記録

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5月と6月頭のこと

6月に入ってからの不安定な気候のせいか普段からほとんど持ち合わせていないやる気がさらに削がれ低い気分のまま日々過ごしている。毎日ねむい。まもなく梅雨に入るようだがもう明けてほしい。今年の梅雨は傘を職場に忘れて引き返すという往復を何度するのだろうか。傘を忘れて家や職場に引き返す人たちの1日分の歩数を集めたら100人分くらいのうどんが作れる気がする。5月のことを振り返っていく。
5月7日はマイク・ミルズ『カモン カモン』を観た。わかり合えないわかり合いたいを行ったり来たりしながら、それでもわかり合いたいにたどり着く。わかり合えたではなく、「わかり合いたい」というのが大事なような気がする。モノクロの映像と過度に説明のない淡々とした作風が相まって観終わってからも余韻に浸り、数日後にもふと映画の一場面を思い出したりした。大島依提亜さんによる最高のデザインのパンフレットも買った。

5月13日は『ベター・コール・ソウル』シーズン6を最新回まで観た。本当に面白い。脚本、演出、撮影などなにからなにまでハイクオリティだ。陰影のある絵作りが特に素晴らしいので大きなスクリーンで観たい。

5月18日、『佐久間宣行のANN0』を聞いていたら小山田壮平サニーデイが流れて胸がギュンとなった。懐かしさとは違うこの感覚はなんなんだ。10代後半から20代前半にかけての自意識がぐちゃぐちゃに絡み合っていた時期に触れていたものに久しぶり出会うとこの気持ちになる。

翌日に健康診断を控えていて食事制限が課されていたが仕事から帰ってきた24時過ぎにアスパラとタコのバター醤油炒めを作った。初めて作ってみたが美味かった。

5月19日、健康診断。もちろん朝ごはんを抜かなければいけないが、サンドイッチを食べてしまった。14時からという健康診断の空腹に耐えられなかったのだ。病院での採血の際に、朝からなにも食べてないから大変ですよね、あともうちょっとですから!と言われ、ドキリとした。健康診断の採血って血管が浮き出にくいんですよねーとも言われ、これまでの自分だったら「そ、そうなんですね…」と返答し会話が終了していたが、今回は「え!なんでですか?」と会話のラリーをしようと自然に返していた。水分控えてもらってるんでその影響ですと言われ、血を抜かれた。血を抜かれながら、見知らぬ人と少しでも会話をした自分に感動していた。体重が1年で10キロ増えていた。

健康診断が終わり、SUNNY BOY BOOKSへ本の納品に行った。手元に持っていた最後の『生活記録』の在庫を預けた。累計500冊ほどの在庫が1年をかけて全て旅立っていった。

健康診断が終わったのでその日は安堵の気持ちでほうれん草とホタルイカのバター醤油炒めを作った。これまた美味い。

5月21日、仕事から帰宅後セブンの金のあずき最中を食べた。これがあまりにも美味しくて一口かじってあっという間に幸せになれた。

5月23日、仕事から帰宅後なんとなくテレビを見ていたら『アンタウォッチマン』が芸人ラジオ特集だった。スタジオに伊集院光でVTRにオードリー、三四郎、ハライチという芸人ラジオ好きなら誰もがよだれが出てしまうようなメンツだった。そのまま『空気階段の踊り場』を聴いた。岡野さんゲスト回にハズレなし。「水川かたまりフライデー直撃結婚宣言!愛の巣はペットOK肛門ひた隠し裁判」が開廷しかたまりは有罪になった。「家は家!肛門は肛門!」というパワーワードにめちゃくちゃ笑った。

5月24日、28歳になった。お昼に職場近くの中華料理屋でバースデーチャーシューメンを食べた。

仕事から帰宅後、夜にケーキを売っているお店などないので冷凍の今川焼をあつあつにチンしてバターを乗せて食べた。これが自分なりのバースデーケーキ。

5月25日、柴田聡子『ぼちぼち銀河』がリリースされた。これがもう最高のアルバムだ。「旅行」「24秒」「夕日」が特に好き。『ベター・コール・ソウル』シーズン6の7話を観た。あまりにも衝撃的過ぎてテレビの前で声を出してしまった。こんな展開になるなんて思ってもいなかった。あらゆる演出に意味があり鳥肌が立つ。次の配信が7月なので待ち遠しい。

5月26日、松屋に行ったら創業ビーフカレーが無くなっていた。これまで期間限定だったチキンカレーがレギュラーになる代わりに創業ビーフカレーが外れたようだ。たしかに松屋のチキンカレーは最高に美味い。しかし、創業ビーフカレーもまったく別の土俵で最高に美味いのだ。この両者がレギュラーになることはできなかったのかと松屋に問いたい。

エイドリアン・トミネ『長距離漫画家の孤独』を読んだ。

モレスキン風の凝った装丁もさることながら自意識と孤独、恥ずかしい失敗をめぐる自伝で共感と愛おしさに溢れていた。あまりにも共感する部分が多いので読みながら何度も天井を見上げて「く〜ったまらない…」という気持ちに浸っていた。この感覚は、福満しげゆきの『僕の小規模な失敗』やオードリー若林の『社会人大学人見知り学部卒業見込み』を読んだ時の感覚と同じだ。自意識をめぐる話が僕は好きだし救われる。「ああ一人になりたい」の次のコマがああ寂しい」なのだ。 

トミネの作品はこれまでも好きだったがさらに好きになった。大学生の時、トミネの『サマーブロンド』と『キリング・アンド・ダイイング』を友達に貸したら代わりに豊田徹也の『アンダーカレント』を貸してくれて、これがあまりに素晴らしい作品で震えた思い出がある。

夕飯に、海老とブロッコリーのガーリックバター炒めを作った。これまた美味しかった。最近はとにかく海鮮と野菜を炒めるのにハマっている。

5月27日、アイロンをかける際にテーブルの上にあったペットボトルのミネラルウォーターをアイロンの水を入れる場所に注ぎ込んだ。水道まで行くのがめんどうだという怠惰さでよくやってしまう。その後も平然とそのペットボトルの水を飲んだりする。

5月29日、高妍『緑の歌』を読んだ。台湾の作家の作品。

なにかを好きになった気持ちはずっとこの先も人生を照らし続けるという好きなテーマの作品だった。装丁も高妍さんなのだけれど凝っていていいデザイン。ずっと好きなイラストレーターだったので連載が始まると知った1年前にコミックビームを買ったのを思いだして本棚から引っ張り出してきたら良い表紙で改めて感動した。

