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記録

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タムくんのブランコやマームなど 12月7日〜12月13日

 月曜日

 先週タムくんことウィスット・ポンニミットの「帽子の下の煙」を読んだことによりタムくん熱が盛り上がり、初の長編作品「ブランコ」全6巻を買う。

ブランコ 1集 (IKKI COMICS)

ブランコ 1集 (IKKI COMICS)

 

もう絶版になっていて少し値段が高いので今まで手が出なかったのだがなぜ買わなかったのか後悔するぐらいに良かった。いなくなってしまった父親と母親をブランコという少女が探す物語。初めは田舎の南の島が舞台なんだけれど巻が進むごとにスケールが壮大になっていき、遂には現在・過去・未来が交わって大きな流れを作り上げる。その中で描かれるのはもちろんタムくんらしいシンプルだけどシンプルでない優しさや愛について。読んでいると考え方や表現が哲学の域に達しているようにさえ思えてくる。最終話のラストで語られることがすべてを表しているように思う。

 現在に、今だけじゃなくて、昔と将来も重なってる。

 もうまさにその通りで過去は現在を見つめてくれているし未来だって現在を見つめてくれているのだ。

タムくん関連のものをユーチューブで漁っていたら台湾の透明雑誌というバンドのPVを見つけた。可愛くて最高。

www.youtube.com

 

 

 火曜日

 マームとジプシー「書を捨てよ町へ出よう」観劇。言わずと知れた寺山修司の作品。同名でエッセイ、映画、戯曲があるが今回は映画をベースにしていた。普段のマームの公演でも見られるその場で形を変える見立てが今回はさらに大がかりなものになっていて驚いた。内容は藤田貴大らしい演出と様々な寺山修司作品のコラージュといった感じ。もちろん素晴らしいのだがオリジナルではないので可もなく不可もなくといった印象。しかしマームは毎回2回観ることにしているので来週ももう一度観る。一つ言えるのは相変わらず青柳いづみが素晴らしかった。

 

 水曜日

 大学で授業を受けただけ。

 

 木曜日

 ナイロン100℃「消失」観劇。初演は2004年ということなので11年振りの再演。隙がない完璧なお芝居で凄かった。舞台上の終末感に切実なものがあった。あとお客さんの中に片桐仁を見かけた。下北に舞台観に行ってラーメンズの片桐見かけるとかいかにもって感じでこっちが恥ずかしくなる。

 

 金曜日

 この日はすごい暖かかったが風が強かった。川上未映子の新刊「あこがれ」を読み終わる。

あこがれ

あこがれ

 

 川上未映子のファンなので雑誌の新潮に載ったときにすでに読んでいたのだけれど改めて読み直しても圧倒された。小学生が人を好きになる単純な話なのにどうしてこんなに心を持っていかれるのだろうか。平易な言葉で書かれた文章はまるで詩のようであり、なおかつ的確に子供の目を通して見た世界を美しく描ききっている。しかも純文学と大衆文学の間という感じで読みやすい。万人受けすると思う。読んでいて思い出したのが今村夏子の「こちらあみ子」だった。

こちらあみ子 (ちくま文庫)

こちらあみ子 (ちくま文庫)

 

 

 土曜日 

 今話題のハーゲンダッツの華もちを食べた。黒みつとみたらしの二種類を食べてみたんだけど僕はみたらし胡桃の方が好きだったかな。胡桃が好きだからもはや餅が入ってなくてもいいよとさえ思ってしまった。しかし同じく期間限定で出ているキャラメルトリュフの方が華もちを超える美味しさだった。ハーゲンダッツだったら毎日でも食べたい。

 

 日曜日

 町屋にて、ほりぶん「得て」観劇。至る所で評判が良かったので急遽観に行ったらめちゃくちゃ面白かった。今思い返しても笑える。悲劇もしくはホラーはある一定の距離を置けば喜劇になると実感した。同時多発的な会話もまったくノイズになっていなくてむしろ重なりあう会話がグルーヴにすら感じた。観客の中には、いとうせいこう天久聖一、ハライチ岩井、羽衣の深井さんなどが居て話題の高さがうかがえた。帰りに教習所に行き、夕飯は白菜と豚バラのミルフィーユ鍋を作って食べた。いかにも冬。