記録

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先週のこと、沼津のこと9月18日〜9月24日

更新がかなり遅くなってしまったんですけど先週のことを書いていきます。

月曜日

祝日。この日はまだ実家にいた。久しぶりに松本市美術館に行ったら常設の草間彌生の作品がびっくりするほど減っていた。神楽坂と早稲田の間に草間彌生の美術館ができるためそこに持っていかれたのだろうか。夕方の電車で東京に帰ってきた。

 

火曜日 

Netflix『ボージャック・ホースマン』シーズン3第4話の水中映画祭の回を観てえらく感動した。『マスター・オブ・ゼロ』の「ニューヨーク・アイラブユー」のエピソードもそうだけれどたった30分の中でこれだけのことを表現して観る者の心を揺さぶることができるのかと驚愕する。繰り返しもう一度観てしまった。

夜はこまばアゴラ劇場山下澄人作、飴屋法水演出の『を待ちながら』を観た。今までに見たことのないアゴラの使い方をしていた。誰もが思うのは佐久間麻由の運動神経恐るべしということだろう。死んだ人って地に足が着いてないから一輪車なのかあと納得。思い返せば大林宣彦監督の『この空の花』も一輪車だし、この前観たゆうめいの『弟兄』も死んだ人がセグウェイみたいなのに乗っていて地に足が着いていなかった。劇場でゼミの教授に遭遇し、自分は駒場から電車に乗ろうとしていたのだが、一緒に歩こうよと言われ渋谷まで歩くことに。「一緒に歩こうよ」ってなんだかとても救われるような言葉だなあと思った。

 

水曜日

ダンケルク』をIMAXで観た。戦争映画の目指すところは結局のところ究極のリアルを描くということなのだろうかと思った。上映時間が106分というのがとても良い。上映時間はそれほど長いわけではないのに体感時間は長く感じた。しかし、退屈な時に感じる長さではまったくなくて、それとはまったく違う時間の感じ方だった。

 

木曜日 

朝から夕方までアルバイト。

 

金曜日

朝から夕方までアルバイト。夜は下北で友達と会う。旧ヤム邸シモキタ荘へカレーを食べに行った。全がけを注文。

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めちゃめちゃ美味しかった。特に海老のカレーが最高でした。カレーを食べてから下北空間リバティへお笑いライブ『トッパレA』を観に行く。ヤーレンズゾフィー、虹の黄昏が面白かった。ゾフィーキングオブコントで決勝に行っているので頑張って欲しいし、上田さんは売れそうな雰囲気がある。

 

土曜日

高校の友人たちと沼津へ行った。今年から沼津で働きはじめた友達に会いに行くためだ。沼津へ12時集合だったのだが、4人中2人が1時間の遅刻。お昼に漁港で海鮮を食べようという話になっていたのだけれど、待ち時間にあまりにお腹が空いてしまい先に着いた2人でマックでてりやきバーガーを食べてしまう。しばらくして遅れていた2人が来たので沼津の漁港へ。そこそこの人気店で生しらすと桜エビ丼を食べた。

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海の近くで海鮮のものを食べたというだけで普段の何倍も美味しい。お昼ご飯を食べた後はずっと行ってみたかった「どんぐり」という喫茶店へ。この喫茶店は、店構えとメニューは純喫茶風なのだが店内がこんなことになっている。

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真ん中に水が流れ、その上を桶がぐるぐると回っているのだ。券売機でメニューを選び、席に着きその券を桶に入れてしばらく経つとこんな感じで注文したものがどんぶらことやってくる。僕はクリームソーダを頼んだ。

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意外にも速度が速くて、写真を撮っていたらあわあわしてしまった。いかにも人が来そうなスポットなのだが自分たち以外はお客さんがゼロだった。喫茶店の後は、時間も遅くなってしまったため、予約しておいた修善寺温泉の宿へ行くことに。修善寺温泉は伊豆の中では唯一と言ってもいいぐらいの温泉街っぽい温泉街だった。宿でだらだらしてから外へ夕飯を食べに行く。竹林があった。

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夕飯を食べ、宿に戻り、温泉に入って特に夜ふかしもすることなく就寝。

 

日曜日

この日は、10時に宿をチェックアウトをし、修善寺から30分くらいのとこにある伊豆極楽苑へ。こんな感じのところである。

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伊豆極楽苑は話によると家族経営らしい。地獄巡りをした。

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一見、おふざけスポットにも見えるのだ意外にも仏教に関する諸々を学べる良い施設だった。外には好感の持てる鬼たちもいた。

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伊豆極楽苑を後にし、沼津へ戻る。お昼はさわやかでハンバーグを食べた。 2時間ほど待つ。

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相変わらずめちゃくちゃ美味しかった。いや、ほんとに美味しいので近所とかにあったら行きまくってしまうのではないかと思う。お腹を満たし、友達と別れ電車で東京へ帰った。美味しいものを色々と食べた週であった。

