記録

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知っている町の知らない祭りの子供たち

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知っている町の知らない祭りの子供たち。

先週、ふと思い立って長野の大町で開催されていたアルプスブックキャンプというブックマーケットのようなイベントへ行った。新宿から朝7時のバスに乗る。世間一般の夏休み初日ということもあり、渋滞に巻き込まれて6時間近くかかった。バスが着く信濃大町駅からブックキャンプへ行く術は、1日に2本のシャトルバスしかない。県内の人が車で来ること前提のイベントなのだ。駅からシャトルバスに乗るつもりだったのだが、渋滞のせいで乗り遅れ途方にくれる。ふらふらしていると、駅に隣接した申し訳程度の観光案内所にレンタサイクルの文字を見つける。もうこれしかない。猛暑の中、こんな風景の中を必死にペダルを漕いで進んだ。

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夏休みとしか言えないような風景と気候で、夏休みとは、与えられた時間的な休みではないことを確信した。汗をだらだらとかきながら開催地の木崎湖キャンプ場へ辿り着く。もはやユートピアだ。

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子どもたちは青空の下、キャッキャと湖で遊び、森の中には各地から集まってきた本屋さんがお店をだしている。とても幸せな空間だった。本を物色し、新刊本や古本などを買った。台湾から出展している方がいて、現地の古本を手に入れられたのは嬉しかった。十分に満喫し、帰路に着く。帰りも必死に自転車を漕いだ。駅近くでなんとなく良い感じの商店街を見つけて少しテンションが上がった。

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上の青い電灯が花びらのようで可愛い。レンタサイクルを返却し、東京へ帰るバスを待つ間ふらふらしていると、その日は地元のお祭りだったらしく、子どもたちが列になって歩いていた。知っている町の知らない祭りの子供たちの写真をなんとなく撮った。お腹が空いたので駅前のパン屋さんでパンを買い、バスの待ち合い室で食べた。誰もいないバスの待ち合い室のすみっこでパンをかじったことなどきっと忘れてしまうのだろうなと思った。

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この次の日は、神奈川近代文学館石井桃子展を見に行った。

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プーさんなどの翻訳で有名だが、石井さんはエッセイが抜群に素晴らしいと思う。会場入り口に書かれていた、「子どもたちよ子ども時代をしっかり楽しんでください。おとなになってから老人になってからあなたを支えてくれるのは子ども時代のあなたです」という言葉が本当に良い。あと、石井桃子さんは朝ドラになる気がします。


今週は色々と観に行った。火曜は藤田貴大『BOAT』。藤田さんの作品を観て久しぶりに圧倒された。青柳いづみさんも毎回のことながら本当に素晴らしい。水曜は昇悟と純子『ラストシーン』。木曜にAマッソ単独ライブ『おんちょいな』、金曜にナカゴー『まだ出会っていないだけ』を観た。ナカゴーを生で観られる時代に生まれて良かったと本当に思う。毎公演、必ず面白いって天才的だ。初日に観たのだが、後ろの席にいとうせいこうさんが座っていた。土曜に『未来のミライ』を観て、あまりにも家族の血の繋がりに焦点を絞り過ぎていてなんとも言えない気持ちになった。『リメンバー・ミー』もそうだったが、時代の流れに逆行しているのではと思った。

時々持ち歩いている写ルンですを現像したので貼っておく。

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