3月2日(月)
花粉症の症状が悪化し朝から体調が悪く、終始頭がぼんやりとしたままいつの間にか1日が終わっていた。先日購入した鼻うがいを朝晩とやっているがCMのように上手くできる自分に驚く。鼻うがいの才能が私にはあるのかもしれない。
3月3日(火)
朝から雨。『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。仕事を終えて会社を出ると雨は雪に変わっていた。2週間分の日記を書いて更新した。TXQ FICTION『神木隆之介』1話を観た。フェイクドキュメンタリーの中で現実の俳優がフェイクドキュメンタリーをやるという入れ子構造に遂に行き着くとこまで行ったような印象。
3月4日(水)
昨晩降った雪が朝には溶けて道路をびちょびちょにしていた。靴を濡らしながら仕事へ。ここ数日の体調不良からようやく快復し始めた。花粉症の症状はあるものの息苦しさや鼻詰まりはほとんど無くなり、食べ物が美味しく食べられる幸せを噛み締めた。定時退社。夜は『チャンスの時間』と『相席食堂』を観た。
3月5日(木)
『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。久しぶりに晴天の朝だが寒かった。仕事は定時退社。帰宅後、『鈴木もぐらの雀荘放浪記』を観た。前回に引き続き、旅情を感じる良い番組。普通の旅番組だったら声をかけないであろう人たちと絡むのが空気階段鈴木もぐらの魅力だ。踊り場の「サラリーマンじゃない人の声」を思い出して、良いコーナーだったよなと改めて思った。
ブログ「バナナ茶漬けの味」が更新されていて夢中で読んだ。
GAMEBOYZさん経由で知ったブログなのだが今1番更新されるのが楽しみな日記だ。自分はヒコさんの「青春ゾンビ」の影響でブログを書き始めたわけだけれど「バナナ茶漬けの味」を20代前半で読んでいたら確実に心酔していた。
3月6日(金)
『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。気温が上がる予報だったので薄手の上着で外へ出たが朝は寒く浅いポケットに両手を突っ込みながら歩いた。定時退社。夜は今週の『ばけばけ』をまとめて観た。
3月7日(土)
午前中は街の中を散歩してお昼はひづきでラーメンを食べてから本・中川さんへ行った。飲食のできる本・中川ひだりてさんがついに開店しておめでたい。お茶をしようと思っていたがまだ営業時間前だったので立ち寄れず、長崎訓子『子どもたちによろしく』を購入して店を後にした。

写真を撮りながらしばらく女鳥羽川沿いを歩いた。カーブの先に梅が見えた時は春がようやく顔を見せてくれたと嬉しくなり、自分の中のタモリがこれは生命の最大の肯定だと語りかけてきた。

さらに川沿いを歩いているとふと目に入った光景が絵画のオフィーリアで描かれた場所のようで思わず写真を撮った。


松本市立博物館で開催されている「マツモト建築芸術祭」へ行った。様々な作家の映像が中心の展示だったのだが全体的に統一感がなく、どういう趣旨なんだろうと頭にハテナを浮かべながら映像を見て回った。1時間くらいの滞在でお客さんは自分しかおらず、目当てである近藤聡乃さんの『Kiya Kiya』を大きなスクリーンで独り占めして見れたのはとても良かった。


夜は「めぐろ」でとんかつを食べた。東京へ行かなくてもとんきの雰囲気を味わえるのでできるだけ長く続いてほしい。

寝る前に『有吉クイズ』『テレビ千鳥』を観た。つくづくバラエティ番組が私を生かしているなと思う。日常を動かしていくための一滴の油のような存在だ。
3月8日(日)
父が新車を買い、どこかドライブへ行きたいと言うので信州新町へジンギスカンを食べに行った。行きと帰りに道の駅に3箇所ほど立ち寄った。道の駅ってどうしてわくわくするのだろう。午後は本作り作業の佳境。夜中についに入稿して全てから解放された気持ちになった。本来ならば本なんて作らなくてもいいわけで、自らストレスを与える行為をなぜ行っているのか分からなくなる時もあるがそれでも何かを作りたくなってしまう。
3月9日(月)
『三四郎のANN0』を聴きながら仕事へ。まだまだ寒い朝。駅前の温度計はマイナスを示していた。大学時代にお世話になった先生からメールが来て、色々話をするうちにお米を送ってもらえることになった。大学を退官された後に移住した場所でお米を育てているらしく、今でもこうして交流できているのはとても嬉しい。
3月10日(火)
寒く、雪が舞う朝。春の気配はどこかへ行ってしまった。『霜降り明星のANN』を聴きながら仕事へ。裁判にもなった数年前のZOOM事件についてかなりの熱量でせいやがちゃんと怒っていた。芸能人は名誉毀損になるような理不尽な週刊誌の報道には怒ってほしいと常々思っているのでこのような態度を示してくれて良かった。『冬のなんかさ、春のなんかね』6話と7話を観た。作中に出てきた中華料理屋が大崎に通勤していた頃によく通っていた「幸楽」だった。杉咲花が座っている席にも何度も座ったことがあり、これから私は自認杉咲花で生きていこうと思った。

