記録

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1週間のこと 10月10日〜10月16日

月曜日

大学で授業を受けた後に夕方からバイト。この日は他店舗へのヘルプと分かっていたので1日中暗い気持ちだった。自分の店で制服に着替えてから駅に向かった。お店に着く時間を少しでも遅らせようと駅のホームのベンチに座りながらコンビニで買ったパンを食べた。電車を2本見送った。重い足どりでヘルプ先の店舗へ。新宿のど真ん中にあるお店なので案の定忙しく、働いている人たちはみんなピリピリしていた。初めて行った店舗だったので色々わからないことが多く、「〜はどこに置いてありますか?」などの指をさせば解決する質問にも自分で探せと強く言われる始末。ずっと胃が痛かった。胃が痛くなるのは教習所に通っていた時以来だ。こんなことで胃が痛くなっていたのでは就職したらどうなってしまうのだろうか。

 

火曜日

クリント・イーストウッドハドソン川の奇跡』を観に行った。傑作だった。巧みな脚本と見せ方に感嘆してしまった。個人個人の善い行動の連なりが人々を救ったのだという肯定感。なによりも乗客155人が匿名性を帯びない名前を与えられた個人というところに涙してしまった。この映画は、大きな事故によって匿名になってしまった人々を固有の存在として掬い上げているのである。イーストウッドの作品が好きなので、毎年劇場で新作が公開されていることが嬉しくてしかたない。まだまだ映画を撮り続けて欲しい。

 

水曜日

都内の広い範囲で停電があった。大学で授業を受けている時に、大きな音とともに電気が消え教室が暗くなった。授業は停電にお構いなしに進められた。すぐに電気は復旧した。この一瞬の間に被害を被ってしまった人が多くいたのだろうが、不覚にもわくわくしてしまった。電気が消えたあの瞬間を何万人の人が共有していたのだ。その事実がたまらなかった。

 

木曜日

大学で授業を受けた。授業中に川上弘美の『このあたりの人たち』を読み終えた。ボブ・ディランノーベル文学賞を受賞した。中学生の時によく聴いていた。レンタルしてきたCDに付いていた歌詞カードをコピーして、曲を聴きながら読んでいたのを思い出す。今でも実家の自分の部屋の机の1番上の引き出しに入っている。そこの引き出しには、チョコボールの銀の羽も入っている。

 

金曜日

大学の友達4人とご飯を食べに行った。大学の数少ない友達だ。夏休みにあったことを話したりなどした。ある1人がタイ旅行の話をしてくれたのだが、なかなか衝撃的だった。風俗に行って女の人だと思っていた人がいざ服を脱いだら男だったという話である。タイなのでよくありそうな話だがいざ身近な人にそんなエピソードを話されたら笑うしかない。本人は深刻そうであったが。ある1人は福井の若狭に仏像を見に行ったと話してくれた。仏像の質が違うと熱弁してくれた。初めて「仏像の質」という言葉を聞いて笑ってしまった。楽しい夜だった。

 

土曜日

ずっとだらだらしていた。youtubeでAマッソのネタを見たり、オザケンを聴いたりしていた。

 

日曜日

夜にクイズスター名鑑を見た。ずっと笑っていた。こんなに面白い番組を毎週見られるなんて幸せだ。