月曜日
これが本当にいいアルバムでもうすでに何週も聴いている。特に後藤まりこ作詞作曲の「idアイドル」からミドリカワ書房作詞作曲の「夢なんて」の流れは涙が出てしまうくらい素晴らしい。そこから最後の「Only You」までは正座して聴きたくなる。でもやっぱりゆるめるモ!と言えば「逃げろ!!」だよなぁなんて思ってしまう。
学校が嫌で嫌で毎日のように嘘ついて早退してた高校1年の時にこの曲に出会っていたら相当心酔していたと思う。
地獄みたい 今日も 明日 明後日
私のことわかってくれない
ならば 逃げる 一瞬だけ 他は無理よ
地獄みたい きっと
笑顔 もっと見せるなんて出来やしないわ
だから眠る 今日は逃げる 君もそうでしょ?
あの頃、朝、家を出てこのまま道に飛び出して車に轢かれれば学校に行かなくていいと本気で考えていた僕に逃げてもいいなんて語ってくれる人がいたなら確実に泣いていた。どうすることもできないことへの肯定はなんて素晴らしいんだろう。
アイドルは弱っている心につけこんでくるものでゆるめるモ!が存在していなかった当時、僕はももクロに心酔した。ちょうどピンキージョーンズとミライボウルの間ぐらいだった気がする。同い年くらいの人たちがこんなに一生懸命頑張っているのだから僕も頑張らなければと勝手に勇気をもらっていた。そんな中での早見あかりの卒業はかなりショックだった。ファン歴はめちゃくちゃ浅いのに卒業前の最後の参加楽曲ミライボウルは僕の中で思い入れが強くなってしまっている。
もうこれは本当に個人的な記憶とのつながりでしかないがイントロを聴くだけで胸に来るものがある。
そして中野サンプラザで行われた早見あかりの卒業ライブにどれだけ行きたかったか。DVDが発売されたら即買った。
4.10中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事 ~眩しさの中に君がいた~ LIVE DVD
- 出版社/メーカー: キングレコード
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一家に1つこのDVDを置いとくべきだと本気で思っているぐらい良い。最後は涙なくして見れない。いまだにあかりんへ贈る歌を聴くだけで泣ける。特にその前後のメンバー1人ひとりとのやりとりは言葉にできないものが詰まりまくっている。
このライブが終わってからももクロにZがつくようになってアルバム「バトルアンドロマンス」が発売された。この後からいつのまにか僕のももクロへの心酔は終わっていた。それと反比例するようにももクロはぐんぐんと人気を得ていった。高校生活が軌道に乗ってきて心が弱くなくなりアイドルを必要としなくなったのかもしれない。
それから何年もたった今、僕はゆるめるモ!にハマりかけている。これはいったいどういうことなのだろうか。
好きな曲をいくつか貼っておく。
色々語り過ぎたので木金土曜日は省略
日曜日
旧第十中学校グラウンドにて飴屋法水作・演出の「ブルーシート」を観劇する。福島県立いわき総合高等学校の生徒と飴屋法水がやりとりをしながら書き下ろした東日本大震災にまつわるお芝居。初演が2013年で2回しか公演されなかったのにもかかわらず岸田賞を受賞している。
秋晴れのまるでブルーシートのような青い空の下この演劇を観れて本当に良かった。きっと屋内だったら感動も半減していたと思う。学校のグラウンドという場所がこの作品を特別なものにしていた。語られることは3.11の記憶とその後。これがとてもドキュメンタリックで自分と年がほとんど変わらない彼ら彼女たちに観終わった後も想いを馳せてしまった。終盤の彼らが今住んでいる場所を言っていく場面で、みんな一人暮らしをしていて福島に現在も住み続けている人がいないことに言葉にできないものを感じるとともに、個としてそれでも生きていくことを思った。
良いものを観たあとなので気分が良く帰りに高円寺にあるラブリコチエというケーキ屋さんでモンブランを買って帰った。このお店のケーキはどれも絶品でもう10回以上は通っている。特に季節限定のモンブランは鮮度が損なわれるから必ず30分以内に食べてくださいと言うほどのこだわりよう。注文するとその場でマロンクリームを絞ってくれる。濃厚過ぎるほどに全面に主張してくる栗はたまらないものがある。食べ終わった後の満足感と幸福感は最高。
いい日曜日でした。