記録

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人生フルーツやビニール傘など 2月6日〜2月12日

月曜日

午前中なにをしていたか思い出せない、きっとなにもしていなかったと思う。『ストレンジャー・シングス』のシーズン2の予告が公開されていた。

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放送が始まるのがハロウィンらしいのでまだまだ先だ。

夕方からバイト。最近は忙しい。寒いからコーヒーでも飲んで帰ろうかみたいな心持ちだろうか。バイト中に無性にカレーが食べたくなり、帰りに材料を買って帰った。夜12時過ぎにカレーを作る。もちろんチキンカレーだ。狭い家なので部屋中がカレーの匂いになる。その日は食べずに寝た。

 

火曜日

炊飯器のご飯が炊けた音を目覚ましがわりに起きた。昨日作ったカレーを朝食に食べる。前日の夜から完全に口がカレーを求めていたので幸せだった。

お昼過ぎにポレポレ東中野で『人生フルーツ』を観た。素晴らしいドキュメンタリーだった。冒頭の海苔を炙るシーンで完全に打ちのめされた。ああ「生活」だ、と思わずにはいられなかった。現在を丁寧に生きながら常にずっと先を見据えている津端修一の姿が忘れられない。

この日も夕方からバイト。ヘルプの人とだったので閉店後の作業が1人だった。自分以外誰もいないお店の中でiPhoneでラジオを流しながら、食器を洗いレジ閉めをし掃除をした。1人の寂しさを埋め合わせてくれるのはいつだってラジオだ。

帰宅して、見逃し配信で『カルテット』を観た。今回もめちゃくちゃ面白かった。毎週こんなクオリティのものが放送されてるってすごいなあ。第4話を見て、高橋一生に魅力を感じない人はいないのではないだろうか。

 

水曜日

この日もバイト。しかも14時から23時までの長時間。しかし夜はずっと暇だったのであまり疲れなかった。帰宅してお風呂に浸かりながら岸政彦『ビニール傘』を読んだ。

ビニール傘

ビニール傘

 

不思議な感触の小説で良い作品だった。先月観たジエン社の作品と部分的に共有しているものがあった気がする。表題のビニール傘とは別の『背中の月』には、大正区が描かれていたのだが、もしかしたらこの風景は見たことあるのでは、となった。昨年の夏に、柴崎友香の小説の舞台を巡って大正区を散策したのだがその時に見かけた場所のような気がした。

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木曜日

こまばアゴラ劇場で、庭劇団ペニノの『ダークマスター』を観た。かなりの傑作だった。イヤフォンをしながら芝居を観るという初めての体験だけでも楽しかったのに、それを上回る内容の面白さだった。洋食屋が舞台なのだが、実際に目の前で調理が行われるため、お腹が空いてしかたなかった。観終わって劇場を出ると雪が降っていた。帰宅してから、劇中に登場したようなオムライスを作った。最高に美味しかった。

 

金曜日

この日も雪が降っていた。雪を見るとどうしても地元を思い出してしまう。当日券でNODA・MAP『足跡姫』を観た。今回で2回目だったので初めて観た時ほどの感動はなかった。それでも傑作だとは思うけれども。事前に今月号の新潮に載っていた戯曲を読んだのだが、実際に芝居を観て理解できなかったところは戯曲を読んでも理解できなかった。友人と観に行っていたので、帰りは博多料理のお店でもつ鍋などを食べた。寒い日の鍋は最高だ。周りの友達で唯一小説などの話をできる人なのでお互いに語り合った。彼も『夫のちんぽが入らない』を読んでいて盛り上がった。

 

土曜日

部屋の掃除などをした。角煮を食べたくなり鍋でコトコト煮ながら時間をかけて作った。八角を入れたので部屋中がすっかり台湾のコンビニみたいな香りになった。八角が好きなのでなんにも嫌にならない香りだけど苦手な人には耐えられないんだろうな。夕飯は角煮丼だ。台湾に行きたくなってしまった。

 

日曜日

『足跡姫』の戯曲が載っていた新潮に岸政彦『ビニール傘』の柴崎友香による書評が出ていたのだが良い文章だった。やはり大正区柴崎友香が描いていたものと同じだったようだ。文學界にも柴崎友香が「生存者たちと死者たちの名前」という文を寄稿していてこちらも良かった。

夕方から友達とご飯を食べに行く。最近観た面白いテレビ番組の話や音楽の話などをした。キングちゃんが終わってしまった不満と就活への不安を語り合った。同じ感覚の人がいるだけで救いになる。ここでも『夫のちんぽが入らない』が話題になった。帰る途中で甘いものが食べたくなってしまったのでプリンを買って帰った。部屋で1人コーヒーを飲みながら食べるプリンは美味しかった。