記録

記録

ロロのいつ高vol.4など 2月27日〜3月5日

月曜日

風邪がようやく治る。バイト先に間違えて1時間早く行ってしまった。約3年間同じバイトを続けているのだがこんなことは初めてだ。病みあがりだからと自分に言い聞かせた。この日は暇だった。一緒にシフトに入っていた1つ年上の23歳の人が、最近ユーチューバーにハマっていると言っていた。どことなくユーチューバーという人たちを見下している自分にとっては、23歳の人がハマるものなのか疑問に思ってしまった。好きなものはみんなそれぞれ違って優劣などないことを忘れてないで生きていきたい。


火曜日

2月最後の日。2月ってどうしてこんなにもあっという間に過ぎ去っていくのだろう。テレビでR-1決勝を見た。マツモトクラブに1票も入らないとかどうかしてる。なにが面白くてなにがつまらないのかよくわからなくなってしまう。ルシファー吉岡にしろマツモトクラブにしろ、ある程度こちらの想像力を信用してくれているネタの方がどう考えても面白いと思うのだけれど。

いつも通り『カルテット』を観る。松たか子の演技が素晴らしかった。普通に見ていれば、時間軸うんぬんの話にはならないと思うのだけれどそう思いたい人たちがいるらしい。


水曜日

3月1日ということで就活が解禁になった。就活生らしく手当たり次第エントリーや説明会の申し込みなどをした。これから憂鬱な日々が続くのだな。

Enjoy Music Clubの「そんな夜」がiTunesで配信されたので購入した。めちゃくちゃ良い曲だ。


木曜日

午前中は就活のもろもろ。夕方からバイトだったのだが、時間を勘違いしていて遅刻してしまった。月曜日は1時間早くバイト先に行ってしまい、木曜日は遅刻というなんとも言えない駄目さ。月曜日と木曜日が入れ替わればよかったのに。


金曜日

大学での学内企業説明会に行く。ありがたいことにどの企業にもOBがたくさんいる大学なので外の説明会に行く必要がないのは助かる。


土曜日

こまばアゴラ劇場で、ロロのいつ高シリーズvol.1〜3と新作の『いちごオレ飲みながらアイツのうわさ話した』を観た。

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vol.1〜3は2度目の観劇になるわけだが一挙上演ということで通して観ると、世界が重なって立ち上がる感覚がより際立った。vol.4に関しては、学校中の物の「裏側」に短歌が書かれてるという時点でめちゃくちゃ素敵だ。裏側にあるのがミソで、表側にあってもなにもときめかない。誰かが見た切り取られた世界が「裏」にあるのだ。一時的なものに過ぎない青春と、瞬間を切り取る短歌は相性が良いのかもしれない。そして森本華さんの遠くを見つめるまなざしの演技が素晴らしかった。いつ高シリーズはずっと続いてほしい。本当にどうでもいいことなのだが、劇中で昔の週刊誌を読んで三原じゅんことコアラの離婚に驚くシーンは、Aマッソのお見舞いのネタを思い出した。大竹しのぶとさんまが離婚したと驚くやつ。

4作連続上演で毎回1時間の入れ替え時間があったので、駒場東大前を散策した。いつもはアゴラ劇場にしか行かないのだが、意外にも良さそうなお店がたくさんあった。vol.1とvol.2の間には「ル・ソール」というパン屋に行った。狭い店内は人で溢れかえっていた。どのパンも本当に美味しそうで、3種類ほど買って近くの線路を渡ったところにある公園で食べた。お芝居を観て、暖かい日に美味しいパンを買って公園で食べるなんてなんと優雅な休日だろう。vol.3とvol.4の間には、「ルーシー」というカレー屋でタイカレーを食べた。

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辛さ控えめで美味しかった。このお店は夜にはバーになるらしい。せっかくだからと東大のキャンパスにも入ってみたのだが、とても立派な建物ばかりで圧倒された。そして、すれ違う学生がみんな頭良く見える。ちなみに劇場でゼミの教授に会った。最近よく遭遇する。


