記録

記録

2023年12月25日〜12月31日

12月25日(月)

昨日のM-1の熱が冷めやらぬまま仕事へ。電車に乗っている人も職場にいる人もみんなM-1を観ているに違いないと思ってしまうが、そんな話をしている人はいない。

家で新聞に挟み込まれているチラシを見ていると、地元のイオンモールにトム・ブラウンが来るとの情報が載っていた。昨日の敗者復活戦を見て以来、トム・ブラウンとスタミナパンのネタを繰り返し見ていたので俄然行くしかないと気持ちが高ぶった。朝10時から整理券配布らしく、この地域でのトム・ブラウン熱が分からないがとりあえずお正月は朝からイオンモールへ走るしかないと決めた。

12月26日(火)

仕事を終えて職場を出ると夕焼けがとても綺麗だった。それほど寒くもなく、このまましばらく歩きたい気分だったが一駅隣りまで歩いたとして平気で30分は超えるので諦めた。隣駅まで30分以内で歩けて電車は10分も待たずに来る東京は改めて凄い。帰り道、紅茶姫という見たことない紅茶を自販機で見かけた。

売切れなんかい

おそらく紅茶花伝から引っ張られたネーミングだが、漫画の『紅茶王子』の可能性も無くはないのかと思った。ロロのいつ高シリーズ『校舎、ナイトクルージング』で『紅茶王子』の名前が出てきた時は自分以外も読んでいた人がいたのかと興奮したのを思い出す。EMC「100%未来」でもその時のセリフが使われていて嬉しかった。

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12月27日(水)

昨日の『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら出勤。冒頭から松本人志の文春について触れていて、おそらくここをいじれるのはもう太田さんしかいないなと思った。記事の内容が事実なら本当に酷いがダウンタウンのここ数年の動きを見ていると、引退しそうな雰囲気がずっとあったのでこれきっかけで芸能界を辞めるのではないかとさえ思えてくる。そう思うと先週の『水曜日のダウンタウン』のドッキリはとても怖かった。いわゆる枕営業を提案されるのではないかという怯えの表情が生々しかった。

今日配信された星野源の新曲「光の跡」がとても良かった。


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12月28日(木)

仕事納め。15時で仕事が終わったので晴れ晴れとした気持ちで本屋に行った。和山やま『ファミレス行こ。』と薄場圭『スーパースターを唄って。』2巻を買い帰宅。『相席食堂』『テレビ千鳥』『チャンスの時間』を観て千鳥まみれの時間を過ごした。『テレビ千鳥』の「玉デニム」と「カニ玉」にめちゃくちゃ笑い、自分はいつまでこんな下ネタで笑い続けるのだろうかと思った。

ランジャタイMCの『ブチギレ-1グランプリ』が面白かった。本当に大声を出している人を見たら怖くて仕方がないが、フィクションであると分かった上で見る、同時に色々な人が大声を出している状況はどうしてこんなにも面白いのか。

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12月29日(金)

あまりにも晴れていて、お正月が一足先に来たような日だった。仕事がある日の朝は憂鬱だが、同じ朝でも休みの日はなんでもできるような気分で目が覚める。午前中から『トーク・トゥ・ミー』を観に行った。


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降霊が明確にドラッグの比喩として扱われていて、ティーンたちがアルコールもドラッグもなしにハイになるのだ。呪いによって徐々に生と死の世界が曖昧になっていく演出も上手かった。映画を観終わり、そのまま歩いて本・中川へ行った。

本・中川

お店の場所が変わってからは初めて訪れた。良い雰囲気と品揃えで店主の方も優しい。nakabanさんの展示も開催されていた。年末年始のお供に『さがるまーた』、『生活フォーエバー』、台湾特集の『ランバーロール』を購入した。

13時も過ぎ、お腹が空いたのでキッチン南海でカツカレーを食べた。映画を観て、本屋へ行き、キッチン南海でカツカレーを食べるなんて理想的な休日にもほどがある。年の瀬の街の中をうろうろと散歩し帰宅した。

長すぎるセブンを見かけた

鬼越トマホークのYouTubeで永野ゲスト回がとんでもなく面白かった。永野の悪口の精度の高さとエンタメとのバランスがあまりにも良すぎる。1時間があっという間だった。


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12月30日(土)

年末のみ一般に解放されるとのことで、朝8時に市の公設市場へ行き、蟹やブリを買った。そのまま祖母のいる老人ホームへ行った。会いに行くたびに、「大きくなったねえ」と言われる。もう祖母は95歳で、先日亡くなった祖父と夫婦であった。その場での会話は成立するが、数分後には同じことを聞いてきて昔のことしか覚えていることができないのだが不思議と祖父が亡くなったことは記憶しているのだ。亡くなったのがいつなのかは覚えていないが、亡くなったという事実は記憶している。また来るねとさよならをした。次に会った時はまた「大きくなったねえ」と言われるのだろう。

夜はかつ玄でカキフライを食べた。

最高

かつ玄のカキフライは牡蠣が数個くっつけられて揚げられているので大きく満足感がある。もちろん美味しい。一年に一度の楽しみ『正解は一年後』を観た。こんなくだらないことをしている有吉とバカリズムが明日紅白の司会と審査員をしているとは思えない。

ツイッターで、オードリーから気持ちが離れていっているというブログが話題になっていた。どこか分かるような気もするし、実際この半年くらいはラジオを聴かなくなってしまった。でもこれはオードリーが悪いとかそういう話ではなくて、誰でも好きなものとの距離は近くなったり遠くなったりする。たまたま自分の中の人生のそういう時に一方的に伴走者としていただけなのだ。自分の中ではかつてのバナナマンや星野源もそうで、ゆっくりと距離が離れていってもかつて好きであったという気持ちは残り続けていると思いたい。

12月31日(日)

朝から雨。ここ数日の晴天も大晦日までは持たなかった。どこへも出かけず部屋の掃除をしていた。数日前から鼠蹊部が痛く歩くのがしんどい。これは病院に行くべきなのか悩む。しかし、部位が部位だけに診察時の恥ずかしさもある。数年前に前立腺炎になった時はおじいちゃんの医者にお尻の穴に指を入れられたわけでそれを超える恥ずかしさはもう無いはずだと信じたい。