台湾の風景がたくさん出てくるので何度も台湾に行ったことのある身としては懐かしさを感じた。また台湾に行きたい。

5月29日、世間では文フリ東京が開催されていた。ツイッターで盛り上がりを見て出ればよかったか…と少し後悔した。しかし仕事なので仕方がない。

5月30日、『空気階段の踊り場』でandymoriが流れた。今の20代後半から30代前半にとってandymoriはとても特別な存在だったと思う。スマホもない高校生のときTSUTAYAで借りてきたandymoriフジファブリック銀杏BOYZもこの音楽を聴いているのは自分だけだと思っていた。

5月31日、『爆笑問題カーボーイ』で毎年恒例の太田さんによるサラリーマン川柳の発表。その川柳に対するウーチャカの反応がいつも良くて2人がキャッキャしてるのが本当に好き。僕の芸能界の推しは爆笑問題だ。

6月3日、『ストレンジャー・シングス』シーズン4の最新話まで観終わった。わたしたちの好きなもの全てが詰まっていた。暗闇を照らす光、自転車だけで泣けてくる。5話のポップカルチャーを愛する気持ちにもやられた。新しい登場人物も他のキャラクターと同じように愛おしい。次の配信は『ベター・コール・ソウル』と同じく7月なので楽しみ。6月は後半に『アンブレラ・アカデミー』シーズン3の配信が始まるので楽しみが止まらない。予告を見た限り今回もかなり面白そう。

6月4日、ユニクロで男の人がポロシャツをしばらく凝視したかと思ったらその前でゴルフのスウィングをしていた。イメージでポロシャツを着たのだろうか。仕事の休憩中に植本一子さんと滝口悠生さんの『ひとりになること 花をおくるよ』を読み始めた。とても良い。晴れた日のこの季節に公園のベンチで本を読むのは気持ちがいい。

2月後半から最近のこと

もう5月。1ヶ月半前に職場から自宅まで4時間かけて歩いたのがつい最近のようだが桜は散り、夏と梅雨が交互にやってきたかのような気候に毎日あたふたしている。どんな服装が正しいのか分からず、コートを着て外出すれば街中の人は薄着で、シャツ1枚で外に出ればみんな上着を着ている。道ゆく人たちは毎朝天気予報を見たり、窓を開けて気温を確かめたりしているのかと思うと本当にすごい。生活をちゃんとしたい。気温や桜以外で今年春に気がついた瞬間は2つあり、職場のコートかけになにもかかっていなかった時と、てんやで桜海老天丼を注文したら厨房から「季節はいりましたー!」と聞こえてきた時だ。先月までの仕事イヤイヤ期からは多少はマシになりなんとかまあ働いている。2月後半からのことを振り返っていく。

2月26日に紀伊國屋ホールでほりぶん『かたとき』を観た。こんな大きな劇場でほりぶんを観る日が来るとは。小さい劇場であの声量を浴びるから面白いと思っていた自分が情けない。初めてナカゴーを観たときの6年前からずっと変わりなく面白い。劇場に向かう道中、紀伊國屋の階段をせっせと登っていたら上から同じ会社の人が降りてきてとても驚いた。本を買いに来ていたらしい。

3月5日は近所を散歩した。まだまだ通ったことのない道があるから面白い。ヌカハウスとかコーンを突き破るど根性石杭などを見かけた。

3月16日は『トークサバイバー』を一気見した。自分的一番復活して欲しい番組ランキング第1位の『キングちゃん』の企画がこうしてネットフリックスで蘇ったのが嬉しい。いわゆる『すべらない話』はどこか緊張感があって苦手なのだけれど、こちらは情けなさや吐露が中心になっているので面白かった。どこかグループセラピーのようでもあった。

3月17日はディズニープラスで『私ときどきレッサーパンダ』を観た。バシッと今の時代を捉えたテーマと表現で素晴らしかった。なによりレッサーパンダがもふもふで抜群に可愛いし、変身の反動で空を飛ぶ気持ちよさもあった。製作ドキュメンタリーも配信されていたので観たのだがとても良かった。ちなみにピクサーの『ソウルフル・ワールド』も本当に素晴らしかったが劇場公開されず、今回も劇場公開されていない。ディズニーから冷遇されているのだろうか。

4月1日、駅の階段を登っていたら前を歩いていたおじさんのポケットから長方形の箱がぽろっと落ちたのでタバコかなと思ったらキャラメルの箱だった。一瞬可愛いと思ったが、これをネタにして職場の人とかに見せているのかもと思ったらあざとさが見えて途端に冷めた。純粋にキャラメル好きであってくれることを願う。

4月8日は『NOBROCK TV』の天竺鼠による「100ボケ100ツッコミチャレンジ」を観た。これがあまりにも面白く、単発のボケではなくシームレスにボケていく姿に爆笑と感嘆した。特に、「そでからセンターマイクの間に喫茶店があったら寄ってます」と「食べる前が懐かしい」には腹を抱えて笑った。


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4月9日は親が東京に遊びに来た。父親が東京街歩きマップみたいな本を片手に今日はここを歩くぞと三ノ輪から王子まで都電荒川線沿いをひたすら歩いた。今思うと散歩好きは父親譲りだったのか。途中定食屋でお昼を食べた。お昼を食べながら両親から、結婚とかどうなんだ、1人で生きていくのは寂しいぞとか言われて「30歳手前にして親から言われるベタなやつ!ベタでーす!」と心の中で安田大サーカス団長が叫んでいた。もちろんそんなふざけたことを口にできないので曖昧な返事をしながらアジフライにかぶりついた。王子まで辿り着き、飛鳥山にある渋沢栄一記念館に行った。王子はほりぶんを観に行く時にしか行かない土地だ。飛鳥山ではたくさんの家族連れが遊んでいた。夜は姉夫婦と待ち合わせて夕飯を食べに行った。姉の旦那は居づらいだろうなあと思いながら焼肉を食べた。

4月11日にジャンププラスで藤本タツキの読み切り『さよなら絵梨』が配信されたので読んだ。なにも情報を入れたくなかったので日付が変わった瞬間に読み始めて、数十分後には相変わらずの天才っぷりに平伏していた。案の定、翌日にはネット上で色んな意見が飛び交っていた。あのラストを単なるギャグと捉えている人がかなりの数いてマジかよと思った。