日曜日

エントリーシートを書いたりそれから逃避したりしていた。


風邪や小沢健二の新譜など 2月20日〜2月26日

月曜日

最高の離婚』を最終話まで観終わる。なんて素晴らしいドラマなんだろうか。今後の人生において何度も見返す機会がありそう。高校生の時にはまったく理解できていませんでした。続けて『最高の離婚Special2014』を観た。電車に乗り込んでからの会話劇の素晴らしさよ。天才的だ。夕方からバイト。


火曜日

シアターコクーンにてケラリーノ・サンドロヴィッチ作演出『陥没』を観た。3時間半の立ち見だったのだがそんなことをもろともしない傑作だった。どこまでも無駄のない戯曲と完璧なまでの役者の演技。小劇場とかではない広い空間をここまでうまく使える演出家はあまりいないのではないだろうか。

小沢健二の19年ぶりの新譜「流動体について」を渋谷のタワレコで買った。レジに並んでる人がみんな手に持っていた。世代はバラバラ。帰宅して何度も何度も聴いた。ほんとに良い曲だ。まったくもって世代ではないのだけどそれでもオザケンが好きなので新曲を聴けて幸せだ。たしかに『ラ・ラ・ランド』と重なる。最近見たばかりかもしれないが『最高の離婚』とも共鳴しているのではないだろうか。実際に2014年のスペシャルではパラレルワールドという言葉もドラマ内で使われていたぐらいだ。

夜は『カルテット』を観た。今回はいままでとトーンを変えてきたけど、それでも素晴らしかった。『ブルーバレンタイン』を観ているようだった。ドラマの中でカヴァレリア・ルスティカーナが使われていたのだが偶然にも昼間に観た『陥没』でも流れていた。さらには先月観た『足跡姫』のラストシーンでも流れていたのだ。不思議なシンクロに驚いた。


水曜日

朝起きてから鼻水が止まらない。花粉のせいだと思い、すぐに花粉症の薬を飲んだ。就活に少しでも意識を向けようとインターンに参加した。訓練された就活生を見てまたもや就活が嫌になった。夕方ごろ家に帰った。夜に咳が止まらなくなり寝れなかった。


木曜日

この日は某大手出版社の会社説明会のために神保町へ。朝起きてから頭がぼーっとしていたのだがこれも花粉症のせいだと思いこんでいた。説明会の後に、せっかく神保町にいるのだからと丸香へ行った。もはや毎週食べている。

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月見うどんと安定のかしわ天。帰宅中にみるみる具合が悪くなる。家に着いて熱を計ると37.8度。完全に風邪だ。勝手に花粉症だと思い込んでいた。風邪薬を飲んで眠り続けた。


金曜日

微熱になったがまだまだ具合が悪い。鼻水が止まらないので花粉症と風邪が一緒にきた感じだ。夜はMステで小沢健二を観た。「ぼくらが旅に出る理由」からの「流動体について」という素晴らしい流れ。見ていてなぜだか異様に感動してしまった。

風邪をひいた時のゼリーは最高に美味しい。


土曜日

ほとんど風邪は治ったが喉が痛いのは変わらない。家に引きこもって、ESなどを書いていた。


日曜日

この日も引きこもって本を読んだり、Netflixでドラマを見たりして1日が終わった。


美味しいものと伊豆旅行など 2月13日〜2月19日

月曜日

横浜で贅沢貧乏『みんなよるがこわい』を観た。夜21時30分からの公演。劇場のビルは、キャバクラや風俗がある街の中にあった。1時間の短い作品だったが、誰かの孤独にそっと寄り添ってくれるような暖かさを持っていた。贅沢貧乏は家プロジェクトの時もそうだったけれど、作品と上演場所の調和性が本当に高い。これからも色々な場所で演劇を作ってほしい。その都度、訪れたことのない街に足を運ぶことができるので。

お芝居を観た後は、以前香川に行った時に美味しかった一鶴というお店に行った。香川以外では、横浜と大阪にだけ店舗があるらしい。名物の骨付鳥を食べた。

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豪快にかぶりつかなければいけない食べ物なのだが、本当に美味しい。お酒が飲める人にはたまらないんだろうな。美味しいものを食べれて満足して帰宅する。

 

火曜日

とても晴れていい天気だった。布団を干したり部屋の掃除をして、神保町の丸香にうどんを食べにいく。昼過ぎだったので空いているかと思っていたら並んでいた。しかし回転は早いのですぐに席に着くことができた。今回食べたのは冬限定のカレーうどん