夜は紅白を観た。冒頭からバカリズムが昨日の『正解は一年後』でやると言っていたポーズをしていて笑った。そして、不意に出てきたアルピーと平子さんの居合い斬りに笑いながら変な感動をしてしまった。浜辺美波と橋本環奈の歌、寺尾聰、けん玉失敗からのエレカシ、NewJeans、緊張して歌う有吉、そして実質大トリYOASOBI「アイドル」のアイドル大集結があまりにもハイコンテクストで痺れてしまった。こういうものを紅白に期待したい。

年明けすぐのEテレで柴田聡子が辰年の歌を歌っていた。新年最初に聴いた曲が柴田聡子なのは嬉しい。たなくじをした。

太田さんが出た。嬉しい。

今年は、10年近く住んだ東京を離れて地元に戻ってきた。東京への想いはまだまだ自分の中にはあって、地元で生きていくというこの現実をどうにか肯定するために今の生活に向き合おうとしている。来年は30歳になる。だからなんだという話なんだけれど不安はあって、でも自分の人生は自分のものでしかないのでどうにかこうにか生きていくんだと言い聞かせている。

2023年12月18日〜12月24日

12月18日(月)

朝4時50分起床。相変わらず外は暗いし寒すぎるが15時半には帰れるしと思いながら仕事へ。しかし、仕事でトラブルが起きまくり帰宅したのは夜21時。お風呂に入り寝て1日が終わった。

12月19日(火)

労働。帰宅してからもなにもする気力が起きなかったが先週の日記を書けていなかったのでなんとか力を振り絞り書いた。誰かに強制されているわけではないし、義務でもないがなんとなく書かないともやもやする。基本的に日記を書く時は、生活の中での出来事の断片やその時の気持ちをメモしておいて後から見返してその周辺の記憶を思い出し肉付けするという作業で書いている。まったく書くことないやと思うときもあるが意外にひとつの出来事から連なるようにして別のことを思い出すこともあり書き始めないと分からないなといつも思う。

12月20日(水)

労働。アルピーDCGを聴きながら仕事へ。ナカゴーからメールが来ていて、えっもしかして中止になった新作を上演するのか!と思ったが過去の公演の再配信のお知らせだった。それでもナカゴーの作品が観れるのは本当に嬉しい。

アキ・カウリスマキの新作『枯れ葉』の評判を色んなところで見かけて早く観たいが地元では公開されない。『ゴーストワールド』だって上映されていないのだ。こういう時に、東京…と思う。もし僕にお金があれば地方で孤独に映画に飢えている人たちに観るきっかけを作っていただろう。来年はビクトル・エリセの新作も公開されるがどうか地元で上映されることを願う。大学生のとき、新文芸坐で観た『ミツバチのささやき』と『エル・スール』のことをどうしたって忘れることができないのだ。

12月21日(木)

朝、とても寒く雪が舞っていた。『空気階段の踊り場』を聴きながら出勤。オズワルド畠中の熱愛に怒り狂うもぐらが最高。ニュースを見たとき特に何も思わなかったが、ラッキーオールドサン「すずらん通り」を流したあの回の彼女と同一人物ということだったのか。


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職場のおじさんに「雪降ってますね!」と言ったら「舞ってるだよ」と諭されて、雪国マウントをとられた。

帰り道、サンタクロースの格好をしてバイクに乗るピザーラの配達員を見かけた。自主的にサンタのコスプレをすることはないけれど、仕事で仕方なくこんな格好していますという自意識の持ち方だったら普段することのない格好をできることに恥ずかしさよりも嬉しさのほうが勝つかもしれない。

12月22日(金)

冬至。明日から日が少しずつでも長くなると思うと嬉しくなる。

仕事を終えて家に帰ってくるとなぜか急に濱口竜介『寝ても覚めても』のラストシーンを観たくなり、U-NEXTで観た。お互いの視線が交わることなく、ただスクリーンのこちら側を見つめる2人のショットは何度観ても震える。音楽がかかるタイミングも完璧でtofubeatsの「リバー」も良い。続けて『東京物語』の好きなシーンを見返した。笠智衆によるあの名場面だ。

ああ綺麗な夜明けじゃった、今日も暑うなるぞ

本当に美しくて寂しい台詞だ。

夜は『爆笑問題の検索ちゃんネタ祭り』を観た。爆笑問題の漫才がとても良かった。

12月23日(土)

なにも予定はないが天気が良いので午前中から散歩に出た。街中をふらふらし、本屋に寄ったりお城まで歩いたりして帰りは少し遠回りして家に帰ってきた。今回の散歩のハイライトは、路地の奥の怪しげな神社とまん丸な造りのある可愛い橋だ。

奥に進む勇気はなかった

まん丸で可愛いね

散歩中はずっとラッキーオールドサンを聴いていた。ラッキーオールドサンのことはきっとずっと好きだと思う。

夜は、クリスマスも近いので名盤ヴィンス・ガラルディ『チャーリー・ブラウン クリスマス』を聴いた。

音楽を聴きながらケストナー『飛ぶ教室』、ウェストール『クリスマスの猫』の猫を読んだ。

どちらも大好きな物語だ。『飛ぶ教室』は何度読んでも涙ぐんでしまう。まえがきは何度だって引用したい。

人生、なにを悲しむかではなく、どれくらい深く悲しむかが重要なのだ。誓ってもいいが、子どもの涙はおとなの涙よりちいさいなんてことはない。おとなの涙よりも重いことだって、いくらでもある。

不運はしっかり目をひらいて見つめることを学んでほしい。うまくいかないことがあっても、おたおたしないでほしい。しくじっても、しゅんとならないでほしい。へこたれないでくれ!くじけない心をもってくれ!

ボクシングで言えば、ガードをかたくしなければならない。そして、パンチはもちこたえるものだってことを学ばなければならない。さもないと、人生がくらわす最初の一撃で、グロッキーになってしまう。人生ときたら、まったくいやになるほどでっかいグローブをはめているからね!