ロロ『BGM』のことなど 9月11日〜9月17日

月曜日

朝から夕方までアルバイト。他のことは何も思い出せない。思い出せないのではなく、何もしてないだけだ。


火曜日

この日も何をしていない。きっといつものように家に引きこもっていたはず。いつか、何もせずただごろごろしていた日々を懐かしむようになるのだろうかと思いもするが、現時点で、「懐かしむのかなあ」なんて考えているような人がこの先懐かしむことなんてないような気もする。むしろ、なんであんなに時間があったのにもっと大事なことに時間を費やしてこなかったんだと自責の念に押しつぶされそうになっている気がする。しかし、今の自分としては何もしなかった日々を肯定していきたい。


水曜日

下北のザ・スズナリでロロ『BGM』を観た。お芝居を観ながらずっと、ああロロだなあと思っていた。ロロはロロでしかないなあと。自分でもなにを言っているかよくわからないのですが、好きな作品でした。過去、現在、未来が折り重なっているイメージは昨年芸劇でやった『あなたが〜』と変わらないのかもしれないけれど、今回の方が様々な要素を加わってより良い作品になっていた。舞台美術も照明も素晴らしかった。それにしてもここ1ヶ月に観たお芝居のほとんどにミラーボールが出てきた。今回の『BGM』とままごと『わたしの星』、そして小田尚稔の演劇『悪について』の3作品だ。『いつ高』トートバッグとクリアファイルも手に入れました。

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とても可愛いので使わないと思います。

夕方から友達とご飯を食べに行く約束をしていたのだけれど、中途半端に時間があったので、下北から渋谷に移動し、HMV&BOOKSに行った。ここはけっこう好きな書店なのだがいつ行っても空いている。ここがいつも空いているという話題で幾人かの知り合いと盛り上がったことがある。適当にふらふらと本を見る。まだまだ時間があったので渋谷から新宿まで歩くことにした。ラジオを聴きながら線路沿いをずっと歩いた。この看板、いつも電車から見えるなとか、意外に大きいのだなとか思っていたらすぐに新宿に着いた。いや、すぐに着いたというのは嘘で、疲れたなあまだ着かないかなあと思ってもいた。待ち合わせは高田馬場だったのでそこから電車に乗った。高田馬場でご飯を食べて、映画の話で盛り上がったのでそのまま『ベイビードライバー』を観に行くことに。21時50分の回で時間があったので、今度は高田馬場から新宿までを歩いた。この日は、とにかく山手線沿いを歩く日だ。『ベイビードライバー』は最高の映画だった。あと3回ぐらい観れる。あまりの面白さにテンションがめちゃめちゃ上がってしまい、友達と解散したあと家に帰るのがもったいなくなったので、自宅の周辺を深夜に徘徊した。もちろん、お気に入りの曲たちを聴きながらだ。なんとなく、オードリー春日の家まで行き、引き返してきた。


木曜日

夜に、ルミネtheよしもと天竺鼠かもめんたるのユニットライブ『港』を観に行った。初めてルミネtheよしもとへ行ったのだけど、意外にも広くて驚いた。そして、椅子が映画館みたいな椅子なのに座るところが異様に薄かった。勝手にユニットコントをするのかと思っていたのだが、各々2本ずつネタをやり、あとはトークだけだったので拍子抜けだった。偶然にも、会場でバイト先の社長と遭遇した。かもめんたるの面白さと凄さについて話した。


金曜日

朝からアルバイト。この日は忙しく、夜の20時までだった。21時過ぎに帰宅。


土曜日

実家に帰省した。日曜日に、祖母の米寿のお祝いと父親の退職祝いがあるからだ。帰省中の電車の中ではNetflixで『ボージャック・ホースマン』を観ていた。少し前から観始めていて、シーズン2まで観終わった。『マスター・オブ・ゼロ』に続いて、人生だ…って感じになってます。


日曜日

親戚で集まって祖母の米寿のお祝いと父親の退職祝いをした。あまりにも1人に慣れすぎてしまったので実家にいると、早く東京に戻りたい…となる。それにしても最近の『欅って、書けない?』と『乃木坂工事中』が面白い。


尾道小旅行記と一週間のこと 9月4日~9月10日

月曜日

朝からアルバイト。アルバイト先の社長というか代表の編集者の方に、「ペンギンズのオールナイトニッポン聴いた?」と聞かれる。40代の方なのだが深夜ラジオ好きという共通項でいつも盛り上がることができる。ちなみにその方が今ハマっている劇団がナカゴーということなのでまるで信頼できる大人の代表例のようだ。面白い演劇ない?と聞かれたのでロロをプッシュしておいた。夜は阿佐ヶ谷でロロ納涼ライブがあったのだが、アルバイトの時間の都合で間に合わず。ライブに間に合わなかったくやしさなのか帰りの電車のなかで、ふと明日旅行に行こうと思い立ち、新宿の金券ショップで2日ぶんの青春18きっぷを買う。家に帰り、どこに行こうか考える。POPEYEの本屋特集をぱらぱらめくり、行き先を尾道に決め、早速宿を予約した。

 

火曜日

朝、3時半に起きる。旅行の支度をし、4時50分の始発で出発。一旦、東京駅へ出てから東海道本線で西を目指す。何度も乗り換えを繰り返す。名古屋、京都、大阪、神戸、姫路、倉敷などの観光地はすべて無視し、14時間ほどかけて広島県三原市にたどり着く。これまで何度も18きっぷで旅行をしてきたが、最長の乗車時間だった。三原は尾道と二駅離れている。本当は尾道に泊まりたかったのだが宿が見つからず三原にしたのだ。19時前に着き、ちょうど夕食の時間だったため、三原の名物だというタコを食べに行く。港のすぐ近くにある「蔵」という地元の日本料理屋へ。店構えからして、タコ食べれます!というアピールがすごい。

