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記録

記録

京都・大阪旅行記 9月21日~9月23日

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1日目

朝、電車で成田へ。9時半の便で関西国際空港に向かうためだ。

一週間ほど前、ふとどこかに行こうと思い立った。というのも、夏休みがあともう少しで終わってしまう名残惜しさが突然のように襲ってきたからだ。すぐさま、行先を考えた。LCCでチケットを探すと、大阪行きの便が比較的安かった。大阪へは何度か訪れたことはあるが、すべて某テーマパークと道頓堀周辺にしか時間を割いてこなかった。

11時頃に空港に着いた。この日はとりあえず京都へ向かった。阪急京都線で行われているくるりのスタンプラリーをやるためだ。その名も、くるり阪急京都線沿線再発見スタンプラリー。

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スタンプラリーのためだけに京都に行く日が来るとは。早速、周り始める。

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スタンプには曲名、台紙にはその駅にまつわるエピソードが書かれている。乗っては降りて、乗っては降りてをせっせと繰り返した。京都はバスで移動することが多いので、電車に乗るのはなんだか新鮮だった。くるりの音楽を聴きながら京都の電車に乗る幸せ。2時間もかからずに全てのスタンプを集め終え、河原町で景品のステッカーをもらう。

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本当は全てのスタンプを集めた人はクリアファイルをもらえるはずだったのだが、3000枚限定でもう終わってしまったらしい。

スタンプラリーのためだけに京都を訪れて大阪へ戻るつもりだったが、時間が余ったので京都を少し観光することに。ずっと行ってみたかった南禅寺水路閣へ。

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もっと時間があれば琵琶湖疎水巡りをしてみたいところだが今回は南禅寺水路閣だけで我慢しておく。時間も遅かったことから人もほとんどいなく水路閣をひとり占めできた。本当にこの上に水が流れているのか疑問に思い少し上まで登ってみるとちゃんと流れていた。

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水路閣を堪能した後、計画がなかったのでとりあえず祇園四条へ行った。日が暮れた後の京都っぽさ溢れる風景。

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鴨川を見て、ふと思いたった。鴨川デルタに行こう。森見登美彦の作品や『たまこラブストーリー』で登場したあの場所だ。最近ではNHKドキュメント72時間でも取り上げられていた。鴨川沿いなのだからここから歩いていけるだろうと軽い気持ちで目指したのが間違いだった。遠い。雨まで降ってきた。歩いているうちに暗くなったしまったがついに辿り着く。

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今度は明るくて晴れている日に来たいというのが正直な感想。しかしここからあらゆる物語が生まれたのかと思うとプチ聖地巡礼をして良かった。帰りは電車に乗った。

すっかり夜になってしまったので大阪に戻る。大阪駅からホテルまで徒歩5分ということなので簡単にたどり着けると思っていたが梅田駅と大阪駅周辺は完全なるダンジョンであった。一体自分がどこにいるのかわからない、とりあえずあの建物を目指そうと歩いても地上からたどり着くことができない。30〜40分以上さまよってやっとの思いでホテルに着き、チェックインをした。少し休んでから夕飯を食べに外に出た。大阪に対する知識が乏しいので、安直にたこ焼きを食べる。ネギが馬鹿みたいに乗っているやつにした。

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 お店からホテルへ戻るのにまた迷子になり一苦労した。移動が多く疲れていたのでぐっすり眠った。

 

2日目

9時ごろホテルを出た。この日は大正区を散策することに決めていた。好きな小説家、柴崎友香の生まれ育った街を見るためである。作品にも登場する風景があるということなのである意味聖地巡礼だ。

汐見橋駅から歩き始めた。しばらく歩くと大正橋が見えてきた。大正区は川に囲まれているので橋を渡らなければ行くことができない。川には珍しい形の橋梁がかかっていた。長方形なのだ。普段見かける橋梁はアーチ型が多いのではないだろうか。

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遠くからも撮ってみた。橋って本当に魅力的だと常々思う。映画とか小説に橋がモチーフとして登場するだけでその作品を好きになってしまうこともある。

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 またしばらく歩く。住宅の中にいきなり銭湯が現れた。電線に囲まれながらもスッと伸びた煙突は街に馴染んでいた。

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三泉商店街に辿り着いた。祝日のせいなのかほとんどの店はシャッターを下ろしていたが、ほどよくさびれていていい雰囲気であった。

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 商店街から路地に入ると住宅が広がっているのだが、その中にひときわ目立つ家があった。木造の能登家だ。大正期の建物らしい。

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 路地からは遠くに京セラドームが見えた。こういう風景が好きだ。生活と現代的なものが混ざり合った風景。以前、贅沢貧乏のお芝居を観に西大島に行ったことを思い出した。西大島には大きな団地と昔ながらの商店街があって、駅から街へ向かう橋の上からはスカイツリー見えた。

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三泉商店街を抜ける。こちらが入り口だったのだろうか。

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しばらく歩くとまたもや銭湯を見つけた。

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すぐ近くに泉尾商店街があり、そこを通り抜けぐんぐんと歩いていくと大きな団地に出会った。千島団地だ。

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なんとも巨大な団地でこの広場は一階ではなく、地上一階に商業施設や郵便局が入っているのである。まさに生活のための建物だ。広場ではたくさんの親子が遊んでいて、パシャパシャと写真を撮りまくっていたら不審な目を向けられた。

千島団地のすぐ横には千島公園がある。この公園には昭和山という標高35メートルの人工的に作られた山がある。大阪万博に合わせて開通された大阪市営地下鉄の建設で出た土を盛って作られた山らしい。登ってみると意外に景色が良かった。海が近いだけあって山頂からは工場が見渡せた。