12月24日(日)

午前中は祖父の家に行き、お参りをした。セブンでずっと気になっていたが手を出せずにいたデカ豚ラーメンワシワシMAXをついに食べた。祭壇にあげられていたお供えの白飯と一緒に。まさか祖父も自分にお供えされたご飯が二郎系ラーメンと共に食されるとは思いもしていないだろう。

午後は15時からM-1敗者復活戦を観た。1年に1度の待ちに待った楽しみな日。今年から決勝までぶっ続けの放送になり、さらに審査方法も変わった。Aブロックはママタルトがロングコートダディをまくった時は熱かった。Bブロックがとにかくめちゃくちゃなネタばかりでトム・ブラウンにゲラゲラと笑った。死体でリズムをとるなんてどうやったら思いつくのだろう。もうこれはトム・ブラウンが優勝だと思ったらエバースの正当な漫才にあっさりと負けて、それも含めてよかった。


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Cブロックはシシガシラのネタが本当に良くできたネタで笑いながら感心してしまった。ななまがりも大好きで、「黒部ダムに粉ポカリ1袋を入れて世界一薄いポカリを富山県に飲ませる活動をしている人」に声を出して笑った。まったく触れる必要はないが改めてフースーヤがめちゃくちゃ苦手なことだけを再確認した。敗者復活は納得のシシガシラ。審査方法が変わらなければ絶対に選ばれていなかったので本当にルールが変わってよかった。もう敗者復活戦だけでお腹いっぱいになり、決勝は明日に持ち越しでいいよと思ったが続けて決勝が始まった。

願望のみの順位予想

トップバッターの令和ロマンがあまりにも面白く、けどトップバッターだからなあと思っているとあれよあれよという間に優勝した。スター性と才能に溢れていて完璧すぎる。それにしてもずっと面白かったのにくすぶり続けてきたヤーレンズがちゃんと世間に知られたのが本当に嬉しい。ランジャタイ、モグライダー、錦鯉などあの頃ライブで輝いていた人たちがちゃんと日の目を見ている。一方で真空ジェシカは圧倒的に面白いのに審査員の点数がいまいち伸びないのが毎度のことながら悔しい。僕は今回の決勝の中で真空ジェシカが1番面白かったと信じてやまない。だってネタの冒頭から最高過ぎやしないか。

休みの日はB画館ばっかり行ってて

映画館じゃなくて?

映画館はちょっと高くて、かといってC画館までいくと客層が悪くて内容が入ってこない

ちょっと待って、A画館、B画館、C画館ってこと?

そこから?

映画館しか知らないから

やばいお前Z画館から勉強してこい

1番下ってこと?

下って言うとまたあれなんだけど

配慮がいるかどうかもわからないから

本当にこのやり取りには痺れちゃうね。さや香の2本目は誰が見ても消費レース向きではないことは明らかだが、発想は大好きだしやりたいネタをあの場所でやるのがかっこいい。M-1終わりは毎年恒例の千鳥による打ち上げを観た。これが本当に好きで、M-1の苦しさを知っている千鳥がとにかく優しいのだ。それぞれのコンビのやりたいことや意図の分析も的確で、審査員に否定されたところも肯定しようとしていて良い。


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毎回お笑い賞レースのたびに興奮してテレビにかじりついている。ただのバラエティ番組の一つじゃないかと思う人もいるかもしれないが、そんなただのバラエティ番組を観る時間が誰かにとっては生きていく中でかけがえのないものだったりするのだ。それは、毎日聴くラジオも毎週観るテレビ番組も同じで、それが僕にとっては生活の中の祈りなのだ。

 

2023年12月11日〜12月17日

12月11日(月)

相変わらず月曜は朝4時50分起床。その分仕事は15時半には終わるので明るいうちに家に帰ることができる。

ポール・キング『パディントン2』を久しぶりに観た。やはり傑作だ。優しさと誠実さの連なりで世界が良くなるという物語なのが素晴らしい。いま公開中の『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』と同監督なので観に行くか悩む。クマが働いているお話からフィービ・ウォージントン『パンやのくまさん』や『ゆうびんやのくまさん』を思い出し久しぶりに本棚から引っ張り出してきて読んだ。『パンやのくまさん』の冒頭は、こう始まる。

くまさんは、あさ、とてもはやくおきて、

おおきな かまどに ひをいれます。

かまどがじゅうぶんあつくなるのを

まちながら、くまさんは、

あさいちばんのおちゃを のみます

「かまどが熱くなるのを待ちながら朝一番のお茶を飲む」誰しも1日の中でこんな時間はきっとあって、大したことはないかもしれないけれど大切な瞬間だったりする。

『ゆうびんやのくまさん』はこう始まる。

くまさんは、にちようびのほかは、

まいあさ、とてもはやく、おきます。

ふゆには、そとは、まだ、

くらいこともあります。

くまさんは1日働き、こう物語は終わる。

うちへ かえると、くまさんは、

とても つかれていたので、

あたたかい おふろに はいりました

このシリーズは可愛いくまが主人公だが特になにも起きず、朝起きて働き眠るという生活の営みの中でたしかに存在するささやかな瞬間を淡々と描いていて大好きな絵本だ。ちなみに『ゆうびんやのくまさん』はクリスマスの日の話なのでこの季節にぴったり。

 

12月12日(火)

深夜、バタバタと家の中を駆け回る音がして目が覚めた。外からはザーザーと雨の音が聞こえた。入院していた祖父の体調が良くないと病院から連絡があったようで父と母が家を出ていった。午前4時に祖父が亡くなった。老衰とのことだった。とりあえず今日は仕事へ行っても大丈夫とのことでいつも通り朝から仕事へ行った。

夜、両親が帰ってきた。まだ葬儀の日程は決まっていないとのことで明日もとりあえず仕事へ行くことになった。昨夜から両親は寝ていないためぐったりしていた。

12月13日(水)

昨日の『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら出勤。いつものことだが2人でホテルのルームサービスを頼む話が好きだ。今週は生放送でミキがゲスト。たけしに「うるせえだけで面白くなかった」と言われたエピソードが面白すぎる。爆笑問題は鬼越しかり噛みついてくる後輩との相性が本当に良い。

仕事中、通夜が明日になるとの連絡が来たので職場へ伝え、2日間休みをもらうことにした。仕事を終え家に帰り、久しぶりに喪服を引っ張り出してきて着てみるとパツパツだった。最後に着たのは10年近く前になるので当たり前のように体型も変わる。

寝る前に真空ジェシカ川北さんのマリオRPG実況を見た。これが最近の楽しみ。M-1決勝の出演と審査員を両方やるので当日は高速で移動して画面上で点滅している状態になると話していて笑った。

12月14日(木)