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タコだらけのちょっとしたコースを注文した。まず最初に出てきたのが、タコの卵の煮付けのようなものとタコの茶碗蒸し。

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タコの卵は初めて食べたのだが味わったことのない食感でとても美味しかった。次に出てきたのは、タコの刺身。

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こんなタコ食べたことないというほど美味しかった。ほどよい弾力がありながら、ふわふわしているのだ。そして最後に出てきたのがタコの釜飯。

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もちろん美味しいに決まっている。24時間前の自分は、東京から遠く離れた遠方の地でタコばかり食べまくっているとは思ってもいなかった。タコに満足し、この日泊まる宿へ。前日に探した素泊まり3000円弱の格安旅館で不安だったがなんの不満もなかった。ただ、部屋がめちゃめちゃ友達の部屋っぽい雰囲気だった。

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掛け布団、枕、敷き布団すべての色の統一感のなさよ。もしこの部屋が友達の部屋だとしたら、絶対ベッドの向かいにテレビがあって、ベッドに座りながらテレビゲームをやるか寝転がりながら漫画を読むだろう。ポテトチップスなんかを広げながら。お風呂に入り、一日の移動の疲れを癒したいところだが、夜23時、ひっそりと宿から出る。電車に乗って向かった先は尾道だ。電灯だけがいやに明るい誰もいない尾道の商店街をぐんぐんと進んでいく。

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縁もゆかりもない、しかも誰もいない静かな場所を一人歩く時の何とも言えない充足感と寂しさは言葉にできない。来年からは働き始めるわけで、こんな思いつきでいきなり遠くに来れることもないだろうなあと感慨深くなる。そんなことを考えながら歩きたどり着いたのが、今回の旅の目的とも言える「弐拾dB」という古本屋である。

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この古本屋は、夜23時~28時が営業時間という深夜しか開いていない元医院を利用した書店だ。深夜しか営業していない古本屋なんて、ロマンチックにも程がありませんか。しかも内装は元医院だなんて。広いとは言えない店内だが様々なところに本が置かれていた。なによりも、窓の外から虫の声が聞こえてくるような静かな夜に本を選ぶことのできる空間の素晴らしさはたまらないものがある。本を何冊か購入した。店主の方と少しお話しをし、今朝始発で東京から来たと話すと、せっかくだからと特製の栞を付けてくれた。もっと居たかったが終電で三原に戻らなければいけないので、名残惜しさを抱えたままお店をあとにした。24時過ぎに宿に帰る。これがもらった栞と本の包装紙である。

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包装紙にはお店のハンコが押してあってとても素敵だ。買った本をぱらぱらと読みながらこの日は眠りに落ちた。

 

水曜日

朝、8時ごろに起きる。朝ごはんを買いに街へ出る。三原でそこそこ有名だという「おはぎの店 こだま」でおはぎを買い、宿で食べた。夜は暗くてよくわからなかったのだが、宿の造りが意外にも凝ったものだった。

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建物が口の字で、その中心に庭があり、その周りを囲むように各部屋があるのだ。友達の部屋みたいなどと思ってしまったがこれで3000円ならとても良い旅館ではないか。

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廊下も見ようによっては高級旅館の趣さえあるように思えてくる。9時過ぎに旅館を出て、昨日ぶりの尾道へ向かった。尾道といえばもちろん、坂と海の街である。ここからは、尾道っぽい写真を貼っていく。

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この細い道をおばさんが煙を出しながらバイクで颯爽と駆け抜けていってかっこよかった。

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そして、尾道といえば猫である。この後ろ姿の可愛さよ。男ひとりが猫にカメラを向けているという状況に我ながら気持ち悪さを感じながらも撮らずにはいられない。

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石の縁にあごなんか乗せちゃってるんですよ。

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もはや石の階段と同化している猫。

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こんな感じで至るところに猫がいるわけですが、住宅の玄関で家猫のプライドのようなものを垣間見た。見よこの顔と風格を。

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尾道といえば忘れてはならないのは、大林宣彦作品の尾道三部作だ。もちろんロケ地巡りをした。まずは、『転校生』のあの階段。

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ここは映画がモノクロからカラーになるシーンの場所。

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自転車で駆け上がるシーンの陸橋。

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時をかける少女』で使われた時計。

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こんな感じでロケ地巡りをしていたわけですが、よくある観光客向けのロケ地マップのようなものは存在しないのです。以前は色々な場所にここがロケ地ですよといった標識もあったらしいのだが、今はなにもない。ネットの情報なので確かなのかはわからないが、住民たちが観光客を迷惑に思い、ロケ地情報を公表しないようにしたらしい。その代表のような場所が『時をかける少女』で有名になったタイル小路である。つい二年ほど前は、まだタイルが敷き詰められていたらしいが今ではコンクリートが流し込まれて跡形もなくなっていた。