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4月12日の『爆笑問題カーボーイ』で学生時代の太田さんがウーチャカと遊ぶためにコンビニバイトが終わるのを待っていた話をしていて、学生時代の2人の話が大好きな自分としては新たなエピソードが聞けて嬉しくなった。太田さんが「楽しかったな、あの頃」とつぶやいていた。

4月14日は職場で傘が盗まれた。土砂降りの中びしょ濡れになりながら家に帰った。傘を盗む行為はどんな罪よりも重い。盗まれた人が濡れて帰ることを想像できないのか。想像した上でそんなことは知らねえと思うのだろうか。後日この怒りを職場にいるアルバイトの大学生に話したら、俺男子校出身なんでビニール傘は共有のものみたいな意識あるかもですと言われて、おいてめえと思わず首根っこを掴みそうになった。

4月15日の『三四郎のANN0』がとても面白かった。オープニングトークでキノコは話せるという話題になり、先週の放送に入った謎の声をキノコの悪霊にするくだらなさ。リスナーのメールからそこにどんどん設定が加わり、最終的には声の正体がマセキの養成所に落ちたキノコの悪霊になるという深夜ラジオの醍醐味のようなものを味わえた。さらにそこから来週は不良vs悪霊になったので笑った。

4月16日は『タモリ倶楽部』がトリプルファイヤー吉田回だったので見た。

4月22日は松屋でごろごろ煮込みチキンカレーを食べた。やっぱり最高。年々スパイス具合が増しているのは気のせいか。期間中に何回食べることができるかが勝負だ。

4月22日は三四郎のANN0』の不良vs悪霊回を聴いた。ずーっと面白かった。

4月23日は芸劇でロロ『ロマンティックコメディ』を観た。作品の中心にあるのはある亡くなってしまった人が書いた小説で、その小説の読書会に集まる人々の話。いつものロロとは違い、飛躍のない地に足のついた作品だった。思い出は消えることなくそこに在るはずだから、誰かに強要されることなくそれぞれの距離でその思い出とくっついたり離れたりすればいいのだ。作品の中心にあるその小説がラノベなのもなんだか良かった。最近読んだ『私の息子が異世界転生したっぽい』を少しだけ思い出した。この漫画も大切な人を亡くした人の物語なのでどこか共通する。

4月26日、さらばの森田さんがゲストの『佐久間宣行のANN0』を聴いていたらめちゃくちゃ聴き覚えのある曲が流れて、気になって調べてみると『あたしンち』のオープニング曲だった。『あたしンち』は家族で唯一回し読みしていた漫画なので不意に懐かしくなった。


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4月27日は連載が更新された。今回はただただ飲み会で経験した嫌なことについて書いた。

grinweb.jp

4月28日はアトリエヘリコプターで五反田団『愛に関するいくつかの断片』を観た。毎度ながら前田司郎の書く会話の上手さがとんでもない。なんてことないのらりくらりとした会話が不意に核心めいたものにたどり着いたりする。なおかつ今回はミステリー仕立てにもなっていて面白かった。久しぶりに宮部純子さんを見てその存在感と演技がたまらなかった。

帰りにスーパーに寄ったらホタルイカがまだ売っていて思わず買ってしまった。ホタルイカ大好きっ子なのでシーズン間際まで買い逃さない。

4月28日、テレビを見ていたら何度も世界のカップヌードルのCMが流れてもしかして愛してやまなかった「シンガポールラクサ」が復活しているのではと期待してしまったがそんなことはなかった。日清はチーズタッカルビ味のカップヌードルなんて作らなくていいからラクサ味を復活させてくれ。いまだに大きなスーパーへ行くとシンガポールラクサがあるんじゃないかと山崎まさよしばりにあちこち探してしまう。

4月29日、本屋ライトハウスで注文した藤岡拓太郎『ぞうのマメパオ』が届いていたので早速読んだ。

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これがもう可愛くて最高だった。好きな場面がたくさんあるんだけど、1番はジュンちゃんがマメパオを追いかけて立ち止まって手を差し出すところだ。この一連のシークエンスに少し泣いた。あとは、最初にマメパオが座っていた場所が路地とかでよく見かける路上園芸でグッときた。路上園芸といえばこの本が面白かった。

5月1日、『ひらやすみ』3巻が出ていたので読んだ。『ひらやすみ』は本当に大好きな漫画だ。この先もずっと大切にしたい作品になると思う。作中に出てくる景色がほとんど見知ったところばかりでそれだけでたまらない。

5月2日は北とぴあでナカゴー『いわば堀船』と『紙風船 文様』を観た。どちらも以前観たことのある作品だったが相変わらずの力技に笑うしかない。『いわば堀船』は見えない壁と戦うピザ屋の話なのだが本当にただそれだけなのだ。最初から最後までピザ屋が見えない壁と戦っている。ピザ屋の話だったのでピザが食べたくなり観終わったあとにサイゼリヤに行った。アンチョビのピザを食べた。ほうれん草のソテーがメニューから無くなっていて泣いた。

『暇と退屈の倫理学』を読み終えた。

5月3日、職場の近くででっかいダンボールを持ったもう中学生を見かけた。もう中の顔を見て気がついたのではなく、でっかいダンボール持ってる人いるなあと思ったらもう中だったのだ。ダンボール先行。リュックから小道具が飛び出ていた。久しぶりに芸能人を見かけた。中目黒のローソンで見かけたナンチャン以来か。

歩いて帰る

仕事が21時半に終わり、職場を出ながらさてどうしようかと考えた。明日は仕事が休みだ。休みのピークは休みの前の日の夜にあると思っていて、お腹いっぱいになるまで好きなものを食べたり、まとめてバラエティ番組や映画を見たり、ラジオを聞いたりして夜ふかしをする。人生においてこの数時間はこの上ない至福の時間である。今日はこの時間を何に費やそうかと考えた末、歩こうと思い立った。職場から自宅まで歩いて帰るのだ。本当に毎日仕事が辛いので思い切ったことをして逃避したくなったのだ。グーグルマップで調べると4時間弱。なんの根拠もないが、歩ける、と思った。春がすぐ目の前に来ているような夜で、少し肌寒いが歩いているうちに温かくなるだろう。そうと決まれば歩き出すしかない。

職場のある品川区から家を目指す。21時を回った平日の夜は住宅街に入ってしまえば人はまばらになり、街灯も少なくなる。マンションが立ち並ぶ中を歩いていくと、すぐに都内で一番の急坂に出くわした。まぼろし坂というらしい。

