記録

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東北旅行記8月22日~8月27日 後編

4日目

 この日は朝から弘前を観光した。弘前は明治や大正の古い建物が多いということなのでレンタサイクルを借りて街の中を見て回った。適当に自転車を走らせてみるとすぐに古い教会を見つけた。

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教会のすぐ近くの商店街には可愛い赤い三角帽子の時計屋があった。決して最近のものではなく、明治30年に作られたらしい。

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ここから少し足を伸ばした弘前城周辺にも目を引く多くの建物があった。これは明治39年に建築された旧弘前市図書館。

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重要文化財青森銀行。明治39年の建物。

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赤レンガの酒造倉庫。

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偶然見つけた和菓子屋さん。うんぺという名の謎のお菓子が売られていた。

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他にも色々とあった。このように多くの建物が現在まで残っているのは、弘前が戦時中に空襲被害を受けなかったかららしい。

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 この消防署もパッと見は普通の建物だがよく見ると洋風の建築である。

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いい感じの木造の建物。

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弘前といえばリンゴなのでもちろんアップルパイを食べた。昔の洋館を改装した喫茶店に行った。

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お店の雰囲気は良いのだけれど肝心のアップルパイは特別美味しいわけでもなく普通の味で残念だった。弘前でアップルパイを食べているという体験だけで満足しとく。電車の時間もあるので弘前駅に戻った。

弘前の観光を終え、次は秋田に向かう。秋田へは五能線リゾートしらかみに乗って向かった。五能線に乗るのがこの旅行の楽しみの一つであった。リゾートしらかみはリゾート列車であるが快速扱いなので座席指定券を買えば青春18きっぷで乗ることができるのだ。今回乗ったのは新車両の橅であった。

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五能線は青森から秋田の日本海側を走るので景色が抜群にいい。

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リゾートしらかみ千畳敷という観光地に15分停車する。この15分の間は列車から降りることが可能なのでもちろん降りてみた。

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千畳敷地震で隆起してできた場所らしい。かつて津軽藩の殿様が千畳畳を敷いて宴会を行ったことからこの地名になったという。殿様専用の避暑地で庶民は近づけなかったこの場所に今では電車が止まり、庶民がぞろぞろと観光しているのはなんだか面白い。15分はあっという間なので電車に戻ろうとすると、海岸のお土産屋さんの店頭で電車の添乗員さんがなにかを買っていた。近づいてみると、イカ焼きであった。添乗員がわざわざ電車を降りて買うイカ焼きが美味しくないはずがない。迷う暇もなく買い、電車の中で食べてみることにした。

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冗談抜きに今まで食べたイカ焼きの中で一番に美味しかった。噛めば噛むほどという文句はこのイカの為に存在していたのではないかと思うほどの美味しさだった。これは添乗員も買うわけです。車内販売で駅弁も買った。あわび弁当である。

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正直なところあまり美味しくなかった。たしか1800円ぐらいしたはず。今度五能線に乗るときは千畳敷海岸でイカ焼きを買いまくるよ。

電車は秋田に近づくと海岸沿いを離れ、すっかり風景も田んぼや畑になってしまった。秋田に着いたのは19時ぐらい。秋田駅は予想の数倍栄えていた。勝手なイメージでもっとさびれた所を想像していたのだが駅前には大きな建物が並び綺麗に整備されていた。ホテルまでの道を歩きながら軽く散策をしたら洒落た店も多くあり昼間にじっくり街を見てみたくなった。残念ながら秋田には一晩しかいられない。泣く泣くホテルにチェックインし、この日は終わった。

 

5日目

朝5時過ぎにホテルをチェックアウトし出発した。朝の秋田の街並みはすっきりとしていて綺麗だった。マンホールには秋田犬がいた。

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夜は気付かなかったのだが秋田市内には水が多いような印象をうけた。駅までの道には蓮がこんなにも咲いていた。

