記録

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2025年2月10日〜3月2日

2月10日(月)

『ホットスポット』5話を観た。池松壮亮の存在感に画面が引き締まる。

普通のドラマだったらこのあたりで街の外からやってきたテレビの取材によって高橋の正体がバレて物語として大きく動き出すが、検尿のカップをベストタイミングで回収できる人というところに落とし所を持ってくる面白さたるや。

2月11日(火)

特になし。

2月12日(水)

『空気階段の踊り場』で今週も銀杏が流れた。バトルロワイアルの再現を延々と続けるもぐら。仕事帰り、雪にはなりきらない雨が冷たくて痛かった。

2月13日(木)

暖かい朝。『真空ジェシカのラジ父』でR-1決勝進出者の話題。先週から今週にかけてのお笑いラジオはR-1の話が多い。今回の決勝は実力者揃いなので如実に芸人たちも今回の大会を楽しみにしているのが分かる。そらそろルシファー吉岡の優勝が見たい。上白石萌歌がXで、元気がない時に聴く曲は「WOW WAR TONIGHT〜時には起こせよムーヴメント〜」と書いていた。まんまと踊らされているような気もするが例に漏れず私は上白石萌歌に首っ丈になっている。

2月14日(金)

朝の山が綺麗だった。

『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。太田さんが「俺は一生テレビにしがみつきますから!」と言っていて冗談の文脈の中だけれど本当の言葉のようでジーンときた。

2月15日(土)

春みたいに暖かい日だった。午後から映画を観る予定だったので午前中は街をぶらぶらしてお昼は「ひづき」でしじみの出汁と鶏清湯のラーメンを食べた。美しいラーメンはもれなく美味い。

『ファーストキス 1ST KISS』を観に行った。餃子で始まり餃子で終わる映画だった。物語としては強引で整合性があるのか?と思わなくもないし、そもそも演出も首を傾げたくなる場面が多々ある。しかし、久しぶりにロマンティックで切ないザ坂元裕二の手触りの作品を観れた喜びが大きい。終盤のソファでのシーンの会話とそこでの松村北斗に当たる夕陽が美しかった。なにより松村北斗が本当に素晴らしい。坂元裕二には『最高の離婚』の瑛太のような役を松村北斗に連ドラで書いてほしい。柿ピーの会話では、EMCのナイトランデヴー!と真っ先に思った。


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映画を観た後は本・中川へ行った。お店へ入ると店主の中川さんに「今日は暖かそうですね〜」と声を掛けられた。上着とマフラー巻いてきちゃいましたけどいらないくらいですね〜なんて話をした。頭木弘樹『口の立つやつが勝つってことでいいのか』を買った。市民芸術館の屋上へ行き、本を読んだり景色を眺めたりした。働かずに毎日こんな生活がしたい。

2月16日(日)

昨日と打って変わって肌寒い日。ホームセンターへ行き、ガーデニング用の土を買った。ついでにグリーンショップへ立ち寄り、なにか良い観葉植物はないか物色した。コーヒーの木の苗が目に止まり、ポップに書かれた「実がなれば自宅でコーヒーに!」という言葉に惹かれて迎え入れることにした。帰宅して早速先日買った鉢にパキラの植え替えをした。コーヒーの木も鉢に植えた。調べると実がなるには3年はかかるらしい。気が遠くなる。夜は家族でかつ玄へ行った。カキフライ定食を食べた。かつ玄のカキフライは複数個がぎゅっと固められて1つになっているので大きくて食べ応えがあり美味しい。アルバイトの女の子らしき子が、注文されたものが揚がるまでの間、厨房と店内の境目で壁にもたれかかっていてそのやる気のなさが良かった。

2月17日(月)

『ホットスポット』6話と『チ。地球の運動について』最新話を観た。このドラマとアニメが1週間のなによりの楽しみになっている。

2月18日(火)

特になし。

2月19日(水)

7時から19時まで仕事。

2月20日(木)

7時から19時まで仕事。昨日の夜に雪が降ったようでうっすらと積もっていた。職場に着いてカバンを開けると中がびしょびしょになっていた。タンブラーの蓋の閉め方が甘かったらしい。何度もこの失敗を繰り返している。

2月21日(金)

7時から19時まで仕事。『空気階段の踊り場』を聴いた。今週はかたまりによる恋愛相談。今回のリスナーは先週のきゅんきゅんするような大学生ではなく、いやーな感じの大人たちだった。

