記録

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2022年9月26日〜10月2日

9月26日(月)

今日も秋晴れ。『マヂカルラブリーのANN0』を聴きながら出勤。この季節になっても誤って弱冷房車に乗ってしまうと汗を掻く。弱冷房車はどの季節に乗ってもだめだ。ラジオは『HUNTER×HUNTER』新刊発売の話題。このペースだとゴンが出てくるのは15年後になると話していて笑った。休憩中にまたもや家系ラーメンを食べてしまった。美味しいが食べ終わった後、罪悪感に襲われる。こうなることは分かっているのに食べてしまう。21時過ぎに退勤。先日の『容疑者Xの献身』の影響で久しぶりに『真夏の方程式』を観た。やはり抜群に映像として美しいし演出も冴えている。

9月27日(火)

10時頃に起床。外は秋晴れで日差しが強くもはや暑い。洗濯をしてから池袋のジュンク堂に行った。出版社や取次に品薄で自分が働いている本屋には入荷しない本が山のように積まれていてでかい本屋はやっぱり違うなあと改めて思った。こだまさんの『ずっと、おしまいの地』と中村一般さんの『ゆうれい犬と街散歩』を買った。

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スタバでひと休憩をして買った本をぱらぱらと読んだ。帰りにスーパーに寄り、買い物をした。セルフレジのレシートが2枚そのままになっていた。まず1枚目をそのままにした人がいて、次の人は自分のレシートを取るためには1枚目を捨てなければならないのできっとそれが嫌で自分のレシートもそのままにしたのだろう。そして3人目の僕は連なったレシートをごそっとつかみゴミ箱に捨てた。公共の場の飲み物のゴミ箱も、奥にぐっと押し込めば入るのに突っかかったままのカップの上にどんどん積み重ねていく人たちを見るとなんなんだと思う。悪い連鎖は早めに断ち切るべきなのにそれに気づかないふりをしたり無視したりするのが許せない。帰宅してこだまさんの『ずっと、おしまいの地』を読んだ。スッと頭に入ってくるのにこれまで以上に重みがあり心にずっと残るエッセイだった。「ピカチュウの凧」が好きで思わず泣きそうになった。夫婦で凧をあげようと一緒に走る姿がとても美しく見えた。『有吉クイズ』2時間スペシャルを観た。ついに『有吉クイズ』がゴールデンになる。セットも豪華になっていた。ゴールデンになっても色んなタレントの手術に密着してほしい。『もう中学生のおグッズ』最終回を観た。好きな番組が終わる時はいつだって寂しい。バラエティ番組もラジオも日常の中の当たり前に組み込まれているがなんだって終わりがあるのだなと好きな番組が終了する度に思う。

9月28日(水)

今日も秋晴れ。秋は晴れしかないのか。朝からのシフトなので眠い。『ハライチのターン』を聴きながら出勤。電車で前に座る女性が紙パックの豆乳のストローを口に咥えながらこくりこくりと眠りに落ちていた。職場の上司が非常に細かく、常に重箱の隅を突くようなことをしてくるが、物音を大きく立てたり物に当たったりするので細かさと繊細さは別物なのだなと常々思う。『霜降り明星のANN』を聴きながら退勤。帰宅して『相席食堂』を観た。キンタロー。がめちゃくちゃ面白かった。ノブはまだ復活せず。いつも通り『あちこちオードリー』を観て寝た。

9月29日(木)

三四郎のANN』を聴きながら出勤。恐ろしいほどになにもない1日だった。

9月30日(金)

『オードリーのANN』を聴きながら出勤。駅のホームでアメリカンドッグを食べている人を見かけた。と思ったらチーズが伸びたのであれはチーズハットグだ。仕事の休憩中はコンビニのおにぎりを公園で食べた。ちょっと高いハラミのおにぎりにしたのだが満足感が桁違いだった。ラジオの続きを聴きながら退勤。『裏さらば』が更新されていたので観た。モルック世界大会の旅の記録。その後『タモリ倶楽部』を観た。深夜1時にコンビニへ歩いていると「私たち明日結婚式なのになにしてるんだろうね」と言いながら自転車2人乗りをして走り抜けていく男女がいた。いつもの猫を探したが見つからなかった。最近めっきり見かけなくなった。久しぶりにもふもふで温かい体を撫でたい。