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自宅までの道のりにこの坂を登る必要は特にないが、一番の急坂と言われてしまえば登りたくなる。いざ登ってみると、もっと急な坂あるんじゃないかと思ったが4時間の帰路の前にほどよい足のトレーニングになった。登った坂をくだり、住宅街の中を進んでいく。高輪エリアに近づくと分かりやすく良い家が立ち並んでいる。タワーマンションや豪邸などの窓の明かりを見るたびにこの先こんな家々とは一生縁がないだろうと思う。これからもきっとアパートとマンションの間のような賃貸を転々とするのだ。それにしても高輪は異様なまでにお寺が多い。数メートル進むごとにお寺が現れる。誰もいないお寺の横を通るのはどこか怖く、びくびくしながら歩いているとふっと青い制服の人が遠くに見え、幽霊…?となって近づくと警備員だった。警備員が入り口に立つその建物はやけに緑に囲まれ、ただならぬ雰囲気があったのですぐにグーグルマップで確認すると高輪皇族邸だった。こんなところに皇族関係の住居があるとは知らなかった。高輪皇族邸を過ぎたあたりから住宅は少なくなり、ビルが増えてきた。ビルになにやら反射して見えるものがあると思ったら東京タワーだった。

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田町まで歩くとはっきりと東京タワーが目の前に現れた。東京タワーのオレンジの明かりはどこか安心する。

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夜の22時半くらいになりさすがにお腹が空いたのでファミマでファミチキとスパムむすびを買い食べながら歩いた。この周辺は異様にファミマが多い。さらに歩き進むと芝公園が現れ、遠くに虎ノ門ヒルズが見えた。内幸町の方へ歩くと日比谷公園にたどり着いた。一度だけcero野音ライブに来たことがあるなと思い出した。すぐに皇居外苑のお堀が見えてきた。この時点で23時もまわり人はほとんど歩いておらずしんと静まりかえっていた。

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お堀の端に立つこの謎の休憩所のような建物が気になり調べると江戸城だった時の守衛所跡らしい。

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皇居を過ぎて大手町に着くとビルとビルの間にかの有名な将門首塚が現れた。

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夜24時の首塚は怖いがあまりに整備されていて怖さは半減した。

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一応手を合わせてお参りをした。大手町から神田、秋葉原方面へ歩き進む。聖橋を渡ると秋葉原秋葉原はこれまでとは違いわずかに人が歩いていた。終電はもうない時間だが彼らはどこへ行くのだろうか。天下一品が現れ、これは先週のオードリーのラジオで春日が話してい天一ではないか!と1人興奮した。記念に写真を撮っておいた。

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秋葉原から御徒町、上野まで歩き進める。深夜1時に上野公園にたどり着いた。

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深夜2時過ぎに無事家に帰宅することができた。4時間以上歩き続け、最後の30分は足を引きずるようにしていたがしんと静まりかえった東京の夜を1人歩くのは驚くほど心が満たされた。普段電車に乗っていると地名という点と点をワープしているような気がしていたが、歩くことによって線となり東京の土地をより正確に捉えられた気がする。結局のところ仕事の辛さを紛らわすための長時間の散歩だったが謎の達成感と疲れによる安眠を手に入れられたので良しとする。

 

【お知らせ】

「GRIN」というWEBマガジンにて連載が始まりました。月1くらいの更新になる予定ですので読んでいただけると嬉しいです。

ふがいない僕の社会距離日記 とりとめのない - GRIN | はみだした生き方も悪くない、と笑える世界。

 

1月後半からのこと

ここ1週間ほど仕事辛いよ期間に入ってしまいなにも手につかずただベッドに横になり胸がざわざわするのにもだえている。この仕事辛いは業務量が多いとかではなく、単純に自分の仕事のできなさを突きつけられた時の辛さだ。やらなければいけないことを後回しにしてそれが積み重なり後になって上司からの怒られと共に自分に降ってくる。怒られるのも辛いし、やらなければいけないことをちゃんとできない自分も辛い。全て自業自得だ。働いていくうえでこの問題に何度もつまずいてきたしこれからも直面すると思うとただベッドの上で丸まっていることしかできない。人生のほとんどが働くことで占められているのに働くことに向いていない。

しんどいので最近のことを振り返る。ayU tokiO『新たなる解』LPを買った。

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2016年に出たアルバムで当時は毎日のように聴いていた。こうしてレコードで聴けるのが嬉しい。『新たなる解』を聴こうと思ったら『チャーリー・ブラウンクリスマス』が入ったままになっていた。何もないクリスマスになんとかクリスマス気分を味わおうとした名残だ。新録の「狐の嫁入り」とても良かった。


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ウェス・アンダーソン『フレンチ・ディスパッチ』を観た。それはもう楽しいし面白いわけで、至福の時間だった。日比谷のTOHOシャンテに行ったのはエミール・クストリッツァの『オン・ザ・ミルキー・ロード』を観に行って以来のような気がする。羊がたくさん死んだのだけは鮮明に覚えている。もう5年も前になるのか。浪人していた時に予備校で知り合い、学部は違えど同じ大学に行ったペトロールズが好きなH君と観に行った。元気にしているだろうか。交通会館の地下の喫茶店でお茶をしたことまでいま思い出した。ちなみにウェス・アンダーソンの『グランド・ブダペスト・ホテル』は、大学の英語で同じクラスだったK君と角川シネマ新宿へ観に行った。大学1年生の時なのでもう7年近く前になる。この映画は誰とどこの映画館で観たのかは意外にも思い出すことができる。大学を卒業して以来誰とも会っていないし連絡もとっていないがみんなどこかで元気にしていてほしい。

毎週のことながら、『有吉クイズ』と『マツコ&有吉 かりそめ天国』は面白くて日々の楽しみの一つになっている。どことなく両番組とも日常というか生活臭さが感じられて良い。

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この週は「洗濯物があって人が住んでるんだな」とか「農作業後の農家の温泉」とか良いフレーズが多かった。来週あたりのかりそめ天国にランジャタイとヨネダ2000が出るらしく楽しみで仕方がない。今一番好きな番組はかりそめ天国と『もう中学生のおグッズ!』だ。

