記録

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雨の降る日々

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雨の降る毎日が続いている。パッとしない日々で、でも街角のふとした瞬間に眼前に現れる紫陽花なんかに綺麗だなと思ったりする。最近なにかあったかと問われれば何もない。仕事へ行き、働き、疲れて家に帰ってくる。仕事は今のところまったく辛くない。今思い返すと、新卒で入った会社なんだったんだ。しかし、この日記を書く時間がなかなか取れない。いや、取れないのではない。書くことがないのだ。あのなにもない日々は、ひたすら散歩をしていて散歩をする度になにかを思い付くし、なにかと出会うことができた。そろそろ散歩に行かねばならない。しかし、いかんせんこの天気だ。どうしたって部屋に引きこもりたくなってしまう。この怠惰さはどうにかならないものか。

数ヶ月ぶりに映画を観に行った。石井裕也監督『町田くんの世界』だ。主演2人がオーディションで選ばれた無名の新人で、脇を固める役者が豪華という情報だけを頼りに観に行ったのだが、これが予想を遥かに超える良い作品だった。演技経験がほとんどないという主演の細田佳央太、関水渚はスクリーンの中でしっかりと存在感があり、愛おしかった。登場人物を愛おしいと思わせた時点でもう映画として勝ちなのだ。高校生の話なのだが、この主演2人以外はまったく高校生に見えない。それが素晴らしい。前田敦子も太賀も高畑充希も誰も高校生に見えない。その感じがロロのいつ高を思い出させた。池松壮亮もとても良い役所だった。町田くんと池松壮亮の掛け合いのシーンがすこぶる良くて、そこだけもう一度見たい。池松壮亮の発話の上手さが存分に発揮されていた。『横道世之介』でも、お風呂のシーン素晴らしかったなあなんて思った。終盤、物語としてめちゃめちゃ飛躍する。文字通り、飛躍する。そこが賛否の分かれるところになっているらしいのだけど、僕としてはまったく問題なしだった。青春はなにが起こったっておかしくないのだし、好きという気持ちがあれば空だって飛ぶことができるのだ。

三鷹SCOOLで関田育子『浜梨』を観た。散々良い評判を聞いていたのだが、噂に違わぬ素晴らしさだった。過剰さのない、とても誠実な印象を受けた。でも、なかなか何が素晴らしかったのか言葉にしにくい。ああこれはたしかに演劇だなあと思った。

世田谷パブリックシアターKERA・MAP『キネマと恋人』も観た。これがもう本当に素晴らしかった。ロマンチックで切ない、誰でも楽しめるこんな演劇に敵うものはないのではないかとさえ思った。良い作品とはこのようなもののことを言うのだと思う。毎度ながらケラさんの作劇はどこまでも巧みだ。3時間半まったく飽きることがない。フィクションを信じながらも、現実もしっかりと見据えている。妻夫木聡はどこまでも愛おしかった。

ラジオは、毎週当たり前のように聴いていて、自分が何を聴いているのか整理したいのでここに列挙してみる。TBSラジオは、深夜の馬鹿力爆笑問題カーボーイ、メガネびいき、後はアルピー、ハライチ、神田松之丞。ニッポン放送クリーピーナッツ、佐久間さん、三四郎霜降り明星、オードリーという感じ。とてもベタなラインナップだ。中高生の時は、バナナムーンも不毛な議論も夢中になって聴いていたのだがいつのまにか聴かなくなってしまった。しかし、先週のビッグニュースである山ちゃんの結婚で久しぶりに不毛な議論を聴くと不覚にも最後の部分でウルウルときてしまった。ラジオを聴きながら泣きそうになるという経験は一度だけあって、実はそれも不毛な議論だった。たしか高校1年生ぐらいの時に、ももクロゲスト回で早見あかり卒業のラジオドラマがあり、それを聴いて深夜一人で泣いたのだった。今回の結婚に対する山ちゃんの葛藤と、それに対する今週の馬鹿力での伊集院さんのアンサーがとても良かった。

僕と山里くんを同類で心のねじ曲がった人間だと仮定すると、大丈夫だから。手を替え品を替え、黒いモノは湧き上がってくる。だから大丈夫。なんの問題もない。どんなに一瞬幸せのようなものをつかもうが、一切それはなくならないから。

普通の人にとっては、こんな感情は良いことでもなんでもないことなのだろうけど、この言葉は救いのように思えた。

他になにか最近はあっただろうか。ウィルキンソンの紅茶フレーバーに狂ったようにハマり、毎日飲んでいるくらいしか書くことがない。あとは、松屋の創業カレーもめちゃめちゃ美味しい。490円なのに1200円の味がする。

最後に、かが屋のこのネタの4分ぐらいからがめちゃめちゃナカゴーっぽくて好きだ。

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かが屋はもうすっかり大好きになってしまって、ずっと見ている。これから梅雨になって、どんよりとした日々が続くのだろうけど、好きなものを観たり聴いたりしてなんとか頑張っていこうと思います。