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もちろん美味しい。だけど想像していた出汁がきいたカレーうどんとは少し違った。いい天気なので神保町から東京駅まで歩いた。KITTEの中にある東大の博物館に行ってみると想像よりもはるかに広くて驚いた。展示物も多くて1時間は時間をつぶせる。東京駅から中央線で自宅まで帰った。

夜は『カルテット』を観た。タイトルが出るまでの引っ張りに鳥肌がたった。そして松たか子の旦那役がクドカンで驚いた。まったく予想していなかった。瑛太がいいなあと思っていたけれどクドカンも楽しみだ。岩松了の『結びの庭』を観に行った時にクドカン麻生久美子と夫婦を演じていてとても良かったので。

 

水曜日

お昼過ぎにサンデーベイクショップにケーキを買いに行った。この日の目当てはレモンチーズケーキ。ケーキを買って意気揚々と帰宅し、いざ食べようと箱を開けたらまったく違うケーキが入っていた。かなりショックだった。間違って入っていたお菓子も美味しいかったから良かったのだけど、レモンチーズケーキが食べたかった。

夕方からバイト。あまり忙しくなかった。

 

木曜日

この日も良い天気だった。西荻窪の越後鶴屋に苺大福と桜もちを買いに行った。せっかくだからとポムドテールでベーグルも買った。完全なるおしゃれライフだ。帰宅して苺大福と桜もちを食べた。

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越後鶴屋のお餅は本当に美味しい。この日も夕方からバイト。

 

金曜日

友人たちと西伊豆堂ヶ島温泉に行った。1人に運転は任せっきり。自宅まで迎えに来てもらって伊豆に向かったのだが、新宿や渋谷などの普段見慣れた風景を車から見るのは新鮮な気分だった。道中で、静岡で有名なハンバーグ屋さんの「さわやか」に寄った。もちろん注文したのは、げんこつハンバーグ。

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もうどうかしてるんじゃないかと思うほど美味しかった。中の生の感じがユッケみたいだ。5つぐらいは食べられる自信がある。今週は毎日美味しいものばかり食べていて幸せだ。さわやかを後にして堂ヶ島温泉に向かった。途中の山道が前も見えないほどの霧で怖かった。無事旅館に着いた。旅館は海の見える絶好のロケーションに位置していた。

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温泉も最高で、露天風呂は、波が入ってくるほどの海ギリギリにあって無駄にはしゃいでしまった。夕飯も海の幸がたくさん出て美味しかった。

 

土曜日

堂ヶ島温泉を後にして、河津桜を見に行った。完全に春だった。

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菜の花も咲いていた。

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一足お先に春気分を味わい、帰り途中の伊東で回転寿司に寄りお昼を食べた。さすが海の近くだけあってどのネタを美味しかった。あとはひたすら帰るのみ。御茶ノ水で降ろしてもらって電車で家まで帰った。夜21時ぐらいに着いて疲れていたのですぐに寝た。

 

日曜日

姉が2週間後に台湾に行くらしく、ガイドブックを貸すために新宿でお茶をした。就活の話などをして解散。池袋に移動して芸劇で岩井秀人×森山未來×前野健太による『なむはむだはむ』を観た。子どもが考えた物語を大人が演劇にする企画。かなり面白かった。子どものどこまでも自由な話を見事にパフォーマンスとして昇華していた。お芝居が始まる前に岩井さんが事故ギリギリのことをしていてひやひやした。帰宅してNetflixで『最高の離婚』を観始めた。たしか高校生の時にも見ていたのだが今のほうがずっしりとくる。何から何まで素晴らしいのだが、瑛太演じる光生が自分を見ているみたいで愛おしくもあり辛くもなった。一気に7話ぐらいまで観た。

 

人生フルーツやビニール傘など 2月6日〜2月12日

月曜日

午前中なにをしていたか思い出せない、きっとなにもしていなかったと思う。『ストレンジャー・シングス』のシーズン2の予告が公開されていた。

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放送が始まるのがハロウィンらしいのでまだまだ先だ。

夕方からバイト。最近は忙しい。寒いからコーヒーでも飲んで帰ろうかみたいな心持ちだろうか。バイト中に無性にカレーが食べたくなり、帰りに材料を買って帰った。夜12時過ぎにカレーを作る。もちろんチキンカレーだ。狭い家なので部屋中がカレーの匂いになる。その日は食べずに寝た。