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秋田駅で始発に乗り、向かうは山形の山寺。3時間ほど電車に乗り、新庄駅で乗り換え。新庄では新庄まつりというのをやっていて朝なのにも関わらずそこそこ賑わっていた。東北は面白いお祭りが多い。東北各地のお祭りを巡って旅行をしてみたいものだ。新庄から次の乗り換え場所である羽前千歳に向かうまでに電車の中にすごい数の中高生がいて、みんなどこに向かっているのだろうと不思議に思っていると天童駅でぞろぞろと降りていった。駅から見える距離にイオンモールが広がっていた。みんなここを目指していたのか。羽前千歳で乗り換え、山寺駅に到着した。ちょうど12時ぐらいだった。

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 目的の山寺は山の上にある。朝からろくなものを食べていなかったので参道のふもとのお蕎麦屋さんでお昼を食べることにした。だしそばというのを食べた。

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観光地のそばの味なんて程度が知れていると思っていたがここのお蕎麦は美味しかった。山形だしを使っていて、上にはきゅうりやオクラなど夏らしいものが乗っていた。美味しいそばでお腹を満たし、いざ山寺へ。山寺の正式名称は立石寺と言い、松尾芭蕉が有名な「閑さや岩にしみ入る蝉の声」を詠んだ場所である。松尾芭蕉が出迎えてくれた。

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 お寺までの道のりの1015段の階段は、日ごろまったく運動しない僕にはつらいものだった。馬鹿みたいに汗がしたたり落ちていた。しかし自然の濃い緑が本当に綺麗だった。

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山の中を抜け、中腹までくるといよいよ目的の場所が見えてきた。

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 ついにたどり着く。

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 上からの景色は絶景で、よく登ってきたなあと自分でも関心する。下の方に駅と線路が見えた。

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少しの間達成感を味わってから再び来た道を戻る。山道は下りのほうが疲れる。立ち止まると足がガクガクして情けなかった。なんとか下までたどり着き、喉がカラカラだったので売店で山形っぽい飲み物を買う。

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疲れた後のこういうものってかなりの確率で美味しく感じるはずなのに、シンプルに美味しくなかった。結局お茶か水が一番だ。

山寺から山形駅へ向かう。20分ぐらいなので近い。山形駅からこの旅行最後の宿泊地、蔵王温泉へバスで向かった。蔵王温泉に着いたのが15時。

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旅館にチェックインし温泉街を散策した。そこら中に硫黄の香りが漂い、流れる川からはもくもくと湯気が上がっていた。

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山形名物の玉こんにゃくが売っていたので食べてみた。

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普通に美味しかったです。だけど山形で食べてるから美味しいのかもしれない。自宅の食卓にこれがでてきても、味が染みたこんにゃく程度にしか思わない。

旅館に戻り、夕飯前に外湯の共同浴場に行くも地元のおじさんたちがワイワイしていたので恐れおののいておとなしく旅館の温泉に入る。山寺で体が疲れていたので最高に気持ち良かった。旅館の夕飯も美味しく旅行最後の夜はだらだらと過ごした。夜に温泉街をふらふらしてみると、飲食店の前にライトに照らされた猫がいた。ピンクのライトがいい雰囲気を醸し出している。

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旅館に戻り、ぐっすり眠る。

 

6日目

最終日。朝、硫黄の香りで目が覚めた。雨が降っていた。旅館で朝食を食べ、東京に戻るべく10時頃に蔵王温泉を後にする。バスで山形駅へ行き、そこから電車。13時ごろ乗り換え駅の米沢駅に着く。ホームには米沢牛がいた。

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お昼に全国駅弁ランキングの上位に毎回ランクインする有名な駅弁の牛肉どまん中を食べた。牛肉づくしで美味しかった。

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米沢駅から福島、郡山、黒磯と順々に乗り換え、無事関東まで戻ってきた。18時過ぎぐらいに宇都宮に着く。せっかくだからと電車を降りて、夕飯に餃子を食べた。お腹を満たし、後は本当に帰るのみ。21時近くに高円寺に着く。この日、高円寺では阿波踊りだったので人が多く、駅はごった返していた。一気に日常に引き戻された。なんとか家に到着する。

5泊6日の東北旅行が終わった。買ってきたお土産はゼロ。美味しいものを食べるためだけにお金を使った。今回は2回目の東北旅行だったわけなんだけど、行けば行くほどまだまだ見たいところが増えていく。今度はどこに行こうか。