エアコンをつけた。5月初旬に。5月なのに窓を閉め切って、部屋で涼む後ろめたさがどこかあったが暑いので仕方ない。5月の暑い日に半袖を着ることができるかどうかで人生における決断力の強さが決まってくると思っていて、今年は半袖を着れなかった。暑いなと思いながらもまだ5月頭だしという体感ではなく暦を信用する行為によって汗をかきながら外を歩いた。
5月の暑い日について5年前から同じことを呟いている。
今日みたいな、5月の暑い日に、半袖着れるかどうかで人生分かれそう。僕は長袖をまくることしかできない。
— ミワ (@Not_sanrinsya2) 2016年5月12日
3年前の自分よ、僕は5月の暑い日に半袖を着ることができたぞ。 https://t.co/vNPbPVyc24
— ミワ (@Not_sanrinsya2) 2019年5月2日
今年も5月の暑い日に半袖を着ることができました。これでマスクをすれば社会に順応できてる感じがするな。 https://t.co/y2P9LePGXg
— ミワ (@Not_sanrinsya2) 2020年5月2日
今年は5月の暑い日に半袖を着れませんでした。 https://t.co/44fAY8ScWB
— ミワ (@Not_sanrinsya2) 2021年5月9日
5月なのにこんなに暑いなんておかしいよ!と毎年思うがこうやってみると毎年同じような気温だ。
4月のことを振り返る。相変わらずコロナの勢いは止まらない。もう前回の緊急事態宣言から1年が経ち、去年はその異常な状況を記録せねばと毎日日記を書いていた。しかし、ふと今年の4月半ばに書いたブログを読み返すとコロナのことには一切触れていない。もはやこの状況に慣れきってしまっている。色々と制限されて辛い部分もあるが、必要最低限にしか人と関わらなくて済むようになったのはありがたい。特に会社の人たちとの飲み会などがまったくないのは嬉しい。しかし時折、友達に会いたいなあと思うこともあり、自分にもこんな感情があったのかと驚く。
4月は、坂元裕二朗読劇2021『忘れえぬ 忘れえぬ』へ行った。松岡茉優と風間俊介の回。『不帰の初恋、海老名SA』とどことなく似ている作品だったが、坂元裕二の言葉はもちろんのこと、社会の周縁を生きる人々の切実さを2人とも見事な発話で演じきっていて素晴らしかった。4年ほど前に松岡茉優と太賀の『不帰の初恋、海老名SA』を観に行った時開演前に、靴が摩擦で擦れる音やボールがバウンドする音などが流れていてとても良かったのをふと思い出した。
坂元裕二『大豆田とわ子と三人の元夫』も毎週本当に素晴らしい。特に4話のかごめの台詞。
恋が素敵なのは知ってる。きらきらってした瞬間があるのも知ってる。手をつないだり一緒に暮らす喜びもわかる。ただただただただ恋愛が邪魔。女と男の関係がめんどくさいの。私の人生にはいらないの。そういう考えがね寂しいことは知ってるよ。実際たまに寂しい。でもやっぱりただただそれが私なんだよ。
「私の人生にはいらないの」この言葉の力強さに泣きそうなった。世の中に恋愛が溢れていて、それは素晴らしいことなのだけれども、でもどこかその恋愛がまとう空気に息が詰まりそうになっている自分としては救われる言葉だった。
じゃんけんで一番弱いのはじゃんけんのルールがわからない人。私にはルールがわからないの。会社員もできない。要領が悪いっていってバイトもクビになる。みんなが当たり前にできていることができない。私からみたら全員山だよ。山山山山。山に囲まれてるの。あなたは違うでしょ。
ここでとわ子が、「私だってできないよ」と入り込むのだが
社長できてるじゃない。じゃんけんできてるじゃない。
とかごめが返す。さらにとわ子は「つらいもん」と応えるが
でも、できてる
と言うのだ。この「でも、できてる」という言葉にいたく共感した。できる人は、いつだって「でも、できてる」のだ。
