。草むらを歩いてる時は草餅の香りがすると思うしお花見で桜の木を見ている時は桜餅の香りがすると思ってしまうので食いしん坊であるが故に原料よりお菓子が常に先行して思いついてしまうらしい。
【お知らせ】
しばらく前に刊行した新刊『歩く、そして歩く』をお取り扱いいただいている書店さんがじわじわと増えてきましたので改めてご案内です。
・Lansome Dance Books(札幌)
・BOOKNERD(盛岡)
・日記屋 月日(東京)
・本・中川(松本)
・ホホホ座浄土寺店(京都)
・本の栞(神戸)
・ナツメ書店(福岡)
・玉葱堂書店(WEB)
どの書店さんもとても素敵なお店なのでお近くにお越しの際はぜひ立ち寄ってもらえると嬉しいです!各書店さんのネットストアでも販売されていることがありますので要チェックです!(ちなみにBOOKNERDさんのネットストアの紹介文に「気鋭の書き手」と書かれていてニマニマしてしまいました)