3月11日(水)
『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。選挙番組で太田さんが高市首相へ「責任はどうとるのか?」と質問したことに対して、右派が理不尽な誹謗中傷批判をしていることに1時間以上に渡り怒っていた。誹謗中傷に対してちゃんと怒るその姿は圧巻だった。昨日の霜降りせいやもそうだけれど、自分の言葉で反論できる場としてラジオ番組を持っている芸能人はこういう時に強いなと思った。仕事は午後休をとっていたためお昼に退社し、「BABAじぃ」でチキンビリヤニを食べた。相変わらず飛び上がるほど美味しい。

まつもと市民芸術館で木ノ下裕一さんが席亭の柳家喬太郎と桂吉弥の二人会へ行った。念願の喬太郎師匠の落語を最前列で聞くことができて感無量だった。あまりにも落語が上手すぎる。吉弥師匠の一文笛も素晴らしかったし、鼎談での落語の地の文と会話についての話も興味深かった。

夜はTXQ FICTION『神木隆之介』2話を観た。
3月12日(木)
『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。夜は『相席食堂』を観た。
3月13日(金)
『マヂカルラブリーのANN0』を聴きながら仕事へ。相変わらず毎朝マイナス台で寒すぎる日々が続いている。春はなかなか来ない。仕事は定時退社。今週の『ばけばけ 』をまとめて観た。熊本編は明らかに停滞していたが、松江に戻ってきて吉沢亮演じる錦織さんが再登場したこの1週間は物語の密度が段違いだった。『ばけばけ』の登場人物の中で錦織さんがとても好きだったので亡くなる形での退場はとても寂しいが美しい最後だった。

3月14日(土)
午前中は『私がビーバーになる時』を観に行った。ブラックユーモアに溢れた作品でかなり面白く、行き過ぎた正義と焚きつけられ怒りが過剰に燃え広がっていく様はまさに現代だった。物語の落とし所も今っぽい。劇場は子どもで溢れていたが反応はいまいちだった。監督は一時期ハマって観ていた『ぼくらベアベアーズ』のダニエル・チョンだと観終わってから知り、この作風も納得だった。
齋藤なずなさんの読み切りが1ヶ月ほど前に公開されていたことを知り、なんてもったいないことをしていたんだと慌てて読んだ。今回も本当に素晴らしかった。
数年前の『遡る石』が本当に好きな作品でまた読み返してしまった。
夜にmudaさんからEMCの復活ライブのお裾分け動画が送られてきた。本当にEMCが復活しているのも嬉しいし、ライブを見て自分のことを思い出してくれている人がいるのも嬉しかった。
3月15日(日)
午前中は家でだらだらと過ごし、お昼は三代食堂でとり天定食を食べた。珍しく空いていて貸切状態だった。


午後は『マーティ・シュプリーム』を観に行った。あまりにも面白く、大興奮した。冒頭、精子が卵子へとめがけて躍動していく映像から始まり、ピンポン玉はすなわち卵子なわけで、それを追いかけるマーティは精子さながら本能のまま走りまくる。主人公が勝負に勝ってもカタルシスがないという珍しい手触りなのも面白かったし、まったく共感のできない人物を描くことが映画の醍醐味の一つでもあるのでそういった点でも素晴らしかった。勝手に興奮して映画館を出てから思わず走り出しそうだった。