『チ。地球の運動について』の主題歌であるサカナクションの「怪獣」のフルバージョンが配信された。サカナクションの熱心なリスナーではないがこの曲はとても好きで、アニメのOPも飛ばさずに必ず毎回聴いている。


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2月22日(土)

午前中はイオンモールに姪へのプレゼントを見に行き、果物、包丁、まな板がセットになっているおもちゃを買った。午後は、江本祐介の1stアルバム「ありがとう」が配信されたのでそれを聴きながら散歩をした。

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江本さんが再び活動を再会してくれたのが本当に嬉しい。お気に入りのパン屋のサパンジでいくつかパンと本を買った。パンが美味しいのはもちろんのこと本当に選書が自分好みなのだ。本を買ったばかりだが、駅前の大きな本屋でずっと読もうと思っていた阿部和重の『ブラック・チェンバー・ミュージック』上下巻を買って帰宅した。

2月23日(日)

姪に会いに両親と東京の姉の家へ行った。行きの電車の中で早速『ブラック・チェンバー・ミュージック』を読み始めるとあまりにも面白く、上巻を読み切ってしまった。下巻も持ってくればよかったと後悔。『シンセミア』を初めて読んだ時も面白過ぎて大学の講義中に無我夢中で読んだのを思い出した。東京に着き、姉の家へ。数週間前も会ったばかりだが姪はすっかり人見知りになってしまっているので大泣き。みんなで回転寿司へ行き、同じテーブルを囲みご飯を食べてお腹が膨れるとすっかり姪はご機嫌になりキャッキャと笑うようになった。

父がどうしても観てみたいというので劇団四季の『ライオンキング』を観に行った。ほぼ毎日上演されているのにも関わらず満席でその人気ぶりを思い知らされた。そもそもディズニーの『ライオンキング』もぼんやりとした記憶しかないのでこんな話なのかと思いながら観ていた。ハイエナが明確に差別された存在でかわいそうだったし、王が世襲制なのも引っかかってしまいすっかりツイッターでよく分からないところに噛みついている人みたいな感想ばかりが頭に浮かんでしまった。セリフの中で「低脳」や「キチガイ」という言葉が平然と出てきたのには笑ってしまった。今の時代炎上しかねないが要は見つかるか見つからないかだけなのだ。(関係ないが赤いきつねの炎上はゾーニングの失敗だと思っている。食べ物と性なんて昔から結びつけられてきた表現だけれどその文脈が抜け落ちて、ああいう風に表現するのがベタみたいな感じになってしまったのかなと思う。しかし「not for me」なことで炎上が多すぎる。某料理研究家のあれはつまらないし最低)

劇団四季を観た後は、シーフードレストラン メヒコで夕飯を食べた。つくばにある店内にフラミンゴがいることで有名なメヒコの別店舗。ここにはフラミンゴではなく店内に大きな水槽がある。しかし水槽はメンテナンス中だった。料理はどれも美味しくなにより安かった。

2月24日(月)

この日も姉夫婦と姪と合流し、葛西臨海水族館へ行った。水族館はとにかく人が多くベビーカーが入れないので姪をみんなで代わる代わる抱っこした。結局ペンギンが1番可愛かった。水族館からは遠くにディズニーランドが見えた。

海の向こうに見えるプロメテウス火山とタワーオブテラー

ディズニーランドになんてもう何年も行っていないのでここ最近は行きたくて仕方ない。今年の目標はディズニーへ行くこと、高級なパフェを食べること、夜行列車に乗ることの3つにしている。(1人ディズニーは寂しいのでだれか一緒に遊びに行ってくれる人を求む。それか高級なパフェを一緒に食べてくれる人。DM待ってます。)

水族館から新宿まで姉の夫が車で送ってくれたので時間の余裕ができ、帰りの電車までの間に夕飯を買おうと伊勢丹へ行くと、島耕作シリーズの作者がサイン会をしていた。横目でチラッと見て地下の食品売り場へ行った。「あれ?さっきもここ来た?パラレルワールド…?」「さっきは高島屋でここは伊勢丹ね」とたしなめられいる人がいた。美味しそうなお弁当ばかりでどれにしようか吟味して三笠會館のハンバーグ弁当にした。決め手はニンジンのグラッセがつけ合わせで添えられていたこと。地上へ戻るとまだ島耕作の作者はいて、「誰が来てるんですか?」と聞かれた店員さんが「課長島耕作の、あっ相談役までなった…」と出世まで説明していた。行きの電車で『ブラック・チェンバー・ミュージック』上巻を読み終わってしまっていたので帰りの電車でやることがなく、うとうとしたりして時間を過ごした。