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また、主人公が誰かにつけられるシーンの場所もタイル小路として有名であったのだが、そこはもはやただの廃墟と化していた。検索して当時の写真を見ればその違いに驚くと思う。

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地面にうっすらとだけ当時の名残があった。

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この状況に悲しくなりもするが、住民からしたらあんな狭い路地に人が大勢押し寄せてきたら迷惑に決まっているし、うちの家のすぐ近くにポケストップがある身としてはその辛さがよくわかる。坂の上り下りばかりで疲れたので、幼稚園を改装して作られた休憩所で名物だという「マルゴサイダー」を飲んだ。このビンがもう製造されていなくて珍しいらしい。

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そんなことよりも、ビンの大きさからしてどう考えても一人でコップも使わずに直接飲む量ではない。小ぶりのビール瓶ぐらいある。店員にごり押しされたから飲んだものの、かなりきつかった。しかも、おすすめだとごり押ししていた割りに、周りの観光客は誰一人として飲んでいない。みんな、はっさくジュースを飲んでいた。初老の夫婦はまだ許すけども、4人組の大学生グループっぽい人なんか全員はっさくジュースで、せめて1人ぐらいはサイダー飲んでくれと思った。もしかしたら、「うわっ、あいつ一人で馬鹿みたいにでかいサイダー飲んでるよ。馬鹿みたいにでかいサイダー飲んでるって思われたくないから無難にはっさくジュースにしとこ」みたいなが雰囲気が店内にあったのかもしれない。よくわからない自意識を発動し、そそくさと休憩所を出た。この後も適当に散策をして、お昼は尾道ラーメンを食べた。あとはとても可愛い尾道プリンも海沿いのベンチに座りながら食べた。

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尾道を満喫し、東京に戻るべく再び青春18きっぷで電車に乗る。5時間ほどかけて京都へ着く。ちょうど19時ぐらい。友達と会い、インド料理屋「Thilaga」へ行く。

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ミールスとチキンビリヤニを食べた。

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どちらもとても美味しかった。22時の夜行バスで東京に帰る。夜行バスではまったく寝れないタイプなのだが旅行の疲れのおかげで、京都から東京に着くまで一度も起きずに眠れた。休憩が何度かあったはずなのだがそのことさえ気づかなかった。

 

木曜日

朝、5時過ぎに東京駅で降ろされ、家に帰る。足を伸ばしながら横になれる幸せを噛み締めながらもうひと眠りした。 午後、新宿へ『新感染 ファイナルエクスプレス』を観に行く。エンタテインメントに振り切った韓国映画は本当に面白い。ゾンビをぶん殴るの最高ですね。

 

金曜日

朝から夕方までアルバイト。夜は坂元裕二朗読劇『不帰の初恋、海老名SA』を観に行った。『往復書簡 初恋と不倫』の出版記念企画。会場であるテアトル新宿の劇場に入ると、学校の体育館で聞こえるような音が鳴っていた。体育館の床でボールが弾む音、キュッキュッという運動靴が摩擦によって床とこすれる音など。肝心の朗読はテキストが良いのは当たり前なわけだけども、松岡茉優と太賀の、芯があるようで、しかしどこか危うさを持った壊れてしまいそうな声がとても素晴らしかった。やはり、松岡茉優演じる三崎明希のこの部分は胸が震えた。

わたしの初恋は、わたしの日常になりました。例えば長めで急めな階段を降りる時。例えば切手なんかを真っ直ぐ貼らなきゃいけない時。例えば夜寝る前、最後の灯りを消す時。日常の中のそんな時、玉埜くんと繋いだ手を感じているのです。あの日バスに乗った時も君の手を感じていました。支えのようにして。お守りのようにして。君がいてもいなくても、日常の中でいつも君が好きでした。

 松岡茉優の語りは、坂元裕二ドラマの発話や台詞回しそのものだった。ceroの「Orphans」を聴きながら帰った。どちらもサービスエリアが出てくる。

www.youtube.com

とても良い夜になった。

 

土曜日

横浜STスポットで、ゆうめい『弟兄』を観た。作演出の池田亮は、ハイバイ岩井秀人の弟子的存在でもある。池田亮が経験した壮絶ないじめ体験を基にした演劇は、面白いという表現が正しいのかはわからないがとても切実で素晴らしい作品だった。しかも、単に事実を再現しているのではなく、演劇として成り立っているの良い。見せ方、構成の上手さだろうか。こういった作品を観た時、過去の出来事を見事に「昇華」していると評したくもなるが、なるべくそういった単純さから抜け出したいと思う。ここでは直接関係ないかもしれないが、10代の時に6年間引きこもっていた髭男爵の山田ルイ53世が新聞にこのようなことを書いていた。

僕の6年間を、「でもその6年間があるから今がある」と美しい話に落とし込みたい人がいるかもしれません。だけど裏を返せば、そこには「意味がないとだめ」という意識があります。そんな意識が、実は問題だと思います。みんなが素晴らしい人生ではない。無駄や失敗にまみれた人が、ただ生きていてもいい。そこに善悪はない。僕はそう思います。 