 

火曜日

炊飯器のご飯が炊けた音を目覚ましがわりに起きた。昨日作ったカレーを朝食に食べる。前日の夜から完全に口がカレーを求めていたので幸せだった。

お昼過ぎにポレポレ東中野で『人生フルーツ』を観た。素晴らしいドキュメンタリーだった。冒頭の海苔を炙るシーンで完全に打ちのめされた。ああ「生活」だ、と思わずにはいられなかった。現在を丁寧に生きながら常にずっと先を見据えている津端修一の姿が忘れられない。

この日も夕方からバイト。ヘルプの人とだったので閉店後の作業が1人だった。自分以外誰もいないお店の中でiPhoneでラジオを流しながら、食器を洗いレジ閉めをし掃除をした。1人の寂しさを埋め合わせてくれるのはいつだってラジオだ。

帰宅して、見逃し配信で『カルテット』を観た。今回もめちゃくちゃ面白かった。毎週こんなクオリティのものが放送されてるってすごいなあ。第4話を見て、高橋一生に魅力を感じない人はいないのではないだろうか。

 

水曜日

この日もバイト。しかも14時から23時までの長時間。しかし夜はずっと暇だったのであまり疲れなかった。帰宅してお風呂に浸かりながら岸政彦『ビニール傘』を読んだ。

ビニール傘

ビニール傘

 

不思議な感触の小説で良い作品だった。先月観たジエン社の作品と部分的に共有しているものがあった気がする。表題のビニール傘とは別の『背中の月』には、大正区が描かれていたのだが、もしかしたらこの風景は見たことあるのでは、となった。昨年の夏に、柴崎友香の小説の舞台を巡って大正区を散策したのだがその時に見かけた場所のような気がした。

miwa0524.hatenablog.com

 

 

木曜日

こまばアゴラ劇場で、庭劇団ペニノの『ダークマスター』を観た。かなりの傑作だった。イヤフォンをしながら芝居を観るという初めての体験だけでも楽しかったのに、それを上回る内容の面白さだった。洋食屋が舞台なのだが、実際に目の前で調理が行われるため、お腹が空いてしかたなかった。観終わって劇場を出ると雪が降っていた。帰宅してから、劇中に登場したようなオムライスを作った。最高に美味しかった。

 

金曜日

この日も雪が降っていた。雪を見るとどうしても地元を思い出してしまう。当日券でNODA・MAP『足跡姫』を観た。今回で2回目だったので初めて観た時ほどの感動はなかった。それでも傑作だとは思うけれども。事前に今月号の新潮に載っていた戯曲を読んだのだが、実際に芝居を観て理解できなかったところは戯曲を読んでも理解できなかった。友人と観に行っていたので、帰りは博多料理のお店でもつ鍋などを食べた。寒い日の鍋は最高だ。周りの友達で唯一小説などの話をできる人なのでお互いに語り合った。彼も『夫のちんぽが入らない』を読んでいて盛り上がった。

 

土曜日

部屋の掃除などをした。角煮を食べたくなり鍋でコトコト煮ながら時間をかけて作った。八角を入れたので部屋中がすっかり台湾のコンビニみたいな香りになった。八角が好きなのでなんにも嫌にならない香りだけど苦手な人には耐えられないんだろうな。夕飯は角煮丼だ。台湾に行きたくなってしまった。

 

日曜日

『足跡姫』の戯曲が載っていた新潮に岸政彦『ビニール傘』の柴崎友香による書評が出ていたのだが良い文章だった。やはり大正区柴崎友香が描いていたものと同じだったようだ。文學界にも柴崎友香が「生存者たちと死者たちの名前」という文を寄稿していてこちらも良かった。

夕方から友達とご飯を食べに行く。最近観た面白いテレビ番組の話や音楽の話などをした。キングちゃんが終わってしまった不満と就活への不安を語り合った。同じ感覚の人がいるだけで救いになる。ここでも『夫のちんぽが入らない』が話題になった。帰る途中で甘いものが食べたくなってしまったのでプリンを買って帰った。部屋で1人コーヒーを飲みながら食べるプリンは美味しかった。