平日の明るい朝を久しぶりに見た。土日以外は朝日が昇らないまだ暗いうちに家を出るので新鮮だった。通夜は夕方からなので特にやることもなくそわそわしながら家で過ごした。両親は午前中には諸々の準備のため家を出て行った。お昼過ぎに姉夫婦が東京から帰ってきた。久しぶりの姪との再会。まもなく生後3ヶ月になり、生まれてから約1ヶ月一緒に過ごしたので我が子のような心持ちになっている。表情が豊かになり、声を出して笑うようになっていて驚いた。ただただ可愛い。夜、通夜に参列した。お坊さんが、用意されていた木魚をポンとひと叩きし首をかしげ、「私のを使います」とカバンからマイ木魚を出したのにミュージシャンかよと思い、笑いそうになってしまった。布団に眠る祖父を持ち上げ、棺に入れる時のあの重さは、母方の祖父母の時も経験したが忘れることができない。

この日は線香を絶やさないためにセレモニーホールに泊まった。亡くなった祖父が眠る横で、通夜で余ったお弁当をバクバクと2人前平らげた。

深夜、葬儀場の外にて

12月15日(金)

葬儀場で朝を迎えた。朝9時半に出棺し、霊柩車へ棺を運んだ。霊柩車の扉が閉まる音の静かさにしんみりした。火葬場へ着き、いざ火葬される前になると、この瞬間が一番悲しいことを思い出した。火葬場の機械的で妙につるっとした雰囲気がそうさせるのだろうか。1時間半、知らない親戚に囲まれながら火葬が終わるのを待つ。火葬が終わり、遺骨と対面する。この時に、ああ死んだのだなと実感する。骨上げをした。骨上げの時にはサビが2つあると思っていて、骨壷に納める時に火葬場の人がパキパキと上から骨を潰す時間と、喉仏を説明する時間だ。どちらも、来るぞ来るぞと思っていたらやはりその時間が来た。泣いている人もいる中でなんで自分はこんなことを考えてしまうのだろうかその不謹慎さに嫌になった。昨日の通夜の時も泣いている人が多くいたが泣けなかった。こういう時に自分はまともな感情を持ち合わせていないんだと思ってしまう。

火葬場から葬儀場へ戻り、葬式になった。受付をした。「この度はご愁傷様でした」と言われて香典を受け取る。その際の返答の正解が分からず、ごにょごにょ言いながら頭を下げるしかなかった。祖父は教員だったため教え子が多く訪れていた。また、絵を描いていて美術館の館長をやったりもしていたので美術会の人も多く来た。葬式は淡々と終わった。

12月16日(土)

昨日の葬儀の片付けをした。ひたすら香典の封を開けてお金を数えた。記帳された額と実際の額が合った時は気持ちよかった。ばたばたと毎日が過ぎていき、つい数日前に祖父が亡くなりもう骨になっているとは信じられない。

ツイッターに2年前に訪れた真鶴での旅行記を投稿した。この時の文章が自分の中のピークのような気がしていて、またこんな文章を書いていつか本にしたい。

昨年ネットプリントや文フリで配布した真鶴旅行記です。自分でも好きな文章。 pic.twitter.com/mTX2eEohm4

— ミワ (@Not_sanrinsya2) 2023年12月15日

 

『ジブリと宮崎駿の2399日』を観た。宮崎駿の高畑勲への想いに圧倒された。編集がやや恣意的ではあるものの、ドキュメンタリーも作品なのでそこはそう受け取るしかない。『君たちはどう生きるか』の正解のようなものを出していたが、大叔父には高畑勲も宮崎駿もいるし、キリコは保田道世でもあるし高畑勲なのだと思う。なんというか混ざり合っているのだ。

12月17日(日)

朝9時起床。午前中から『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を観に行った。家父長制への批判と戦中戦後の弱者の搾取を現代へも続くものとして鬼太郎の物語に上手く組み込み描いていて素晴らしかった。中盤のアクションシーンの作画も見応えがあった。個人的には鬼太郎の映画といえば、南方妖怪チンポなので少し登場を期待してしまったがそんな余地はなかった。

ストレートだ

帰り道、自転車に乗っていると喪服の人たちとすれ違った。宮崎駿のドキュメンタリーでも高畑勲の葬儀で喪服を見て、鬼太郎の映画でも葬式から話は始まった。祖父の葬式を数日前に経験したせいかやけに喪服ばかりが目に止まる。

姉夫婦と姪が東京へ帰って行った。またお正月に帰ってくるらしい。今年は姪が生まれて祖父が亡くなった年になった。人は死ぬし人は生まれる。

2023年12月4日〜12月10日

12月4日(月)

毎週月曜は朝5時半に家を出なければならないので4時50分に目覚ましをかけている。家を出るたびに、夜じゃんと思う。先週の爆笑問題カーボーイを聴いていると、ウーチャカが長嶋茂雄と握手した話を嬉しそうに話していて、それに対して太田さんも同じテンションで興奮していてよかった。

不意にホシクマというマークを見かけて可愛さにやられた。

クマなのか?鼻高くないか

ブルータスのヒコロヒーのエッセイが素晴らしかった。

brutus.jp

ささいなことに疲れてもう全て投げ出して遠い島にでも行ってしまおうと思う日もあれば、疲れていてもこのような毎日を送ることができてとても幸せだと噛み締める日もある。そうしてやっぱり、粛々と働いている。これらを働いてばかりの日々だと思うことは簡単だけれど、どんな日も、いろんな日である。この身体で、この感受性で、さまざまな時間を過ごしている日々だ、と述べることが真実であり適切なのかもしれないと、ふと考える。

働いてばかりであるという簡単な不幸に流されるのではなく、実はいろんな日々を過ごしていて豊かばかりであるという真実の幸福の旗を握っていたい、と、今日はたまたま思える日であり、明日はどうだか知る由もない。しかしそれもまた日々である、と、なぜだかそう考えた今日の日のことを、あの旗がするすると飛んで行かぬようにと慌てて綴っておくのである。

12月5日(火)

朝の気温はマイナス2度。職場で健康診断があった。朝、自宅で採取した尿を検診の人に渡すと少し離れたカゴにぽいっと投げ入れられて、数時間前までに自分の体にいた液体なので「ああわが尿よ」と雑に扱われたことに寂しくなった。職場の敷地内に心電図の車が来ていて、その中で検査をした。これまでは検診センターみたいなビルでしか健康診断を受けたことがなかったので街中で時々見かける特殊な車に乗れたことに興奮した。