あらためて良いこと言ってるなあと思う。「昇華」の話に戻すと、「~だから~である」みたいな考えに 陥らないようにしたいということです。

この日のゴッドタンがめちゃめちゃ面白かった。ゆにばーすの川瀬名人一人で30分。これは売れる気配しかない。ウエストランド井口も面白く、みんな売れて欲しい限り。

 

日曜日

新宿眼科画廊で小田尚稔の演劇『悪について』を観た。とても素晴らしく、じわじわと良さが染みてきた。独特の語りが観客を惹きつけ、具体的な地名や固有名詞を使うことによって、演劇という虚構と現実の距離を縮める。なにか大きな物語があるわけではないのに2時間まったく退屈することがない。時間が経てば経つほど傑作なのではないかと思えてくる。ちなみに劇中で銀杏BOYZの曲が使われていたのだが、前日に観たゆうめいの『弟兄』では椎名林檎の曲が使われていた。なんとなく帰りは新宿から高円寺まで歩いて帰った。

大森靖子がライブでの出来事で炎上していてそのことについてブログで書いていたのだけど、その文章の最後のあたりの台詞回しというかリズムが坂元裕二っぽさがあった。満島ひかり瑛太に発話してもらいたい。

 あのね、わからなくてもいいんですけど、まあわからないとおもうんですよ、どんな気持ちかなんて、自分の人生をかけてやっていることがどんなに大切かなんて他人に知ったことじゃないですよ、それを茶化されることがどんなに地獄か、とかべつにわかんないしスルーすればいいじゃん、ってなっちゃうと思うんですよ。いいんですよわかりあえなくて。一生わかんないだろうから。でもわかりたくてわからないっていう可能性も1パーセントはあると思うので、できるだけ丁寧に、かきましたけど、私は私だからどうしても私としての感じ方しか話せないので。すべての人が言葉を発した時点である程度事実は歪曲してしまう。私は強いんで、気持ちが、だからとても、わたしの話になってしまうんですよ。でもなるべく、できるのなら、わかってほしいところがある。

 今週はとても濃い一週間だった。

先週のこと

もうすぐ8月が終わりそうだが相変わらず毎日のように暑い。ここ最近は、そうめんばかり食べている。昼と夜がそうめんなんて日もざらにある。そうめんがとびっきり大好きだというわけではないのに食べている。実は麺つゆが美味しいからなのではないかと思いたくもなるが、鰻が美味しいのはタレが美味しいからであるという風潮に逆らってきた自分としては、そうめん自体を肯定していきたい。

先週は、KAATで『アルヴィン・スプートニクの深海探検』を観た。夏休みのキッズプログラムだけあって9割親子連れでキッズたちに囲まれながら観たのだがこれがとても良い作品だった。演劇、映像、パペットを使った子ども向けの一人芝居ということらしいのだが、大人の方が胸に来る作品だった。普通に泣いた。最愛の妻を亡くした夫が、妻の魂を追ってひたすら深海に潜っていくという物語で、冒頭なんかは完全にピクサーの『カールじいさんの空飛ぶ家』のそれ。カールじいさんは空に向かい、アルヴィン・スプートニクは海に潜る。本当に子ども向けかと疑いたくなるほど、舞台の上は終始暗く悲哀に満ちていた。子どもたちもその雰囲気に圧倒されたのか静かに舞台を見つめていた。小さい時からこんなに良いお芝居に連れて行ってもらえる子どもたちは幸せだ。 

先週は『スパイダーマン ホームカミング』も観た。ジョン・ヒューズの影響を感じさせる素晴らしい作品だった。しかも、ステレオタイプが多い学園モノ映画の中でしっかりと現代のアメリカの多様性を表現できていた。Netflix『13の理由』も向こうの高校生の多様性を描いていたのでそういう流れが映画やドラマの中で現れてきているということだろう。『13の理由』はやっと観終わったわけだけどもひたすらに辛かった。体育会系やチアがトップに君臨するスクールカーストの在り方がSNSによって変化し、より複雑なものになっているのが今のアメリカのリアルなのかと驚愕し恐ろしくなった。どうでもいいことなのだけど、『スパイダーマン ホームカミング』と『13の理由』の2つの作品で、椅子の裏に大量のガムが張り付けられてる描写があって、これは向こうのあるあるなのかと面白くなった。ここからは今週のことを書いていく。

月曜日

9時から18時までアルバイト。休憩中にお昼を買いに外に出たら、小学生がプールバックをぶんぶん振り回しながら「今日は塾がないからスーパーハッピー」と言っている場面に遭遇した。小学生の発するスーパーハッピーという言葉の純度の高さよ。大人がスーパーハッピーと言っても説得力がないけれど、子どものスーパーハッピーにはなぜか説得力がある。帰宅してからは、Netflixで『マスター・オブ・ゼロ』を見始めた。あまりに面白く、シーズン1を一気に見てしまった。

 

火曜日

この日も9時から18時までアルバイト。帰宅してから『マスター・オブ・ゼロ』のシーズン2を見始める。6話の「ニューヨーク、アイラブユー」があまりにも素晴らしすぎて泣いた。どの話にも共通していることだけれど、たった30分でこれだけのことを表現してしまう巧みさが異常だ。5話ラストのタクシー内の長回しもやばかった。

 

