記録

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2022年12月10日〜12月18日

12月10日(土)

朝起きて、明日の日記祭で必要な資材が届くのをそわそわしながら待った。素材がトレーシングペーパーの封筒だ。素材がトレーシングペーパーだというだけでお洒落感を出せるのではないかという安直さが自分にはある。しかしなかなか届かないので昨日買った和山やま『女の園の星』3巻を読んだ。

相変わらず面白い。ちゃんと声を出して笑っている自分にハッとした。午後になっても届かないので明日のための作業をしながら見ようと思っていた『ほら!ここが父ちゃんちの踊り場〜空気階段真空ジェシカ・オズワルド忘年会2022〜』の配信を観た。終始ぬるっとしたイベントだったがそこがラジオのイベントらしくて良い。やはり荷物が届かないので日記本の特典につけるポストカードを印刷しにコンビニへ行った。ネットプリントに5千円ほどつぎ込んだ。せっかく来てくれる人がいるのだからとなにか特別感を出したくなる。コンビニへ行くわずかの間に荷物って届くものだよなと思いながら帰宅すると届いていなかった。なんだか期待はずれだった。もうどうにでもなれとスーパーへ買い物に行き、豚肩ロースのブロックを買った。家に帰るとやはり届いていない。買ってきた豚肉の表面を焼き、醤油、酒、砂糖、しょうが、にんにくを加えた鍋にぶちこみチャーシューを作った。さらにそこにゆで卵も投入し味の濃すぎる煮玉子も完成した。午前指定の荷物はチャーシューが出来上がった17時過ぎに届いた。とりあえずチャーシューを食べた。たったこれだけの調味料で煮込むだけでこんな美味しいものができるなんてちょろ過ぎるぜと思った。『THE W』を観ながら作業を開始した。ただ封筒に本とポストカードを入れていくだけだ。『THE W』はヨネダ2000のことをただただ好きだという気持ちが増した大会だった。ヨネダ2000vsAマッソというどちらかが敗退するにはあまりにも惜しい戦いは、KOC2014のシソンヌvs巨匠を思い出させた。すべての作業を終え、明日は朝早いので早めに布団に入った。

12月11日(日)

朝8時に起きて9時過ぎの電車に乗り下北へ向かった。日記祭は初めて参加するイベントかつBONUS TRACKというお洒落空間のため不安しかなかった。なんとかお洒落感を出すためのトレーシングペーパーの封筒では心許なかったため、数年前に台湾で買ったペンギン柄の可愛い封筒も持参した。会場で受付でもするのかと思っていたが各々のブースで準備を始めていいようだったので設営をした。11時になり開始すると思っていたよりも来てくれる人が多く、文フリよりもハイペースで売れていった。途中でインターネットのブログ仲間の皆さんが集結する時間がありとても嬉しかった。本名も年齢も職業も分からないけれどとてもよく知っている気がした。仙台の萩の月、広島の新平家物語藤井隆からもらったというクッキーをそれぞれお土産にいただいた。滝口悠生さんと植本一子さんにも久しぶりにお会いできて嬉しかった。自分なんかのことを覚えてもらえているだけでありがたい。しかもわざわざブースに来てもらえるなんて。後半は持参した本がなくなってしまい3時間ほどただの人として座っていた。運営の方に撤収しても大丈夫ですよと何度も心配してもらえたが、来てくれた人にごめんなさいを言うために最後まで座っていた。17時になり日記祭は終わった。さすがに12月の屋外に6時間座り続けたのは体に堪えた。家に帰り、すぐに風呂に湯を張り浸かった。風呂の中で、いいイベントだったなあとしみじみ思った。今回は特に、「日記に出てくる劇団の演劇観に行きました」とか「自分も日記を書くきっかけになりました」とか言われることが多く嬉しかった。こうやって自分の好きが誰かに伝わってそれがまた他の誰かに伝わるのかもしれないと思うとこんなに喜ばしいことはない。風呂から上がり、今日一日なにも食べていなかったのでいただいたお菓子たちを食べた。疲れた体に甘いものがじんわりと染みた。

12月12日(月)

仕事。最近は、休憩中にモスバーガーへ行くことが多い。クラムチャウダーとオニポテをよく頼む。持ち帰りではなく店内でモスのハンバーガーを食べる勇気はいまだない。もちろんレジで自分で注文しているのだが、モスは座席まで商品を持ってきてくれるため、注文したという記憶を消し、なんとなく寒い日にお店に行き何も言わず座席に座っていたら勝手に温かいクラムチャウダーと揚げたてのオニポテを目の前に出してくれたんだというていにすると不意に誰かに優しくされたような気がして泣きそうになる。

12月13日(火)

仕事。

12月14日(水)

