記録

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2024年12月16日〜12月22日

12月16日(月)

朝5時に起きて仕事。外はまだ暗く、雪が舞っていた。まともな人間ではないからまともな時間の仕事に就くことができないのではないかといつも思うが、早朝や深夜に働いている他の人たちに失礼なので自分だけまともではないと思うようにする。

バキ童チャンネルのイケボ配信詐欺企画を見てげらげらと笑った。あまりにもくだらない。発案者でもあるガクヅケ木田さんの声が本当に可愛い男の子のようで良い。


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12月17日(火)

うす家の冷凍牛肉うどんがすこぶる美味い。ここ最近は寒さに震えて帰宅し、鍋にこの冷凍うどんを放り込むのが日課になっている。なにより見た目が好きだ。うどんも汁もまとまって冷凍になっていて、冬の朝、空のプランターに貯まった水がその形のまま凍っていることに興奮した小学生の頃を思い出す。

12月18日(水)

仕事へ行く途中、朝焼けに照らされた雪化粧の山が美しかった。去年地元に戻ってきてこの景色の美しさを再認識して今年も見たいと思っていたがなかなか晴れている日がなかったので久しぶりに見れて嬉しかった。昼間、雪が舞っていた。仕事が終わった19時過ぎにはなにも降っていなかったが空気がキーンと冷たかった。

『水曜日のダウンタウン』の「名探偵津田 第三弾」を観た。大好きな企画。現実と虚構を行ったり来たりする津田さんにゾクゾクする。今回は「1の世界」「2の世界」と津田さん自身がこの企画を解釈する姿に痺れた。テレビ史に残る屈指の名企画であることは間違いない。

12月19日(木)

昨日よりも早い時間の出勤だったため山はまだ朝日に照らされておらず、暗い中に雪の積もった白い山が浮かび上がっていた。冬の朝は青を基調とした絵画だ。ゴッホ、田村一男、絵本の『あおいよるのゆめ』のようだった。

12月20日(金)

昨日はうっすらと見えていた山が今日は見えなかった。駅前の温度計はマイナス6度でとても寒い朝。電車に乗っていると徐々に外が明るくなってきて、美ヶ原がまだ昇りきらない朝日を背中に抱えてくっきりと黒く浮かび上がる。毎日同じ光景を見ているが美しい。

年末なので今年のベスト映画をランキングにしている人をツイッターで何人も見かけた。今年観た映画を思い返すと『HAPPYEND』が驚くほど苦手な映画だったなと思わずにいられない。観た直後は役者の瑞々しさにごまかされていたがやっぱりだめだ。あまりにも登場人物が記号的で監督の思想がそこに透けて見えるし、エドワード・ヤンへの憧れを強く感じたがただの上っ面だけで引用ですらなく真似事にしか思えなかった。観ている最中に「これはきつい」と思った映画は初めてかもしれない。学生映画を観ているようだった。今年のベスト映画は『夜明けのすべて』と『SUPER HAPPY FOREVER』がとても好きだし大切にしたい映画になった。『SUPER HAPPY FOREVER』は惹きつけられる引きのショットの数々と反復、赤い帽子の顛末は観客しか知り得ないというところが本当に映画的で美しかった。たとえいま絶望の淵にいても、かつてのあの幸せな時間は消えることなく永遠に光り輝いて今を照らし続けるはずだという祈りがあった。

12月21日(土)

休日出勤。午後15時頃に退勤。今週は20時間も残業している。冬至なのでお風呂に柚子を浮かべた。明日から少しずつ日が長くなると思うとそれだけで幸せな気持ちになれる。今週の『テレビ千鳥』『チャンスの時間』『相席食堂』をまとめて観た。『テレビ千鳥』は毎年恒例の大悟サンタの企画。いつもそのくだらなさに笑い転げているがほとんどセクハラまがいのことをしているので見る人が見れば終わりかねない。

12月22日(日)

劇場で見逃していたアレクサンダー・ペイン『ホールドオーバーズ』がアマプラで配信が開始されたので観た。あまりにもな傑作であのフィルム風のざらざらとした質感の映像を大きなスクリーンで観たかったと悔しくなった。この映画を象徴するような、駐車場でアイスとチェリーにお酒をかけて火を点け、3人で囲むシーンは涙なしには見られない。それぞれの孤独な魂が身を寄せ合い共鳴し温め合っていた。

クリスマスの時期になるとケストナーの『飛ぶ教室』を読み返すのだが『ホールドオーバーズ』を観るという新たな習慣が生まれた。『ホールドオーバーズ』も『飛ぶ教室』も人生は辛いという前提があるので好きだ。しかしそれでも肯定したいという切実さがある。ここにきて年間ベスト級の映画を見れてよかった。

15時から『M-1 グランプリ』の敗者復活戦を観た。ダンビラムーチョとひつじねいりが面白かったが最後の3組の中ではマユリカが残るのは納得。敗者復活戦を見るたびに思うのがインディアンスとフースーヤの面白さがどうも理解できない。そのままの流れで決勝戦を観た。大会としてはおそらく過去イチの盛り上がりと面白さ。言うなれば令和ロマンが主人公の『M-1 グランプリ 2023 Part2』のようだった。準決勝を観た時に令和ロマンが1番面白かったので連覇もあり得ると書いたがまさか本当に連覇するとは。1番笑ったのは真空ジェシカで、2本目のネタが特に好きだった。いつか真空ジェシカが優勝する未来が見たい。ラジ父リスナーなので。トム・ブラウンも本当に最高のネタだった。撃ったあと毎回みちおがハッとするのが良い。両者ともどうすればそんな発想のネタが思いつくのか理解できないし狂気がある。エバースも本当に良いネタで例年だったら確実に最終決戦まで残っていた。ママタルトはひわちゃんの長いツッコミが面白いのにそこを否定しちゃあ元も子もないよ、と思った。個人的な今年のM-1ハイライトは以下。

「孤高ですか?」「一人ではあります。孤高か孤独かは僕が決められることではないので。孤高でありたいとは思ってますけど」(家族チャーハン・敗者復活戦)

わあ!お米が立ってる!座れ!なんて生意気な!新米のくせに!(ヤーレンズ)

いやらしい話、本当におっぱいが大好きで(真空ジェシカ)

大急ぎで負けに来たんですか?(マユリカ)

僕が面白くなります!(ジョックロック)

自転と公転さえわかれば!(バッテリィズ)

子どもが車道に、子どもが歩道に(ママタルト)

さすがに末締めだろ(エバース)

それは信じる神によるけど(真空ジェシカ)

静か過ぎてとなりの長渕がうっすら聞こえてくる(真空ジェシカ)

 

M-1後は毎年恒例の打ち上げ配信を観た。千鳥が司会の時は敗者への優しさがとても良かったのだが今回からマヂカルラブリーへと司会が変更になった。あの優しい千鳥も見たかったが最下位を経験してから優勝しているマヂラブも適任だった。特にトム・ブラウンとの絡みがとても良くて、マヂラブが優勝した翌日に「こっち系でもいけるぞ」と野田さんがトム・ブラウンに声をかけた話はグッときた。M-1でのマヂラブ優勝は間違いなくその後の流れの分岐点になっている。


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