2月25日(火)

『ホットスポット』7話を観た。毎週始めに『ホットスポット』を観ることで今週もなんとか頑張るぞと励ましてもらっている。

2月26日(水)

『三四郎のANN0』を聴いた。今回が500回目らしい。ほぼ初回から聴いているので10年も経ったのかと感慨深いがずっとくだらない。構成作家と局側で放送回数のカウントのズレがあり、そのズレが生じた回がガンニバルの話題をした時で、ラジオの放送日が要潤の誕生日だったことから、ガンニバルと要潤が合体した「カナニバルテレフォン」というリスナーへ電話をする謎企画が生まれてめちゃくちゃ面白かった。

2月27日(木)

『空気階段の踊り場』を聴いた。生放送。かたまりが妹の結婚式のリハーサルで泣き、本番で泣き、そのエピソードトークで泣いていた。

2月28日(金)

松本パルコが閉店した。『チャンスの時間』『水曜日のダウンタウン』を観た。

3月1日(土)

初夏みたいな日だった。「初夏」という言葉の響きとイメージが好きだ。涼しさと暑さが混じり合って、新緑の青々とした木々の葉がパッと頭に浮かぶ。美容院へ髪を切りに行くためにコートを着て街へ出たが誰も上着を着ている人などおらず、恥ずかしくなりすぐに脱いだ。担当の美容師さんが今日は地元の高校の卒業式があるからイオンモールのプリクラコーナーは大変なことになっていますよと教えてくれた。あと、忍たま乱太郎の映画を5回観に行った話もしてくれた。そんな話を例のごとく膝に犬を乗せながら聞いた。髪を切った後はいつも、「散髪の帰り道で会う風が風の中でいちばん好きだ」という岡野大嗣さんの短歌を思い出す。昨日で電車の定期券が切れてしまったので駅で新しく買い直して帰宅した。

YouTubeを観てダラダラ過ごした。「松井ケムリ、故郷に帰る。」がとても良かった。場所の記憶だ。あと、霜降りせいやがマネージャーとタクシーで話す動画の窓の外に見える高速の風景が良かった。


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3月2日(日)

昨日よりも暖かくはないが最高気温14度と3月としては暖かった。またしてもコートを着て外に出てしまい、しばらく歩いたのちに脱いだ。松本市民芸術館で相米慎二『お引越し』を観た。

相米慎二『お引越し』

どうしてこんな傑作を見逃していたのかと思うくらいに素晴らしかった。冒頭、鴨川を疾走するレンコをカメラが追いかけるシーンだけで、良い映画に決まっている!と確信した。長回しや良いショットにうっとりしたりハッとしたりする内に思わぬ場所まで連れて行かれた。ラストの「おめでとうございます」の印象たるや。脚本が『学校の怪談』の奥寺佐渡子なのも描かれる子どもたちの瑞々しさの要因か。人生ベストが『ヤンヤン 夏の思い出』なのだけれどそれに匹敵する映画だった。パンフレットを購入し、いつもの屋上で読むなどして余韻に浸った。

14時過ぎに遅めのお昼でキッチン南海へ行った。頼むのは決まってカツカレー。

良い映画と美味しいご飯を食べて満足したのでぶらぶらと散歩をした。数日前に閉店したパルコの前へ行くと、業者がせっせと荷物を運び出していた。勝手に寂しい気持ちになった。散歩の途中で、簡易的なかき氷機とショッピングカートが捨てられていた

これから夏になるっていうのに!

9と4分の3番線と勘違いしたのか?

このまま家に帰ろうと思ったが、ずっと入ろうと思っては勇気が出なかった喫茶店へ行った。いつも空いていて特におしゃれでもないが長居できそうな喫茶店を探していたのだがついに見つけた。ここの常連になろうと決めた。純喫茶とかそんな雰囲気でもないしその流行りに乗ろうとしていないのも良い。良い飲食店をSNSでバズらせたい人の気持ちがわからない。誰にも教えたくないし混むの嫌じゃないのか。

リチャード・マグワイア『HERE』がロバート・ゼメキスによって映画化されることを今になって知った。場所の記憶を描いた傑作だが映画はどうなるんだ。楽しみではある。


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