10月1日(土)

秋晴れ。暑い。10月になったがまだまだ半袖日和だ。『空気階段の踊り場』を聴きながら出勤。散歩している犬が飼い主の顔をちらちらと見上げていた。犬のこの動作が愛おしくて本当に好きだ。だから僕はこの瞬間を誰よりも見逃さない。休憩中はまたもや公園でコンビニのちょっと高いおにぎりを食べた。もはやおにぎりが食べたいというよりも秋晴れの中ベンチに座りながらなにかを食べたいのかもしれない。23時半頃に退勤。トラブルがあり1時間以上も退勤時間が遅くなった。終電ぎりぎりになり、滅多にないがイライラしてしまった。帰宅して『ひらやすみ』の新刊と『東京ヒゴロ』の新刊を買ってきたので読んで心を落ち着けた。

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待ち望んでいた『オールスター後夜祭』を観た。板東英二のループ、深夜2時の催眠ぬるぬる相撲にゲラゲラと笑った。

10月2日(日)

本のイベントの「ブックスアンドサムシング」へ行くために『伊集院光深夜の馬鹿力』を聴きながら新代田へ向かった。その前に差し入れを買うために代々木公園駅へ寄り、ナタ・デ・クリスチアノでエッグタルトを買った。お洒落な場所で1人で30分も並ぶ心細さと喜んでくれるかもしれない誰かのことを想像する楽しみが混ざり合っていた。無事エッグタルトを買い、新代田へ向かった。会場は人がひしめき合っていた。会場を一回りし、ナナロク社のブースで村井さんに差し入れのエッグタルトを渡してしばらくおしゃべりをした。村井さんは最も好きな大人だ。木下龍也さんの『オールアラウンドユー』と西崎憲さんの『本の幽霊』を買った。

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サニーボーイブックスでも店長の大川さんとおしゃべりをして会場限定のZINEを買った。村井さんは大学時代にお世話になり、大川さんは職場の元同僚なのでこうして関係が続いているのがとても嬉しい。普段、本当に人との関わりがないのでいざ誰かと話すと自分が会話に飢えていたのだと実感する。かと言って日常では誰かと会いたいみたいな気持ちは希薄なのでよく分からない。新代田から下北まで短い散歩をした。住宅街から坂を登り、下北に近づくにつれ人が増えた。夕暮れの日差しと秋の気候も相まって想像し得る最高の日曜だった。下北から電車に乗り最寄り駅についても気分が良かったのでカネコアヤノを聴きながら都電沿いを歩いた。金木犀の香りがいたるところから漂ってきて心が満たされた。タクシーの運転手が路肩に車を停め、はーっと窓ガラスに息を吹きかけてタオルでキュッキュッと磨いている所作にさえも泣きそうになった。秋の夕暮れはあらゆるものを感傷的に見せる。18時にはすっかり外は暗くなった。夜は木下龍也さんが出ている『情熱大陸』を観た。さっきまで話していた人や何度もお会いしている人が『情熱大陸』に出ているのはなんだか不思議な気持ちだった。ちなみに自分の本に初めてサインをした相手は木下さんだ。たしか代々木駅の近くのお店で書いた。

木下さんの『オールアラウンドユー』はとても良い歌集だ。一首読むたびに、ふーっと本から顔をあげて一息つきたくなる。装丁も見た目は布張りでかっちりしてるが中の紙は角丸なのが良い。好きな短歌を挙げる。

ねむれないおまえのためにできるのは灯りをひとつひとつ消すこと

かなしみは洗練されてゆくだろう胸にしまえる鈴のサイズに

すずらんをたくさん轢いた罰として薄く輪切りにされてゆくバス

たんぽぽに生まれ変わって繁栄のすべてを風に任せてみたい

空き缶の日の空き缶に早朝のごみ捨て場まで連れて行かれる

おさらいのようにあなたを撫でながらまずは手汗についてあやまる

燃えない、と書けば燃えないと紙になる。きみはそういうことができる子。

あの世でも死にたかったらどうしよう 太ってほしいひとのいた夏

工場の記号を水で描いていた「聞いてる?」という声は聞こえた