今週の『有吉の壁』は、レギュラーで出ている芸人が助っ人芸人を呼べる企画をやっていて、三四郎ルシファー吉岡、シソンヌがジグザクジギー、トムブラウンが虹の黄昏を助っ人にしていて今後もこういった形でフックアップが行われてくれるととても嬉しい。『相席食堂』はランジャタイと真空ジェシカで最高だった。なんだかお笑いが新たなフェーズへと移行している感じがある。

配信系は劇場版まーごめ『まーごめ180キロ』を観た。面白さと悲哀のバランスが絶妙でめちゃくちゃ良かった。ママタルトもこの波に乗って売れて欲しい。他にはネットフリックスでドキュメンタリーの『Tinder詐欺師 恋愛は大金を生む』を観た。こんな壮大な詐欺があるのかと驚愕した。あとはアマプラで『王様ランキング』を最新話まで一気見した。次は『今、私たちの学校は』を観ようかどうか悩んでいる。

最近まで知らなかったのだがトリプルファイヤーの吉田さんがYouTubeチャンネルをやっていてそれが衝撃的に面白かった。とにかくこの教習所の動画だけでも観るべきだ。シークレットベースが流れた瞬間爆笑した。


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ちなみに『花池吉田のともだちさがそう』は今でも大好きで何周もしている。

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なぜこんな深夜に書いているのかと言えば仕事が憂鬱だからだ。なんとなくケストナーの『飛ぶ教室』を開き、好きな一節を読み返した。少しだけ元気が出てへこたれるなよ自分、と励まされた気になったので寝ることにする。

11月末から1月のこと

2ヶ月ぶりに書くのでいったいいつから振り返ればいいのか何を書けばいいのか分からない。いつの間にか年末を迎え、新年がやってきてずるずると生活をしている。もう2月も目の前だ。とりあえず思い出せる限りのことを書いていく。

11月23日は文学フリマ東京に出店した。出店したというか出版社「代わりに読む人」の友田さんのご好意で本を置かせてもらった。友田さんのおかげもあり、自分だけでは届けることのできない人たちの元へと届けることができた。隣のブースのわかしょ文庫さん、太田靖久さんともお話をすることができて楽しかった。打ち上げにも参加させてもらった。友田さんから誘われた時は、どうせ緊張して何も話せなくなって気を使わせてしまうからお断りしようかと思ったけれど色々な人と関わる第一歩だと勇気を出して参加した。とても楽しい時間を過ごせた。人と会う前の過度な心配はいつになっても克服できない。いつだって過ぎてしまえばなんてことなかったと思うのに。

11月24日は、ヨネダ2000の単独ライブ『真夏のパントマイマーたかし!』を配信で観た。ヨネダ2000はM-1の3回戦で初めて見てそれはもう衝撃を受けた。単独は、どのネタも発想とワードがとにかくずば抜けていてこれからもっともっと面白くなっていく雰囲気に満ち満ちていた。

12月2日はM-1の決勝進出者発表日だった。真空ジェシカ、ランジャタイ、モグライダーが決勝に行くなんて奇跡みたいだ。もはやK-PROライブ。決勝をリアルタイムで見るために仕事の休み希望を出した。

12月3日は「柴田聡子の神保町ひとりぼっち」へ行った。

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15名限定のあまりにも貴重なライブ。神保町ひとりぼっちは何度か行っているライブだがこの特殊な状況の中で柴田聡子の歌を堪能できたのは忘れないだろう。好きな曲もたくさん聴けたし、特に「涙」が始まった時は胸がいっぱいになり泣きそうになった。12月だからと歌ったマライア・キャリー恋人たちのクリスマス」は幸福感があった。そして、新曲だという「サイレント・ホーリー・マッドネス・オールナイト」も披露されたのだがこの曲が本当に良かった。

12月4日はM-1準決勝を配信で観た。決勝進出者が分かった状態で観る準決勝は答え合わせのようだが納得の決勝メンバーだと思えた。ランジャタイは3年くらい前からライブでよく見ていたデロリアンのネタをやっていて、大勝負のこのタイミングで鉄板のネタを持ってくるあたりに熱くなった。

12月9日の『Aマッソのヤングタウン』で加納さんが、とりとめのないことを話すとガールズトークと揶揄される問題について話していて興味深かった。僕はとりとめのない話やなんでもない話は本当に尊いと思っていて、意味とか落ちとかを会話に求める人と話していると疲れてしまう。だから『マツコ&有吉 かりそめ天国』のマツコと有吉の会話は他愛もなくて好きだ。好きな野菜トップ5について延々と話していたい。この週のラジオは面白いものが多くて、『空気階段の踊り場』の「ハピネス寿司」だったり『アルコ&ピース D.C.GARAGE』の「タリーズの光」など強いワードにたくさん笑った。『真空ジェシカのラジオ父ちゃん』では、M-1決勝進出者発表を見た人力舎の社長に「あんなことをしていては来る仕事もこなくなるからすぐにやめさせなさい」とマネージャーが言われた話も面白かった。

12月13日はTHE Wの決勝を観た。僕の中で優勝はもうAマッソだった。今年はキングオブコント空気階段が優勝したのだから、Aマッソが優勝してもおかしくないだろうと思っていた。

12月15日は柴田聡子の「サイレント・ホーリー・マッドネス・オールナイト」の配信が開始された。この前のライブで聴いたばかりだったが改めて聴くとすべての人の孤独を慰めるようで泣いた。柴田聡子は本当に凄い。

12月16日は夏目知幸が復活しSummer Eyeとして新曲が公開された。今でもシャムキャッツが解散したことを信じきれていない。好きなバンドが解散するたびに永遠なんてこの世にないんだと思い知らされる。厚切りジェイソンのビジネス本の帯を野田クリスタルが書いているのだが深夜ラジオを聴いている人しか分からないハイコンテクストな文脈があるのでターゲットが狭すぎるだろと可笑しかった。

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12月18日は職場に万引き犯が現れ追いかけたが逃げられた。この万引き犯にはここ数ヶ月お店の商品を何度も盗まれていて、どうにかしてとっ捕まえてやると防犯カメラに写っていた姿を目に焼き付けていたので実際に目の前にいた時はすぐに気が付くことができた。被害届は何度も出していたのですぐに警察に通報しながら犯人に近づいたが、いざ体格のいい男性と対峙すると電話を待つ手が震えた。近づく僕に何かを察し犯人には走って逃げられたわけだがもし捕まえても暴れてナイフとかで刺されたらと思うと怖くなる。本屋での万引きのほとんどは泣き寝入りになってしまうので悔しい。