12月6日(水)

昨日とは打って変わって朝でも暖かい。昨日の最高気温は4度だったが今日は14度にもなった。甘井最鹿『走り出す花びら』を読んだ。絵も表現も上手くてすぐにでも連載が始まりそうな作品だ。

feelweb.jp

小学館新人コミック大賞青年部門大賞のかわじろう『コースロープ』も読んだ。こちらも好みの作品で好き。

shincomi.shogakukan.co.jp

光用千春さんの作品を思い出し、久しぶりに『コスモス』『たまご』を読み直したがやはり本当に素晴らしい。光用さんは来週からビッグコミックオリジナルて連載が始まるらしいので楽しみだ。

コスモス (CUE COMICS)

コスモス (CUE COMICS)

Amazon

 

12月7日(木)

昨日から無性にメロンパンが食べたかったのでお昼ご飯用にコンビニで買ってから仕事へ。お昼に食堂でメロンパンをかじっていたらいい年をした男が可愛いフォルムのパンを両手で持って食べていることに急に恥ずかしなりそそくさと食べ切った。可愛いフォルムのパンは誰もいない公園のベンチか自宅で食べることにする。

M-1準決勝があり、決勝進出者の発表があった。ついにヤーレンズが決勝に行ったのはかなり熱い。敗者復活戦もシステムが変わるらしく本戦と同じくらい楽しみ。本命はもちろん真空ジェシカだ。

12月8日(金)

この季節は、プリンターから印刷された紙で暖を取るのが自分の中で恒例になっている。すっと両手で紙を挟み込み、一瞬の温かさに癒される。

12月9日(土)

夕方から会社の忘年会があり、ずっとそわそわしていた。一日の中に乗り気ではない予定があるというだけでその他のことがなにも手に付かなくなってしまうのでせっかくの休みだが外出しなかった。劇場で見逃した『女神の継承』がU-NEXTで配信されていたので観た。この後の憂鬱な予定を忘れさせてくれるのに十分な面白さと怖さだった。

重い足取りで会社の忘年会へ行き、なんとか2時間を乗り越えた。コンビニでホットコーヒーを買い、ceroの「街の報せ」「ロープウェイ」を聴きながら少し遠回りをして家への道を歩いた。温かいコーヒーを両手で包みながら街灯のまばらな川沿いを歩いていると満たされるものがある。

いったい何歳まで夜歩くことに感傷的になるのか

帰宅し、THE Wを追っかけで観た。やはりハイツ友の会がビジュアル含めて好きだ。全員面白かった。ときに「街の報せ」のMVは何度観ても素晴らしい。


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12月10日(日)

朝9時から映画を観るために映画館へ歩いて向かった。朝の冷たい空気の中を歩くのは本当に気持ちがいい。途中、神社を突っ切った。

時々ある神社までの参道の名残のような異様に長い公道に興奮する

北野武『首』を観た。カットのキレはさすがに劣ってきたものの、ホモソーシャルな部分であったり、くだらない権力争いや殺し合いに対してすべて自覚的なのが良い。エンドロールで「T.Nゴン」の文字を見て、ランジャタイの「T.Nゴン Nの秘密」を思い出した。このネタが狂おしいほどに好きなのだ。


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たけしの映画を観たので焼きそば専門店たけしやで焼きそばを食べた。濃いソース、太麺のわしわし系で美味い。

目玉焼きトッピング

お腹を満たしマツモトアートセンターでの「拝啓松本さま」という企画を見に行った。藤原印刷とマツモトアートセンター出身のデザイナー4人による展示。寄藤文平さんは著作を何冊も読んでいたが長野県出身とは知らなかった。色校に書かれた文字などが好きなので見れてよかった。

そのまま街の中をふらふらと散歩をした。あらためて散歩が本当に好きだ。目的もなく彷徨っている時間ほど貴重なものはない。

本屋に寄り、panpanya『商店街のあゆみ』と雨宮まみ『40歳がくる!』を買って帰宅。

早速『40歳がくる!』を読み始め、未発表原稿で苦しくなってしまった。雨宮まみさんが亡くなった時、ちょうど岸政彦さんとの共著『愛と欲望の雑談』を読んでいた最中だったので本当に驚いたし、自分も雨宮まみさんの文章に救われていた人だったのでどうしようもない気持ちになったのを今でも覚えている。特別寄稿もみなさん良い文章だった。

ネトフリで配信が始まったばかりの『終わらない週末』を観た。イーサン・ホーク、ジュリア・ロバーツ、ケヴィン・ベーコン、マハーシャラ・アリという豪華な役者陣だけでも見応えがあったが映画としても面白かった。たしかにシャマランやジョーダン・ピールっぽさがあるが後述の監督たちの持つ良い意味での居心地の悪さはなく、パキッとしていた。たしか『ドント・ルック・アップ』もネトフリ製作だったので年末になると終末もの映画を定期的に配信する決まりでもあるのか。

 

2023年11月27日〜12月3日

11月27日(月)

朝5時起床で5時半に家を出て出勤。先週までは夜勤だったのに今週からは朝が早くどうかしてしまう。先週の霜降りのANNを聴いた。芸人のラジオって長いこと聴いていると面白さとは別にその人たちへの愛のようなものが生まれてくるのだが(アルピー、三四郎、オードリーなど)、霜降りに関してはどうもそういう気持ちにはならない。しかし、2人の圧倒的なスター性と芸達者な面白さによって聴き続けてしまう凄さがある。

11月28日(火)

昨日と同じく朝から仕事。仕事帰りの電車で身長が190センチを超えるようなめちゃくちゃ背の高い人が、ツイストドーナツにしてはフランスパン並の長さがあるがたしかにツイストドーナツであるものを3本持って乗車してきて笑ってしまった。

M-1準々決勝の配信が始まったので観た。ダブルヒガシが頭ひとつ抜けた面白さだったが、個人的にはハイツ友の会の「他人の情緒不安定な様子なんか絶対見たほうが楽しいやろ」のパンチラインにやられた。


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ジグザクジギーの漫才はしつこさが大好きで、コントみたいだなあと思っているとKOC決勝2本目のネタだったらしく、そんな使い回しがあるんだと驚いた。