水曜日

この日も9時から18時までアルバイト。帰宅してからまたまた『マスター・オブ・ゼロ』シーズン2の続きを見た。ついに最終話まで観終わった。もうなんというか、これが人生だよね…という気持ちで一杯になった。『ドキュメンタル』シーズン3も毎週の楽しみになっている。シーズン2は正直面白くなかったのだが今回のシーズン3はメンバーからして最高だ。

 

木曜日

この日も9時から18時までアルバイト。さすがに毎日のようにアルバイトをして疲れた。バイト先まで電車で一時間ほどかかるので、毎朝満員電車に揺られながら通った。この日は、ぎゅうぎゅうの電車の中で、穂村弘の歌集を読んでいる人がいた。朝の満員電車で歌集を読む余裕が羨ましかった。

 

金曜日

三鷹芸術文化センターでままごと『わたしの星』を観た。僕が言うまでもなく素晴らしい作品だった。高校生たちがとにかく輝いていた。どうして高校生はあんなにも眩しく見えるのだろうか。いわき総合高校のお芝居や、追手門学院高校に授業見学へ行った際もその眩しさに打ちのめされた。自分がある程度の年齢を重ねたからそう見えるのだろうか。しかしそれを単なるノスタルジーだと思うのはなんだか違うような気もする。

 

土曜日

父親が高円寺の阿波おどりを見るために東京へ来た。高円寺に住んで今年で4年目になるが、初めて阿波おどりを見に行った。とにかく人が多い。大きな道沿いでみんな踊るのだが、その道沿いにあるアパートやマンションのベランダから住民が顔を出して阿波おどりを見下ろしている光景にグッときた。夫婦や子ども連れ、赤ちゃんを抱えている人など、それぞれの生活がベランダから垣間見えた。

 

日曜日

やることがないのでラジオを聴きながら外をふらふらしていた。オードリーのオールナイトニッポンを聴きながら春日の住む、むつみ荘にも行った。家から徒歩5分という驚異的な近さに気づいたのがつい先週で、とても驚いた。阿佐ヶ谷だというのは知っていたけれど、自分と同じで高円寺と阿佐ヶ谷の間だったとは。しかも何度も前を通ったことがある場所だった。録画していたゴッドタンのゴールデンスペシャルを観た。めちゃくちゃ面白くてずっと笑っていた。buzzfeedの佐久間さんのインタビュー記事も素晴らしかった。

www.buzzfeed.com

面白いものを作っている人は、常に現在進行系で面白いものを吸収している。ノスタルジーなんかに溺れていないのだ。

 

お盆のこと

帰省したので実家のベッドで仰向けになりながら書いている。更新する頃には、東京の家のベッドの上だろう。先週は、KAATでハイバイ『ハイバイ、もよおす』とSTスポットで範宙遊泳『その夜と友達』を観た。ハイバイは中編3作品の上演で、個人的には3つ目の「ごっちん娘」が好きだった。範宙遊泳もとても素晴らしかった。今年観た演劇ではベスト級だ。まず、武谷公雄さんの語りというか台詞回しがめちゃくちゃ良い。そして時間を行ったり来たりして、時には全ての時間が重なってしまう瞬間なんかもあるわけで、とても演劇的であった。小説にしても演劇にしても、複数の時間をたとえ辻褄が合わなかったとしても1つの場所に描く表現が好きだ。

実家には各駅停車の電車で4時間半ほどかけて帰省した。電車では一度読み終わった滝口悠生『茄子の輝き』をもう一度読んだ。というのも違う本をカバンにいれたつもりが間違えて持ってきていてそれを読むしか4時間半を過ごす術がなかったのだ。それでも改めて良い作品だなあと電車に揺られながら思った。いくつも好きな台詞というか場面がある。例えば、観光で来た島根でカルガモを見た主人公の元妻がこんなことを言う。
島根にもカルガモがいるんだね、って思う。当たり前だけどこうやって実際にその場に来て、見たら、やっぱりそう思う。でも観光ってそういうものか。人間だってそうでさ、島根県に人が住んでることは知ってるけど、来てみてああ本当に住んでるんだな、って思うでしょ。あの女将さんが、民宿を経営して、犬を飼って、ていうのは、別に驚くようなことじゃないけど、私たちがここに来なくても、帰っちゃったあとも、関係なく行われていることって、こうして来てみなくちゃ、思いつかないでしょ

 

この部分がとても好きだ。旅行をよくするのでこの感覚がとてもわかる。個人の認識なんか関係ないところで世界は存在しているし、誰かの生活は絶え間なく続いているのだと旅行をする度につくづく思う。あとは、最終話「今日の記念」が本当に素晴らしい。特に、歩きながら電話をするシーンがあるのだけどそこの流れるような描写と視点の移り変わりは読んでいて感動すら覚えた。そして、最後の一文のかっこよさが半端ない。鳥肌が立った。おすすめなので読んでほしい。
 
帰省している間は祖父母の家に行くなどした。祖父が趣味で絵を描くので昔から家にアトリエがあるのだけど冷静に考えるとアトリエがあるって普通にかっこ良いのでは。

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牛の絵を描いていました。

あとは入笠山というところにも行った。山道を歩いたり、湿原に行くなどした。

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ロープウェイにも乗った。

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高いところが苦手なので風景を楽しむ余裕などなかったのですが上りよりも下りの方が怖くないという発見があった。そりゃ地面が近づいて行く方が怖くないのは当たり前なのだけど。