12月19日はM-1の決勝。敗者復活戦からテレビにかぶりついて見た。もはや決勝のようなメンバーで敗者復活戦にしてお腹いっぱいになった。ヨネダ2000、男性ブランコ、金属バットの3組に投票した。ヨネダ2000のなにが好きって言われたらお腹に添えられた手と答える。

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M-1はなんだかお祭り感があるのでピザでも取ろうかと思ったが、鶏肉をこれでもかとたくさん入れたチキンカレーを作った。自分で作った大好きなものを食べながら楽しみにしている大会を観るこの上ない幸せよ。M-1決勝は、モグライダーから始まりランジャタイも真空ジェシカも本当に笑ったし夢を見ているかのようだった。そして錦鯉の「ライフイズビューティフル」で終わる漫才での優勝。願わくばモグライダーの出順は後半であって欲しかったし、真空ジェシカの点数はもっと高くてもいいと思ったがみんな面白かった。

12月25日は日向坂46のライブ『ひなくり2021』を配信で観た。ただただ元気が出た。

12月28日は劇団ひとりゲストの『爆笑問題カーボーイ』を聴いてゲラゲラと笑った。特に劇団ひとりによる「ピチレモンの読者モデルから成り上がっていく大沢あかね物語を撮れ!」には電車の中で声を出して笑ってしまった。

12月29日は渋谷文化村で濱口竜介『偶然と想像』を観た。傑作だった。会話だけで予想もできない場所に連れていかれてしまった。会話劇だがああこれは映画だと思うような瞬間も何度もあり感動した。久しぶりに映画館でたくさんの人の笑い声を聞いた。夜は『ゴッドタン』の「マジ歌選手権」を観た。年末年始も仕事なので憂鬱な気持ちだったがたくさん笑い、明日から頑張ろうと思えた。

12月30日は爆笑問題がゲストの『あちこちオードリー』からの『クイズ正解は一年後』という最高の流れ。年末は面白い番組ばかりで毎晩が楽しい。

12月31日は仕事。お昼休憩に職場の後輩を引き連れて年末だから蕎麦を食べに行こうと蕎麦屋に行ったがカツ丼を食べた。人生そんなものだ。夜21時まで働き、明日も会う人たちによいお年をと言った。明日も会うのになにがよいお年をだよと小っ恥ずかしくなったが社会人なのでちゃんと挨拶はした。家に帰って蕎麦を食べながら紅白を見た。ツイッターを見ていたら今年読んでよかった本に『生活記録』をあげてくれている方がちらほらいて本当に嬉しかった。年越しは『ハライチのカウントダーン!』を聴きながら。岩井さんが葛飾ラプソディを歌い出して最高の一年の幕開けとなった。

1月1日は仕事へ行く前に『爆笑ヒットパレード』を見ていた。朝9時から蛙亭のコントが見れるなんて時空が歪む。2日と3日も仕事。3日の『ヨネダ2000のANN0』でフジファブリックのダンス2000が流れてヨネダ2000というどこかで聞いたことのある語感はここだったかと膝を打った。

1月6日は大雪の日だった。東京でこんなに雪が降るなんて何年ぶりだろう。長野県出身なので雪国マウントをとってしまい雪の降り始めに職場の人に「これは積もる雪ですね」とか言ってしまった。恥ずかしい。

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1月8日は『ダイヤモンドno寄席』を配信で観た。とにかくはちゃめちゃで混沌としていて笑いに笑った。

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1月9日はポレポレ東中野で『春原さんのうた』を観た。東直子さんの短歌「転居先不明の判を見つめつつ春原さんの吹くリコーダー」を原作にした作品。監督の杉田協士さんの前作『ひかりのうた』がとても好きだったので今回の作品も観に行った。シーンとシーンの間に空白がいくつもあり、時間や季節が過ぎているのに何故だか全てがいまこの瞬間に起きていることのように思えた。また、観ながら画面に写っていないことを想像させる映画でもあった。ポレポレ東中野は4年前に『人生フルーツ』を観て以来だったのでもう4年も経つのかと感慨深くなった。

1月16日は京都の文フリに出店した。久しぶりに夜行バスに乗ったのだが改めてしんどさを噛み締めた。正直なところ本はあまり売れなかったが遠征できただけで楽しかった。しかし文フリに出る度に目の前で本をぱらぱらされて「高いなあ」とつぶやく人に出くわすので辛くなる。作っている本人が目の前にいるのだから仮に思ったとして口に出すな。安ければ良いという思考を捨てろ。言われた側は傷つく。帰りは会場の岡崎から京都駅まで1時間弱歩いた。知らない土地の散歩以上の娯楽は存在しないと思った。京都で撮った写真は1枚だけで路地で出会った空き地だけだ。

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ちょこんと居座る植木が可愛かった。大阪へも行き、ヒコさんと本屋を巡った。ブラックバードブックスでは、岡野大嗣さんの歌集『音楽』の展示を見た。岡野さんにも久しぶりにお会いできて嬉しかった。岡野さんが数年前に人がぎっちり詰まった中野の居酒屋で、三輪くんに聞いて欲しい歌手がいるんだとヘッドホンを貸して音楽を聴かせてくれた瞬間は今でも忘れられない。ナナロク社の村井さんと三輪くんのことよく話しますよと言われて嬉しいような恥ずかしいような気持ちになった。葉ね文庫へも行き、店主の池上さんとも数年ぶりにお会いできた。いつも本を置いてもらっているので本当にありがたい。大阪で一番笑ったのはヒコさんと歩いている時に見かけたファミマ史上一番高いところにある看板。

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1月17日は武田鉄矢が主演で脚本も書いている『刑事物語』を観た。ヒコさんにおすすめされたから観たのだがこれがもうめちゃくちゃで面白かった。暴れ回る武田鉄矢最高だ。『刑事物語2 りんごの詩』も面白かった。「ちがーう!木のやつ!」というセリフ、人生で一度は言ってみたい。

1月21日は玉田企画『夏の砂の上』を観た。長崎のじんわりとした暑さがこちらにも伝わってくるような作品で、登場人物たちの心は乾きながらもどこか生々しさもあり素晴らしかった。作品自体は90年代に書かれた松田正隆さんの作品なのだがこの人間関係の感じは玉田さんが好きなわけだと納得した。僕は奥田洋平さんが好きなので存分に奥田さんを見れて満たされた。