11月29日(水)

朝6時のガラガラの電車に乗り、発車するのを待っていると隣におじさんが座って来てギョッとした。映画館やトイレしかり、距離感がおかしくなっている人は苦手なので移動しようか迷っていると、カバンからおにぎりや漬物、水筒を出して食事を始めた。僕とおじさんの間に食事が広げられ、ピクニックじゃないんだからと思った。しかし、匂いがきついのでこれはもう避難だと思った時には席が埋まり始め移動は困難になっていた。距離感がおかしい時点で前兆はあったので確実に初動を間違えた。しかも、蓋を開けたままの状態で水筒を席に置いていてこちらに倒れてくるんじゃないかとヒヤヒヤした。なんでこんな朝から他人の水筒に怯えなきゃいけないんだ。

先週の佐久間宣行のANNを聴いていると、「テレ東時代に武闘派で尖っていて会社に楯突くような人はストリート上がりなんだろうなーカッコいいなーと思っていると大体金持ち」という話をしていて真理だと思った。

11月30日(木)

昨日のおじさんに遭遇するのが怖くて同じ車両の別の座席に座っていると案の定お弁当食べおじさんは現れた。すーっと昨日自分が座っていた場所に座った。なるほど、そこがこのおじさんにとっては定位置で、僕は邪魔してしまっただけなのだと気がついた。ごめん、おじさん。

モーニングの読み切り『遠い日の陽』を読んだ。淡々としていながらも惹きつけられるものがあり面白かった。

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『喪服のサイズが変わる前に』も読んだ。こちらも同日配信のモーニング・ツーの読み切り。

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『サスペンダーズの馬場歩き』を聴き始めた。2人とも自分と同じ大学だったとは知らなかった。ぎりぎり同時期には通っていなかったようだが。同時期に通っていた芸人は誰がいるのだろうかと気になり調べてみるとアンゴラ村長、ゼンモンキー荻野がいるようだった。きっとキャンパスですれ違ったりしたこともあるのだろう。

12月1日(金)

朝、駅前の温度計はマイナス1度。まだ薄暗い中で雪化粧したアルプスが遠くでぼんやりと白く光り美しかった。その白さがより一層早朝の暗さを際立たせる。

よく言われる藤子・F・不二雄作品の夜の表現みたいだなと思った。

『エスパー魔美』

仕事からの帰り道、駅前のパン屋の「パ」の文字が『パンダコパンダ』の「パ」と似ていることに気がついて嬉しくなった。

ンはソに見える

12月2日(土)

こまばアゴラ劇場が閉館するとのこと。アゴラは大学時代に何度も通って演劇を観ていたのでかなりショックだ。佐々木敦さんがツイートでアゴラ閉館に関して、演劇の純粋観客が減っている旨を書いていてたしかにそうだよなと思った。いわゆる小劇場演劇を観に行くと近くの席で挨拶をしているおじさんやおばさんばかりなのだ。新たな観客の創造のために佐々木さんは大学の授業で演劇やダンスの映像を見せてとにかく無理矢理にでも無駄撃ちをして啓蒙してきたと述べていて、まさに自分はその弾に当たった人だったのだなと思った。大学時代に佐々木さんの授業で紹介された演劇や音楽で自分の中で色々なものが広がった実感がある。

車で農産物センターへ行き野菜を買うなどした。こういう直売所へ行くたびにスーパーで野菜を買うのが馬鹿らしく思える。

隣にいた飼い主を待つ知らない犬

季節柄、野沢菜がたくさん売られていて、大きな野沢菜を抱えてお店から出てくる人が多くいた。この人たちは、この野沢菜を庭先などで洗い、切って大きな桶に入れて漬物にするのだなと思うとここで生きる人たちの冬の生活が少し見えた気がした。名前に惹かれてオータムポエムという野菜を買ってみた。情緒のあるネーミングをしている。

ラジオネームにしたい名前だ

『ブラタモリ』が世田谷線で、豪徳寺周辺を何度か散歩したことがあるので懐かしくなった。個人的に世田谷線といえば柴崎友香さんの小説で、その影響でどこか憧れがある。

12月3日(日)

群馬の前橋にあるコストコへ行った。コストコといえば『爆笑問題カーボーイ』の「思っちゃったんだからしょうがない」のコーナーのネタで、「北斗晶って旦那を風俗に送り出すとき、健介!ヌクトコ行ってこい!ヌクトコ!って言っていると思う」というのがあり、いまだにそれを思い出して笑ってしまう時がある。不意に思い出して笑ってしまうネタメールは色んなラジオでいくつかあって、馬鹿力の「偏見カルタ」のコーナーでの「長渕剛の立ちバックは勢いが凄すぎて少しずつ前に進む」もそのひとつだ。現実での下ネタはまったく好きではないのにラジオだとゲラゲラ笑ってしまうのはなぜなのか。

コストコは本当に安いのどうか分からないものをたくさん買う人や試食に人が群がっている様子とかを見てなんだかしんどくなってしまった。

コストコからの帰りに下仁田へ寄り、駅周辺を歩いた。元々は中山道の宿場町で、昔は鉱山もあったらしく今は寂れているが路地のいたるところにかつての歓楽街の栄えた気配があった。良い建物も多かった。

昔ながらの駅

路地に飲食店がひっそりとある

かつての撞球場(ビリヤード場)

撞球場の全体

金具部分が可愛い

帰りに道の駅で下仁田ねぎを買って帰った。下仁田はかつて栄えた町の気配に外から持ち寄られた過度なノスタルジーがなく良かった。ただこのままあり続けてほしい。なにより井森美幸の出身地だしね。

丸太かなと思ったら全部こんにゃく芋だった。さすが群馬。

2023年11月20日〜11月26日

11月20日(月)

職場で全社員の前で自己紹介をしなければならず緊張した。マイクを持って話すなどいつ以来かわからず、声量をどの程度発すればいいのか脳内でイメトレを繰り返した。少し小さめの声で話せばいいのか、普段通りでいいのか分からない。大きな声になってマイクが変な感じになるのだけは避けたい。結局、普段通りの声量にしたら問題なかった。

明日から夜勤になるので逆に夜更かしをして昼夜を逆転させようと思ったが眠くなってしまい24時頃に就寝。

 

