記録

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うるせえ!と僕は思ってしまう

いま目の前にあるのは、自分がどうするかの選択のみで、いや、そもそも人生はその連続なわけだけれども、誰かの人生に思いを馳せるみたいな余裕がなぜか自分の中にはある。1年半ほど前に、散歩をしながら道ゆく人の会話の断片をメモしたことがある。

miwa0524.hatenablog.com

この時は、盗み聞きすることそのものへの好奇心のようなものが先行し、断片から想像を巡らせていた。もちろん、断片から想像する楽しさはあるし、断片だからこそ愛おしいみたいなところもある。けれども、現在進行形の人生がその人の言葉によって綴られている文章は、会話の断片とはまた異なり直接的に胸をふるわせる。それは、知っている誰かではなくて知らない誰かの人生の方がより好ましい。最近では、この2つの文章を読み、ずっと忘れることができない。

anond.hatelabo.jp

gameboyz.hatenablog.com

どちらも感想は述べない。誰かの人生にとやかく言うなんてことはできないし、もし分かったようなことを言われたら、「うるせえ!」と僕は思ってしまう。
フィクションではあるが、1週間限定で公開されている『やれたかも委員会』のこのエピソードもまた誰かの人生だ。

note.mu

ブログにしろフィクションにしろ、どうしても話題になったものしか目に触れる機会がなく、本当は誰かの人生はもっともっとインターネットに溢れているはずで、僕はそれを読みたい。
きっと、このブログも誰にも読まれることのない誰かの人生の内の一つだ。自分の人生は自分のものであるが、他人にとっては誰かの人生である。そんな当たり前のことがとても不思議だ。

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