記録

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2019年の終わりに

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もうすぐ2020年になるらしい。2020という響きを聞いたのは2013年で、オリンピックの開催が東京に決まったと発表された時だった。その時は浪人生で、2020年なんて遠い先の話だった。世界史でも日本史でもなく、政治経済を選択していた僕は、予備校で何度も何度も東京オリンピックの開催年の時事問題が出題されると聞かされていた。

そんな2020年の1つ手前の2019年にいつのまにかいて、もう終わろうとしている。どんな年だったかと聞かれればまあ色々なことがあった。大きな出来事をあげるならば再就職したことだ。今は特に苦痛もなく働くことができている。2018年に新卒で入社した会社を数ヶ月で辞めている身としては、これはもう本当にすごいことだ。

今年は、映画も演劇も本もこれまでに比べるとほとんど観れていないし読めていない。そんな中でも好きだったものをいくつかあげていく。

まず、バラエティ番組では『勇者ああああ』の合宿回が好きだった。特に、ハチミツ二郎が年賀状にしたいと言ったお風呂のシーンは見ているこちらも多幸感があった。ああ楽しいってこういうことだよなと思った。ちょうど公式ツイッターにその時の写真があげられていた。

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いい笑顔だ。『勇者ああああ』は永遠に続いてほしい番組。

演劇は、35本ほど観ていた。その中でも、モダンスイマーズ 『ビューティフルワールド』、玉田企画『かえるバード』、ナカゴー『飛鳥山』、KERAMAP『キネマと恋人』、ロロ『はなればなれたち』、ゆうめい『姿』が良かった。特に、モダンスイマーズは本当に素晴らしくて再演を早くも望んでいる。

本は、まったくもって最近のものは読めていなくて、その中でもイアン・マキューアン『贖罪』を読めたことはとても大きかった。

 

贖罪 (新潮文庫)

贖罪 (新潮文庫)

 

 

散々名作だと言われている作品であるわけだけれども、この世界に物語が存在する意味なんてものを考えてしまった。

映画は、劇場で観たものは30本あるかないかで語れるものはない。今年最後に観たのは、『殺さない彼と死なない彼女』だった。この作品が予想の何倍も素晴らしかった。人と人は分かり合えないという前提に立った上で、それでもなんとかして繋がろうとする物語はどうしたって胸にくる。また、原作とは異なる構成らしく、この構成のおかげで結果的に、届かなかった好きだという気持ちが他の人の手に渡り、誰かに届く物語になっていた。

音楽は、柴田聡子『がんばれメロディー!』を何度も何度も聴いた。特に、「涙」は本当に素晴らしくて、きっとこれからもずっと聴いていく。カネコアヤノ『燦々』も繰り返し聴いた。年明けに弾き語りライブがあるので楽しみだ。

2019年の大きな出来事といえば、これまで書いていたブログをまとめた日記本『やがてぬるい季節は』と『日々はすべて穏やかな一日に』を作って初めて文学フリマに出たことも今年の出来事だ。このことが1年以内に起きたことだとは到底思えない。このことがきっかけで色々な人と知り合えた。本当に運が良く恵まれていた。そして、大好きな方々にお声がけして合同誌『生活の途中で』を作れたことも、今年の大きな思い出の1つだ。

ここに書ききれないほどの出来事が本当にたくさん起きた1年だった。楽しいことも嬉しいことも、辛いことも苦しいことも全部全部あった。それでも、毎日をなんとか生きているしこれからもなんとかやっていく。

今、目の前にあるテレビでは紅白歌合戦が流れていて、ビートたけし浅草キッドを歌っている。