11月21日(火)

今日から夜勤のため昼間はだらだらと過ごした。お昼は近所のチャイニーズレストラン油家で日替わり定食を食べた。このお店は昔から家族で通っていて、どれも美味しいのだが個人的に黒酢の酢豚がお気に入りだ。ちょうど日替わり定食の内容が黒酢の酢豚だったので迷うことなく注文。やはりめちゃくちゃ美味い。

ツイッターで漫画家の増村十七さんが、柴田聡子はどうしてもっと津々浦々に行き渡ってないのかと書いていて、まじでそう!と思った。もちろんメジャーではあるとは思うがもっとこう突き抜けた売れ方をしてもいいのではと超名曲「涙」を聴きながら思った。


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齋藤なずな『遡る石』が本当に素晴らしかった。もし自分が物語を書くならこんなものを書きたいと思った。

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19時から仕事。昼間に多少は仮眠を取ったものの、やはり勤務中は眠くて仕方なかった。数年前はほぼ毎日のように夜勤をしていて、その時に味わった多くの人が寝静まった時間に働いているというどこか特別な感覚を久しぶりに思い出した。あの時はいつも深夜の公園で休憩をしていた。EMCの「東京で考え中」なんて聴きながら。遠く昔のようだ。

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11月22日(水)

朝7時に仕事を終えた。外に出るととても晴れていて眩しい。駅のホームで白い息を吐きながら電車が来るのを待った。朝の日差しが暖かく、目をつぶるとその気持ちよさと寝不足でうとうとした。通勤や通学で混み合う電車に乗り、今から仕事や学校へ行く人たちを横目にこれからベッドで眠ることだけを考えた。帰宅後、朝ごはんだけ食べてすぐに眠り、起きたり寝たりを繰り返して16時頃にベッドから出た。叔母から北海道土産のノースマンというお菓子を貰っていたので食べた。ノースマンの中でも生ノースマンというなかなか買えない商品らしい。なんでも生を付ければいいと思うなよと思いながら食べたが美味しかった。

なんでも生をつければいいと思うなよ

シャワーを浴びたりして昨日と同じ時間に仕事へ。夜勤をしていると永遠に1日が終わらない感覚になる。1日のループに閉じ込められているかのよう。深夜、職場の窓から見える山の斜面に点在する家々の明かりが美しくて写真を撮ったがまったく綺麗に写らなかった。

 

11月23日(木)

7時に仕事を終えた。昨日と打って変わり、駅のホームでまどろむ余裕のないほど寒かった。しかし、電車が温かく祝日で人もあまり乗っていなかったため、車内でうとうとした。足元の暖房は時に気持ち悪いが時に眠りの世界へと誘う。

帰宅し、ベッドに入り12時頃に目が覚めたがそこからまったく眠れなくなってしまい、結局家を出る18時までに3時間ほどしか睡眠を取れなかった。毎日、自分の時間をまったく取れずにただ昼間寝るだけの日々に絶望。強烈な怠さを抱えたまま仕事へ。コンビニで眠眠打破を購入し、休憩中に飲むなどした。深夜3時4時あたりが眠さのピークで、5時になると眠気が無くなってくる。体が自然に朝だから起きようとしてくれているのだろうか。眠眠打破の効果むなしく、やはり仕事中うとうとしてしまった。眠気に効果があるという指のつぼを押し、それでも眠くなるのでそのつぼの場所を、もはやちぎれるんじゃないかというほどに爪でつまみ倒した。

 

11月24日(金)

なんとか眠さに耐え、仕事を終えて8時頃に帰宅。即就寝。14時頃にぼんやりと目を覚まし、布団の中で寝ているのか寝ていないのか曖昧な感覚のままいた。19時から再び仕事へ。今日は朝4時には仕事が終わるかもしれないとのことで帰りの電車がないので車で会社へ向かった。夜勤も4日目となれば体は自然に慣れてくるもので、さほど眠くならなかった。

 

11月25日(土)

朝4時に仕事を終えると、車のフロントガラスは凍っていた。暖房を入れて溶けるのを車内でしばらく待つ。まだ外は暗く、車のまばらな国道を走る。なんにもしていないのに何故だかとても心が満たされている感覚になる。国道沿いに煌々と輝く、24時間営業の牛丼屋の看板に誘われるように駐車場へ車を停めて店内へ。牛丼を注文し席で待つ。パッヘルベルのカノンとともに「松屋は午前5時をお知らせします」のアナウンスが流れた。番号が呼ばれて、誰もいない店内でひとり牛丼を食べる。生きている実感がした。家への道を車で帰る。静かな自宅に帰ってきて、着替えてベッドに入る。夜勤に慣れてしまったせいで変に目が冴えてしまい、外が明るくなるのをしばらく眺めていたがいつの間にか眠ってしまった。

目を覚ますともう午後で、シャワーを浴びたりご飯を食べたりして美容院へ行った。美容師さんが方向音痴で最近流行りのオープンワールドのゲームができなくてスイッチのポケモンでつまずくという話をしてくれて、他愛もない雑談で最高だと思った。あとは、絶叫系のアトラクションが苦手だからジェットコースターにお金払うなら少し高いものを食べたほうがいいという話もした。

帰る時には空は薄暗くなり、空はオレンジ色になっていた。うっすらと見える月は満月だ。ふと、今日の僕は朝焼けも夕焼けも知っているのだと気がついた。

 

11月26日(日)

やはり夜勤の疲れが溜まっていたようで、10時くらいまで寝てしまった。今日はとにかく休むぞと決めていたので『水曜日のダウンタウン』『チャンスの時間』『テレビ千鳥』『相席食堂』『有吉クイズ』『マツコ&有吉 かりそめ天国』を観るなどした。『有吉クイズ』は深夜に戻ってくれて本当に良かった。ゴールデンの時はまったく別番組になってしまったので深夜帯はくだらない企画をやり続けてほしい。

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かりそめ天国は、藤岡弘とどぶろっくのペアがとても良かった。どぶろっくを可愛がる藤岡弘最高。

江口を可愛がる藤岡弘

話題になっていた『ニッポンおもひで探訪〜北信濃 神々が集う里で〜』を観た。前半の違和感の回収の仕方が構成として素晴らしかった。なにより、ちゃんと記憶を残そうとするドキュメンタリーなのがいい。正直、近年のテレ東のモキュメンタリーがどうも苦手なので(めちゃくちゃ面白いとは思うし観てはしまうが)モキュメンタリーを逆手に取っていて良かった。