3月16日(月)
まだまだ寒い朝。『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聞きながら仕事へ。2時間の残業。
3月17日(火)
『霜降り明星のANN』を聴きながら仕事へ。3時間の残業。
3月18日(水)
『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。単独ライブの情報が発表された。昨年は福井公演に行こうとして断念したので今年は石川公演に行こうと決意した。今日は暖かくなる予報だったので薄い上着で出かけたが朝はマイナス2度で普通に寒かった。3時間の残業。帰りは冷たい雨が降っていた。
3月19日(木)
『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。3時間の残業。
3月20日(金)
祝日。午前中に新しく作った本が届いた。文フリ京都で販売した本のデザインやタイトル、内容を修正したもので個人的にはほぼ別物のような印象のものが作れたような気がする。装丁は空押しを施した題箋貼りで表紙の写真は3種のはずだったが印刷所の手違いで2種しか届かなかった。サイズは手に馴染む文庫サイズで我ながら良いものが作れて嬉しい。

表紙を空押しにしたのは写真集の装丁への憧れからで、全体の雰囲気は『牛腸茂雄全集』と大島依提亜さんがデザインした『カモンカモン』の映画パンフレットを参考にした。

午後は東京から友達が遊びに来てくれたので張り切って案内をした。まずは三代食堂で腹ごしらえ。

その後は松本市美術館で常設展の草間彌生の作品と企画展の「民藝誕生と松本」を見た。

民藝の展示が小さいながらもとても素晴らしく一つ一つに見入ってしまった。柚木沙弥郎のトートバッグが素敵でつい購入。街の中を散策している最中に休憩がてら喫茶店に入り、珈琲と紅茶を注文したのだがどちらも驚くほど薄くて友達と笑ってしまった。珈琲はカップの底が見えていた。喫茶店を出ると大きな白い犬が吠えていて、その横を通ると大きな白い犬の影から小さい白い犬がスライドするように現れてそれもまた面白かった。
女鳥羽川沿いを歩きながら本・中川へと向かった。いつもの見知った景色を大人になってから知り合った人と歩くのはとても不思議だった。本・中川さんではできたばかりの新刊を納品した。好きな本屋を友人に紹介できたのも嬉しかった。その後は松本城へと向かい、ラベンダー色にライトアップされたお城を眺めてから「あさひ堂」で夕飯を食べた。信州サーモンの山賊焼や湯葉などどれも美味しかった。普段まったくお酒を飲まないというかそもそも飲めないのだが調子に乗ってお酒を飲んだら普通に具合が悪くなってもう一生アルコールは摂取しないと決めた。
3月21日(土)
朝、待ち合わせをして朝食を食べに山山食堂へ。自分はクロックムッシュを食べたがそれはもう大満足の美味しさだった。

お腹を満たし、安曇野から大町へと車を走らせた。とてもよく晴れていて、美しい山へどんどん近づいていくのは気持ち良かった。友達は山の美しさにずっと感動していて、自分のものでもないのになんだか誇らしかった。目的地である大町山岳博物館附属園は坂を登った先にあり、入園してすぐにライチョウとご対面した。

白くもこもことした足とズンズンとした歩き方の可愛さに釘付けになった。

園内にはタヌキやカモシカ、フクロウなど様々な動物がいて、なにより人がまばらで見やすい良い環境だった。高台にあるので山も一層綺麗に見えた。

ライチョウにメロメロになった後は大町の駅前へと移動し、中華料理屋の「俵屋飯店」でお昼を食べた。この店の名物である餃子は揚げ餃子に近いが皮はもちもちで餡がぎっしりと詰まっていてとても美味しかった。調子に乗って色々頼んでしまいお腹がはち切れそうになった。

商店街にある古本が中心の書麓アルプにも立ち寄り、高野文子『おともだち』を見つけて購入。松本に戻る道中に松川村の道の駅に立ち寄り、私がイチオシの無名のシュークリームを食べた。カスタードのずっしり感と甘すぎない味はいつ食べても美味しい。松本でお土産や器などを見て周り、素晴らしき選書のパン屋サパンジを紹介するなどして夜はBABAじぃでカレーやビリヤニ、チキンティッカを食べてまたもやお腹がはち切れそうになった。