『大豆田とわ子と三人の元夫』はオープニングに今回のハイライトが紹介されるのだが、ふとナカゴーみたいだなと思った。ナカゴー久しぶりに観たい。
中野サンプラザへ『カネコアヤノワンマンショー2020春』を聴きに行った。2020となっているのは昨年行われる予定だったものが再々延期でついに開催できたからだ。裸足で力強く歌うカネコアヤノがただただかっこよかった。久しぶりに生で音楽聴いて、体に響くあの感覚で生きていることを実感したし、これは生活に必要なものだ!直感的に思った。アンコールで「とがるを歌っていた。1番好きな曲だ。
いつだって苦しいよ だけど今日は楽しい あなたの花は枯れない一生枯れさせない
この歌詞が好きなのだ。
ラジオは『空気階段の踊り場』のエロ虫裁判回がたまらなく面白かった。岡野さんが登場するだけで嬉しくてラジオを聴きながらニコニコしてしまう。聴きたいラジオがありすぎてもはや1週間のサイクルに収まらず、最近は聴き逃すことが増えてきてしまって悲しい。通勤時間が短くなったのもかなり大きい。とりあえず今のマストは『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』だ。あとは『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』復活が嬉しかった。もはや伝統芸能だ。あまりにくだらない型にげらげら笑ってしまう。
家にいる時間はずっとNetflixを観ている。最近は、『ワールドトリガー』『ゴールデンカムイ』を全話観た。両方ともめちゃくちゃ面白かった。なにを今更という感じだが。今期のアニメは相変わらず『ヒロアカ』が好きだ。『東京リベンジャーズ』も観ているが今のところハマりそうにはない。タイムリープものは好きなのだがいまいち設定に納得できない。Netflixといえば『ミッチェル家とマシンの反乱』が最高だった。ギャグも物語も映像表現も異常なまでの濃度で最初から最後まで詰まっていた。あとは、『マスター・オブ・ゼロ』シーズン3がもうすぐ配信されるので楽しみだ。
バラエティはTverのおかげで毎週欠かさず好きなものを観れている。『あちこちオードリー』はやはりずっと面白い。シソンヌとマヂカルラブリーがゲストなんていい時代になったものだ。『テレビ千鳥』もどんどん面白くなっていっている。無意味なことに笑いを見出していて素晴らしい。『テレビ千鳥』が面白ければ面白いほど『キングちゃん』のことを思い出す。
漫画は和山やま『女の園の星』2巻が相変わらずすごくて笑い声をあげながら読んだ。笑い声をあげながらその合間に、おもしろい…おもしろすぎる…とひとりつぶやいてもいた。
生活のことは、この前歩いていたらもこもこのマンションを見かけた。
可愛い〜と思って近づいたら下に渋い中華料理屋が入っていた。
さらに裏側に回ってみたらまったく違う顔をしていた。入り口がトンネルのようなアーチだ。トイレもアーチだった。可愛い。
なんだかいつの間にか5月になっていてもう半ばに差し掛かる。5月になってからサイゼリヤに2日に1回くらい行っている。職場の近くのゆっくりできる場所が今のところサイゼしかない。しかし、サイゼが大好きなので飽きはしない。メニューからシーフードパエリアがなくなっていたのには泣いた。数年前にアンチョビと真イカのピザが消えた時も泣いたがあの時以来のショックだ。悲しい。職場の後輩が家の周りになんもないんすよと言っていたのでその人の最寄駅を調べたらサイゼがあって、「サイゼあるじゃん!」と言ったら鼻で笑われた。もっと、好きなファミレスとか牛丼屋の話で盛り上がりたい。僕は松屋、デニーズ、サイゼがある街がいい。自転車に乗っていける距離にロイホがあったら最高だ。特別な時だけ自転車に乗ってパフェを食べるのだ。