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2023年11月13日〜11月19日

11月13日(月)

とても寒い朝。雪は降らなかったが冷たい雨が降ったようで地面が濡れていた。山のふもとが雪で白くなっていて、まもなく平地にも降りそうな気配。仕事は、数字が37になったらスイッチを入れて、40になったら切るだけの業務を8時間やった。帰りに本屋で薄場圭『スーパースターを唄って。』を買った。ハライチ岩井さん結婚のニュースに驚いた。てっきりずっと独身を貫くんじゃないかと思っていた。ラジオでよく話している害虫駆除の社長はどうなってしまうのだろう。好きなラジオのパーソナリティが結婚する時のこの複雑な感情は毎度のことながらなんなのだろうかと思うが、マインドというか自意識の持ち方としては澤部さん寄りなのでそこまでズシンとは来なかった。あと人の結婚に対してあれこれ言っている人をたくさん見かけて引いた。岩井さんと付き合いながら地下芸人好きを公言することを批判している人もいたが、それはもう単純にめちゃくちゃお笑いが好きな人なんだろうし19歳だよ?と思った。思い返してみると、おはガールの中学生の子がラジオを聴いているというエピソードを数年前に岩井さんがしていたような気もする。

11月14日(火)

昨日よりも寒い朝。朝起きて外を見ると霜が降りていた。寒いがとても晴れていて空気が澄んでいるので山が綺麗に見えた。

山がハリボテに見える

 

通勤中に見かけた温度計はマイナス2度だった。白い息が出た。仕事を終え、家に帰り夕飯を食べるとまだ慣れない仕事の疲れで必ずソファで寝落ちしてしまう。22時頃にハッと目が覚めお風呂に入った。『爆笑問題カーボーイ』を聴いて寝た。ウーチャカが岩井さんの結婚に対して、「奥森さんは絶対猫好きだと思う。岩井と結婚するんだから」と言っていて笑った。

11月15日(水)

今日も霜が降りていた。豆乳と野菜ジュースの紙パックが大量に道端に捨てられていて、健康志向の人にはマナーよくあってほしいよなと思った。仕事は来週もしかしたら夜勤になるかもしれないらしく困惑した。どうしてこんなにも夜勤と縁があるのだろうか。これまで就いてきた職種全てで職場で朝を迎えている。仕事からの帰り道、前から歩いてきたおばさんに突然パッと道をふさがれ、「でもバックマージンってあるよね?」言われた。

シンクロニシティがゲストのニューヨークのユーチューブを観た。最近までフリーだったとは聞いたことがあったが今年の3月まで7年も社会人をやっていたとは。よしおかさんは社会人の時は泣いてばかりだったけれど、仕事を辞めて事務所に所属するようになってからは泣いてないと言っていて、シンプルに良かったねえと思った。


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『水曜日のダウンタウン』の「名探偵津田」完結編を観た。自分がどの世界線にいるのか分からなくなる津田に笑った。近年の考察ブームへの皮肉も込められているようでよかった。

11月16日(木)

先週のサンドリを聴きながら出勤。有吉が、ももクロのメンバーにキャシー中島がいるという謎のボケをしていた。今週のカーボーイでは太田さんが、岩井さんの結婚相手はキャシー中島という同じく謎のボケをしていて、このキャシー中島被りはなんなんだと思った。ラジオを聴いていると、まったく流行りでもない話題が同じ週の別々のラジオで盛り上がったりしている時があり不思議だ。三四郎と霜降りが同時期にプリズンブレイクの話をしている時もあった。

デザフェスのマフィンの件を眺めていて、もちろん販売者に問題があるのは間違いないが、過ちを犯してしまった人への自殺しかねない叩き方に怖くなった。今に始まったことではないが。

『ハライチのターン』を聴いた。いつものねこちゃんニュースからの結婚の話。澤部さんの受けが最初は若さにちゃんと引いていたりしていて聴きやすかった。相手のお父さんがロン毛で家族写真がゾルディック家という話に笑った。それぞれがそれぞれ判断で幸せになるのが一番だよ。

11月17日(金)

朝から雨。『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら出勤。フレンドパークⅡはそもそも1を知らないという話の中で川北さんがフレンドパークⅡは名作と言っていて笑った。

職場で年齢を言うと、必ずと言っていいほどに「結婚は?」と聞かれる。その度に、ぐぬぬとなるし地元にいて29歳なら結婚してさらに子どもがいる人なんて当たり前かあと思ったりする。

11月18日(土)

寒い朝。親は午前中から出かけたので家でひとりだらだらと過ごした。美味しいと評判のラーメン屋にでも行くかと昨日の夜から意気込んでいたが、外のあまりの寒さに断念してウーバーでケンタッキーを頼んだ。夕方には雪がちらついていた。ふとポイズンガールバンドの漫才が見たくなり、ネットに転がっている動画を漁りに漁った。本当にポイズンガールバンドが好きで、活動休止をする前に何度か劇場でネタを見れたのは今思えば貴重な経験だった。もしまた漫才が見れるならどこへでも駆けつけたい。

『ブラタモリ』を観ていると、神田川沿いや早稲田周辺が出ていて大学時代に何度も散歩した場所が写っていた。あの高低差のあるエリアを歩くのがとても好きだった。

シンクロニシティのユーチューブチャンネルをいくつも観た。もしかしたら僕はこの2人がとても好きかもしれない。


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さらばのユーチューブを観て、今19歳の子が芦田愛菜ちゃんや本田望結ちゃんと聞いてたしかにヒッとなった。


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11月19日(日)

とても晴れた日。安曇野方面へドライブへ行った。雪化粧をしたアルプスがとても綺麗でいつ見てもハリボテなんじゃないかと思ってしまう。お昼は須砂渡食堂というお店で鳥もつ定食を食べた。山の中を走っていると橋が見えたのでとりあえず行ってみると川の上からTHE自然のような景色が見れた。

THE自然

ネトフリで『クレイジークルーズ』を観ようかと思ったがなぜかあまり気が向かず観るのをやめた。あまりなにも考えずに観れるものはないかと思い、シャマランの『オールド』を観たがあまり面白くなくて後悔した。