記録

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最近のことやくるりのライブなど

 

 最近は何があっただろうか。暑すぎないとても心地良い日があったのを憶えている。どこかの土曜日だった。シャムキャッツの『たからじま』を聴きながら散歩がてら吉祥寺のココナッツディスクに行った。その道中、横断歩道で信号が青になるのを待っていると足のすねのあたりを、ポンポンポンと一定のリズムで何かが触れた。ゴールデンレトリバーの尻尾だった。尻尾の柔らかく優しい感触と心地よいリズムになんだか泣きそうになった。信号が青になるとゴールデンレトリバーは飼い主に引かれてどこかへ行ってしまった。まだ足には尻尾の感触が残っていた。ココナッツディスクではayU tokiOのアルバム『新たなる解』を買った。最近は毎日のように聴いている。本当に良い。

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 個人的な話だと5月24日で22歳になった。なんだかもう取り返しのつかない年齢まで来てしまった。ついこの前までテレビや新聞で(22)なんて表示を見ると大人だと思っていたけど自分がその年齢になる時が来るとは。大人に見える人だって案外子どもなのかもしれない。物事に妥協していくことが大人になることだと考えているので社会で働き始めればいやおうなしに大人にさせられてしまうのかもしれない。

 

 20日にロロの『あなたがいなかった頃の物語と、いなくなってからの物語』を観た。ロロは大好きな劇団なので手放しに称賛してしまう。日常と離れたある意味で寓話的な世界を違和感なく立ち上げてしまう凄さ。物語ることによってつながる過去と現在。見える見えない関係なく過去は確かにそこにあって、記憶は場所や物にあるのかもしれない。アフタートークで主宰の三浦さんが多和田葉子『雪の練習生』に影響を受けたと話していたので読んでみようと思う。

 

 くるりの『NOW AND THEN vol.3』に行った。ライブ会場が神奈川だったので行くか迷っていたのだが辞めないで正解だった。今回は『アンテナ』の再現ライブということで一曲目は言わずもがなの名曲「グッドモーニング」

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今でもライブで必ず演奏されるだけあって「ロックンロール」は盛り上がった。

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そしてなにより心に響いたというか、圧倒的なグルーヴ感と力強いドラムに泣きそうになってしまったのは「How To Go」だった。自分が今一体どこにいるのかわからなくなるような錯覚にさえ陥った。

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『アンテナ』の全曲が終わった後は普段のライブでは絶対聴けない曲の数々。「さよなら春の日」や「地下鉄」、「さっきの女の子」など。この曲たちを聴けただけでも行って良かった。最後は新曲をいくつか歌って終わり。新曲もめちゃくちゃ良かった。「琥珀色の街 上海蟹の朝」は買いですね。くるりが好きで良かったなあとライブに行く度に思います。