かもめんたるのライブなど 1月30日〜2月5日

月曜日

大学でテストを受けてから帰宅してレポート。この日は春みたいに暖かかった。最高気温が19度。2016年のこの日の気温を調べてみたら5度だった。2015年は3度。2014年は15度。2013年は13度。2012年は6度。1960年まで遡れたのだけど2017年が1番暖かかった。なんだか得した気分だ。こんなこと調べているのはレポートからの逃避でしかない。

 

火曜日

今期最後の大学。ゼミがあったのだ4人くらいしか来ていなかった。やることがないと言って、教授が江本祐介「ライトブルー」のMVを大きなスクリーンで流した。まさかこんな日がくるとは!演劇関係のゼミなので教授としてはいわき総合高校関連の映像として見ているわけだが、自分の趣味と繋がったようで嬉しかった。Enjoy Music Clubのメンバーの1人で云々と思わず語ってしまった。

夕方に神保町の丸香へうどんを食べに行く。これで3度目。この日は月見うどんとかしわ天を食べた。

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恐らく東京で1番美味しいうどんだ。個人的には香川で食べたどれよりも美味しい。出汁を飲み干してしまう。カレーうどんを注文してる人が多く、食べてみたくなったのでまた近いうちに行こうと決めた。

うどんの美味しさで幸福度が高まったまま『ラ・ラ・ランド』の試写会へ。想像していたよりもずっと切ない話だった。でもそれ以上に大きな、あらゆる愛が映画の中にある素晴らしい作品だった。エマ・ストーンはずっと可愛いし、ライアン・ゴズリングは物悲しさが漂う役が本当に似合う。『ブルーバレンタイン』しかり『ドライヴ』しかり。公開されたらちゃんとした映画館でもう一度観ようと思う。

帰宅したら『カルテット』に間に合わなかったので後日見ることにした。

 

水曜日

もう大学の講義は全て終わっているので、ひたすらレポートを進めた。

瀬田なつき監督の新作『PARKS』の予告編が公開されていた。

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めちゃくちゃ期待してしまう。そしてサントラに参加している人たちが豪華なのでもう買うことは決定した。

 

木曜日

家だと集中できないので大学に行ってレポートを進めた。お昼にしまほっけ定食を食べた。なんでほっけはこんなに美味しいのだろうかと食べるたびに思う。

 

金曜日

やっとの思いで全てのレポートを終わらせた。嬉しさからずっとごろごろしていたのだが衝撃的な事実に気づいてしまった。シャムキャッツのライブに行くのを忘れていたのだ。チケットも買ってあったので無駄になってしまった。悔しい。

 

土曜日

かもめんたる単独ライブ『ノーアラームの眠り』を観に行った。相変わらずお笑いの枠に収まらない構成と面白さだった。登場する人たちはみんな現実においては普通の人ではない、いわば周縁の人々なのだが、そういう人たちがいること前提の世界を描いているのが素晴らしい。ちゃんと今の時代を汲んだ上で人間を描こうとしてるのだ。個人的には「山菜採り」「ノロウイルス」「性癖」のネタが好きだった。「フードファイター」のネタも良かったなあ。もはや優劣つけられない。あとはエンディング曲がシャムキャッツだったのには驚いた。何から何までツボをおさえてくる。

帰りに本屋で小説やら漫画を1万円近く買った。レポートが終わるまで我慢していたので散財してしまった。

 

日曜日

家に引きこもって土曜日に買った本や漫画を読んで過ごした。

 

