記録

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ベトナム旅行記 8月26日~29日

 

 

 

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 夏も過ぎ、風は冷たくなりカーディガンを羽織るようになった。すっかり秋だ。うるさかったセミの声もダラダラと額から流れる汗も恋しくなってきた。あの暑さの記憶を頼りにここらへんで夏を振り返ろうと思う。

 8月26日

  成田発の夕方の便のためお昼過ぎに家を出る。それにしても成田は遠い。特急列車に乗れば早く着くが旅行前にお金を使いたくないので快速と各停を乗り継ぎ2時間ほどかけて空港へ。友人たちと合流しチェックインを済ませ荷物を預ける。なにか空港内に面白いものがあるだろうと想像を膨らましていたが特になし。旅行前のわくわく感をこの電子掲示板が煽る。

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 もしかしたら飛行機が飛ばなくなるんじゃないかなんてありもしないハプニングを考えたりして時間をやり過ごす。 

 いざ搭乗してから向かうは台湾。乗り継ぎのためだ。窓側だと嬉しいなぁという希望は打ち砕かれる。台湾に23時過ぎに着く。この夜は空港内で夜を明かすため、なにか腹ごしらえをと思って空港内を散策するもどのお店も閉店している。仕方なくセブンイレブンへ。噂には聞いていたが店内に入るとブワっと広がる八角の香り。たまらない。八角フリークの僕はさっそくその匂いのもとである煮卵を購入。

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 自分で殻を剥かなければならないのが少々面倒だが手間をかけた分だけ美味しい。一緒にお茶も買ったのだが日本のお茶とは違い甘い。しかし海外に旅行に来ているというだけで、お茶が甘いという事実が楽しくてしかたない。ANNでのくりぃむしちゅー上田の発言、「お寿司はなんだか楽しいよ」ならぬ「お茶はなんだか楽しいよ」である。

 その晩は寝るに寝られぬベンチで座ったまま夜を明かす。

8月27日

 翌朝の便でベトナムハノイへ。飛行機内が驚くほどガラガラで日本人はおそらく僕たちだけ。それにも関わらず窓側がいいなぁという希望はまたもや打ち砕かれる。

 旅行2日目にしてやっと目的地であるハノイに着く。ノイバイ空港は無機質だが建て替えたばかりらしく綺麗。空港から旧市街のホテルまで自力でタクシーを捕まえて行かなければならないのだが苦戦する。ぼったくりが横行しているというので事前に調べた安全なタクシーを探し運転手に話しかけようとするも、謎のお兄さん(なぜかとうもろこしをかじっていた)が割り込んできて乗るなと騒ぎたて運転手と口論を始める。もうこちらとしてはよくわからない状況である。しばらく待っていると何故だかわからないが乗れることになりとりあえずホテルへ向かう。タクシーが街の中に入るやいなや周りはバイク、バイク、バイクである。

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 普通乗用車なんてタクシー以外に走っていないのだ。交通ルールなんてあってないようなもので信号が赤でもどんどん進む。もちろんタクシーの運転手はシートベルトもしてないしケータイでおしゃべりしながらの片手運転。何度も何度も事故るんじゃないかとヒヤヒヤした。

 ホテルはタクシーが入れない路地にあり探すのに手間取る。小さなホテルだったが従業員はとても親切で色々と気にかけてくれた。ウェルカムドリンクが出される。

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 オレンジジュースのようでオレンジジュースでない、砂糖をただ水に溶かしただけの飲み物でチープさが溢れていた。ねじれたストローとなぜかさされたパラソルがそれに拍車をかける。

 部屋に荷物を置きさっそく観光へ。まずは世界遺産であるタンロン遺跡へ向かうが地図に載った場所へ行ってもまったく見当たらない。現地の人に聞くも地図とはまったく違う方向を教えられる。路頭に迷っていると日本人の4人家族に話しかけられる。なんとその人たちもタンロン遺跡を探しているらしく同じく迷っていた。するとそこにタピオカジュースを片手に持った日本の女子大生2人組が声をかけてくれて場所を教えてくれたのだ。異国に来ても群れてしまうのはいかにも日本人らしいがこの上ない安心感がある。

 いざタンロン遺跡に行くも観光客0。本当に世界遺産なのか疑いたくなる。

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壁に彫られた謎の生き物

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 このタンロン遺跡ベトナム戦争時に参謀が置かれていたらしく地下に当時のまま残っている。

 