1月23日は仕事で理不尽なクレーマーに心をへし折られた。これまでの人生で一番大きな声で怒鳴られた。周囲にいた人は警察へ通報しようか迷ったらしい。クレーマーと対峙した時は、何言ってるんだこいつはと頭では思いながらもちゃんと心は傷つく。あちらの気持ちは晴れるかもしれないが理不尽につけられたこちらの傷はしばらく治らないのだ。

1月27日は行ったことのない職場の近くの町中華へ。迷ったらこれ!と書かれていたタンメンとカレーのセットを注文。安いがとても美味しかった。これは今後このお店に通うこと確実だ。休憩明けに後輩に、そこの中華料理屋でタンメンとカレーのセット食べたんだよねーと話したら「センスないっすね」と言われた。

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1月29日は新宿シアタートップスでダウ90000『ずっと正月』を観た。まず構造が素晴らしいし、畳みかける笑いのなかで積み重ねられていく感情の機微が本当に良い。とにかく笑ったし最後は少し感動した。前回の公演もそうだったがいつもシチュエーションが抜群だ。これからもコントと演劇の狭間を行ったり来たりしてほしい。いま一番観に行くべき団体はダウ90000だ。

11月4日〜11月11日

木曜日

仕事。『爆笑問題カーボーイ』を聴きながら出勤。太田さんが選挙特番で炎上した件について田中さんが「懐かしいなあ。大学の時もみんなから嫌われてたもんな」と言っていて、ほんと爆笑問題大好きだと思った。お昼はセブンの「タンパク質が摂れるローストチキン&スパイシーチリサンド」を食べた。最近ハマっている。退勤後、明日から食事制限もして本格的に痩せるぞと最後の晩餐にサイゼへ行った。一度食べてみたかった大きい辛味チキンと、新しいメニューのオリーブとアンチョビのマルゲリータを食べた。オリーブとアンチョビが別皿で驚いた。サイゼのメニューの中で久々のヒット。夜は『問わず語りの神田伯山』を聴きながらランニング。川の上を走っていく電車が2本並んだ蛍光灯のようだった。

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金曜日

朝起きて洗濯をしてから鶯谷の萩の湯へ行った。広いサウナに半露天風呂まである最高の銭湯。平日の昼間ということもあり空いていた。集団で来ている人もおらず、外気浴でぼーっとしていると、湯が流れる音やカタンカタンと桶が風呂場に響く音、きらきらと天井に反射して揺れる水の影などすべてが心地良く、何もかも忘れてリラックスできた。その後、鶯谷から上野、本郷周辺を写真を撮りながら散歩。

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この地面に書かれていることの意味を理解できず、意味わからないこと書いてあらあと写真を撮ったが、2日後ぐらいに見返して、そう読むのか!と気づいた。丸の中を単体で読もうとしてしまっていた。

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夜は、『マツコ&有吉のかりそめ天国』を観た。好きな野菜トップ5で終始盛り上がっていて、僕も誰かとこういう話をしたいんだ!と強く思った。その後、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝』を途中から観た。外伝ももちろん素晴らしいのだが、昨年観た劇場版を思い出して涙ぐんだ。寝る前に3週間前のブログを更新した。

土曜日

仕事。『ハライチのターン』を聴きながら出勤。ミーティングがあったので憂鬱な1日だった。藤本タツキ『22-26』を買って帰宅。「妹の姉」という短編が『ルックバック』の元ネタだった。夜は走ろうと思っていたのに持ち前の怠惰さでサボってしまった。

日曜日

仕事。『三四郎のANN0』を聴きながら出勤。退勤後、本の納品のために学芸大学へ。学大に住む友達の家の前まで行き、写真を撮り送りつけた。代官山にある以前の勤務先へ行き、おしゃべりをして帰った。みんな温かくて、戻りたい気持ちで一杯になった。帰りに『マヂカルラブリーのANN0』を聴いていたらイースタンユースが流れ、懐かしさで一気に高校時代の登下校中の自転車の上へと引き戻された。マヂラブは選曲が抜群によい。

月曜日

仕事。他の記憶なし。

火曜日

仕事。『空気階段の踊り場』を聴きながら出勤。たつまるの声が聞けて嬉しい。朝から豚汁がずっと食べたかったので仕事帰りに具材を買って帰ろうとスーパーに寄ったが、半額の寿司をカゴにいれていた。情けない。牡蠣も半額だったので小麦粉をまぶしてバター焼きにした。美味い。

水曜日

仕事。アルピーのラジオ聴きながら出勤。職場に小学2年生が社会科見学に来た。自分がアテンドする役割だったので、子供たちをぞろぞろと引き連れて職場を練り歩いた。質問コーナーでは、みんなもじもじしていて可愛かった。最後に声を揃えて「ありがとうございました!」と言われた時は「可愛い…こちらこそありがとうだよ!」と心の中で叫んでいた。束の間の癒しの後に仕事に戻る憂鬱さ。仕事帰りの夜の21時頃に再び鶯谷の萩の湯へ行った。平日夜の萩の湯は人がごった返していてとてもじゃないがリラックスできる雰囲気ではなかった。サウナに集団で来ている大学生を僕は許さない。併設のご飯屋さんで、コーヒー牛乳を飲む大学生たちを横目に生姜焼き定食を掻っ食らった。

木曜

ふと思い立って神奈川の真鶴へ行った。本棚から川上弘美『真鶴』を引っ張りだし、電車で2時間ちょっとで到着。ずっと見たかった景色を見ることができた。

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真鶴でのことはまた別の形でまとめたいのでここでは省略。写真だけ貼っておく。

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とにかく良い土地だった。

 

【お知らせ①】

11月23日に開催される文学フリマ東京に『生活記録』を「代わりに読む人」ナ–28のブースに置いていただけることになりました!当日は、少しだけ店番をやると思いますのでぜひお越しください。

ブラウザを更新してください - 文学フリマWebカタログ+エントリー

【お知らせ②】

雑誌『SPUR』のWEB版に『生活記録』とインタビューがちょこっと掲載されております。

“アレが来るかも!?”を狙い撃ち。2022年のトレンドを大予想! - カルチャー&ライフスタイルトピックス | SPUR

 