足跡姫で泣いたことなど 1月23日〜1月29日

月曜日 

なんの気の迷いかインターンの面接を受けた。いや、正直なことを言うと就活への焦りなのかもしれない。バリバリ就活してます!って言うのがなんだか恥ずかしいのだ。とにかく初めて面接を受けた。4人の集団面接で僕以外全員女の人。まず自己紹介をどうぞという流れだったのだがみんながみんな、自己紹介の中に成功と挫折を織り込んでくる。これが就活なのかと圧倒されると同時にこんなの僕には無理だという諦めを感じた。学生時代に頑張ったことも聞かれたのだが、そこでもみなさんはなにかしら挫折し後に成功している。大学生活ってそんなに挫折の連続なのか。エンタメ系の企業だったので、あらゆるカルチャーに触れてきました的なことを話すしかなかった。もちろんそこには挫折も成功もない。案の定、採用担当の人の反応は悪い。向こうはこちらのチャレンジして壁にぶつかった経験を求めているのだ。なにも頑張ってこなかった人にはそんなものない。他の人は、この仕事でみんなに夢を与えたいなどど熱く語っていて途端に冷めてしまった。

 

火曜日

あさくさ劇亭でナカゴー『ベネディクトたち』を観た。もうめちゃくちゃ面白かった。何度も再演を重ねているナカゴーの代表作だけある。ふとした瞬間に私たちはいったい何を見せられているのかと我に帰るも、その声量と言葉の羅列に強引に劇中に引っ張り込まれる。そしていつの間にかずっと笑っている自分がいる。それにしてもナカゴーの劇場選びのセンスはなんなんだろう。

 

水曜日

14時から23時という地獄の長さのようなバイト。しかもずっと忙しかった。

 

木曜日

芸劇でNODA・MAP『足跡姫 時代錯誤冬幽霊』を観た。副題の時代錯誤冬幽霊が、ときあやまってふゆのゆうれい、という野田秀樹らしい読み方をする。今作は前々から中村勘三郎へのオマージュであると言われていたわけだがそれ以上に、演劇や舞台そのものに対する愛のようなものを感じた。恥ずかしながらラストシーンで、鼻水を垂らしながら号泣してしまった。舞台を観て自然に涙が出てきたのは初めてかもしれない。形を残すことのない肉体芸術への想いをストレートに美しく表現したあの瞬間を僕は忘れないだろう。思わずパンフレットを買ってしまった。冒頭の野田秀樹の文がめちゃくちゃ良かった。それにしても舞台の宮沢りえはなんであんなに綺麗で魅力に溢れているのだろう。

 

金曜日

『テアトロコントvol.15』を観に行った。今回は演劇からナカゴー、ミズタニー、お笑いからさらば青春の光、ザ・ギースが出演した。ここ最近のテアトロコントの中で1番面白かったのではないだろうか。全体のバランスが良く、グルーヴ感のようなものがあった。ナカゴー、さらば青春の光が円山町という場所に適したような下品なネタを披露していて最高だった。その後のミズタニーが4組の中で1番ウケていた。登場人物全員が漫画風の話し方とアクションをするのだが、それだけの面白さではなく、反復の多用だったり劇中劇のような入れ子にもなっていて意外にもシステマティックでしっかりとした構造だった。主人公2人の学生が藤子不二雄に憧れて電車で会いに行くという冒頭がなにより素晴らしい。最後のザ・ギースは、それまでの3組の下品さや異様さを吹き飛ばすようなミュージカルネタをやり拍手が起こる大団円を迎えた。金曜の夜の渋谷のうっとおしさもこんなに面白いものを観たあとではなにも気にならなかった。

江本祐介「ライトブルー」のMVが公開されていた。

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この曲の7インチは去年の夏に買い聴きまくっていたのだが、今回公開されたMVもめちゃくちゃ良い。いわき総合高校の子たちが出演している。この高校でロロの三浦さんが演出した『魔法』を観に行かなかったことを今でも後悔している。来月にパルテノン多摩で行われるロロとEMCのライブにもこの子たちが出演するらしい。チケットはばっちり確保してあるので今から楽しみだ。

 

土曜日

レポートをやっていた。

 

