月曜日
アトリエヘリコプターにて五反田団「記憶の化け物」(仮)改め「pion」観劇。いやー笑った笑った。前田司朗の発想力に脱帽。黒田大輔と鮎川桃果もキレッキレの演技で最高だった。内容を言葉で説明しても面白みを伝えることができない。とにかく前田司朗は天才だと思った。
火曜日
特になし
水曜日
早稲田松竹に是枝監督の「歩いても歩いても」と「海街diary」観に行く。両方とも2度目の鑑賞。「海街diary」は言うまでもなく傑作で本当に良くできているし広瀬すずの魅力があふれんばかりである。しかしどうしても僕の中では「歩いても歩いても」が是枝作品の中ではベストの作品なのだ。
なんといっても交わらされる会話が素晴らしすぎる。兄の死という不在が直接語られることなく自然な会話の中から浮かび上がってくる作りに唸るしかない。そして人間の生々しい嫌な部分がサラッと差し込まれるあたりにホラーを超えた怖さがある。また、常に意識せざるを得ない死の匂いが是枝作品の根底にはある。しかしそれはマイナス的な意味ではなく死があるからこそ生があるといったような生と死が同じ直線上に存在していることを伝えようとしている。特に海街diaryではそれが色濃く表されている。物語は葬式で始まり葬式で終わるが、その間の物語の核はかつて誰かが見た風景や食べた味など記憶を喚起させるものでありそれが生と死を繋げている。是枝監督が脚本・演出を手がけたドラマ「ゴーイングマイホーム」では物語が祖父の死に向かってすでに1話目から動いていた。このドラマの中で、「後悔とはかつてそこに愛があった証拠である」という言葉が何度も使われていた。これもまた、過去への目線であり現在と過去を結ぶものであるように思う。
あと、観ていてふと気がついたのが「歩いても歩いても」「海街diary」「ゴーイングマイホーム」のどの作品でも顔をじっくり見る描写があったこと。歩いても歩いてもでは、樹木希林が夏川結衣の顔を見て、えくぼがあるのね、と言い 「海街diary」では酔っ払って寝てしまった広瀬すずの顔を三姉妹が覗き込み、まつげが長い、などと言い「ゴーイングマイホーム」最終話では阿部寛が死んだ祖父の顔を見て、髭が伸びていることに気がつく。このようにじっくり誰かを見るという行為に意味を持てせているような気もする。他の是枝作品も観直してみて共通性があるか確かめようと思った。
木曜日
特になし
金曜日
特になし
土曜日
「海街diary」を観て鎌倉に行きたくなったのでロケ地巡りに行く。江ノ電の1日乗車券を購入しロケ地となった場所をふらふらした。
まず降りた駅は、鎌倉高校前駅。
ここは江ノ電の中でも最も海に近い駅らしい。
なにより有名なのがこの踏み切り。
スラムダンクのアニメのOPに登場するらしく、スラムダンク人気の高い台湾から観光客がすごい数来ていた。みんな電車が通過するところを撮ろうとスタンバイしている。
漫画の海街diaryの表紙にもこの踏み切りが描かれている。
同じ角度で。
次に降りたのは七里ヶ浜駅。ここは映画の中で広瀬すずが貝殻を拾っていた場面のロケ地。貝殻なんて落ちていなかった。
後ろには江ノ島が見える。それにしてもいい天気。
次に降りたのは、稲村ヶ崎駅。遅延のせいで電車が止まっていたので正面から撮れた。
ここはラストシーンでお葬式帰りに姉妹が歩く浜辺。同じように砂浜を歩いたけどめちゃくちゃ靴の中に砂が入った。
劇中ではこんな感じ
最後に降りたのは、極楽寺駅。
色々とドラマなどでも使われている駅。映画では姉妹たちの最寄駅となっている。
ここから少し行ったところに劇中で広瀬すずが雨宿りしていた建物がある。
駅名にもなっている極楽寺はお葬式のシーンのロケ地。
映画ではもっと緑が綺麗な季節だった。
ロケ地巡りはこれにて終わり。もっと行きたいところはあったんだけれど駅からの徒歩圏内ではこれが限界でした。帰るときに、松本大洋の「ピンポン」も舞台が一緒だということを思い出してそこも巡ればよかったと後悔した。
帰りに鎌倉で有名なカレー屋さんだというキャラウェイへ。
ガツンとくるような美味しさではないんだけど、具材が無くなるまで煮込まれていてじんわりと感じられる旨味が美味しかった。ご飯にのった3粒ばかりのレーズンがいい雰囲気を出している。
日曜日
特になし