5日間ほど実家にいて家族と出かけた以外は特になにもなかった。帰りの電車では、ラジオを聴いていた。最近は、もう何年も聴いてきためがねびいきとバナナムーンをまったく聴かなくなってしまった。爆笑問題のラジオは中学の頃から相変わらず継続して聴いていて、ついには日曜サンデーまで手を出すようになった。あとは、エレ片とオードリーのANNも最近は毎週欠かさず聴いている。radikoに感謝としか言えない。

 

 

 

久しぶりの1週間のこと ナカゴーやマームなど 7月24日〜7月30日

1ヶ月ぶりに書きます。この1ヶ月はいつにも増して無為な毎日を過ごしておりました。とりあえず、就職は決まっていませんし就活もしていません。なんだかもやもやしたものを抱えながらずるずると部屋に引きこもっていました。この1ヶ月の間、特段楽しいことはなかったので引きこもっていた間に読んだ本を羅列します。

スペース・オペラ (ジャック・ヴァンス・トレジャリー)

スペース・オペラ (ジャック・ヴァンス・トレジャリー)

 
台湾生まれ 日本語育ち

台湾生まれ 日本語育ち

 
星の子

星の子

 
谷郁雄エッセイ集日々はそれでも輝いて

谷郁雄エッセイ集日々はそれでも輝いて

 
史群アル仙作品集 今日の漫画2

史群アル仙作品集 今日の漫画2

 
冬のUFO・夏の怪獣

冬のUFO・夏の怪獣

 
茄子の輝き

茄子の輝き

 

どれもとても面白く読めた。特に谷郁雄さんのエッセイが素晴らしかった。今週は色々と出かけたりしたので月曜日から書いていきます。

 

月曜日

2週間ほど前から新しくアルバイトを始めた。その2回目の出勤日だった。このアルバイトを始めたことは自分の中ではかなり大きな選択で、なにか得ることができればと思っている。この日は、インタビューの書き起こしをした。某有名詩人のインタビューの書き起こしだったのだけど、働くということについて話されていて1つ1つの言葉が刺さりまくった。ちなみに3年働いていた前のバイト先は、就活のために1ヶ月ほどシフトに入っていなかったら、家のポストに退職通知書が届けられていた。チェーンの喫茶店ではあったけれども俳優やら作家に珈琲を出すことができていたのは、東京にいる!という感覚が味わえていいものでした。

 

火曜日

三鷹SCOOLへ滝口悠生×柴崎友香の対談を聞きに行った。好きな小説家の話を生で聞ける機会はあまりないのでありがたいイベントだ。記憶の話、場所の話、小説の長さのことなど面白い話をいくつも聞けた。特に、小説を書くとは思い出すことである、という話が興味深かった。場所のことは、自分の関心の対象でもあるのでたくさん話を聞けて良かった。お二人とも、小説の人物は現実での何人かの知り合いをモデルにして書くらしく、小説でのその人物の行動を、現実の知り合いが本当にしたことだと勘違いしてしまう話も面白かった。

 

水曜日

久しぶりに部屋の掃除をした。もう1つ本棚が欲しいのだけど、その本棚を置くスペースすらないのでどうにかしたい。

 

木曜日

さいたま芸術劇場でマームとジプシー『ΛΛΛ かえりの合図、まってた食卓、そこ、きっと』を観た。この作品は、3年前東京に来た時、初めて観た演劇だったので個人的に思い入れがある。東京にはこんな面白いものがあるのかと衝撃を受けたのがつい昨日のようだ。改めて観ると、エモーショナルが過ぎるよと思わなくもないけど、やっぱりとても好きな作品だ。この3年の間にマームも自分も変わったなあと感慨深かった。劇場からの帰り道、手を繋ぎながら歩く女子中学生4人を見かけた。その光景を見てなにかどきどきするものがあったけれど、その感覚自体が10年くらい古いような気がして、ただの手を繋いでいるという現象に過ぎないのだと自分に言い聞かせた。

 

金曜日

浅草九劇でナカゴー『ていで』を観た。めちゃくちゃ面白かった。あらすじや場面を事前に観客に教える大胆さと、それをもろともしないディテールの細かさと役者の演技。どこを抜き出しても必ず面白いのではないだろうか。あらゆる「ていで」が散りばめられていた。そもそも演劇自体が「ていで」で成り立っている部分がほとんどのわけで。メダルゲームの説明と、映画のあらすじを話すシーンが個人的には好きだった。最終的には少し感動というかほっこりするところに落とす構成も良い。正確には思い出せないのだけれど最後のセリフの、楽しい話は何度でもしましょうよ、がとても良かった。何度でもってところがある種ナカゴーのしつこさとも繋がるような気がした。