日曜日

この日もレポートをやっていた。終わる気がしない。柴崎友香や岸政彦の小説が発売しているというのにまだ読むことができないのが辛い。早くレポートを終わらせたい。

たくさんお芝居を観たことなど 1月16日~1月22日

月曜日

大学に行って、夜はこまばアゴラ劇場で木ノ下歌舞伎の『隅田川』『娘道成寺』を観た。どちらもコンテンポラリーダンスでいつもの演劇的な木ノ下歌舞伎とは違ったので少々戸惑った。正直なところ眠気にも襲われてしまった。どちらかといえば『娘道成寺』の方が見ていて苦痛ではなかった。そして木ノ下歌舞伎のアフタートークはやっぱり面白い。木ノ下さんのテンポの良い話し方は何時間でも聞いていられる。東京オリンピックが近いので歌舞伎が安易な日本的なものとして利用されるのではないかと危惧されていた。あとは最近多い日本のすごさを紹介したテレビ番組の嫌悪感についてなど共感するところが多かった。ああいう番組って誰が喜んで見てるんだろう。木ノ下歌舞伎の次回公演は、四谷怪談を再演するようなので今から楽しみだ。ゼミの教授と同じ回を観ていたので帰りは途中まで一緒に帰った。帰宅してからはひたすらレポートをやった。

 

火曜日

大学に行ってからバイト。帰宅してからは締め切り間近のレポートをやった。レポートのために久しぶりにマリオ・バルガス=リョサの『悪い娘の悪戯』を読み返していたのだがやはりとんでもなく面白い。ファム・ファタールものとして完璧だ。堅そうな装丁とは裏腹にほんとに面白いので騙されたと思って読んでほしい。

悪い娘の悪戯

悪い娘の悪戯

 

 

水曜日

大学に行ってから、夜は内幸町ホールで第8回くりぃむしちゅーのチャリティートークライブ。毎月開催してるからもう話すことがないと嘆いていた。しかし、「ババア エジプト」や「さき行ってかんな!」というワードが出ただけで会場は大爆笑。それに上田が「古典落語か!」と突っ込んでまた大爆笑。2時間のフリートークでずっと笑っていられるなんて奇跡みたいだ。最後は毎度のごとく募金して、お2人と握手をして帰ってきた。

 

木曜日

大学で授業を受け、その後は髪を切りに行った。夜は池袋のシアターKASSAIでジエン社の『夜組』を観た。深夜ラジオを中心にして描かれる、そこにいるのかいないのかわからない人たちの物語。傑作だった。物語の筋を追おうとすると恐らく理解することが困難なのかもしれない。それはジエン社が「同時多発会話」を異なる空間にいる人たちとの間で行うからだ。まさにラジオの音が混線するようである。しかし、バラバラな空間と会話の中心に確かにあるのは深夜ラジオであり、それが切実な祈りのようにみえた。

僕も日常の中にラジオを聴く習慣がある。ラジオを聴くときは必ず1人だ。歩きながら聴いているときは思わずニヤついてしまうことがある。時々、イヤフォンをしながら笑いをこらえている人を見かける。もし僕がラジオを聴かない人だったらその人を気持ち悪い人として見てしまうかもしれない。しかし、同じようなことを自分もしているのでまったく変に思わない。さらには、すれ違った人が同じラジオ番組を聴いているのかもしれないと思ったりもする。

ラジオといえば、ハイバイの岩井さんがかなり前のブログにくりぃむしちゅーのANNが好きで演劇にしてみたいとか書いていた気がする。あと、ロロのいつ高『校舎、ナイトクルージング』でもラジオが扱われていたし意外と演劇とラジオの組み合わせを見かける。どちらも見えないものを想像させる力を持っているからだろうか。

 

金曜日

大隈講堂で地点の『ロミオとジュリエット』を観た。徹底的に解体されたロミオとジュリエットだった。空間現代の音楽もかっこよくて圧倒的なものを観せつけられた。しかし、どう面白がればいいのかいまいちわからなかった。僕には理解する力がない。解体といった意味では、先月観たマームとジプシーのロミオとジュリエットの方が好みだ。帰宅して今更ながら坂元裕二脚本の『カルテット』を観た。セリフ回しが完全に演劇のそれでめちゃくちゃ面白かった。毎週火曜日が楽しみでしかたなくなった。

 

土曜日

あらゆるところで良い評判を聞いていた『夫のちんぽが入らない』を読んだ。

夫のちんぽが入らない

夫のちんぽが入らない

 

 もう本当に素晴らしくて多くの人に読まれて欲しいと切実に思った。

 

日曜日

レポートをやって一日を過ごした。ほんとにどうでもいいことなのだけど、セブンで買った黒みつきなこもちアイスがめちゃくちゃ美味しかった。

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冬に食べるアイスは最高なのでおすすめです。