ひたすら封筒に宛名を書き、本の発送作業をした。いつもはスマートレターで送るのだが今回はサイズが不安だったので普通の茶封筒にした。さすがに腕が疲れしんどくなったので途中で買い物に出た。スーパーで豚バラブロックを買った。数日前のチャーシューに味をしめ、今度は角煮を作ることにした。まったく同じ手順で豚バラを調理した。相変わらず1つの食べ物にハマると短い期間で繰り返し作ってしまう。角煮をコトコトと煮ている間に再び封筒に宛名を書き、本の封入作業が終わった。封筒に甘じょっぱい角煮の香りが染みついてしまっていたら申し訳ないなと思った。郵便局へ行くと年賀状を買い求める人がたくさんいてしばらく窓口に並んだ。郵便代が1万円近くになりギョッとした。一仕事終えた達成感でノンアルコールビールを買って帰り、角煮を食べた。

12月15日(木)

仕事。

12月16日(金)

仕事。

12月17日(土)

数日前に注文して午前着にしていたベッドのマットレスをわくわくして待っていた。8年間使い続けた今までのマットレスはもうペラペラで寝ていると腰が痛かったので思いきって買い替えることにしたのだ。12時頃に荷物が届き、圧縮されていた袋を開けると明らかに大きい。ベッドの倍以上ある。注文するサイズを間違えたかと思い納品書と控えのメールを見ると間違っていない。しかし、マットレスは大きい。問い合わせると向こうの納品ミスだった。交換は1週間先になるとのことでマットレスが部屋の半分を専有した状態でしばらく過ごすことになった。今日は夜勤のため、新しいふかふかのベッドで仮眠を取ってから仕事に行こうと思っていたがその計画は消え去った。仕方なく8年使ってきたマットレスを再び敷いた。もしかしたら捨てられてしまうことを悟り最後の抵抗をしたのかもしれない。夕方まで仮眠を取り家を出た。学大のSUNNYBOY BOOKSへ本の納品をして少しおしゃべりをしてから職場へ向かった。仕事は深夜3時に終わり、始発まで連載の原稿を書いていた。無事に書き終わり、深夜と明け方の間のような時間の駅前を少し歩いた。工事現場での仕事が終わって始発を待っている人や、トラックから荷物を運び飲食店に納品している人など普段自分が寝ている時間に働いている人たちをたくさん見かけた。始発に乗った。誰も乗っていない電車はつい写真を撮ってしまう。

途中下車し、日暮里の「一由そば」で温かい蕎麦を食べた。夜勤明けの朝5時の胃に染みた。ここは24時間営業しているのでオアシスのようだ。店内はこれから仕事へ行く人、自分のように終わった人でひしめき合っていた。蕎麦は250円の安さだ。

12月18日(日)

今朝帰宅し、死んだように眠り目を覚ますとお昼過ぎだった。今日はM-1なので体調を整えたかったがさすがに夜勤明けは頭がぼーっとしていた。そのまま敗者復活戦を観た。令和ロマンのあまりの面白さに頭があっという間に冴えた。終盤のかもめんたるの漫才も痺れてしまった。敗者復活戦の投票は、令和ロマン、かもめんたる、ななまがりにした。ヤーレンズもオズワルドもママタルトもハイツ友の会にも投票したかった。

19時になり、M-1が始まった。まずカベポスターは本当に良い漫才。山田邦子の点数にはギョッとしたが初期M-1を彷彿とさせてしばらくしたら面白くなってきた。2組目の真空ジェシカはもちろん面白いし、大笑いした。けれど一番応援していたので順番が早すぎて悔しかった。3組目は敗者復活からオズワルド。真空ジェシカからのオズワルドの流れにラジオリスナーとしては面白かった。しかし、敗者復活の仕組みはどうにかしないといけないのではないかと常々思う。トップバッター問題も同じだ。あまりにも運の要素が大きすぎる。ロングコートダディさや香男性ブランコという完璧な流れ。準決勝の配信ではさや香のネタで一番笑ったので決勝でもこのネタを見れて嬉しかったし何度見ても完璧で面白い。ヨネダ2000はもうただただ大好きですという気持ちしかない。あなたちが面白いと思うものをこれからも自由に表現し続けてください、ずっと追いかけ続けますからと誓った。ぶっ飛んだことをやろうとしてやっているのではなく、結果的にそう見えるだけであって彼女たちの世界ではまったく不条理ではないのだと思わせてくれるところが好き。最後はタイタンライブだった。キュウは準決勝で披露した「全国弁」をやっていれば3位以内に食い込めた可能性が十分にあったので悔しかった。全国弁のネタが本当に面白かったのだ。結果的にウエストランドが一気に駆け上りそのままの勢いで優勝した。正直、ウエストランドの優勝は予想していなかったのでその分とても嬉しかった。真っ先に、太田さん喜んでるだろうなあと思った。ネットでは一部で炎上していた。ウエストランドのネタは部分的には共感はしながらも極端な偏見を言っている人を笑うという見方のはずなので悪口礼賛だみたいに炎上するのはちょっと違うんじゃないかと思った。しかし、審査員がそういう方向に持っていこうとしていたのは事実なのでそれはだめだよなとは思った。そのままM-1反省会、打ち上げを観た。打ち上げでの千鳥の優しさよ。敗退組を存分に労っていた。そんな中での真空ジェシカ川北さんとヨネダ2000誠さんの唐揚げ爆食いが最高だった。今年のM-1は好きな人たちがたくさん観れた良い大会だった。1年に1回のこの楽しみを見届け、幸せな気持ちで寝た。