7月21日(月)
祝日。大阪旅行の疲れで朝9時過ぎまで寝ていた。午前中は、改装中で休業していたカメラのキタムラが営業再開していたのでフィルムの現像をしに行った。お昼ご飯に大阪で買ってきた551の肉まんを食べた。やっぱり美味しい。午後は自転車でイオンモールへ行き、『海がきこえる』を観た。あまりの暑さに映画館に着く頃にはだらだらと汗をかいていた。車で来ればよかったと後悔した。『海がきこえる』は3月に渋谷でリバイバル上映されている時も観たがこの夏という季節も相まって一層いい作品だなと思た。お風呂の中で寝るシーンが良過ぎるし、高知城をバックにした回想シーンが「お金貸してくれない?」「生理が重いの」なのが最高だ。

劇場はほぼ満席でやたら混んでるなと思ったら、今日の海の日限定で、ポストカードを配布しているからだった。

映画を観終わり、夕方で涼しくなっていたのでそのまま自転車で午前中に現像に出した写真を受け取りにいった。涼しい中、自転車で川沿いを走るのは最高だなあ、車で来なくて良かった〜と思っていたら帰りに夕立にあってびしょ濡れになった。
夜は『ダブルインパクト』を観た。『THE SECOND』の時もそうだが長時間の賞レースは見続ける集中力が確実になくなる。KOC、M-1の最終決戦に3組しか残さないのは良いシステムだなと改めて思った。かもめんたるの漫才にわくわくした。ニッポンの社長優勝はかなり嬉しい。
7月22日(火)
『三四郎のANN0』を聴きながら仕事へ。TXQ FICTION『魔法少女山田』2話を観た。
7月23日(水)
『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。居酒屋で知り合った人の話をするもぐらのオープニングトークが良かった。ウィンナーが乗っている小皿を持ち上げて刑務所の小さな窓に例える、経験していないと出てこない妙なリアリティよ。なによりもぐらの語りが上手い。
7月24日(木)
仕事帰り、空と山と家の明かりが綺麗だった。暮らしがあるね、と思った。

7月25日(金)
『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。今週は仕事の都合で朝6時前に家を出ているのだが、この季節は暑くなる前に散歩している犬にたくさん出会えて嬉しい。
7月26日(土)
休日出勤。お昼に業務が終わり退勤。駅前の温度計が36度だった。歩いているだけで汗がポタポタと垂れてきた。道の真ん中をカラスがダンスを踊るようにぴょこぴょこ飛び跳ねる奇妙な動きをしていて、明らかにアスファルトの熱さに熱ッ!熱ッ!となっている様子だった。午後は涼しい部屋で『相席食堂』『チャンスの時間』『有吉クイズ』『水曜日のダウンタウン』を観た。
夜はレイトショーでジェームズ・ガン『スーパーマン』を観た。昨今の世界情勢を反映させた内容かつそこに対して誠実なアプローチをした作品で素晴らしかった。ヒーローとはといった大きなテーマではなく、困っている人を助けるという優しさや隣人愛が描かれていて良かった。子どもと動物を助けるシーンはグッとくる。オープニングの導入もとてもスマート。CGだと分かりつつも犬のクリプトはとても可愛い。映画館を出ると昼間の暑さが嘘のように涼しくて、映画の感想とか話しながら誰かと散歩したい夜だな、でも1人で少し寂しいなと思った。