10月14日〜10月24日

木曜日

仕事。帰宅して今週の『相席食堂』を観た。夕飯にコンビニで買ってきたサラダ食べた。痩せなければという意識が常にあるが、運動をするなどのより具体的な痩せるためのアクションを起こせない。今年知り合った職場の人に、「去年より10キロも太ったんですよー」などと今の体型に対する言い訳をしてしまうが、そんなこと知らねえよと思われているに違いない。しかし、何度も口にしてしまう。夜23時頃にコインランドリーへ行った。静かな住宅街を歩いていると、知らない家の窓からはテレビの音が聞こえ、知らない家の玄関には花が美しく咲いていた。

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静かな夜の散歩は心が満たされる。数日前に買ったハーゲンダッツが冷蔵庫にあることを思い出し、うきうきで家に戻った。明日が休みの時に食べるハーゲンダッツが1番美味しい。深夜、『あらびき団』が放送されていたので観た。軟水というコンビのネタが面白くてげらげらと笑った。そのまま『王様ランキング』の初回放送を観た。コミックを途中まで読んでいたが、改めてアニメで手話を見ると新鮮な気持ちになる。漫画の中の手話といえば、藤岡拓太郎さんの「手話のケンカを即興ダンスだと思って乱入してきた男」という漫画が好き。

金曜日

休み。髪を切りに行った。いつものちょうどいい会話をしてくれる美容師さんは今日も健在で、ワクチンの絆創膏をいつ剥がしていいのか分からなくて3日間張りっぱなしなんですとか、ウーバーがいつも隣の家に届いてしまう話など心地よい話をしてくれた。夜はシアターイーストでロロ『Every body feat.フランケンシュタイン』を観た。これまでのロロの作品を思いながら、いくつもの美しい瞬間と言葉を見た。それらを支える照明や音響、舞台美術なども素晴らしかった。山内マリコ『選んだ孤独はよい孤独』を読み終わった。

土曜日

仕事。『マヂカルラブリーのANN0』を聴きながら出勤。仕事の休憩中にビッグコミックオリジナルに載っている光用千春さんの読み切り『アブれ組』を読んだ。光用さんの作品はいつも素晴らしく、最高の殴り合いと蹴りを見れた。仕事を終え帰宅中、駅のエスカレーターで女性の腰のあたりを撫で回す男の人を見かけた。電車内やエスカレーターなどでこういうカップルをかなりの頻度で見かけるが、なんのために撫で回しているのかいつも分からない。女性も満更ではない雰囲気のことがほとんどだ。公共の場で性的な行為と非性的な行為のあわいを楽しんでいるのだろうか。

日曜日

仕事。冬みたいに寒い日だった。お昼休みにSUNNY BOY BOOKSへ本の納品へ行った。ずっと売れ続けているようで、たくさんの人に手に取ってもらえるのはとても嬉しい。配信でダウ90000『旅館じゃないんだからさ』を観た。とんでもなく面白かった。玉田企画を初めて観た時のような感覚だ。玉田さんが『夜衝』で声をかけたのも納得。これから追いかけていきたい。

月曜日

仕事は休み。ずっと家にいて本の発送作業をしていた。『Aマッソのヤングタウン』を聴き、『相席食堂』『千鳥のクセがすごいネタGP』『空気階段の空気観察』を観た。ふと気が付いたのだが、『千鳥のクセがすごいネタGP』って『あらびき団』の模倣ではないか。かなり前だが、永野と高城れにがやっていたコント「台風の中ブックオフに向かう男と同棲している女」がとても好きで忘れられない。なんといってもタイトルの秀逸さよ。夜はドライカレーを作り、空気階段が出演している『帰れま10』を見ながら食べた。

火曜日

仕事。かなり寒く、いよいよ冬の始まりが見え始めてきた。朝、家を出る時に小雨が降っていたがこのくらないなら大丈夫だと傘を持たずに駅へと急いだ。常に折りたたみ傘を鞄に忍ばせているスマートな大人になりたいがきっと無理だ。『三四郎のANN0』を聴きながら出勤。最近は、仕事イヤイヤ期がピークまで来ている。仕事ができないことを自覚しているのでずっと不安で労働に向き合えない。どうして世の中の人は働くことに向き合えているのだ。なんとか自分にとってなるべく苦しくない方法で働いて生活費を稼いで生きていくことはできないだろうか。家に帰宅した後も働くことに対するもやもやとした気持ちを抱えていて、こういう時は深夜のファミレスに行くしかないと思ったが、コロナ以降ファミレスは24時間営業を再開していないので行き場がなかった。深夜のファミレスに救われてきた人としては、早く24時間営業に戻ることを望む。

水曜日

仕事。『空気階段の踊り場』を聴きながら出勤。久しぶりに12時に休憩が取れた。オフィスビルからわらわらと出てきた人たちに紛れながらコンビニのレジに並んだ。社会で働くのはしんどいが、スーツに囲まれてレジに並ぶのは社会の一員になれたような気がしてどこか安心する。仕事を終え、『ハライチのターン』を聴きながら帰宅。この季節の変わり目に、世の中の人はいつの間にかみんな上着を着ていて、ふと街中で自分だけ上着を羽織っていないことに気がつき、まるで裸のようで恥ずかしくなった。「裏さらば」が更新されていたので観た。Aマッソのラジオに乱入する回だった。Aマッソとさらばの組み合わせは相性がいいので2組の番組が見たい。

木曜日

仕事。

金曜日

仕事は休み。『有吉の壁』『有吉クイズ』を観て、『マヂカルラブリーのANN0』又吉ゲスト回を聴いた。この3つの番組はいずれも単発で何度も放送されいて大好きな番組だっただけに、今こうして毎週観たり聴いたりできていることが嬉しくて仕方がない。お昼にスーパーで焼きそばと焼売を買ってきて食べた。いつの間にか寝てしまい、18時ごろに目が覚めた。『モニタリング』でマヂラブの解散ドッキリを見た。野田さんのことがどんどん好きになっていく自分がいる。この日発売の雑誌『SPUR』に『生活記録』が紹介され、インタビューも掲載された。とても嬉しい。

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土曜日

仕事。親から山がとても綺麗ですと地元の写真が送られてきた。

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それはもう美しいわけなんだけれども、じゃあ自分が10代のときに上京せずにこの景色を見続けていたら美しいと思えていたのか分からないなと思った。

日曜

仕事。夜は、意を決してランニングを始めた。久しぶりに走ったのだが、途中で力尽きてしまいとぼとぼと川沿いを歩く人になってしまった。遠くに見える家々の明かりに自分はいつまで感動し続けるのだろう。

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