記録

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未来

朝、すれ違う人たちや電車の中のいたるところで、寒いね、寒いねのキャッチボールが繰り広げられていて、冬だと気がついた。

先日、こんなツイートをしたら4つのいいねがついた。

なぜ、こんなツイートにいいねが複数ついたのか。文法的にややおかしいので、それを揶揄するための意思表示なのか。たしかに、「寒かったのでほうじ茶を飲んでハッピーになりました」の方が違和感がない。もしくは、日常の生活のなかのささやかな幸せ素敵だね、という好意か。しかしここでは、こういった結論を出す。それは、みんなほうじ茶が大好き、というものである。TLでほうじ茶という単語を見かけ、うおーほうじ茶だー!最高!と思わず反射でいいねを押してしまったのだ。そこには、揶揄もささやかな幸せへの好意もない。ほうじ茶最高の気持ちがあるだけだ。たしかにほうじ茶は最高である。自分の中では、温かい飲み物ランキング堂々の一位だ。ほうじ茶の有名どころといえば、一保堂である。一保堂のなにがすごいかと聞かれれば、ティーバッグでも美味しいのだ。これまでは茶葉で飲むことが多かったのだが、一度ティーバッグを試してみたら本物と変わらないほどで、すっかりティーバッグばかりになってしまった。もちろん、外で飲み物を買うときもほうじ茶が多い。もしくは、ジャスミンティーだ。とことん女々しい。コーヒーなんて飲んでいれば格好もつくが、積極的には飲まない。もし僕がコーヒーを飲んでいたら、それはカッコつけたいだけだと思ってほしい。コーヒーが好きな人は大人っぽいしカッコいい。いつか、コーヒーが好きな人になりたい。お酒も、少しは飲める体質がよかった。コップ一杯さえも無理だ。正直なところ、人と会うときは、美味しいコーヒーでもなくて、美味しいお酒でもなくて、ファミレスのドリンクバーさえあれば良い。デニーズのドリンクバーにはセブンのコーヒーがあるとか、最新のタッチパネルだとか、ロイヤルホストのドリンクバーのココアはめちゃめちゃ美味しいとかそういう話をしたい。

先日フィルムカメラで写真が撮れていなかったのはやはりショックで、今も引きずっている。なので、いつかの秋の日の写真を見て心を落ち着けている。

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ヨシタケシンスケさんの最近出た絵本、『それしかないわけないでしょう』を読んだ。未来は予想できない。だからこそどんな選択肢だって想像次第であり得るのだという明るい展望が描かれる。子どもの頃に、こんな絵本を読んでもらえたらどんなに幸せなのだろうか。

「すきか きらいか」とか、「よいか わるいか」とか、

「てきか みかたか」とか、よく きかれたりするけれど、

それだって どっちしかないわけ ないわよねー。

「すき」でも「きらい」でもない、「すらい」とかあってもいいわよねー。

どうしたって絵本は道徳的になりがちだけれども、この曖昧さたるや。絵本を読み終わってすぐに頭に浮かんだのは、爆笑問題太田さんの「未来はいつも面白い」という言葉と、恋するフォーチュンクッキーの「未来はそんな悪くないよ」のワンフレーズだった。もう一つは、EMC「100%未来feat.三浦直之」の「未来はいつも100パー楽しいから」だ。いつだってずっと未来を肯定して生きていきたいものです。ちなみに絵本といえば、僕が大好きなのは荒井良二『ぼくのキュートナ』だ。最後にそこから少しだけ引用して終わります。

はいけい ぼくの キュートナ

むかし むかし むかしというコがいました。

むかしは あしたからのことがだいすきで

みらいのことばかりかんがえていたのだそうです。

みらい みらい みらいっておまじないみたいにいってたら

みらいってコにであったんだって。よかったね。

おしまい。

今日はアメリカではサンクスギビングらしいので、Netflixで『マスター・オブ・ゼロ』シーズン2の素晴らしいエピソード、「サンクスギビング」を観て眠りにつきましょう。