7月27日(日)
午前中は3週間書いていなかった日記をまとめて書いて更新した。アマプラで配信が始まった『今日の空が一番好き、とまだ言えない僕は』を映画館ぶりに再見した。やはり傑作だしこの映画を好きになれない人の気持ちもよくわかるなと思った。フジロックの配信をだらだらと観たり本屋に行ったりして一日が終わった。生まれてこのかたフェスというものに行ったことがないのだけれど、30代を迎え変な自意識も薄まりつつある今、フジロックに行ってみたいかもという思いが少しある。しかし友達がいないので躊躇してしまう。
7月28日(月)
『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。帰りに夕立にあった。『タコピーの原罪』を最新話まで観た。
7月29日(火)
『三四郎のANN0』を聴きながら仕事へ。仕事中ふと、ドーナツってお菓子の中でかなりメジャーな位置を占めているのにチェーン店ってほとんどミスドしかないよな〜なんてことを考えていたら、いやミスドがドーナツをメジャーな位置までも押し上げたからミスドが一強なのか…?という結論に辿り着いた。そんなことを考えていたら仕事が終わった。
TXQ FICTION『魔法少女山田』最終話を観た。
心霊や呪い系のオチではなくこれまでのTXQの中では比較的分かりやすく最後まで面白かった。しかし、やはり視聴者に投げてネットでの考察ありきの作り方はどうも苦手だ。物語を作った上でそこから引いて繋げればある程度は作れてしまうので、伏線の凄さとかではなくTXQの魅力はそのディテールにあると思う。
7月30日(水)
サニーデイサービスの新しいアルバム、cero、Homecomigsの新曲が立て続けに配信されたので聴きながら仕事へ。
数週間前にリリースされたSaToAの新曲も良くてよく聴いている。
7月31日(木)
EMCの新曲「いい風吹いたら」がリリース。
昨日から好きな人たちの新曲が続いて嬉しい。しかもジャケットが藤岡拓太郎さんで最高。通勤途中に何度も何度も聴いた。
帰りは『空気階段の踊り場』を聴きながら退勤。もぐらが電動自転車を買い、夜な夜な高円寺の自警団になって走り回っている話に笑った。
8月1日(金)
今日から8月。朝5時に目が覚めてしまったのでアニメの『カラオケ行こ!』1話を観た。原作漫画がめちゃくちゃ面白くて実写映画も山下敦弘と野木亜希子という完璧な布陣でもちろん良くできていて、アニメはどう描くのだろうと思っていたが中途半端な感じになっていた。アニメでギャグをやるのは難しいなと思った。
『マヂカルラブリーのANN0』を聴きながら仕事へ。定時に終わり帰宅後、久野遥子、山下敦弘による『化け猫あんずちゃん』をネトフリで観た。

地元で公開されていなかったので見逃していたのだが本当に素晴らしくて大きなスクリーンで観たかったと悔しくなった。荒唐無稽なのにも関わらず、ロトスコープでの制作と俳優たちの演技が相まって全てが本当にそこに「在る」と思わされるアニメーションだった。
文字が大きくなっていくブログが話題になっていて実際に読んだら息ができなくなるくらい笑った。ただ文字が大きくなっていくだけなのになんでこんな面白いんだ。
8月2日(土)
朝、映画を観に行くために歩いていると近くの田んぼに鴨がいて、すっかり伸びて穂をつけた稲の間をかき分けるように泳いでいた。
イオンシネマで『ファンタスティック4 ファーストステップ』を観た。レトロフューチャーな世界観は良いものの、最近のMCUとは思えないほどの単純なストーリーと大味な映画になっていた。なにより家族主義と母強しな作風が今の時代とそぐわない。同時期に公開されている『スーパーマン』とどうしたって比較してしまうし後者の方が優れた映画のように思ってしまう。映画を観たあとは本・中川へ行った。長新太『ちへいせんのみえるところ』とレイモンド・マンゴー『就職しないで生きるには』を買った。いつも通り、中川さんと少しおしゃべりをした。帰り際、暑いからとゼリーを渡してくださって嬉しかった。優しさのゼリー。

一旦イオンモールへ戻り、ケンタッキーでお昼ご飯でも買って家で食べようかなと思いフードコートへ行くと、ベビーカーを押している同じ職場の人が目に入り、踵を返してイオンモールから逃げ出した。汗だくになりながらイオンモールから離れて歩き回り、以前から気になっていた鴨つけ麺の「まつ乃」へ行った。カウンターだけの店内は満席で若い女性しかおらず、入る店を間違えたか…?となったが席が空くのを待って1番スタンダードな鴨つけ麺を頼んだ。

無類の鴨肉好きなので美味しかったが1980円するのでもう行くことはないだろう。見た目の映えで若い女性がたくさん来ていることも納得だった。
アメリカのマクドナルドのハッピーセットがサンリオとミュータントタートルズのコラボ商品らしいという画像がSNSに流れてきてとても良い見た目で欲しすぎると思った。

8月3日(日)
安曇野ちひろ美術館へ企画展の『魅惑のチョウ、シンタ展』を見に行った。

原画を見ながら色んな絵本作家や漫画家のことが頭に浮かび、長新太の影響は計り知れないなと思った。ナンセンスは現実の裏打ちがないといけないし、伝わらないと意味がない、という言葉にグッときた。堀内誠一が長新太に絵本を書くことを薦めたと初めて知って驚いた。原画が展示されていてとても良かった『トリとボク』を購入した。

主人公であるボクだけが知っているトリの秘密が淡々と描かれていて、この一節がとても好きだった。
トリたちがあつまってはねをふるわすと、
まわりのみずがひかって、
たくさんのほしにみえるんだ。
これがボクのおきにいり。
長新太には珍しくナンセンスさは控えめではあるがその叙情性に惹かれた。
何度も見ているが常設のいわさきちひろの作品も見て回った。改めて見るスケッチの線の素晴らしさよ。