記録

記録

雪が降る春

今は3月29日の朝で、外は雪がさんさんと降っている。コロナの国内感染者は日に日に増え続け、昨日の1日だけで208人に達したという。なんだかもうとんでもない時代を生きているなという実感しかない。確実に今後作られる教科書の1ページの中を生きている。この状況が1ページなのか1行なのか分からないが、自分たちの怒りや落胆が「新型コロナウイルス流行」の1行の中に収められてしまったら悲しい。

都からは外出自粛が言い渡されているこんな状況の中だが仕事へ行かなかければならない。サービス業に従事しているのだが、この28日29日の土日はさすがに休みだろうと思っていた。しかし、お店の偉い人たちは営業を決めた。結果、普通にお客さんは来る。そりゃお店が空いていれば来るだろう。お店の中でのんびりと本を読んだりすることが本当に必要なのかと言いたくなる。自分だけは大丈夫とか思ってしまいがちだが、そんなことはない。そもそも外出自粛とは、コロナに感染しているという前提の上で、誰かにうつさないための行動ではないのか。色々ともやもやがたまる。

コロナという世界規模の出来事の中で、自分にとっては同じレベルの出来事が起きた。4月からの異動だ。昨年の5月から今の会社で働き始め、自分の好きなことに関わることかできていたので本当に楽しかった。もう少しで1年経ち、やっと慣れてきたこのタイミングでの異動だ。嫌になってしまう。異動先では、今のようには仕事ができないだろう。もっともっと今の場所でやりたいことがあったが、全国転勤と言われていたのでどうしようもない。通勤が1時間半かかり、引っ越しも検討したが家から通うことにした。異動先の偉い人は、社員を会社の徒歩圏内に住まわせる権力者という恐ろしい噂を耳にしたので今から震え上がっている。まあ自分のできることをやるしかない。

つい数日前は春みたいだったのに、外は真っ白で嘘みたいだ。今の状況がすべて嘘だったらいいのにと思うがそんなことはなく、この現実を受け止めて生きていくしかない。春みたいな日に光の中で咲く花が美しかったことを大事にして日々過ごそう。

f:id:miwa19940524:20200329105739j:plain