記録

記録

悪いことが起きそうな日

今日は、数ヶ月ぶりに起きようと思った時間に起きることができた。いつもは朝6時半に目覚ましをかけるのだけれど結局は7時20分ぐらいに起きてバタバタとシャワーをあびて8時過ぎに家を出るみたいな生活を送っている。本当は7時45分に家を出たいのにその夢が叶ったことは一度もなかった。それなのにもかかわらず、今日は予定通り起きれて予定通りに家を出ることができた。朝、自転車に乗りながら、数ヶ月出来なかったことが今日突然できてしまうなんておかしい。きっと悪いことが起きるに違いないと思っていた。けれども悪いことは起きなくって、アルバイト先に新しく入って来た人と楽しくお昼を食べることができたし、仕事もミスをすることがなかった。しかも、夕方だけ歩行者天国になる商店街の真ん中を郵便物を抱えながら足早に歩いていたら、街にはクリスマスの安っぽいネオンが光っているし、夕日が風景をオレンジに染めているし、どこかで聞いたことのある映画音楽がスピーカーからは流れているしで、一瞬だけ根拠のない、けれども確固たる、自分だけが自分の人生の主役だという感覚に襲われた。郵便局には、黒と白のもふもふした犬を二匹連れたご婦人が年賀状を買っていて、その後ろで僕は犬とずっと見つめあっていた。郵便局を出たら、そういえばコート着ないでここまで来ちゃったそりゃ寒いよ、と思いながら足早にアルバイト先に戻って、その時にはもう人生の主役だなんて思ったことは忘れていた。アルバイト帰りに、今日はお給料日だったので、本屋さんで本を買って、少し電車に乗ってから自転車で家に帰る。金曜日の夜の帰り道の、自転車に乗っている30分ぐらいの時間がとても好きだ。明日はなんにもないなー、なんでもできるなー、でもお金もないしきっとなんにもしないんだろうなー、と日頃のもやもやとした気持ちを忘れて自転車を漕ぐ。

11月は、ブログを10回以上も更新した。全てがもやもやとした気持ちを発端としたものばかりだ。3年前にブログを始めた時は、ポップカルチャーとかをカッコよく取り上げちゃうような記事を書きたくて憧れていたのに、今では精神的に危うくて、知り合いに読まれたら恥ずかしいような詩的な感情もむき出しにして文章を綴ってしまっている。でも不思議と読んでくれる人は増えていくし、ここで吐き出すことが心の安静にもなっている。なのでこれからもポエムと言われようが自分に酔っていると言われようが文章を書いていくぞ、と思った11月最後の日でした。

f:id:miwa19940524:20181130222938j:image