記録

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たくさんお芝居を観たことなど 1月16日~1月22日

月曜日

大学に行って、夜はこまばアゴラ劇場で木ノ下歌舞伎の『隅田川』『娘道成寺』を観た。どちらもコンテンポラリーダンスでいつもの演劇的な木ノ下歌舞伎とは違ったので少々戸惑った。正直なところ眠気にも襲われてしまった。どちらかといえば『娘道成寺』の方が見ていて苦痛ではなかった。そして木ノ下歌舞伎のアフタートークはやっぱり面白い。木ノ下さんのテンポの良い話し方は何時間でも聞いていられる。東京オリンピックが近いので歌舞伎が安易な日本的なものとして利用されるのではないかと危惧されていた。あとは最近多い日本のすごさを紹介したテレビ番組の嫌悪感についてなど共感するところが多かった。ああいう番組って誰が喜んで見てるんだろう。木ノ下歌舞伎の次回公演は、四谷怪談を再演するようなので今から楽しみだ。ゼミの教授と同じ回を観ていたので帰りは途中まで一緒に帰った。帰宅してからはひたすらレポートをやった。

 

火曜日

大学に行ってからバイト。帰宅してからは締め切り間近のレポートをやった。レポートのために久しぶりにマリオ・バルガス=リョサの『悪い娘の悪戯』を読み返していたのだがやはりとんでもなく面白い。ファム・ファタールものとして完璧だ。堅そうな装丁とは裏腹にほんとに面白いので騙されたと思って読んでほしい。

悪い娘の悪戯

悪い娘の悪戯

 

 

水曜日

大学に行ってから、夜は内幸町ホールで第8回くりぃむしちゅーのチャリティートークライブ。毎月開催してるからもう話すことがないと嘆いていた。しかし、「ババア エジプト」や「さき行ってかんな!」というワードが出ただけで会場は大爆笑。それに上田が「古典落語か!」と突っ込んでまた大爆笑。2時間のフリートークでずっと笑っていられるなんて奇跡みたいだ。最後は毎度のごとく募金して、お2人と握手をして帰ってきた。

 

木曜日

大学で授業を受け、その後は髪を切りに行った。夜は池袋のシアターKASSAIでジエン社の『夜組』を観た。深夜ラジオを中心にして描かれる、そこにいるのかいないのかわからない人たちの物語。傑作だった。物語の筋を追おうとすると恐らく理解することが困難なのかもしれない。それはジエン社が「同時多発会話」を異なる空間にいる人たちとの間で行うからだ。まさにラジオの音が混線するようである。しかし、バラバラな空間と会話の中心に確かにあるのは深夜ラジオであり、それが切実な祈りのようにみえた。

僕も日常の中にラジオを聴く習慣がある。ラジオを聴くときは必ず1人だ。歩きながら聴いているときは思わずニヤついてしまうことがある。時々、イヤフォンをしながら笑いをこらえている人を見かける。もし僕がラジオを聴かない人だったらその人を気持ち悪い人として見てしまうかもしれない。しかし、同じようなことを自分もしているのでまったく変に思わない。さらには、すれ違った人が同じラジオ番組を聴いているのかもしれないと思ったりもする。

ラジオといえば、ハイバイの岩井さんがかなり前のブログにくりぃむしちゅーのANNが好きで演劇にしてみたいとか書いていた気がする。あと、ロロのいつ高『校舎、ナイトクルージング』でもラジオが扱われていたし意外と演劇とラジオの組み合わせを見かける。どちらも見えないものを想像させる力を持っているからだろうか。

 

金曜日

大隈講堂で地点の『ロミオとジュリエット』を観た。徹底的に解体されたロミオとジュリエットだった。空間現代の音楽もかっこよくて圧倒的なものを観せつけられた。しかし、どう面白がればいいのかいまいちわからなかった。僕には理解する力がない。解体といった意味では、先月観たマームとジプシーのロミオとジュリエットの方が好みだ。帰宅して今更ながら坂元裕二脚本の『カルテット』を観た。セリフ回しが完全に演劇のそれでめちゃくちゃ面白かった。毎週火曜日が楽しみでしかたなくなった。

 

土曜日

あらゆるところで良い評判を聞いていた『夫のちんぽが入らない』を読んだ。

夫のちんぽが入らない

夫のちんぽが入らない

 

 もう本当に素晴らしくて多くの人に読まれて欲しいと切実に思った。

 

日曜日

レポートをやって一日を過ごした。ほんとにどうでもいいことなのだけど、セブンで買った黒みつきなこもちアイスがめちゃくちゃ美味しかった。

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冬に食べるアイスは最高なのでおすすめです。