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 次の目的地へ向けて徒歩で移動する。いまさらながらふと気が付く。暑い。汗が止まらない。もはや体中の水分がすべて汗になってしまうのではないかと思うぐらい暑い。しかし飲み物はない。売っているお店もない。コンビニなんかないのだ。ただただ歩くしかない。やっとの思いで目的地である文廟に着く。

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 ここはタンロン遺跡と違って観光客がたくさんでツアーバスも着くぐらい。欧米系のひとも多い。

 科挙合格者の名前が刻まれた石板の下の亀が可愛い。

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 ホテルに戻りがてら街を散策する。どんな街だっただろうと思い返してもバイクの印象しかない。2人乗りは当たり前で4人乗りなんかも見かけた。父親子ども子ども母親という両親によるサンドイッチ乗りである。その発想はなかったとしか言えない。

 ホテルの真横にあったハノイ大教会。フランス統治時代の名残らしい。

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 ホテルに戻りクーラーの恩恵を存分にうけた後夕飯を食べに旧市街へ。もちろん食べるのはフォー。抜群においしい。そし不安になるくらい安い。

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 ちなみにこの日はお昼を食べてなかったのでもう一杯いけるぐらいだった。

 お腹も満たされたら夜の街の散策。夜はどこに行っても賑わっていて路地という路地に机とイスが並べられ、地元の人達が集っていた。

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 夜になってもバイクが消えることはない。

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夜12時を過ぎたのに広場で遊びまわる子供たち。

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 8月29日

 この日は朝からバスで片道3時間以上かけて世界遺産ハロン湾へ。高速道路みたいなところをひたすら走り続ける。窓から外を見ていると一定間隔で小さな屋台がある。よくよく見ると透明な袋に入ったフランスパンを売っている。フランス統治時代の影響でフランスパンを日常的に食べる習慣があるらしいが高速道路でわざわざ買う人がいるのだろうかと疑問に思う。でもまぁこれだけ売ってるんだから需要があるんだろう。暇すぎてひたすら友達たちと写真を撮り合ってはしゃぐ。やがて飽きるもなんだか寝てしまうのももったいなくてなにかあるようでなにもない代り映えしない風景を見続ける。

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やがてハロン湾に着く。そこからは船に乗りながら湾の中をクルージング。ひたすら綺麗な景色の中を船はぐるぐる周遊する。

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 ベトナムのお札にも印刷されている奇岩

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 ハロン湾の中にある鍾乳洞。

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 鍾乳洞を見るとよくこんなの見つけたよなぁといつも思ってしまう。まだまだ見つかってないのが世界中にたくさんあるだろうけどむしろ見つかってほしくないと思った。鍾乳洞はある程度でいいよ。

 帰りも3時間以上かけてハノイへ帰る。1時間ほどしたらバスが危うく事故を起こしそうになる。前の車が急停止した為運転手がハンドルをバスが横転するんじゃないかと思うほど左に切りよける。そのまま急ブレーキでバスの中の荷物という荷物が前に吹っ飛ぶ。シートベルトがお腹に食い込む。人生でシートベルトにここまで感謝したのは初めてだった。あの時のヒヤリ感は今でも思い出す。しかしバスは何事もなかったかのように走り出す。 

 ハノイに着いたのは夜の20時ぐらいだった気がする。そのまま現地のスーパーに行ってお土産とか飲み物を買う。入り口で怖い人に荷物検査を受けさせられたのにはちょっとビクビクした。

 夕飯を食べに旧市街へ行く。夜21時をまわると開いているところも少なくなりお店探しに苦労する。ちょっと高いがやっとの思いでお店を見つける。ベトナムといったらの生春巻きを食べる。写真はないがブンチャーというハノイの名物の麺も食べた。どちらもおいしくハノイの最後の夕飯を楽しむ。

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 8月29日

 最終日は日本へ帰るだけ。ホテルで朝食を食べる。フランスパンは少しかじって食べるのをやめた。

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 帰りの空港まではホテルが車をだしてくれた。ありがたい。2日間シャワーは水しか出なかったが良いホテルだった。お金がかなり余っていたので空港でばかみたいに高いお土産を買う。

 台湾でまた乗り換えをして無事日本に帰ってくる。とにかく暑かったなぁ。バイクが多かったなぁなんてぼんやりした感想しかでてこないけど、ベトナムの人たちのあの基本的に仕事をしない感じがすきでした。どこに行っても座ってスマホいじってるし、おしゃべりしてる。もしこの国に生まれていたら僕はどうなっていたんだろうなんて思った。

 ちなみにスーパーで買ってきたフォーのカップラーメンがすごい美味しかった。