夜の最終電車で帰る友達を駅の改札で見送り、一気にさみしくなった。
3月22日(日)
午前中は『プロジェクト・ヘイル・メアリー』を観に行った。とても面白かったし原作を上巻だけ読んで9ヶ月放置したままになっているのに良い映像化だなと原作勢面で思った。午後は写真の現像をして今週の『ばけばけ』と『冬のなんかさ、春のなんかね』の最新話を観た。先日配信されたSummer Eyeの新曲「明日」がとても良い。
3月23日(月)
朝5時に起きて『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』を聴きながら仕事へ。早朝もだいぶ明るくなった。
3月24日(火)
『三四郎のANN0』を聴きながら仕事へ。定時退社。夜は『チャンスの時間』を観た。大学の先生からお米が届き、早速炊いて食べた。清らかなお米ですと言われていたのだがたしかに澄んでいてとても美味しいお米だった。なにより知っている人が作ったお米というだけで格段に美味しい。
3月25日(水)
『霜降り明星のANN』を聴きながら仕事へ。他の記憶はなし。
3月26日(木)
『空気階段の踊り場』を聴きながら仕事へ。朝から雨が降っていた。踊り場は前半に峯田和伸、後半に岡野さんが登場するという通常回にしては豪華すぎる面々だった。仕事は定時退社。
『冬のなんかさ、春のなんかね』最終話を観た。最初の1話と2話までは文句を言ってはいたものの毎週欠かさずに観てしまう不思議な求心力のあるドラマだった。自身の恋愛に対する苦悩を吐露する杉咲花への成田凌の「知らね〜、まじでどうでもいい」には痺れた。いつも週末にまとめて観る『ばけばけ』だが明日の最終話に備えて今日までの回を観た。前半であっさりヘブン先生が亡くなり、トキが幸せだと思っていたことは全て自分の思い込みで、ヘブン先生にとっては不幸なことだったのではないかと絶望するという最終話前とは思えない物語の運び方だ。
3月27日(金)
『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら仕事へ。仕事は3時間の残業。帰宅して『ばけばけ』の最終話を観た。フロックコートをフロッグコート(カエルコート)と勘違いしていたという最後の最後まで他愛もないエピソードが描かれ、その他愛もなさはヘブン先生にとっても幸せだったはずだとトキの絶望が反転する素晴らしい最終話だった。そして『ばけばけ』という他愛もない出来事が多く描かれた物語は死後の世界で高石あかり演じるトキがヘブンに語っていた怪談であったという結末もまた良い終わり方で、さらに亡霊である2人の最後のセリフが「お散歩いきましょうか」で泣いてしまった。本当に素晴らしい朝ドラだった。

3月28日(土)
今月の新潮に掲載されていた今村夏子の新作『先生のおりがみ』を読んだ。今村夏子の小説でしか味わえないこの感覚はなんなのだろうかといつも思う。簡単な言葉で書かれているのにとんでもないところまで連れていかれる。『こちらあみ子』から何年も経ってもう新作は読めないのかと諦めていた頃に『あひる』が文芸誌の『たべるのがおそい』に載ったときは本当に嬉しかった。坂元裕二『花束みたいな恋をした』で同じエピソードが描かれていた時は本当にびっくりしたし赤面した。
2夜連続で放送された岡田惠和『片想い』の前編と後編を観た。元気でハツラツとした芦田愛菜ちゃんを撮りたいんだというアイドル映画のような側面のあるドラマだった。片想いとはすなわちまなざしのことであると言わんばかりに芦田愛菜は岡山天音をこっそりと何度も写真に収める。(まなざしといえばロロのいつ高シリーズを思い出す)片想いが報われるとか報われないとかそんなことはどうでもよくって、「片想い」そのものがとても尊いんだ!というメッセージはとても好き。岡山天音はどのドラマでも抜群に良い。

3月29日(日)
1ヶ月ずっとサボっていた日記を少しだけ書いて、散歩。とても暖かく、思わずスキップしたくなるような陽気だった。女鳥羽川沿いを歩いている時に、先週は同じ道を友達と歩いていたなあなんて思った。

そのまま歩いて本・中川へ行った。先日納品した新刊の『歩く、そして歩く』をとても素敵な場所に置いていただいていて本当にありがたいかぎり。

そして念願の本・中川ひだりてさんへ。飲み物がとても充実していて、松本で作られている草譯という草根木飲料の炭酸割りを飲んだのだがカルダモンやジンジャーの香りがたまらなくて大好きな飲み物だった。おつまみで頼んだなまり節エッグもとても美味しいし、なにより空間が良くて居心地が抜群だった。


帰るときに中川ご夫妻が見送ってくれてとても暖かい気持ちになった。