夜は友達と下北でご飯を食べる約束をしていたので、夕方ごろ電車で向かっていたら、隣に座っている20代ぐらいのカップルが「今日の夕飯なに食べる?」と会話をしていた。結局なにを食べるのか決まる前に僕は電車を降りて行ってしまったのだけれど、誰かの生活をのぞき見した気持ちになった。そして、下北の駅前で待っている時にもまた別の知らない人たちの「今日の夕飯なに食べる?」という会話を耳にした。その時ははっきりと「焼き肉!」という男の人の声が聞こえてきた。あのカップルは焼き肉を食べたのだろうか。ちなみに僕はその日、YOUNGというお店でカレーを食べた。

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チキンカレーとドライカレーの二種盛り。美味しかった。

 

土曜日

ユーロスペースへ『テアトロコントvol.20』を観に行った。今回の出演者は、ラブレターズうしろシティ、チョコレートプラネット、玉田企画の4組。演劇からは玉田企画だけだったのだけど、芸人と引けを取らない面白さだった。最近の公演『今が、オールタイムベスト』でも見せた玉田さんのあの演技がここでも炸裂していた。アフタートーク九龍ジョーさんも言っていたけど玉田さんのプレイヤーとして凄さは目を見張るものがある。

 

日曜日

少年文芸vol.1とvol.2を読んでいた。

少年文芸〈2005年初夏創刊号〉

少年文芸〈2005年初夏創刊号〉

 
少年文芸〈VOL.2〉

少年文芸〈VOL.2〉

 

この本、2005年が創刊号なのだけどすでに星野源滝口悠生が小説を載せているのに驚く。星野源SAKEROCKでファーストシングルを出したのがこの年で、滝口悠生は2011年に新潮新人賞でデビューなのでかなり早い段階で注目していたことになる。

Aマッソのゲラニチョビが久しぶりに更新されだした。やはりめちゃくちゃ面白い。

www.youtube.com

個人的には、14分12秒あたりのジャングル育ちのボケがとても好き。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『サマーブロンド』や散歩のことなど 6月19日~6月25日

今週も一旦就活を休憩中なので暇を持て余していた。水曜日は大学で開かれたトミヤマ先生と清田さんの『大学1年生の歩き方』出版記念のトークを聞きに行った。『大学1年生の歩き方』という本はとにかく優しい。表向きは大学生に向けて書かれた本だけど、生きづらさを感じている世の中すべての人を肯定してくれている。大学生はこうあるべきだといったような常識から外れても大丈夫だよとそっと寄り添ってくれる本だ。世の中にはこんな優しいことを言ってくれる大人もいるのだからなんとか頑張らなければと思う。

木曜日はシアタートラムでチェルフィッチュの『部屋に流れる時間の旅』を観た。会場で又吉を見かけた。ちょうど『劇場』を読んだばかりだったので変に親近感が湧いた。

今週は色々と本や漫画を読んだ。ふりむいて裕『川沿いで未来からやってきたというネコに会ったけど、これといって特別感はなかった。』が面白かった。
個人的には地底人のエピソードが好きだった。おすすめです。あとはパク・ミンギュ『ピンポン』も良かった。
ピンポン (エクス・リブリス)

ピンポン (エクス・リブリス)

 
それとエイドリアン・トミネ『サマーブロンド』も読んだ。
サマーブロンド

サマーブロンド

 
4つの短編全てに自分がいるような気がしてひたすらに辛かった。エイドリアン・トミネは本当に天才だ。多くの人に読まれてほしい。ちょうどいまNetflixで『13の理由』を観ているのだけどそれとも重なるところがあった。 
土曜日は、またまた写ルンですを持って散歩をした。今回はサンダルで片道10キロを歩いたせいで足が血まみれになってしまって痛くて泣くかと思った。もはや自分でもなにがしたいのかわからない。就活しろよと言いたくなる。
前回は高円寺から中野方面に行ったので今回は阿佐ヶ谷方面へ向かった。これはあの有名な阿佐ヶ谷住宅の今の姿。

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当時の様子は写真でしか見たことなかったので取り壊されてしまう前の姿を見てみたかった。そのまま善福寺川沿いを歩いた。

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遠くにずっと白いタワーのようなものが見えていたのでそれを目指して歩いた。

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高いところに登ればあのタワーをもっと見れるかもと歩道橋へ行ったがビルが邪魔して見えなかった。ほんとだったら左に見えるはずなのに。

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いつの間にか高井戸駅周辺まで来ていた。そこから神田川沿いを歩いた。どこからでも白いタワーは見える。僕にとってこの風景はなんでもないものに過ぎないけれど、もしかしたら誰かにとっては特別な思い出の風景だったりするのかもと想像した。

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神田川沿いの高井戸から富士見ケ丘を過ぎて久我山までの道のりは意外にも緑に溢れていて東京じゃないみたいだった。

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川沿いの階段は長い。

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久我山に着いて向かったのは都営久我山アパート。この珍しい給水塔が見たかった。櫓みたいだ。

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アパートも階段が外側に面しているのがたまらなく良い。

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いつかそれぞれ違う場所にある団地の番号を1〜10ぐらいまで集めたい。

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どこにでも猫はいる。

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帰りは足がぼろぼろになってしまったので不覚ながら電車に乗ってしまった。冗談抜きで足の裏の皮がべろべろに剥けてしまって痛過ぎてやばいです。もはや散歩のレベルじゃなかった。来週からはまた就活を始めなければ。