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山を下りてまた歩く。ここまでで約2時間半ほど歩いている。30分ほど歩くと見えてきたのは、めがね橋こと千本松大橋だ。

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 遠くからでもわかる異様な形をした橋である。対岸にも同じように円をかいた橋があり、上空から見るとめがねに見えることからめがね橋と呼ばれているらしい。近づいてみると橋の下に入ることができた。

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ぐるぐると円を描き交差し、最終的には対岸に向かってまっすぐと伸びていくのがたまらない。

ここからまた歩いて中山製鋼所へ向かった。工場地帯特有のどことない寂しさがあるがなんともわくわくするところだ。写真だけで伝わるだろう。

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次なる目的地のなみはや大橋に向かおうとしたかここまで4時間ほど歩いてへとへとだったのでついにバスに乗ってしまう。適当なところで降りて千歳渡船場へ。大正区は川で囲まれているため、市営の渡し船が運行している。料金はかからない。船に乗るなんて小旅行気分だ。

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自転車をおした主婦や野球少年たちが大勢乗っていた。日常に船がある生活なんてあこがれてしまう。

 

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ここからなみはや大橋は30分ほど歩いた。ずっと曇っていた空からついに雨が降り出し、すぐに土砂降りとなった。なみはや大橋に登ってみるも雨のせいでほとんど堪能できなかった。

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しかし、小説に出てくるIKEAを橋の上から見れたのは嬉しかった。

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帰りは大正駅までバスに乗ってしまった。駅に着くと雨は止んでいた。

 

大正区の散策を終え、次は大阪の中心地を見て回ることにした。特徴的なドーム状の御堂筋線の心斎橋駅のホーム。朝の連ドラ『ごちそうさん』でもここの駅の建設のエピソードがあった。『あまちゃん』の後になんとなく見てたけど『ごちそうさん』も面白かったな。シャンデリア風の電灯も良い。

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淀屋橋で降りて建物を巡る。まずは芝川ビル。

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 少し歩いた先の製薬会社が連ねたビルとビルの間に小さな神社があった。小彦名神社という名前で薬の神様が祀られている。

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小さい境内の中には薬がずらりと並んでいた。

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 蔦が絡んでいるのは青山ビル。 

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  武田薬品の旧本社の武田修道町ビル。

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 日本基督教団浪花教会。

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淀屋橋駅まで戻ってくると駅を示すネオンが光っていた。

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 少し暗くなってきたがまだまだ散策を続ける。日本銀行大阪支店。

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大阪府中之島図書館。

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 中も立派であった。

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 すぐ横にあるのが大阪中央公会堂。何か催し物があるらしく人がたくさんいた。

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 難波橋から見えた風景が綺麗だった。生活のすぐ側に水があるのは魅力的だ。

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 橋の近くにある大阪証券取引所

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 これも難波橋からの風景。川の上を渡る高速道路と水に映る様子が美しい。

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最後に大阪駅に戻ってきた。大阪駅の複雑な構造がこの位置からだとよくわかる。何階層にも分かれていて、各々の人々がそれぞれの意思を持って行動しているのが見てとれる。まさに生活と言った感じである。

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 すっかり暗くなってしまったので街の散策を終える。1日歩き疲れてしまったので、夕飯を食べすぐにホテルに戻り寝た。

 

3日目

最終日。昼過ぎの飛行機で帰る予定だったので朝早くから行動した。向かった先は、万博記念公園阪急梅田駅のこの広さよ。

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モノレールに乗って駅から降りるとすぐに見えてきた。太陽の塔だ。

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 入園券を買い、入場するとすぐ目の前に現れた。予想していたよりもすごい大きい。

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 写真だとその巨大さが伝わりにくいのだが左下にいる人々と比べるとその大きさが少しは伝わるだろうか。僕が見上げているこの塔を、かつて夢や期待に胸を膨らませた少年少女たちも見上げたのだろう。父親大阪万博に小学生か中学生の時に行ったと行っていた。

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 公園は水と緑にあふれていた。パビリオン連ねていたかと思うとわくわくする。

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 やがて、目的地と言ってもいい国立民族学博物館に着いた。通称みんぱくである。

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 本当に面白い博物館だった。決してネタとして展示されているわけではない。しっかりとした理念のもとに各々の民族や文化について展示されている。

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陽気な墓。死というものの不幸感がなくて良い。

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たしかアフリカの理髪店の看板。東京ヘアカットもある。

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 これは涙壺というものらしく、かつては儀式的に涙を壺に落として利用されていたらしいがいつしかその意味が失われて花瓶として利用されるようになったらしい。なんてロマンチックな壺だろうか。

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 世界の楽器も多く展示されていた。音楽の展示の説明文にグッときた。

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 日本コーナーにあった藁人形たち。

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 2時間ほどいたがまだまだ見ていたかった。飛行機の都合により、泣く泣くみんぱくを後にした。ミュージアムショップで羊飼いのピンズとモンゴル相撲のハンコを買った。可愛いので家に保管する。

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帰りに太陽の塔の後ろが見えた。

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 今ではほとんど誰もいないこの通りに、たくさんの人々がいたことを想像した。

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万博記念公園から直接、関西国際空港へ向かった。飛行機が少し遅れていたが、無事に飛び、東京に帰ってきた。

今回の旅行では、一般的な観光の大阪とは違う側面を見れた気がした。いや、本来の姿と言っていいのかもしれない。建物を見ることによって、かつてそこにあったなにかとその連なりを思った。この旅行の全ては柴崎友香さんの小説と、大阪建築の本に支えられた。

 

大阪建築 みる・あるく・かたる

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